何を”言わない”か?の大切さ バレエ界版

「注意が理解出来ない生徒に対し、どんな注意をしたら上手になるか?」 「どんな風に伝えたら、子供が聞いてくれるか?」 このような質問はほぼ100%の確率でセミナーの事前フォームや、クラス後のフィードバックフォームにある「今悩んでいることは何ですか?」のセクションに書いてあります。 何を言うか どうやって言うか も勿論大事なんだけど、今日のトピック「何を言わないか?」ってそれ以上に大切なんですよね。   自分が知っていたら現役時代が変わったのに、と思うと色々と伝えたくなってしまう先生や、 可愛い我が子が後で大変にならないように先に伝えてあげたい親心。 そういった愛情はいい方向で使いたいですよね! 今日は「何を言わないか?」について考えていきましょう。 何を言わないか?ダンサーの管理栄養士版 この記事のインスピレーションになったのはDLSフォロアーだと既に知っているはずで、私のブログの中でも「フミさん」というタグがあるくらい何度も登場する シドニー在住のダンサー専門管理栄養士の染原ふみさんのブログ記事。   フミさんの記事はDLSとは違って短く、1分ちょっとで読めちゃうはずだから元記事を読んできてくださいね。 (DLSの記事は長い事で有名だからさ笑)   彼女のブログのオープニングセンテンスはこちら どんなことを言わないか、でその人の本質が見えることはよくある   口先だけ良いこと(正論・相手が聞きたいであろうと思われる言葉)を言う人は皆出会った事があるでしょ? だけど行動を見ると…ねぇ。   フミさんが上げた3つの例を見ていきましょうか。 「甘さ控えめだから罪悪感無しで食べられます」 甘いものが好きか嫌いかは本人の趣味ですから、それが正しい、悪いではないです。 カンパニーダンサーへのアドバイスの一つに、パワーの必要な踊りの前はエネルギー量の高いもの(=カロリーが高いもの)で高GI(=すぐに使えるエネルギー)を取れ、というのがあるくらい シチュエーションによって使い分ける人もいます。  …

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ロイヤルバレエ団ダンサーから学ぶバレエ英会話

  今ケガしているダンサーから、バレエ教師、そして大人バレエトレーニーさん達からもポジティブなフィードバックをたくさんもらったDLS8周年記念のインタビューシリーズ。   こんな人でもケガしてるんだと思うと、自分のケガと向き合う勇気になった 男性ダンサーの本音が聞けた リアルなボリューム満点な話を聞けた! という声と共に多かったコメントが 「英語の勉強になりました」 というもの。   ↓シリーズ1つめはこちらから     確かに、 バレエ留学したいから、英語勉強しないと! バレエ医学の論文はこちらです(英語)となっているのを読みたい! と思っても、学校の授業で習う内容だとつまらないですよね。   How are you? I'm fine thank you, and you? というフレーズは英会話クラスの最初で習うようですが、こんな言葉で話している人と会った事はございません。 逆にオーストラリアに来てから学んだことは「I'm fine」で返すと言い方や表情によっては反抗期の返す「うるさいなー大丈夫だって」という感じにとられてしまうこともあるし、…

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ダンサーにマッサージガンは効果があるの?

マッサージガン、最近流行ってますよね。これってどうなの?という質問はDMでも多いので、2020年のクリスマスライブQ&Aでもちょっと答えました。今日のブログはもう少し専門的に論文なども使いながらマッサージガンをダンサーが使うべきか?をお話していきましょう!マッサージガンとは何?ちょっと前?今も?フォームローラーがバイブレーションするやつあったでしょ?あいつと、マッサージガンはお友達です。筋肉を振動させるアイテムってことで。マッサージガンもその種類に入るそうです。つまり、マッサージガンと空港とかにあるマッサージチェアとは少し違うのね。ガン、鉄砲みたいな形だからマッサージする銃という名前ですが、それって怖くないか?と思うのは私だけ?マッサージガンとリサーチ皆さんがご存じのように新しいアイテムなので、リサーチがあまり存在しません。私が見た中では1つしかなかったの。この研究ではマッサージガンを5分ふくらはぎに使って、可動域に違いが出るか?筋肉の動きに違いが出るか?(Muscle performance)を見たそう。結果は、可動域は広くなったようだけど、筋肉の動きに違いはなし。よって(このリサーチの)お勧めの使い方はウォームアップでMuscle Performanceを落とさず可動域を増やしたかったら使うのはどうか?だそうで。私の疑問としては、誰かがダンサーのふくらはぎに5分ガンを当てる→アシスタントがいるのか!?一つの筋肉につき5分→どれだけウォームアップに時間がかかるのか?!体全体終わったときには、最初にやった部分は戻っちゃうんじゃないの?笑というのがありますが、リサーチも言っているように、まだ「早い段階なので分からない」。しかもこちらは成人男性16名しかテストしていないので、バレエ愛好家のようにもともと普通の人口より体の柔らかい人が多い、女性が多い、未成年だったらどうか?は分かりません。バイブレーションを使った場合はどうか?というのはもう少し研究がありました。例えばこちら。バイブレーションセラピーと普通のマッサージ行って筋肉痛(DOMS:こちらで詳しく説明しているよ)の変化をチェックしたところ、大きな違いはなかったそうです。こちらでは、バイブレーションするフォームローラーと普通のフォームローラーを使った場合、柔軟性、バランス、関節の安定に違いがあるのか?を調べていました。結果はどっちでも同じだってさ。そもそもマッサージが必要なのか?研究結果としてマッサージガンの効果はまだ立証されていないほかの振動をつかったツールVS普通のツールでは違いが大きくは見られないというのが現在の状況です。でもね、マッサージの前に考えなければいけないことがあるんですよ。それはなんで筋肉が硬く感じるのか?ということ。エクササイズが終わった後、筋肉が張った感じになることがあります。あー腕がパンパンだ!みたいな。これは使った筋肉への血流が増えている=血管が広がっているから当たり前です。少し経てば落ち着きますし、だからクールダウンで血流+心拍数を徐々に落としてあげるんだよね。ウォームアップも筋肉の動きを良くして、疲労を減らすことが分かっていると。だとしたら、ウォームアップ→エクササイズ→クールダウンした上で「まだ」筋肉が硬く感じるのであればセルフマッサージをする理由が見えますね。→ウォームアップについて→クールダウンについてまた、エクササイズクラスで1時間おしりの筋肉をターゲットにしてトレーニングした場合、弱い筋肉は硬くなりやすい、という事も含め使った部分、つまりおしりのリリース、マッサージが必要になるかもしれません。(余談。自分のおしりにマッサージガンを当てるのはかなり至難な業だけどね)でも栄養、睡眠不足で筋肉が硬い寒い(体が温まっていない)、動いていない(長時間椅子に座っている)などで筋肉が膠着している緊張から、体に力が入り筋肉が硬くなっている関節が不安定だから体が「あえて」筋肉を固める事でケガしないように守っているなど、筋肉が硬くなる理由はたくさんあります。原因が栄養+睡眠不足の場合、いっくらマッサージしても良くなりません。体が防御作業として固めている場合、素人がマッサージしたら、もっと不安定になりケガや痛みに繋がる可能性もあります。なので、マッサージガンだろうが、フォームローラーだろうが、筋肉が硬くなる原因をしっかりと理解する必要はあります。これはストレッチでも同じことが言えるのね。いくら寝る前にストレッチしても、筋肉の硬くなる原因に対処していなかったら結果はでません。自分のため、と思ってやっていたのにケガを助長させてしまったら悲しいじゃない?→教師が知っておかなければいけない柔軟性についてマッサージしてもケガは良くならないけがの治療のためにマッサージする、という人達がマッサージガンを買おうか悩んでいる可能性もあるので、この部分も説明しておきますね。ケガの種類にも大きく左右されますが、壊れている組織があったら、そこが修復されなかったらケガは良くなりません。どういう意味かって?折れている骨が修復されなければ、疲労骨折は治らない切れている筋肉が修復されなければ、筋挫傷(肉離れなど)は治らないということでございます。疲労骨折したエリアの筋肉をいくら柔らかくしても、骨がマジカルに治るわけではないでしょ?一時的にマッサージしたら痛みが軽くなったとしても、筋肉が切れている部分が修復されない限り、ケガは再発します。当たり前だって思うだろうけど、多くの人たちがせっせとケガした部分をマッサージをしている風景は見ているので、書いておきますよ。→疲労骨折についてはこちら→肉離れについてはこちらマッサージできない場所もあるこれも、すっごく当たり前に聞こえるかもしれませんが、私たちマッサージセラピストは(あ、知らない人もいるかもね。私はバレエ留学後、オーストラリアで理学マッサージセラピストの資格をとり、バレエ学校の専属セラピストをしていました。それだけじゃないけど…)筋肉の場所筋繊維の向き神経の場所を考えて治療します。腰が痛い!と言うクライアントが来た時に、痛みの原因が脊柱起立筋ではなく、腰方形筋の場合は腰ではなく脇腹エリアをリリースすることもあるし、腸腰筋が引っ張っている場合は、おなかを診ます。その人が服用している薬やケガ、病気の状態をみて治療が出来るか?を決めることもします。(例えば生理痛の薬をとっているから、いつもより痛みに鈍感かも、という可能性がある場合、手のプレッシャーを考慮します)さっきもお話したけど、関節が不安定→体が危険を察知して固めている場合は、筋肉マッサージの後に一緒にエクササイズして、保護する力や感覚を練習します。(マッサージが必要じゃない場合は、すぐにエクササイズにいく)そんな知識をバレエダンサーの皆さんに持ってほしいわけではないけど、硬いと思う場所→青あざになるまで押す!がマッサージなのではないということは頭に入れておいて下さい。まとめ:ダンサーにマッサージガンは効果があるの?現時点ではマッサージガンの効能が立証されてはいないマッサージガンの前に、どうして筋肉が硬いのか?を考えてマッサージしてはいけないシチュエーションもあると理解して新しいアイテムで、まだリサーチが多くないというのは「絶対にダメ」なアイテムだということではありません。今後もっと研究が増えてきたら、この記事の内容を変えるかもしれません。でも、現時点ではこういう感じ。マッサージガンを使うのであれば、自己責任で。お金もあって、暇だし、コロナ渦で外出を控えているから自分でマッサージするために、というんであればどうぞ。くれぐれも、素人が「やってあげるよ!」と誰かに使わないこと。特に保護者やバレエの先生!おまけ:バレエダンサーの生活とマッサージガンバレエ学校に10年以上務めていた身として、最後にアドバイスを。バレエ団で、自分のロッカーやスペースがある場合ホームシアターがあり、楽屋を自分の好きなようにアレンジ出来る場合を除き、ダンサーは自分の荷物を自分で運ばなければいけないと思います。オーディションで機内持ち込みだけで何か所も廻りつつ、知り合いのゲストルームをお借りする場合も多くありますし、サマースクールなどで1か月だけバレエ留学することもあるかもしれません。ロイヤルバレエ学校もそうですが、毎ターム事に学生寮の部屋が変わる場合だって必要最低限の生活アイテムしか持てないはずです。重い荷物をチューブで運んでいて肩こり+いつもと違うベッドで調子が悪い→上半身やポーデブラが思ったように動かないなんて事は嫌なんですよ。せっかく、プロになるチャンスをつかみに行くなら、一番いいコンディションでいたいでしょ?そうしたときには、マッサージガンや重たいフォームローラーを持って歩きたくないんです。もしスペースが余っているならもう1足トウシューズを持っていきたいんだから。使い慣れているマッサージボール1つで全身が出来るエクササイズバンドや空気の抜けるソフトボールあたり+シューズバッグ(たぶん一番重いもの笑)レオタードとタイツいくつか(カンパニークラスを見て、そこに合わせたスタイルを選ぶ必要があるかもしれないし、オーディションが進んだらコンテとかで着替えるかも)ウォームアップギア(空調が分からないもんね)水や食べ物(休憩が入るかも分からないし!)お財布、携帯、チャージャーなどをもってオーディション会場に移動するんじゃないかな。だからマッサージガンへの投資は果たして有効なのか?はしっかりと考えてね。Happy Dancing!

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トウパッドの選び方 足に合うトウパッドって存在する?

2013年から始まったDLSでは様々な角度からバレエを研究しているのですが、トウパッド「だけ」に一度もフォーカスを当てたことがなかった…ということに2020年のクリスマスライブで頂いた質問で気づきました。 ポワントで踊るダンサーだったら絶対に使うアイテムなのにね!   ダンサーの足セミナーというDLSでも1,2位を争う人気セミナーでがっつりお話しているのでブログで書いたつもりになっていたのでしょう。 ということで、今日はトウパッドの選び方をバレエ解剖学や文献などと共に考えていきましょう。 トウパッドって何? DLSブログ常連さんであれば、私が常にdefinition、定義付けからブログを始めるのに慣れていると思うのですが、トウパッドだって同じように定義を探しましょう。   英語ではtoe pad、時々ouch pad、toe capなんて言われる事もあるトウパッドは、 ポワントシューズを履くときにつま先部分の保護と、シューズ内での足の安定のために使用する布(だったり、ジェル状のものだったり、綿だったり…)です。   バレエを長年やっている方ならば当たり前だろ!と言われそうですが、 知らない人もしくはお店の人に必要だからと言われて購入したけど「なんで」必要なのか?が分からない人はたくさん存在するので書いておきます。   昔はただのピンクの布だったのが(なんでピンクなんだろうね?)、今では実にたくさんの種類が出ています。 バレエショップのサイトで調べたら驚くほどの種類が出てきて困ると思いますが、こちらの記事にも様々な形のものが写真付きで書いてあるので見てみてください。 その記事のトップに書いてあるメーカーの「perfectfit」というものはカスタムメイドのトウパッドで、お値段を見るとビックリします… (カスタムメイドだから仕方ないのか、パテント・特許がついているから値段が高いのか…) 文献に見るトウパッド 様々な形のジェル、違った素材のトウパッド、カスタムメイドまで存在するのに、 トウパッド素材の違いとケガ予防やテクニック向上のコネクションを調べる研究は殆ど見つかりませんでした。 私が見られる限り(=英語、もしくは日本語で一般アクセスのあるもの)では1つだけ!   比較的新しい研究ではあったんだけど(2019年)、この研究では10人のプロダンサー(年齢18.6±3.8)という小さなサンプルサイズなのと 普通のトウパッド(STC、standerd toe cap)…

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boys dance too 男性ダンサーがぶつかる壁

  懺悔記事で書いたように、DLSには2013年から書き溜めた1000以上の記事の中で、男の子向けの記事が1つしかありませんでした。 解剖学やエクササイズ記事など、性別に関係なく使える情報を提供しているつもりでしたが、ポワントの記事は多数存在します。 プロダンサーを目指す子供たちを応援するために保護者が知っておきたいことを勉強するセミナーの名前も「バレリーナの卵」という題名でした(今はダンサーの卵、に変更されています)。   どれだけ、自分の中に盲点があったのか2020年に気づいたというのは遅すぎる気がしますが、 better late than neverという言葉を胸に、2020年後半では、ブログ記事で使われる言葉、セミナー名、コンテンツ内容を改善することができました。   歴史をひも解いていくと、宮廷ダンスがバレエになったという事ですし、ルイ14世がバレエが大好きで、彼の先生が5つの足のポジションを作ったという事。   たぶん多くの人が持っているバレエ歴史の教科書 芳賀直子さんの「ビジュアル版 バレエ・ヒストリー」(世界文化社)では バレエを踊るのはほとんどが男性でした。女官など女性が登場することもあったようですが、中心は男性だったのです と書いてあります。 時は流れ、21世紀、場所はルイ14世のいたフランスの宮廷から離れて、アメリカ。 2019年8月にアメリカの「グッドモーニング・アメリカ」というテレビ番組司会者が、ロイヤルファミリーのジョージ王子がバレエを習う予定というニュースに対して、嘲笑い、いつまで続くかな、と発言しました。 Lara Spencer, a host, laughed at the news that Prince George was…

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コロナで発表会が延期になったら DLSポッドキャスト epi306

コロナ自粛中に行ったDLSオンラインセミナーでは、バレエ教師の皆さんから発表会が中止になった、という声をたくさん聴きました。 バレエの発表会を何のため、誰のために発表会をやっているのか? について考えるポッドキャストですが、 今後会場が当選しなかったときなどにも使える考え&アイデアになっていると思います。   聞きたい人はこちらから   スクリプト みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか? DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。   毎月最後のポッドキャストではリスナーさんからもらった質問にお答えしています。 今日は様々なオンラインセミナーや勉強会で、バレエの先生方から聞いた質問というか悩みである、コロナで発表会が中止、もしくは延期になりました、というもの。 今まで頑張ってきたのにかわいそう、という意見や、 これからどうしたらいいのか、というものまで。 今日はその部分をポッドキャストでお話していけたらと思っています。   最近は開催していないダンサーの卵セミナー※でも、 治療家トレーナーにバレエの世界を知ってもらうためのセミナーでも、 常に私は日本のバレエ発表会には「命がかかっている」と説明しています。   甲子園とかはわかるよ。 3年間しか出られる機会がなくて、一度負けたらそれ以上進めなくて、 しかもそのあとプロの野球選手にならなければこうやって野球に打ち込む機会がないかもしれない、って人達じゃない。   でもバレエの発表会は年齢に関係なく行われるし、 そこからプロ団体が引き抜きをするわけでもない。 しかも、勝ち負けがあるわけではないから、みんなが出られる。  …

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懺悔

  私はDLSをはじめた最初のほうで、間違ったダイエットを推奨していました。 間違ったダイエットとは何かって? 健康的な食事と運動。   どうしてそれが間違いかって? だって専門家にすべての「ダイエット」は間違っているといわれたから。   最初は私も理解できなかったです。   長年刷り込まれてきた印象っていうの? 健康のためには痩せているほうがいい。 ダンサーは痩せているほうがいい。 自分自身が摂食障害になっても、それでも痩せているほうがいいとずっと思っていた。     テレビも、電車の広告も、雑誌もすべてそう言っているのである意味洗脳ですが、 マス(大多数)が言っているから間違っているわけはない。   でも、ふみさんに出会って、そこから「その道」の研究をしている人たちのデータを見たら 痩せていたからケガを予防出来たというデータはなかった 痩せていたらケガが早く治る、最小限に防げるというデータもなかった ダイエットするからといって幸せだと感じる人が増えるわけでもなかった という事実にぶち当たりました。   DLSはプロの現場から健康なダンス生活を応援します。 これは謳い文句ではなく、私たちDLSのミッションです。 痩せたからといって、健康に踊れるか? 痩せたからといってケガが減るか? 痩せたからと言って上達が早まるか?…

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今すぐできるバレエスタジオコロナ対策

メルボルンの緊急事態宣言が延長されました。 理由はまだクラスターがあることと、学校がスタートしたら学校内感染が見つかったら。 シロウトの私は第二波がね、とか言っていましたが、今日聞いた専門家意見だとまだまだ第一波であるとのことでした。   日本はというと、スタジオが再開してきているようですね。 今日は、今すぐできる、無料で(もしくはかなり安く)出来るバレエスタジオ内のコロナ対策アイデアを書いてみます。 (消毒、換気、少人数制とかそういう事ではないです。それはNew Normal、当たり前なので笑)   *当たり前だけど、免責。 これをやったからといって感染「ゼロ」になるのでもなければ、「100%安全」になるわけでもないです。 ただ、忙しいバレエの先生兼スタジオ経営者の皆さんにとって、アイデアになりますように。   この前かいた、コロナから戻ってくるために気をつけたいことを書いた記事も一緒に読んでね。   バーの立ち位置&センター立ち位置のマーク SNSでDLSインストラクターの小鬼ちゃんが挙げていたアイデアなので、私のアイデアではありません。 さすが小鬼!母ちゃんは嬉しいよ、ということでシェア。   子供たちが忘れないように、バーの立ち位置やセンターの立ち位置を床にばミリしておきましょう。 久しぶりにレッスンに戻って、センターまで行くとワクワクが勝ってしまって… バーでは動かないけど、センターだとみんなくっついちゃって… などという問題を解決できます。   メルボルンでもほぼすべてのお店の入り口とレジに✖がついています。 ここに立ってね、というマーク。 大人でもそうですが、おしゃべり(携帯)に夢中だったり、急いでいたら距離を詰めてしまうことも。 簡単にできますのでお試しあれ。   スタジオの横にもマークを…

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コロナ休みからスタジオに戻ってくるときに

  みんなが楽しみにしているレッスン再開。 バレエの先生方も換気や消毒などを徹底してレッスン再開の準備をしているようですし、 友達に会える、体を動かせるという今までは「当たり前」だったことのありがたみが増えていることでしょう! (すぐ忘れるだろうけどね…笑)   でも、ダンサーの怪我、という目線からは大きな注意が必要です。 今日のブログではそのエリアをお話していきましょう。 ちょっと難しいし、長くなってしまうけど、バレエ教師やバレエママさんへのガイドラインになりますように。 (読むのが面倒な人は途中の「どんな風にレッスンに戻るべき?」から読んでも可) 子供の体力はすこぶる落ちている いくら少人数を徹底しても、(感染防止には役に立つかもしれないけど)生徒の体力には関係ございません。 今までオンラインでレッスン毎日していたもん!といっても体力「維持」をしていたのではありません。(体力が落ちるのをスローに食い止めていたくらいです)   3月では98%を超える小中学校がお休みになり、この記事を準備している今ではまだ、ほとんどの学校は再開されていません(5月16日)。 2か月レッスンに行かなかった、だけではなく 通学、学校内の移動という運動がなかった 授業中、座っているという姿勢維持もしていなかった ということを忘れないでください。   たとえ、お家でエクササイズしてても終わったらソファーにドカっと座りますね。 おうちで勉強していたとしても、学校のように周りに人がないから、デローンとしていても問題ないわけよ。 休憩時間は床に寝っ転がれるし。 学校でも姿勢は悪いかもしれないけど、周りの目っていうのと、休憩時間に床にはいないだろうからね。   そういった、普通の生活の体力が落ちていて 朝起きてこない、夜遅くまでダラダラしている(生活習慣の乱れ) 姿勢維持もできない(基礎体力、筋力の著しい低下)   という子たちが、…

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何度注意しても出来ない生徒の攻略法

突然ですが、昨日の夜は何食べましたか? おとといの夜は? 1週間前の晩御飯、覚えてますか?   1週間前の晩御飯はカレーをたべて、 次の日もカレーで、その次の日はカレーうどんで・・・って人と、食事日記をつけている人は置いておいて、 多くの人は1週間分の晩御飯の献立をすべて記憶してるって、できないと思います。   もし、あなたのクラスに、3年も4年もレッスンに通ってくれてて、 「いつも同じこと注意してるのに、ぜんぜんよくならないんです」 って生徒がいた場合。 「もう、言いたくありません!」ってなる気持ちは分かります。   確かに同じ注意をクラスの中でずっと言い続けるって、言ってる方にとっては苦痛ですよね。   でもね、例えば「今」の自分が生徒になったとして、 レッスンの注意を10個されたら、10個覚えておくことってできますか?   (バレエに関する)記憶力はいいほうだって勝手に思っている私でも無理です。 やろうと努力はしますよ。 でも、1個ずつ順番に直してるうちにアンシェヌマン終わっちゃうでしょ?   軸の大腿方形筋の意識を常に持っていたら、動かしている方のつま先は抜けるし、 上半身を大きく使おうとしたら、胸椎7番から動かす、っていうのが出来なくなる。   体の事を知っていて、バレエの基礎を知っている私でも、です。 だって体に入っていないから。 頭で分かっても、体で出来ないって事。 同じ注意を繰り返す 解剖学ではなくて教育法だったり、運動生理学の分野になるのかもしれないけれど、…

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