プロへのインタビュー:ダニー・ストーン、ケガとの戦い

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皆さんこんにちは。

今日もDance Infoを読んでいただいてありがとうございます。

今日はプロへのインタビュー第一弾をご紹介します。

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プロ、といってもバレエ団でプリンシパルを踊っているダンサーだけがプロなわけではありません。俳優やミュージカルなどのプロ、バレエ留学をした経験、ダンサーを助ける仕事のプロ、ステージのプロなど。

 

たくさんの人がバレエをいろいろな形で経験しています

その貴重な経験をシェアしていきたいと思います。

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第一回目はオーストラリア出身、ドイツへのバレエ留学後、クルーズ船でのダンサーとして踊り、今ではメルボルンにあるピラティススタジオ、en-CORE Pilates Studioの創立者であるダニー・ストーンに彼女のケガとの戦いの話を聞きました。

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自己紹介とダンス歴を教えてください

ダニエル ストーンです。通称ダニー。2010年の途中でプロとしてのダンスキャリアを終えましたが、ダンスは私にとって究極のパッションで、22年間前踊り続けました。

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ダニー・ストーン

ダニー・ストーン

 

ケガをした時、どんなレッスンをしていましたか?

一番最初にひざのけがをした時は、ドイツのPalucca Schule Dresdenという学校でロシア人のダンス講師、Mr.Tappendorffに師事していました。

クリスマス時にオーストラリアに短期間帰ったすぐ後で、長旅から体が痛く、疲れていたのを記憶しています。

頑固なダンサーによくあるように、2週間で6つの飛行機の乗り継ぎのすぐ後、ガラ公演でパドドゥを踊り、その直後にバレエの試験、という過酷なスケジュールをこなした後でした。

体がトリートメントを欲しがっているなんて知らず、いつものようにバーでのエクササイズをしていた時の事です。

私は苦悶の痛みで床に崩れ落ちたのです。

痛みに泣きわめきながら、私の膝にとてもひどいことが起きたのだと感じました。

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今まで私は怪我をしたことなんてありませんでした。

その時私は19歳、バレエ団のオーディションなどを始めようとしていた時の事。クラスメイト2人が私を担ぎ上げ、学校の理学医療師のところへ連れて行ってくれました。

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どんな怪我でしたか?

左ひざを2度、同じように怪我しました。

一番最初にけがをした時に、オーストラリアへ戻って手術をしなかったことを今では後悔しますが、当時は怪我が完治して、二度と怪我しないだろうと信じていました。

信じられないけれど、膝の内側靭帯断裂、そして膝蓋骨脱臼を2度も体験したのです。

最初はバレエクラスの途中、二度目はステージで踊っているときでした。

2度目にけがをした時、本番の前にバレエ団のオーディションを受けてきたばかりでした。想像できるように、私は精神的にも身体的にもどん底に落ち込んだ気分でした。クラスメイトたちも私がどれくらい時間をかけてダンスに戻って来たか見ていたので、みんな涙ぐんでいました。この経験は私の人生の中で最悪の気持ちといえるでしょう。

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何が原因でそのけがが起きたのでしょう?

間違ったアライメントで踊っていたせいです。

たくさんのダンサーがアライメントに気付かずに踊りつづけるため、いつか体が悲鳴を上げる日が来るのです。私の膝はつま先と一直線になってならず、主治医はひどいX脚とゆるい関節、そして下肢のターンアウトが太もものターンアウトよりも強い私の体がもっと早くにけがに繋がらなかった事に不思議がっていました。

もっと幼い時にこの怪我をしていれば、実は楽だったと思います。家族と離れての生活の負担もあったし、バレエ団のオーディションに一番大事な時間だったからです。

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ケガをした当初、体や解剖学、エクササイズなどの知識はありましたか?

もっと知っていれば!と思います。シドニーで高校を卒業しましたし、Tanya Pearson Classical Coaching Academyでフルタイムのレッスンを受けていましたが、膝のケガの後で、重要なことを学んだ気がします。

「体の事を聞きなさい」

というのは私たち全員がもっと重きを置くべきものです。

体が私たちの生活を支えていて、特にダンサーやスポーツ選手というのは毎日大きな負担を体にかけているのですから。

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バレエに戻ってくるまでにどれくらい時間がかかりましたか?

ケガをした当時は、どれだけ傷害があったのかなど知らなかったため、理学医療師と共にリハビリを続けました。そして8か月をかけてリハビリを行い、お医者さんから痛みなしで踊れるようになったといわれるまでになりました。

2回目に同じケガをした時には、理学医療師は全く役に立ちませんでした。なのでスポーツ大国であるオーストラリアに帰り、専門医と相談したところ、再建手術で怪我の再発は3%ほどになるといわれました。


4時間に及ぶ手術、そしてその後8週間つけていたギブスを外したときには、踊ることはもちろん、歩くことすらできませんでした。

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基本に戻るとはこの事でしょう!

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手術の過程でスネの骨も正しい位置に戻さなければいけなかったため、膝の手術の共に、足の骨も折らなければならず、2か月後には左足の筋肉は全てなくなっていました。とてもつらい、心の痛いプロセスでしたが人間として強くしてくれたと思います。

踊り以外にも人生はあるのだと知ったのもこの時です。

6か月後、再びドイツに戻り、身体的、そして精神的にも健全なダンサーに戻るために訓練を続けました。

 

クルーズ船でのステージ

クルーズ船でのステージ

 

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どのようなトリートメントを受けましたか?

上に書いたように、ドイツの理学医療師から治療を受けました。VMO(大腿四頭筋の一つである内側広筋の俗称)の強化エクササイズ、テンスマシーン(低周波を流して筋肉を自動的にマッサージする機械)そしてひざのアライメントを直す練習をしました。

ひざ関節の冷却はもちろん、抗炎症剤やクリームも使いました。何度かひざから水を抜いたこともあります。オーストラリア国内では脚を使うことができるようになってから、私の尊敬するすばらしい先生が個人レッスンをしてくれましたし、ダンス専門の理学医療師がたくさん助けてくれました。

ピラティスも少し行いましたが、今現在と比べるとやっていないに等しいですね。ピラティス器具や道具をもっと知っていたらもっとよくなっていたと思いますね。

一番最初にけがをした時に、オーストラリアに戻って再建手術を受けていれば、もっと早くダンスに戻ることが出来ただろうし、8か月後に同じケガをして精神的に参ってしまうことも無かったと思います。その時の先生や周りの人のサポートにとっても感謝しています。


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今現在はどのようなトレーニング、リハビリをしていますか?

今現在は踊っていませんが、忙しいスケジュールの中でできるだけ頻繁に体の世話をするように心がけています。一日がもっと長ければいいのですが・・・

クライアントを助け、精神的、肉体的に疲れているときに自分の体に良いことをしたり、(エクササイズの)モチベーションを探すのは大変です。けれどエクササイズは私たちの生活で大切な事ですし、エクササイズをしたり、動いたりすると私の体もハッピーになる気がします。

今でもひざ、特にVMOの強化訓練はしています。未だに両膝の強さの差が大きいままです。他の部分で弱いところをかばったり、「保護」しようとするのは怪我の後、体が行う処置です。そしてその癖を直すのはとても難しいですね。

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今はなにをしていますか?そしてゴールは何ですか?

ダンスのキャリアを遅らせ、私の考えを否応なく開かせた大手術のあと、ダンサーとしての人生を終わらせないといけない時の為の色々なオプションを考えました。

私の周りにいる大好きな人たちはもちろん、まだ会ったことのない人達を助ける仕事をしたいと思っていました。理学医療師、カイロプラクター、オステオパシーなども頭にありましたし、ドイツのダンス科卒業後大学で勉強を続けることもできました。

けれど海外でのクルーズ船でのダンサーの契約を終え、オーストラリアに戻って来た時には(大学で勉強するには)少し年齢が上でしたので、いつも興味のあった、そして長年携わってきたダンス業界で働くことのできる仕事を選ぶことにしました。それは認定ピラティストレーナーでした。

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そして今、私はトレーナとして働いています。

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驚くことに新しい情熱が私の中で生まれたのです ― この仕事が大好き!毎週90人近くのクライアントのトレーニングをして、週末には身体的にも精神的にも疲れ果てていますが、心の動かされる環境でもあります。クライアントがどれだけ上達しているのか、そしてピラティスがどれだけ彼らを助けているのか聞くことが出来るととても幸せになれるのです。

ダニー:学生時代

ダニー:学生時代

 

 

若い世代のダンサーに伝えたいことはありますか?

若いダンサーの皆さんへ。いくつか大切なアドバイスをしますから、特に物事がうまくいかないときの為に覚えていてくださいね。

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  •  体を聞いて、自分に嘘をつかないように。

もし、痛みがあったらすぐに処置しましょう。躊躇したり、私は大丈夫なんて思ったら手遅れになってしまいます。

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  •  人生を難しく考えすぎない!

ダンサーになる、バレリーナになるという事は、厳密でたくさんの練習が必要ですし、自己卑下の多い職業です。そして素晴らしい仕事であるのと同時に、身体的に、そして精神的にたくさん要求される仕事です。全てを真正面から受け止めず、今流行りのファッションのように拒絶されることに慣れ、その上で自分自身でいられるようにしましょう。

素晴らしく、そしてクレージーなダンサーの世界は競争、いじめ、不公平なことがたくさんある世界です。その中で生きていくには自分自身が相当強くなくてはいけません。

ひざのケガ、外国での生活、そして幾度となく蹴飛ばされたことで強い人間になることができました。

もしあなたが心の優しい人だったら、このような経験は人生が終わるまでずっと起こると思います。けれど現実的になった上で優しい心を持てるといいですね。

 

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  • 人生は踊ること以外にも道があることを忘れない

自分を信じて、一生懸命練習し、そして楽しむことを忘れないようにしましょう!短い人生を謳歌し、そしていずれかはお母さんになれるくらい健康でいなければいけません。

不健康で拒食症になるというのは最悪な結果です。体は神殿!体が正しく機能するために、そして最大限の能力を発揮できるように食べ物を摂取しましょう。

たくさんの果物、野菜、たんぱく質に、上質の炭水化物。そして時々甘いものを食べるくらい全然大丈夫!ダンスにカロリーを消費してしまいますからレッスンやパフォーマンスを助けてくれる燃料をもっと摂取するべきです。

 

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ダンス教師に一言お願いします。

ダンサーのモチベーションを保つのはもちろん、レッスン場外の健康的な生活を教えること、そしてさまざまなダンスのスタイルを教えてください。

万芸なダンサーは全てのダンス関連の仕事に就く上で必要不可欠です!

立っているポーズからきれいに踊れるだけではないという事は、クラシックバレエ団に入る際にも重要な資産です。

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ダンス界は変わるべきですか?もしそうならば、どう変わるべきでしょうか?

色々なことが変わればいいと思っています。

特に政略(どの業界でもあるとは思いますが・・・)と馬鹿げた不健康な「完璧なダンサーの体」という体重の思い込みです。

オーストラリアではアメリカ、またはヨーロッパほどダンスが感謝されていません。しかしスポーツ中心の国の中で、すばらしいダンサーを生み出しています。

残念ながらダンサーの仕事の口は狭く、みんなヨーロッパかアメリカ(両国で私はダンサーとしての生活を経験してきました)に行かなければいけません。

海外で踊る経験が素晴らしいのはもちろんですが、いつかオーストラリアが現地の才能の為に踊る機会を作ることができる日が来るように願っています。

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どうでしたか?感想、ダニーへの質問などがありましたら下に残してくださいね。

Happy Dancing!

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