レッスン注意を「意識してもできない」ってどういう事?

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レッスンの注意が「意識しても出来ない」ってどういうこと?

最近、生徒たちから嬉しい報告を聞いています。

 

腹筋をエクササイズする、ってどういう事か感じられるようになった!

腸腰筋を使って足を上げるってレッスンでも出来るようになった!

骨盤のプレースメントが理解できて、回転が出来るようになった!

 

私の事みたいに嬉しいんですよねー

こういうのを聞くと。

 

ただ、3日練習しただけでここまで来れる訳ではありません。

ここに到達するには長い努力が必要なのね。

 

 

今日は、

レッスン中に気をつけなければいけないって分かっていても出来ません。

どうしたらいいですか?

 

というメールの質問を見ていきましょう。

 

注意を直す、

っていうことはレイヤーになっているのです。

だから、自分がどこの段階にいるのか?

が分かると何をしていいのか分かるようになると思いますよ。

 

レイヤーはこんな感じです。

  1. レッスン中の注意が理解できていない場合があります。
  2. 注意を覚えておけない場合があります。
  3. 理解できていても体に繋がっていない場合があります。
  4. 体に繋がっていても、レッスンに繋がらない場合があります。
  5. レッスンに繋がっても、舞台に繋がらない場合があります。

 

 

 

これらを「指先を丸めないでつま先を伸ばす!」

っていう注意を例にとって見ていきましょうか。

 

 

 

 

レッスン中の注意が理解できていない場合があります。

→つま先を丸めない、という「言葉」が分からない訳ではないでしょう。

ただ、指先を丸めない=つま先を遠くへ伸ばす、だとか

つま先を丸めない=つま先で床をしっかりと押す

という事が理解できていない、という訳です。

 

なので、どうやって直したらいいのか分かっていません。

よって直せません。

 

 

 

ソルーション

注意の意味を知る事!

しないで!

という注意では

では代わりに何をしたらいいのだろう?

と考える必要があります。

 

 

注意を覚えておけない場合があります。

→注意を言われた時は覚えているのに、

そのあと頭から抜けてしまう、というのがこのケースです。

よって同じ事を何度も何度も言われる羽目に。

 

言われた事を認知する必要があります。

っていうと当たり前に聞こえるかもしれないけれど、

 

今日のクラスで何を注意されたの?

いつ注意されたの?

どうして?

と聞いて答えられる生徒と答えられない生徒がいるのは事実です。

そこまで意識を払っていないのでしょう。

でもそこまで分からないと直せないと思うけれどねー。

 

レッスン中に注意を聞く「練習」をしてきていないのかもしれません。

レッスン中の注意の大切さを理解していないのかもしれません。

先生の注意のタイミングや仕方が悪いのかもしれません。

 

ソリューション

注意を書き留めるバレエノートを使いましょう。

まずは書き出す事。

 

レッスンの後、お家に帰る前に書き留めておきましょう。

いつ、どのタイミングでその注意をされたか分かると、

気が抜けてしまっている時が分かります。

 

 

 

 

理解できていても体に繋がっていない場合があります。

→指先を丸めてはいけない事も知っている。

床を使ってつま先を伸ばすといい、ってことも分かっている。

早いタンジュになると丸めてしまうのも分かっている。。。

 

のに出来ないとすると、

それが体に繋がっていないのでしょう。

 

つまり、頭は分かっているけれど、

体の感覚としてどうやっていいのか分からない。

 

感覚が分からないから、練習できない。

練習できないから、レッスンに使えない。

レッスンに使えないから練習できない。

と負のスパイラルに陥ってしまうケース。

 

ソリューション

レッスンの中ではなく、自主練で感覚を体に落とし込む事。

トレーナーを使ってもいいでしょう。

それのためにセミナーに参加してもいいでしょう。

 

ここでのカギはエクササイズを知っているだけではダメだ、ってことです。

頭から体にアウトプットする練習が必要なレベルですから。

 

 

 

 

体に繋がっていても、レッスンに繋がらない場合があります。
レッスンに繋がっても、舞台に繋がらない場合があります。

→上のステップも出来た。

筋肉を使う感覚も、指を伸ばす感覚も分かっている。

けれど。

レッスンでは使えない。

またはレッスンでは分かるようになってきたけれど、

舞台で踊るときにやっぱり昔のくせに戻ってしまって…

 

ここまで来るとソリューションは簡単になってきます。

今までのレベルがしっかりできていれば、だけれど。

 

ソリューション

練習あるのみ。

 

ただただ、練習するのです。

今までのバレエ人生で間違った癖を付けてきてしまったから

一度注意されたくらいでは治らないのでしょう?

 

そうしたら、何度も、何度も練習するのです。

 

ここが足りないダンサーは沢山います。

頭でっかちなのに、上達しない。

 

努力は大切だ、って話はもうしたけれど、

ここでも同じです。

 

努力のベクトルはお話ししました。

あとは、自分次第です。

 

結論。

注意されるのに直せない。

って結局、努力が足りないのですよ。

 

悪い生徒だっていっているわけではないですよ。

ただ、意識すれば直るだろう、って期待していたら

いつもと同じ事をしていることになるよね。

違う結果が出したかったら違うことを試さなきゃ!

 

先生の注意が適切でないかもしれないし、

そのためのエクササイズなんて分からないかもしれない。

 

だけどね、振付家に言われた事が出来なかったらクビな世界なのですから、

自分で常に勉強を続ける事も、努力だって覚えておいてね。

 

 

 

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