筋肉の勉強を始める前に その6


筋肉を勉強する前に6

 

筋肉の勉強を始める前にシリーズではたくさんの解剖学用語が出てきました。

残念ながら今日もその一つです。

ごめんなさいね。

 

英語を勉強すときに、アルファベットを勉強するように。

筋肉のお話をするときには筋肉の言語を知っておかなければいけない。

理論では分かっていても、ちょっと面倒ですね。

 

あと少しですから頑張って行きましょう。

今日の言葉。

  • 「主動筋(しゅどうきん)」
  • 「拮抗筋(きっこうきん)」
  • 「協同筋(きょうどうきん)」

 

名前を知っている必要は全くもってありません。

むしろ忘れていただいて構いません!

ここで覚えておきたい事。

それは筋肉はグループになって働いているんだ、ということです。

そして上の3つの名前はそのグループにつけられた名前だ、と思ってくだされば上出来です。

 

主動筋

名前の通り、動きを繰り出す代表の筋肉です。

古典バレエに例えれば、プリンシパル、オデットのようなものだと考えましょう。

これが動きを生み出します。

 

拮抗筋

このグループは反対の動きをして、主役の動きを引き立てます。

古典バレエにある、悪役、ってところです。ロッドバルト、オディール、あいつらです。

 

協同筋

これは主動筋と一緒に動くヘルパーです。

オデットが主動筋、オディールが拮抗筋であれば、協同筋とは王子やソリスト(4羽、3羽の白鳥ですね)。

オデットの後ろで彼女の踊りを支え、舞台に華を添えます。

ね、難しくないでしょう?

 

筋肉の世界に戻ってきましょう。

関節の話をした時に、骨と骨が関節から動いて動きが生まれる

関節を動かしているのが筋肉、とお話ししましたね。

(忘れちゃった人はここに戻って勉強しておきましょう)

 

「動かしている筋肉」といっても一つの筋肉が全ての運動をしているのではありません。

上で述べた3つのグループがバランスよく動いて、滑らかな動きが生まれます

 

例えばひじを曲げてみましょう。

この時、二の腕でもっこり筋肉が動くのが上腕二頭筋です。

つまりこいつが主役です。

 

一緒に働いてくれるグループは上腕筋、腕橈骨筋(わんとうこつきん)

ひじを曲げる、という動きを助けます。

 

そして最後に二の腕の後ろ側にある上腕三頭筋

(ふりそで、と呼ばれるお肉がつく所ですね、残念ながら・・・)

 

主動筋である上腕二頭筋が縮んでいくと同時に、上腕三頭筋が引き延ばされて動きを可能にします。

 

もし、この上腕三頭筋が「やだ!」といって仕事をしないとしましょう。

そうすると、いくら筋肉ムキムキの人が上腕二頭筋とその協同筋を使ってひじを曲げようとしても、

その後ろ側が伸びないのでにっちもさっちもいかなくなります。

(今でもこんな言い方するのかしら?)

主動筋

太ももを例にとってみると、

脚をデベロッペでデヴァンに上げるとき、ハムストリングが固いと、大腿四頭筋ばかり働いてしまいます。

その結果、太ももだけヤケに太くなってしまうわけです。

 

忘れてはいけない事、それはこの場合、大腿四頭筋が主動筋です。

 

つまり、彼らがいないと動きは生まれません。

だから、大腿四頭筋を使うな!という教師は、生徒にけがをしろ!と言っているようなものです。

主役なしの舞台を見に行け!と言っている事になるでしょう?

 

重要なのはハムストリングとのバランス

オデット、オディールが協力して踊らないと舞台にならないように、

大腿四頭筋を裏で支えるハムストリングが滑らかに伸びることでバランスよく脚が上がるようになります。

 

脚が太くなるから、と言って大腿四頭筋を使うのを嫌がる生徒、教師がいるのは理解できます。

ですが、この3つの筋肉グループを知っておくと、

そんな心配をしなくても均等のとれた体を作ることが出来るのです。

 

大腿四頭筋を使いすぎるなら、ハムストリングの固さ、そして強さをチェックしてみましょう。

そして腹筋をはじめとした体幹の筋肉たちのサポートがしっかりできているか?も見てね

これらがバランスよく働いていたら心配はないはずです。

⇒大腿四頭筋について知っておきたいこと

⇒筋肉を固めないで使うって?

⇒ダンサーの腹筋事情

 

だいぶ踊りに繋がってきましたか?

次回はこのシリーズの最後、この筋肉グループの働き方と名前を見ていきましょう。

これを知ることで、エクササイズの仕方が大きく変わりますよ!

 

Happy Dancing!

ai

 


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