ピラティスを使った股関節の痛みへのリハビリ ケーススタディ

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hip pain

 

以前にアリシアの膝捻挫のリハビリやエクササイズなどを記事にした時、

たくさんの方から「勇気をもらいました」というメールを頂きました。

 

同じ問題や痛みを持っている人が、リハビリや治療で良くなった、

というケーススタディは気持ちをアップしてくれるのですよね!

また、「ひとりじゃないんだ!」って気持ちにしてくれます。

 

 

今日は個人のリハビリではないですが、

ここ2週間行っている「股関節の痛み」のリハビリについてご紹介します。

 

 

股関節の痛み。

ダンサーに起こる場合、

このポーズが痛い、というのがよくあるケース。

このポーズが痛い、というのがよくあるケース。写真はグーグル検索から

アラセコンドにデベロッペしたときにぽきぽきなる、長い間キープすると痛くなってしまう、というケースから、

ルティレに上げる、5番ポジションにする、だけで痛くなってしまう重症なケースも。

 

重度や原因は様々ですから、メールで相談されて一番答えにくいのもこの部分の痛みです。

 

踊りのテクニックやフロア、そして年齢や体重によっても左右される

デリケートなダンサーの問題だと私は思っています。

私の受け持っている4人は全員

 

1)関節、体の構成に問題はない

2)痛みが急性ではない

 

というのを治療中に確認しています。

その上で、

 

3)使い方に問題があり、股関節を使うときのみ、痛くなる。

という子達のリハビリをしています。

 

股関節の作りや、痛みをほうっておいて起きてしまう軟骨の磨り減り、

などがある場合、リハビリ法や治療法が少し変わってきますから、エクササイズの前の診察は大事

 

ですがそういう人は多くないのが現実です。

日本代表の新体操選手のように、人間業を離れた可動域とともに、

毎日過酷なトレーニングを続けている、のならば別ですが、

レッスン場で毎週4,5日、1.5-2時間レッスンをしている場合の痛みは、

(もちろん100%ではないですよ!?)

使い方が悪い、または指導が悪いせいで起こっています。

 

 

よって、そんな使い方をしてきた日本人留学生が、

踊りの量が増えたとき(留学したり、サマースクールに参加したりetc)に痛む場所でもあります。

 

この使い方に問題がある、というのは、

軸足だったり、骨盤だったり、上げている脚だったり・・・

「正しく使う」という事ができないことを指します。

 

 

コアを保てない。

骨盤がずれてしまう。

脚をターンアウトさせよう、または上げよう、としてタック、またはダックになってしまう。

軸足で体を支える、という事が出来ていない・・・

などなど。

⇒コアマッスルについて

⇒骨盤のプレースメント

⇒股関節からのターンアウト

⇒軸足とジェスチャーレッグの違い

⇒ダンサーの腹筋事情

 

 

毎週月曜日のクラスで、彼女ら4人は

IADMS(international association of dance medicine and science)という

国際ダンス医学と科学を研究している協会でダンサーの股関節の痛みについての研究を発表した人の下で勉強したリハビリプログラムと同時に、

ピラティスのリフォーマーを使ったリハビリを行っています。

 

ご存知のように、私のリハビリのベースはピラティス。

セラピストとして働いているとき、私の得意分野はバレエダンサーの筋肉バランスと慢性のケガのリハビリ、再発予防です。

 

このようにグループで、特殊な体の部位のリハビリを行う場合、

マシーンを使っています。

 

リフォーマー今回のマシーンはリフォーマーといわれるものです。

ターゲットにしているものは、

 

  1. ヒップフレクサーと呼ばれる大腿骨の外側、前方の筋肉たちのコントロール、
  2. 後方の筋肉(おしり、ハムストリングなど)の強化とコントロール、
  3. コアのスイッチオンの仕方、と動いているときに無くさないようなスタミナ、
  4. 正しい骨盤のプレースメント
  5. 股関節からのターンアウト(大腿骨を股関節から自由に動かす)

というエリアです。

 

エクササイズに詳しくない人が読んだら何を言っているんだか分からなくなってしまいますよね。

 

 

簡単に言い換えると、

使いすぎる傾向のある部分と弱い部分のバランスを整え、

バレエに必要な動き、大きく脚を上げるだとか、ターンアウトだとか、をしている時の体幹の強さを感じ、

体と骨盤の真っ直ぐをいつでも感じられるようにする練習をした、

という事です。

 

1度目のグループリハビリの後、全員が

 

1)痛みなく脚が上げられるようになった

2)いつもよりも高く脚が上げられる

3)体が安定し、引き上げを感じ易くなった

 

と教えてくれました。

この最初のフック(きっかけ)がリハビリではとても大事。

 

だって、今までずっといたい思いをしてきて、「もう良くならないんだ」って諦めの気持ちもあったダンサー達に

「まだまだ大丈夫!」

って勇気を教えるセッションだからです。

⇒ダンサーのリハビリ コンセプト編

 

 

おとといの2回目のリハビリでは、

前回行ったエクササイズと同じものをもう一度繰り返しました。

 

新しい動きを覚えなくて良い代わりに、

注意点や体の癖にもっともっと感覚を研ぎ澄ますことが出来たようです。

 

前回動きが変わった!という経験をしているので、

今回の集中力は前回と比べ物になりません!!

 

「よくなってやるぞ!」という強い意志が見えるのです。

この自発的なリハビリへの気持ちがとっても大事。

 

だって、いつまでもリハビリしているわけにもいかないし、

私がいなくなっても自分でエクササイズを続けていける心の強さが必要だからです。

 

1時間があっという間に過ぎてしまうのもこのリハビリのいいところ。

だって、どんなケガでもそうですが、体が痛い、って幸せな感覚ではないですよね。

 

だから、集中していたら時間が終わっちゃった。

あ、痛くなかった。

という感覚が生まれると、踊りに集中できる。

 

そして集中できるとケガの再発を防げる、という魂胆です。

 

だって、問題のはじまりは

「正しく使えなかった」

なのだから、「正しく使う」知識を与え、

それに集中できればリハビリも中間地点に達した、といえるのです。

 

今後、彼らはこのクラスを持続しつつ、レッスンでの脚の高さを徐々に増やしていきます。

目標は4学期目にある年末試験で痛みゼロで踊ること!

 

 

どんなエクササイズを行ったか?

本当はそれも全てご紹介したいのですが、リフォーマーベッドを持っている人が少ないし、

最低でも毎週正しく行っているか?を見てくれるトレーナーがいなければ意味がありません。

自分の癖を直すのは大変だから。

 

私に会いにメルボルンに来てくれてもいいのですが、バカに遠いですからねー。

 

ですから、今回はエクササイズの紹介は控えますが、

毎年恒例になっている春のセミナーに参加された方はご存知のように、

フロアエクササイズの基本クラスでアライメントをキープする、という事をお話していますし、

ターンアウト特別クラスで股関節からのターンアウトの説明もしています。

 

来年はそれに加えてエクササイズバンドとバーを使って簡単に作れる

「フェイクリフォーマー」のエクササイズもご紹介しようと思います。

(生徒達に好評のエクササイズたちを集めました!)

⇒DLSセミナーの詳細はこちら

 

 

残念ながら、ダンサーには時間もお金もないのが現状です。

だけど、それを言い訳にして欲しくない。

だから私のダンサーに薦めるエクササイズは道具が少なく、スペースも要らないものを厳選しています。

⇒佐藤愛お勧めアイテム

 

ツアー中に使える。

リハの間に出来る。

お家で出来る。

これが大切だと思うから。

 

最後に。

使いすぎる傾向のある部分と弱い部分のバランスを整え、

バレエに必要な動き、大きく脚を上げるだとか、ターンアウトだとか、をしている時の体幹の強さを感じ、

体と骨盤の真っ直ぐをいつでも感じられるようにする練習。

これって、正しくクラシックバレエのレッスンをしていればある程度出来ていることです・・・

 

なので痛みがあり、何が原因か分からないとき、

一度初心にかえって、自分のテクニックを見つめなおすことも大切なリハビリのひとつです。

 

 

追伸。

自分でリハビリ・トレーニングをしたい人用に・・・

音声ファイル付プランク攻略本には3か月にわたるエクササイズの説明と、

一緒にできる音声ファイルがついてきます。

 

強い足を作るデミポイントシューズでは、いつも捨ててしまう古いトウシューズを改造して

エクササイズ用のシューズを作る方法をお話ししています。

 

ダンサーの為のヨガブックでは、ヨガの動きをバレエダンサー用に説明、

そしてウォームアップアイデアも載っています。

DLSeBookはこちらからどうぞ。

 

Happy Dancing!

ai

 

 

 

 

 

 

p.s.

もしこのようなダンサーのリハビリに興味のある方で、

リフォーマーがいくつかあるピラティススタジオさんがいらっしゃったら、是非日本でも紹介したい分野です。

ジムオーナーさんでフィットボールやBOSUを使ったエクササイズなどを知りたい方でも!

一緒にダンサーをサポートできるトレーナーさんを探しています。

 

 

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