バレエ教師のセルフケアスペース開設!

  ついにやっちゃいました、にわかYouTuber笑 今回の秋のセミナーだけでなく、今までのセミナーやコースで頑張って勉強してくれたバレエ教師の皆さんに敬意を表して、バレエ教師のセルフケアスペースシリーズを作りました。 大丈夫、無料ビデオだからスケジュールやお財布と相談する必要はありません。   そうそう、先生って言っているけれど、大人バレエトレーニーが自分のケアのために使ってくれても大丈夫だし、 バレエをやっていない(けど子供のためにDLSを読んでいる)保護者の方もウエルカム。   セルフケアスペースって何? 名前の通り、バレエ教師が自分の体の声を聞いて、自分のための時間を作る場所です。 YouTube上のビデオなので、自分が必要なスペースに、自分が必要な時にやってきてくださいね。   バレエ教師は肉体労働。 長期にわたって仕事をするためにも、生徒を効率よく指導するためにも、 そしてスタジオの雰囲気のためにも(誰も機嫌の悪い先生と一緒にレッスンしたくないのよ…)。 自分のケアはプライオリティが高くなければいけないはず。   生徒たちに体のケアをしなさいよ、とか体の声を聞いて自分で調整して、なんて言うのであれば 自分自身も出来ないといけないですよね。 (別にグランバットマンが高く上がったり、ジャンプが見せられなくてもいいけどさ)   とは言っても、自分でレッスンを受ける時間や環境もない人が多いと思うので、このビデオシリーズを使ってあげてください。   スペースに来る前に セルフケアスペースで行うエクササイズはトレーニングではないので、難易度はかなり落としてあります。 なのでどんな人でも受けられるんだけど、いくつかお願いはあります。 ケガ・病気がある場合はビデオの動きを行う前に専門家に相談してね。 痛みがあったらその動きをしないでね。 ご自身で使う分には全く問題はないんだけど、エクササイズのことを知らなかったら、生徒に指導するのは辞めてね。 (自分の体の声は聞こえるから、ムリはしないと思うし自己責任だけど、生徒側はそうはいかないので...)…

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平らになってしまった背骨のカーブは取り戻せるのか?

  セミナーのフィードバックシートに書いてあった事。 背骨のカーブの大切さはわかりましたが、平らになってしまった背骨カーブは元にもどるのでしょうか? 答えは…その人によります。 では今日のブログはここまで!とは出来ませんから、まずは背骨のカーブについてお話していきましょう。   背骨はまっすぐであり、まっすぐでない なんだそれ?って感じだよね。 背骨は後ろから見たらまっすぐになりたいけど、横から見たらまっすぐではありません。 だって背骨にはカーブがあるからです。   背骨にはセクションごとにファンシーな名前があって 首の部分、頭蓋骨の下から7つの背骨を頚椎 肋骨がついている胸の部分12個を胸椎 そして腰の部分の5つの骨を腰椎 と言います。   ファンシーな名前だけでなく、このセクションごとに形もサイズも少しずつ違うし、動き方やカーブの方向も違います。 この部分はインスタライブで行っていた4パートに分かれてお届けしたバレエ解剖学入門編でお話しました。 何がなんだかパルプンテな人は、ここにリンクをつけておきますので、私がオレオを叩いているシーンと共にお楽しみください。     背骨カーブには個人差がある バレエを長年やっている人、特に背中をピーンとさせるのが正しいと習ってきた人達の中には、 背骨のカーブが全くなく、背中がまったいらになってしまっている人達がいます。 これをストレートネックだとか、ストレートバックだとか言いますが、それは今日は放っておきます。   でも、もともとの背骨カーブというのは個人差があるのね。 鼻の高さや身長、5本のゆびのうち、どれが一番長いか?なども含めて人には骨格の違いがあります。 たとえ妹や弟でも、同じ親から生まれても違います。…

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肩が前に落ちちゃうダンサー必見! 肩周りリハビリエクササイズ

「私は肩が前についているんです…」というダンサーはたくさんいます。 私はそうは思いません。 ただ、今日はそういった解剖学的な事をお話するんじゃなくて、   肋骨の形(肩関節の乗っかっている土台) 胸椎のカーブ(肋骨がついているところ) 上腕骨の安定(肩の方向が目で見えるところ) 肩甲骨の安定(肩がはまるお椀になっているところ) 鎖骨の向き(肩関節の骨の一つ) と関係なく(…だから私は肩が前についているってそう簡単に言えないと思うのよね。だって原因となる骨だけでこんなにあるんだから。筋肉までいれたらすごい長さのリストになるよ) 肩が前に落ちるのを修正するエクササイズをご紹介します。   このエクササイズはローテーターカフという筋肉グループを鍛えるエクササイズで、 その話は教師のためのバレエ解剖学講座、モジュール3でお話していますね。 AGAIN!! 今日は解剖学の話はしない…(ように気を付ける!) すんげーマニアックな人達へ ローテーターカフは4つあるのでもちろん作用も少しずつ違いますが、ここでは肩関節外旋にフォーカスしているので、メインはインフラとテリー。 エクササイズバンドを使っているのでサブスキャップもカバー出来て、スープラはこの姿勢を維持する事で意識。 ただし、スープラをもっと意識するためにはたぶん上腕骨の角度を考えた方がいいけれど、それはダンサーの骨格により変化するので今回はお話しない。 OK? ローテーターカフのエクササイズをお勧めする人 肩が前についている、と思っている人 猫背に悩むにゃんこたち&毎日パソコンに向かう人 肩を開こうとすると肋骨が出てくるダンサー 四つん這いですら、ホールドしていると腕、肩が辛いくらい上半身が弱い人 肩の怪我のリハビリ中な人 リフトやパドドゥの練習を始めたい人 結構ヘビーなリフトやパートナリングが含まれているリハ中のコンディショニングが必要なダンサー  …

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パドドゥで踊る強さを作ろう! プランクアームスライド

2020年7月はDLSボーイズダンサー月間です。 FBライブで元ジョージア国立バレエ団の鷲見雄馬君へのインタビューをスタートに、 男性ダンサーを対象としたリサーチを紹介した知識を増やすための記事、 そして普通のクラシックバレエクラスでは出来ない、上半身壁腕立ての難易度チェンジバージョンをご紹介してきましたが、いかがですか? 楽しんでもらえています?   このような企画は初ですので、ぜひフィードバックを教えていただけると嬉しいです。 特に男性ダンサー自身、どんなことが知りたいとか、興味があるとか教えてね。 hello@dancerslifesupport.comに「ボーイズダンサー月間」というタイトルでメールください♡   今日はパドドゥで踊る強さを作るエクササイズをご紹介します。 これは男性だけでなく、女性も必要だよ。 そして、パドドゥだけでなく、コンテのフロアワークやペアワークでも上半身の強さが重要になりますから オーディション希望(コンテが入ってくるかもしれない) バレエ学校を夢見ている(コンテクラスがある) バレエではないほかのジャンルを踊る人達 は確実にトレーニングするよう、鬼の愛からお伝えしておきましょう。 上半身強化は難しい やり方が難しいのではなく、バレエレッスンに入っていないから。 そして、どうしてもテクニック重視なダンサー達は つま先 ジャンプの高さ 足の高さ に目が行きがち。   そのような重力に反する動きを手に入れたいくせに、床で柔軟するという不思議なトレーニングを好みますね… 将来は月ででも踊るつもりなんだろうか…   強いテクニックのためには、強い上半身が必要です。 文字通り、体の半分を占めているんだから、そっちのトレーニングしなかったらどんどん下半身に負担がかかり、…

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壁腕立て伏せ ハイトチェンジ

時は2016年末。「ダンサーが正しく腕立て伏せをするために」という記事を書きました。   理由は、フォロアーさんからの質問で 腕立て伏せをやれといわれたが、正しくできない。 変な筋肉がつくのが嫌、どうすればいい? という質問があったから。   その記事では どうして腕立て伏せが大事か 「正しい」腕立てって何? 変な筋肉がつくって何!? をお話しました。 覚えてる?   んで、そのあとの記事で 「壁を使った腕立て伏せ」ということでポーデブラと上半身強化についてお話しました。   そこでは 腕立て伏せの原理を説明した後、 壁プランク 壁腕立て伏せ 壁片手プランク を説明しました。   今日は壁腕立て伏せのハイトチェンジ、つまり高さを変えていく方法をお話しましょう! そっちに行く前に上の2つの記事、そして肩甲骨が飛び出てしまう!という危険性をお話した記事も読んでおいてください。 全部無料なんだから、えーとか言わずに、バレエノートもってリンク先に飛んでくださいませ。   今月(2020年7月)はDLSボーイズ月間です。 このエクササイズは男の子たちがエキストラでレッスンの前後にやるにはもってこい!…

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ダンサーの腹筋事情 2nd Edition eBook

ダンサーの頭の中には、腹筋最強説というのがあると思います。 何それって思った?   腹筋が弱いからアラベスクが上がらない 腹筋が弱いから外モモばっかり使っちゃう 腹筋が弱いから早い動きの軸足がブレる 腹筋が弱いから私はダンサーになれないんだーーーーーーー   腹筋最強説を信じるダンサー達はダンゴムシとなり、必死に背中を丸める腹筋を繰り返します。 毎日50回、いや、100回! でも腰が痛い… やっぱり腹筋が弱いから腰が痛くなっちゃうのね!   何を隠そう、私も踊っている時は腹筋最強説を信じておりましたよ。 太ももの筋肉は鍛えたら太くなるけど、腹筋はウエストが細くなるからやらないといけない…? 筋肉ってそんな都合よく場所によってサイズが変わるんでしょうか、という素朴な疑問は置いておいて。   そんなダンサーの腹筋事情を解剖学、レッスン注意、そしてエクササイズの視点からお話する 「ダンサーの腹筋事情 eBook 2nd Edition」が出来ました。   2018年に出された腹筋事情eBookをより分かりやすく、見やすく、そして大幅に編集した2nd Editionはダンサーの腹筋事情「だけ」に特化した電子書籍です。   読者さんからのフィードバック 下向き腹筋の重要さがわかりました。 「バレエの立ち方できてますか?」本を読んだ時には、他のエクササイズに比べると下向き腹筋の難易度が低く思えたため、そこまで重要だとは思っていませんでした。 (難しいエクササイズの方が辛い分効き目もすごいという思い込みがあります...) でもeBookで下向き腹筋について一章割いて書かれていてなぜ大事なのか理解できました。…

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シャンジェマンのダブルプリエ克服方法

  シャンジェマンって何か知ってるよね。 Changement de pieds=change of feet バレエのジャンプの基本、って書いてあるのを読んだこともあるけれど、シャンジェマンは難易度は高めな動きです。   じゃ、ダブルプリエってわかる? 文字通り2回プリエしちゃうこと。 振り付けでバウンスする必要があったり、ソフトに関節を使うから「あえて」使われる場合と、 ジャンプの時に着地のプリエと踏切りのプリエの両方をやっちゃってダブルプリエになってしまう、間違えたケース。   今回はシャンジェマンをするとダブルプリエになっちゃうんです、という悩みにこたえていきましょう。   ちなみに、プチアレグロでかかとが浮いてしまう子たちも同じコンセプトで、同じようにトレーニングできます。 「ダブルプリエ」を「かかとがうく」に脳内変換して、お読みくださいませ。   え?かかとが浮くのはアキレス腱が短いからじゃないの?と思った方、 こっちの記事で勉強してきてね。待ってるから。 シャンジェマンは難しい さっきも書いたけれど、シャンジェマンは難しいです。 初心者やちびっこだったら特に。   ターンアウトして5番ポジションで立つって難しいですよね? だから最初っからシラバスには出てきません。 1番、2番、3番が出来て初めて5番ポジションが出てきます。   よって大人からはじめる初心者クラスだったら、シャンジェマンではなく1番や2番のソテの練習をひたすら繰り返す必要があります。…

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グランプリエで直してほしい事

  2019年の表現力セミナーで一番目についたのは、グランプリエで腰を丸める子達でした。 腰を丸めている、という自覚がないみたいで、 自分の手で腰椎4,5番目あたりを触ってごらん、といって初めて分かるくらいでした。   どうしてそうなっちゃうんだろう?と考えてみたんだけど予想としてこの4つを考えてみたのね。 膝を外に開こうとしてタックに入っている(ターンアウトの理解不足) グランプリエでは重力が面倒を見てくれるのでちょっと脱力している グランプリエで大きく上半身を使うべきだと思っていて上半身のスタンスが崩れる グランプリエの動く場所である股関節の理解が少なく、腰椎を丸める事で解消している 本人の理解なのか、先生の指導不足なのかちょっとわかりませんけど…   でも、グランプリエ(受動的な股関節、ひざ関節、足部の屈曲)を正しくできると、 高く脚を上げる(能動的に股関節を屈曲する)だとか ジャンプの着地(受動的だが下半身に衝撃を吸収する強さが必要)だとかが出来るようになるわけで。 すんげー大事です。 グランプリエは難しい この記事でも書いたけど、グランプリエって難しいんですよ。 だけど初心者(子供、大人に関係なくバレエレッスンを受け始めて日が浅い人ってことね)や 週に一度の子達のクラスでもすでに指導されていたりもする。   プリエすらこの前学んだばっかりなのに、いきなり難易度が高いグランプリエに行く?みたいな。 階段2段飛ばしじゃなく、5,6段飛ばしくらいの勢いじゃない? シラバスの順番的な事もそうだし、関節可動域の大きさからいってもそうだけど。   グランプリエで腰が丸まってしまう子達は、たぶんプリエでも少し丸まっているんだと思う。 ただ、腰椎の「まっすぐ」って前湾している事。 だから少し丸くなっても「見た目真っすぐ」になるだけで、「丸くなっている」様には見えないから甘く見られちゃうのかもしれません。   グランプリエの時は“ドラマチック“なポーデブラをすることが多いので、「表現力豊か」に踊っているつもりになってしまうのかもしれないね。…

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レッスン後、筋肉痛にならない方法

バレエを習っている小学生から「筋肉痛にならない方法はありますか?」と質問をもらいました。 レッスンの後、筋肉痛にならない方法は… レッスンで頑張らない事です!   は? って思った方、すみません。 残念ながら今現在はそれくらいしか言えません。 何故かって? 筋肉痛(delayed onset muscle soreness 通称DOMS)はまだ原因とか分かっていないから。 (一般的に言われている事はありますが、セオリーだけで実証はされていないとか)。   ストレッチでは筋肉痛は楽にならない、っていうのは分かっているんだけど、それ以外は結構よく分かっておりません。 ストレッチと筋肉痛の繋がりは記事の一番下にいくつか論文を付けてありますので、興味があったらどうぞ。   インスタライブでも簡単に答えたけれど、ブログ記事では文献や参考書と照らしながらオタク度が高めでお送りいたします。 sorry in advance... 筋肉痛とは何なの? オーストラリアバレエ団で研修していた時にほとんどすべての治療家デスクの上に置いてあった本で、(フィジオ、マッサージ、スポーツドクターetc! シェアじゃなく1冊ずつ笑) もちろん若かりし佐藤愛も形だけ真似して買った(めちゃくちゃ高い)本、「clinical sports medicine」によると DOM develops 24-48hours…

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愛さんとエクササイズ!お家で出来るダンサー用エクササイズプラン

    先週から本格的にDLSではオンラインセミナー祭りが行われていますが、 その前までは学校が休校になっちゃった3月から、DLSインスタアカウントでは色々な無料ライブをやっていました。 バレエ解剖学なんてパート1から7まで+テスト2本もあるからね。 普通に授業でしょ?   そのほかにやっていたのは、3週間にわたる #愛さんとエクササイズ っていうシリーズ。 毎週日曜日朝8時という、結構過酷なスケジュールでしたがたくさんの人が参加してくれました。   今日はそのエクササイズ達のビデオと、クラスプログラムのリストをご紹介します。 そうそう、お友達先生からうちの生徒にやらせてるよーと動画をもらったんだけど、 あまりにも私の説明が長いので、初回以外はもっと説明が減っている方がいいよねと思ったのね笑 だから、ダンサーのコロナ生活応援っていうことで、私の声と一緒にエクササイズが出来る音声ファイルも作りました。 こちらは、ビデオみたいにエクササイズの説明がないから、最初はYouTubeのビデオを見て形やエクササイズの流れを理解して、 その後に音声ファイルにて、鬼の愛にみっちりしごかれてくださいね。 バレエ教師の皆さんへ フリーランサー、経営者として大変な時期だと思います。 どうぞお好きなようにエクササイズプログラムでも、音声ファイルでも、動画でも教材に使ってください。 もちろん、自分の体のケアもお忘れなく。 一緒にこのシチュエーションを乗り越えていきましょうね。 お家エクササイズのルール エクササイズを始める前に、ここにある3つの事を理解してくださいね。 特にエクササイズクラスに慣れていない大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)や、最近動いていないバレエの先生はお気をつけて…   痛かったらやらない! 痛くない範囲でやる OR スタート地点でホールドする、などと変更してね。   形よりも感覚の方が大事 舞台でエクササイズはしないんだから、きれいに出来るか?ではなく体がどのように感じているのかを理解しながらやってね。…

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