ジェマからの手紙


ジェマからの手紙

 

2学期の最後の日、

私がバレエ学校のトリートメント室に来た時です。

生徒の一人であるジェマからの走り書きが机の上に置いてありました。

 

彼女は今年学校に入学したばかり。

けれども1学期の途中で足のけがをしてから満足に踊れないまま、

半年がたちました。

 

彼女は学校との話し合いで、

,

今から休みを取ってけがの成り行きを見るように、

そしてよくなって戻ってくるのなら、来年もう一度1年生を繰り返したほうがいいだろう

,

といわれたそうです。

 

確かにけがの面だけで見ればその通りだと私も思いました。

ケガの理由が

昔のバレエスタジオでの教え方が間違っていたせいと、

踊る量が突然増えたせいだった

という事は、

これから体の使い方、踊り方を1から勉強し直す必要があります。

 

でも彼女からすれば、

クラスメイトから遅れをとってしまうことになります。

このまま踊っていくことが一番良いのかわからなくなってしまったのでしょう。

 

これから休みをとって、踊っていくのか、

普通学校に戻るのか。

 

そして踊るならば

クラシックではなくコマーシャルダンスの学校に行くべきなのか

考える、と手紙に書いてありました。

 

この様な話はよくあります。

 

思っていたダンス生活と違う

だとか、

体がついていけない

だとか。

 

または

毎日踊ることはそんなに楽しくなかった

と気づく生徒もたくさんいます。

 

「習い事」のレッスン

「仕事」としてのレッスン

は全く違います。

 

踊る時間も1.5―2時間

から

一日中、朝の9時から夕方の4,5時、そして夜の舞台をこなす、

に代わり

毎日その繰り返しです。

 

誰にでも向いている仕事ではない事は十分承知です。

 

でも私は、私個人としてはとても悔しい。

彼女は私の8週間コンディショニングプログラムで

どうしてけがをしたのか?

から

今後同じ痛みを感じたら何をしたらいいか?

までわかったそうです。

 

そして体の使い方、筋肉の形さえも

短期でとっても変わりました。

 

たった8時間で正しい体の使い方が分かり

レッスンをしていないのに強くなる。

そうなれることが分かってくれただけでも嬉しいのですが、

もっと早くに彼女に会えていたら、助けられたのか?

と思うととても悔しく感じるのです。

 

毎年、卒業生全員がプロフェッショナルになることは不可能です。

だけれど生徒全員をなんらかの形で「助ける」ことは可能だと思うんです。

  • ダンスを通じて人間として成長することを「助ける」
  • 人間として強くなることを「助ける」
  • 舞台に関係した仕事に進む道を「助ける」
  • 体を使う仕事に進む道を「助ける」
  • ダンサーを助ける仕事に就く道を「助ける」

 

その悔しさをバネに私はウェブサイトやフェイスブックの内容を更新し、

セミナーを行っていきます。

 

より多くの熱心な教師の方たちをサポートしたい。

ダンサーを遠くからサポートしている家族の人たちに彼らの生活をわかって欲しい。

ダンサーの皆さんに出来る限りの勉強の場を与えたい。

 

この想いはジェマのような生徒に会うたびに強くなります。

 

Happy Dancing!

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