エクササイズとレッスンをまぜるときの注意


エクササイズとレッスンをまぜるときの注意

忙しいバレエ教師の方から質問をいただきました。

レッスン中にやることがいっぱいすぎる笑

強化エクササイズもやりたいけれど、レッスンも大事にしたい。

どうやってバランスをとったらいいでしょうか?

 

そーねー。

難しいね。

 

正しい答えは一つではないし、生徒さんの理解度やニーズ、スタジオの方針もあるでしょうから、

様々なところでエクササイズを入れるメリットとデメリットを考えてみました。

 

エクササイズを教えるときはしっかりと理解してから。

まず最初に、エクササイズを指導する場合、しっかりとエクササイズを勉強してからにしましょう。

強化エクササイズの中では間違ってやったら効果がない(もしくは被害が少ない)奴と、

間違ってやったら効果がないどころか逆に危険なもの、というのがあります。

 

例えばプランク。

腕だけ疲れちゃったとしても、太ももに力が入りがちでも、お腹が感じられなくても。

ケガには繋がることがありません。

また、踊りで変な癖に繋がることはほとんどありません。

 

なぜか?

それは踊りの前に行う体作りのためのエクササイズであり、踊りに直結するとは限らないからです。

(だから、どんなスポーツでも取り入れるって訳さ)

 

ただし、バレエに特化したものになればなるほど、リスクは高まります

例えばショートフットといわれるエクササイズやったことあります?

足の固有筋たちを使って、アーチを上げる練習に使われることが多いですが、

これを間違ってやったらケガに繋がりますし、変な癖にも繋がります。

 

もしくはつま先の伸ばし方。

前にポワントボールの記事を書いたけれど、このようにバレエに直結しているものほど厄介です。

 

エクササイズを指導する、ってバレエをやってたらいきなりできるようになるわけではないし、

セミナ―一度で全部理解できるわけではありませんから気を付けて。

 

本気でエクササイズを指導したい人は、まず1つのエクササイズ(例えばピラティス、ヨガ、ジャイロなど)を勉強し、

DLSセミナーなどでバレエに特化したエクササイズ利用を勉強してください。

 

 

レッスンの前にエクササイズ

レッスン前にエクササイズを入れるメリットは、その部分を意識してからレッスンを始めることができること。

そして、もちろんウォームアップになることです。

 

例えば、今日のレッスンで軸足のハムストリングを使ってほしい、と思ったら、

ハムストリングを使うエクササイズを入れて、ハムストリングの位置を確認、

使っている感覚や、スイッチを入れる感覚を覚えます。

そしてそれをレッスンで何度も繰り返し、復習することで頭に入れることができます。

 

デメリットは時間調節とクラスの雰囲気

レッスンの前に入れるということは、ニーズをはっきりとさせないと

せっかくバレエをしに来たのに、踊らないの?と思う人もいるでしょうし、

時間が押してしまって、グランアレグロまでいけない!なんてこともあるかもしれません。

 

ただし、エクササイズをやって、時間がないからってその後のレッスンで全く関係のない事をやったら

やっぱり効果は薄くなります。

 

また、ちびっこの場合、必要ない動きや無駄なことをやってしまうとか、

ただ単純に飽きる、というおおきな問題もあります。

つまり、肝心のレッスンまで集中力が持たないってことね。

ちびっこのボディコンディショニングについての記事はこちらから読んで下さい)

 

アンシェヌマンの途中でエクササイズ

アンシェヌマンの途中でエクササイズを入れるのはかなり難易度の高い指導法です。

効果は抜群ですよ、理解ができている生徒であれば、1,2回ハムストリングの感覚を作って、

アンシェヌマンに戻る、ということができます。

 

ただ、説明が長引くと体は冷えますし、レッスンのフローも切れます。

また、エクササイズでうまく筋肉を感じられなかったら意味がなくなってしまうから、

一番最適なエクササイズと言葉がけを選ばなければいけません

 

体の弱い子の場合、エクササイズをやったら筋肉がつかれ過ぎちゃって、

踊りだしたらうまくコントロールできず、逆にケガに繋がる可能性もあります。

 

 

バーとセンターの間でエクササイズ

バーとセンターの間で休憩を取るスタジオは多いですが、ここで勝手にストレッチをやらせるよりは、

エクササイズをやってもらうほうが体も冷えず、バレエから一度閑話休題ができるし便利です。

私が研修していたバレエ団ではここでカフライズの時間を取っていました。

(もちろんバレエ団なのでやるかやらないか、は自分任せでした。

またレッスン前にカフライズをやっていたダンサーはこの時間にほかのことをしていました。

意識の高さ、理解力にもよるってことですね)

 

自分が必要な部分のエクササイズが分かっている子たちであれば、

「バーで使いづらかったところをエクササイズしてね」というだけで勝手にやってくれます。

私の生徒たちはそのレベルまでいけるように指導しています。

 

ただ、集中力の続かない人(子供に限らず!)たちの場合、

ここで一度頭を休め、メンタルスイッチを入れ替える、というのも重要になります。

ずっと先生が話していると、飽きる子だっています。

 

 

レッスン後にエクササイズ

レッスン後にエクササイズを入れるというのは時間が押しているときには便利な方法です。

レッスンの最後には難しいステップが出てきますよね。

何度も繰り返す時間がなかったら、そのステップを助けるエクササイズを紹介することができます。

例えば、グランジュッテの着地で、片足フォンジュアラベスクで止まる、というのができない場合。

ひざ関節を安定させるために、VMOちゃんを鍛えるエクササイズを紹介。

何度か全員でやってみます。

 

そしてそれを今週の宿題にして、来週、再度同じグランアレグロにチャレンジする、

なんてクラス構成を行うことができます。

 

デメリットはエクササイズをやっているかどうかは生徒自身の責任になります。

また、正しくお家でできているか?を確認する人もいませんから、

シンプルで間違えるのが大変なエクササイズを与える必要がありますね。

 

どうでしたか?

少しはヒントになったかしら?

今度の1月、冬期バレエ講習会では私佐藤愛がクラシックだけでなく、ウォームアップクラスも受け持ちます。

バレエ学校で生徒にやらせているエクササイズを持ってきますので、

筋肉痛になるのを、楽しみにしていてくださいね。

 

Happy Dancing!

ai


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