2021 オニカツまとめ!

  オニカツを知らない人のために。 オニカツとは、鬼の佐藤愛と朝活しよう!という事で、毎月15日…あたりに行われているインスタライブの事です。 をオープニングに2021年にスタートした新企画「オニカツ」のゴールは 毎月テーマに沿ってバレエ解剖学とエクササイズ、レッスン上達法をお話する事で 教師のためのバレエ解剖学講座参加者たちなら、復習に。 ボディコンサークル参加者なら、予習に。 そして DLSセミナーに参加したことがない・参加出来ない人達には情報を伝えるために。 2月から11月の間、行っていました。   来年からはフォーマットを変えて、質問箱に届いた中からトピックを選ぶ形になるため、 2021年版が一気にチェックできるよう、まとめブログを作りました。   このページには、それぞれのテーマのオニカツビデオ+関連動画(バイトサイズ)やポッドキャストのリンクも付けてありますので、 興味があるところだけ、自分の一番頭に入りやすい形(文章・音声・動画)で勉強してくださいね。 *まだバイトサイズがアップされていない回もあります。今後のアップをお楽しみに♡ 目次 スクエア(体幹・上半身の強さ) 背中の柔軟性 背中とポーデブラの繋がり レッスン中の骨盤の安定 ストレッチとリリースの違い 内転筋 勉強・レッスン上達方法 ハムストリングス エクササイズとレッスンのバランス 2021年の総集編  スクエア(体幹・上半身の強さ)  …

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リリースとストレッチの違いとバレエダンサーが知っておきたいこと

DLS歴が短くても、私がストレッチ大好き人間ではないということは殆どの人が知っていると思います。(100%そうではなく、ボディコンサークルでも指導してますが、白黒つけた方が分かりやすいんだろうね、だったら「嫌い」のカテゴリで結構です)   レギュラーさんになったら、愛さんの前でストレッチとダイエットは口が裂けても言えないだろうし、 この前終わったばっかりの家族で学ぶダンサーのケガシリーズに参加してくださった保護者の皆さんにも、 良かれと思って子供に推奨していたことが、ケガのリスクを上げてしまうという事実をお話しました。   でもさ、ストレッチはダメでもリリースはいいの? (小声でぼそっと)リリースって何?と思わず呟いてしまった方々に朗報です。 今日は「ダンサーにとっての」ストレッチとリリースの違いをお話していきましょう。   *長いです! 読むのが苦手な方はオニカツで同じ内容を会話形式でご紹介していますので、そちらをどうぞ。 言葉の定義 「ストレッチ」も「リリース」も英単語なんですよね。 よって、ストレッチ=椅子に両足を載せたすプリッツでもなければ、リリース=ヤムナボール、というわけでもありません。 まずは、言葉の定義を辞書で調べてみましょう。 ストレッチ Stretch 引き伸ばす、引っ張る ピンと張る (道など)が続く お金や食料を長く持たせる リリース release 解放する 自由にする 緩める (新商品を)発売、公開する   オニカツライブでは以下のようにイラストを書いて説明しました。 どっちがストレッチで、どっちがリリースか分かる?…

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長座で腰が丸まってしまう

ちびっこのバレエレッスン。 まずは床に座ってつま先をポイント、フレックスの練習をしましょう! OOちゃん、背中を丸めないで。   何度言われても背中が丸まってしまうおチビダンサー。 何をしたらいいでしょうか?     この質問は2015年に教師のためのバレエ解剖学講座を始めてからインスタライブをやり始めた2020年2月まで、 バレエの先生からコンスタントに聞かれる質問です。 ながーい答え(しかも鬼の愛発動警報付き)になってしまうので、 セミナ―会場やライブでお話していたんだけど、あまりにも質問が来るのでブログにまとめます。   なんで長座? そもそも、おチビ達になんで長座をさせるのでしょうか?   それに答えられないバレエの先生は長座エクササイズ系を全て辞めましょう。 分からないものは指導出来ませんから。   バレエではお背中を伸ばさなければいけないからです。 ハムストリングスの柔軟性が大事だからです。 デヴァンで背中が丸まらないように指導したいからです。 このような答えが出た人は3歩前に進み2歩戻ります。   バレエでお背中を伸ばす練習です でもそれって「座って」練習するものですか?   立つことによって、 バーとの距離を勉強できます。 自分の重心を感じる事ができ…

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ながらストレッチ・ながら筋トレに意味はあるのか?

2019年を迎えて、メールの整理をしていたら、こんな質問がありました。 ”ながら”ストレッチはいつもなんとなくしているのですが、ながら筋トレって出来ますか? 例えば通勤電車で立っている時、座っている時、立ち仕事の時、歩いている時などです。   おお!と思ったし、私も知りたい!笑 で今日はながらストレッチ・筋トレをテーマにリサーチしてみました!       マルチタスキングとは? ながらOO、って結局はマルチタスキングの事を指しますよね? 1つの事にフォーカスするのではなく、複数の事を同時にやるって事。 歩く+音楽聞く おしゃべり+ストレッチ などと同時にできる事の他に、   ブログ書く+受信箱チェックする 勉強する+テレビ見る 完全には同時に行っていないけれど、同時期に行う、というものまで。   でもね、マルチタスキング、って脳みそには良くないって分かっているんです。 世界的な経済誌であるForbesによると、 Multitasking reduces your efficiency and performance because your…

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レッスン中のリンバリングは何のためにやっているの?

  子供であればある程度の年齢になってから、 大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)だったら最初のレッスンからいきなり! リンバリングというものが出てくるかもしれません。   ストレッチのことみたいだけど、いったい何? そしてレッスン中に、前にストレッチしたらいけないんじゃなかった!? どうしたらいいのか分からないのはダンサーだけでなく、先生もそうだったりします。   今日はそのバーとセンターレッスンの間に出てくる謎の動き、リンバリングについて考えてみましょう。   リンバリングとは何? まずはDLSらしくここ。 一体全体何を指してるの?ということで、言葉を見ていこうね。   リンバリング=limbering limberという形容詞、動詞のing形となります。   limberという言葉の意味は(筋肉が)しなやかな、柔軟な、という意味です。 つまり、flexibility、柔軟性のお友達言葉になります。   ただ、バレエレッスンでのリンバリング、というのは、 バーレッスンが終わり(だいたいは、グランバットマンで終了)、センターレッスン(だいたいはアダージオから始まる)の間に休憩時間のように入れられています。   バーに脚を乗せてプリエやポーデブラを行うもの 自分で脚を持ってプリエやデベロッペをするもの 自由時間!?ということで好きなストレッチをする   という大雑把にわけてこんなことが行われます。  …

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反張膝の育て方

先に言っておきます。 題名はSarcasm、つまり皮肉です。 育てちゃダメです。   でも、この題名で引っかかった子達のバレエ人生(そして人間としての残りの人生)をHappy Dancingにするために、あえてこのままで行きます。   なーんだ、だったら読まない、って思った人。 それでもいいです。 でもね、ダンサーとして致命傷になるという事だけ知っておいてください。   よーし聞いてやろう、と思った方。 さっそく行ってみようじゃないか!   反張膝とは? 反張膝(はんちょうしつ)って何かわかります? バレエX脚とかっていうやつね。 膝が伸びすぎる事で、過伸展(かしんてん)とも言います。 関節が伸びすぎるということは、膝だけに起こるのではなく、ほぼすべての関節で起こり得る事。 代表的なのが反張膝、膝の過伸展。 次によく見るのは、サル腕。肘の過伸展。 指が後ろに反る子とかさ、いろいろな関節であるんだよね。   反張膝は”普通”じゃない いろんな関節で起こるんでしょ? だったら普通じゃないの?って思うよね。   普通じゃないんだよ。 私も、友達もあります≠普通 だからね。 バレエスタジオに通う子達はそういった体の子達が残りやすいから、結果として「普通」に見えてしまう事があるから十分注意が必要。…

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自分で考える力の育て方

自分で考えるって大切です! そんなこと、私に言われなくても分かってるでしょ? 特にDLSではほぼほとんどの記事でそのような事が書いてあるもんね。   でも、どうやったらその「力」が育つの? レッスン中に考える力を育てるには何をしたらいいの? もしかして、頭がいい子しかできないの!?ってところを考えていきましょう。   自分で考える事とは? 言葉通り、「自分」で「考える」ことです笑 それじゃよく分からないね。   自分=自分から、言われたことだけではなく。 考える=鵜呑みにするのではなく、暗記でもなく、シチュエーションに当てはめる力。 と言ったらどうだろう?通じる?   自分で考える事が出来ると、 このストレッチは自分に必要だろうか? このエクササイズは今やるべきだろうか? と考える事ができます。   この痛みがある場合はどうしたらいいだろうか? 先生にOOしなさい、といわれたとき、どうしたらいいのか?考える事ができます。   つまり、今の自分というシチュエーションに当てはめられるか?という部分を言われなくても(自発的に)で考えるということね。   「自分で考えている」思考回路を追っていこう! 「自分で考える力」の例として。 インスタなどのSNSで憧れているダンサーが前後開脚でカンブレをしたら、頭が脚についてた! というのを見た、としましょう。…

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先生がストレッチを強制します

DLSブログには、そして私の元には時々すごく悲しいメールが来ます。 整体の先生に「バレエむきでない体だから諦めたら」と言われた子。 整体よ? 彼に何がわかるっていうんでしょうね、そして分かっていても、それをいう職業ではなく100%余計なお世話だって気づかないんでしょうね。 (日本が告訴の国だったら、その人大変よ???)   バレエ学校でのいじめ、摂食障害、バレエをやめなきゃいけなかったケガなど・・・・ 今日の質問も悲しいメールの一つです。   ウォームアップをすることで、レッスンで体がしっかり動かせるということが冬期バレエ講習会で分かりました。 しかしお教室では、バーレッスンの前に、ストレッチをします。(先生のカウントで) せっかくウォームアップをしても温まった状態でレッスンを始められません。 こういう場合は、どうしたらいいですか? ちなみに今は、1番目のアンシェルマンの振り付けを先生が写している間にカフライズをしています。 なぜ「強制」なのか? まず、エクササイズもそうですがストレッチは特に「全員が全員これ!」ってのはありません。 だよね? 軸のひざが伸びない、っていう記事でも説明したけど、何かができないという事の裏には100通りの解決法があるはずです。 だからみんなが皆、同じことをすべきか?といわれたら難しいところがあります。   確かに、私たちの生活は似ているので(椅子に座る、下を向いて勉強、スマホ、重い学校のバック)なので同じようなエリアが硬くなる事はあります。   ただね、生徒達が「強制」という意味の言葉を使う場合、彼らは そのストレッチの理由を説明されていない そのストレッチの効果が分からない そのストレッチが痛い、気持ち悪い、外れそう、なのにやらされている という時。   冬期バレエ講習会で、胸椎の回旋(膝付き、胸に手を当てて、天井をみる!)っていうエクササイズしたの覚えてます? あれは動きながら伸ばす、動的ストレッチ。…

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マッサージボールの使い方

来日する度に会場でピックアップできるアイテムとしてマッサージボールというものがあります。 これはバレエ学校の生徒達にも買ってもらっていたアイテム。 簡単だし、疲れないし、失敗も少ないので重宝しています。   マッサージボールとは? まぁ、名前のとおりマッサージするボールの事です。 別にまぁどんなボールを使ってもいいんですが、サイズは結構大事。 あまりにも小さいボールを大きな筋肉に使うと1ヶ所に負担がかかり過ぎて青あざとかになりやすいので注意して。 もちろん、時間的にも効率が悪いですしね笑   DLSでは小さいボールは柔らかいものを、大きなボールは(大きなボールはプレッシャーが分散されるので)固いものをご紹介しています。 昔までは小さいボールも大きなボールも同じ固さだったんですけど、 筋膜に対する研究が進んだ結果、今はこのようにしています。   素材も気を付けたいところ。 ゴルフボールなど重いボールを使っている人を見たことがありますが、床のためによくないので辞めたほうがいいですよ。 特に木の床だったら凹んでしまう可能性もありますし。 セルフケアのためにやっているのに、ケガのリスクを増やしたら困りますでしょ。 ボールを落としても、床に負担がかからないというのはエチケットだと思います。   最近は様々なスポーツストアで取り扱われていますから、どんなのでもOKですが、私がお勧めしているアイテムはセミナー会場でご購入できます。 →会場でピックアップできるアイテムについて 使い方は? レシピ、みたいなものはありませんが、解剖学を知っているとやっぱり便利です。 例えば、ルティレで上げている脚の腰がどうしても上がってしまう…という場合、 動脚の中殿筋が膠着している可能性があります。   中臀筋、悪くはないけれどターンアウトには…という説明はアラベスクの脚を高く上げるという記事で説明したので、そっちも読んで下さい。   中臀筋の仕事や、メリットデメリットが理解でき、どこにあるか?が分かったら、…

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動きたくない関節ってあります!原因と対処法

*今日のブログ内容は2月25日に行われたFBライブの復習・エキストラ記事です。 ライブに参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました! 録画ビデオはDLSフェイスブックページにあります。見ていない人はこちらをクリック!   毎日いっくらストレッチしても効果が出ません・・・っていう記事覚えてます? そこで 確かに本当に短い筋肉は硬く感じる けど 弱い筋肉は硬くなりやすい! 弱い筋肉はすぐにギブアップしてパンパンになりやすい! って話をしましたね。   そういう人の場合、ストレッチするんじゃなくって筋トレするとその筋肉が柔らかくなります。 まだ読んでいない人はそっちをどうぞ。   その記事では筋肉にフォーカスをおいたけれど、今日は関節にフォーカスをおいてみますね。   DLSの最初の方の記事で言葉の意味を説明していますが、それをしっかりと理解しないと 今日の記事の意味がわかりませんからおさらい。   骨と骨がぶつかるところ=関節=動きが生まれるところ 筋肉=動きを作るもの     関節が動かない=筋肉が硬いだけではない! 筋肉と違って、関節は骨と骨でできています。 関節は動く方向、動く角度(可動域、文字通り動きが可能な範囲)というものがあるのね。 そしてこれは骨格の一部にもなるので、人によって少し違います。   また靭帯の長さも個人差があるし、年齢や生理週間(つまりはホルモン)、そして過去の怪我によって違います。…

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