骨盤をタックやダックにしてしまう原因と対処法


オーディション先でバレエの基礎が出来ていない、といわれました。

どうすればいいか、アドバイスをください。

 

このような相談をされました。一番困る類です。

なぜかってね、「基礎」ってひとつじゃないんですよ。

だから実際に何ができていないか分からないので、答えられない。

 

バレエの基礎って何?

例えばうちの校長先生が「You haven’t got basic technique」と言った場合、

他の先生がいうbasic tachnique, base, 基礎、基本、基本的なテクニック…っていうのは違いますから。

 

ただね、今までの経験だけでお話すると、

日本人で、ある程度踊れちゃって(回転ができちゃう、難しいテクニックがこなせちゃうなど)

って場合だと

  1. バレエスタンスが出来ていない
  2. ターンアウトが出来ていない
  3. ポーデブラや体のポジションという基本的な位置がつかめていない

という事が多いです。

 

バレエスタンス、というのはバレエの基本的な立ち方の事(なーんて簡単に言うけど、「姿勢よく!」みたいにシンプルなコンセプトですが、難しいね)

 

インサイドバレエテクニックによると

バレエでは正しいスタンスを必ず身に付けてなくてはならない。

バレエを始めて一年以内に習得する。

スタンスが正しくないと技術的に上達しない(ケガの原因ともなる)。

さらに身体をコントロールする技術も身につかず、動きも自由でなくなる。

と書いてあります。

習い事程度のバレリーナの卵たちが週に1度のレッスンで1年以上に習得するのが可能かどうか?はおいておいて笑

 

バレエスタンスの中でも一番難しく、嘘つきなのが、骨盤のプレースメントね。

重心を決める位置にもなるし、

股関節=ターンアウトを作る部分でもあるし、

脚が生えてる根元でもあるし(よってどれだけ脚が上げられるか?が決まる)、

背骨が始まっている場所でもあるから、上半身にも直結しているし。

 

もうね、大事過ぎてすごい量の記事があります。↓

骨盤の勉強をする前書き

骨盤のテクニックの発祥地

骨盤のプレースメント理論編

骨盤のプレースメント 実践編その1その2

骨盤のドミノ倒し影響

タックとダックの狭間で 基本編タック編ダック編

骨盤のプレースメントの探し方

動画で見る骨盤のプレースメント

 

すごいでしょ?

そのうちしっかりとまとめて読みやすくします…(遠い目)

さて!!今日もその骨盤をまたまた考えていきます。

大事なのに出来ていないんだから。

 

ダンサーの骨盤のプレースメントが間違っている場合、タックかダックになる

骨盤が傾いているとかは、やっぱり目で見て分かるンですよ。

右と左の骨盤の高さを一緒に、とかイーブンに、とかスクエアに、とか言われる部分ね。

 

ただ、タックちゃんとダックちゃんの見極め、そして使い分けが難しいの。

タック=骨盤後傾

ダック=骨盤前傾

忘れちゃった人達、初めてこの言葉を聞いた人達は、上に挙げた記事たちをしっかりと読んで勉強してください。

 

真っすぐに立っている時、つまり基本のスタンスでは骨盤がタックにもダックにもなりませんが、

脚を上げ始めたら、タックもダックも、そして骨盤を傾ける、っていう動きも全てダンサーは使い始めます。

この部分は素晴らしく長くなるし、解剖学の説明が必要不可欠なので、

教師のためのバレエ解剖学講座でみっちり勉強していますし、

その後の復習・応用クラスであるマスタークラスでも実際に勉強していきます。

先生方は「絶対に!」知らなければいけない部分です。

 

知らなくて教えてたら、息継ぎを教えずに水泳を教えるとか、

足し算引き算を教えずに方程式を考えるとか、そういった無茶ぶり教師になります。

 

タックちゃんになる条件

ま、題名を見てもらっても分かるように、今日はタック&ダックの中のタックちゃんに注目していきます。

 

タックとダックの狭間で、という記事で既に説明をしている部分ですが、直し方まではお話していないのでそこも見ていきましょう。

  • 腰椎をキープする背中の筋肉が使えていない(背筋が使えていない)…伸びちゃってる
  • 腹筋が硬い(うまく使えなくなる)…縮んでいる
  • ハムストリングスが硬い…縮んでいる

ここまでは前の記事に書いてありますが、次の2つも重要です。

 

  • バレエスタンスが理解できていない!
  • 骨盤を正しいプレースメントに保つ筋肉たち(コア、外旋六筋など)が弱い

 

これらの原因があるからタックになるし、

タックだから、このような症状がでる、とも言える、ニワトリが先か卵が先か?論争にはなっちゃいます。

 

ダックちゃんになる条件

ダックになる条件はタックの正反対になる部分もあれば、同じ原因のこともあります。

 

  • 股関節の前の筋肉たち(ヒップフレクサーといわれる筋肉群)が固い…縮んでいる
  • 腹筋が弱い(使えない)…伸びちゃってる
  • 腰が固い(背筋が縮む)…縮んでいる
  • ハムストリングが使えない…伸びちゃってる

 

は正反対だけど、次の2つは同じ

  • バレエスタンスが理解できていない!
  • 骨盤を正しいプレースメントに保つ筋肉たち(コア、外旋六筋など)が弱い

 

結局タックだろうが、ダックだろうが、真っすぐ立つ、という事が分かってないのよね。

頭で分かっていない(どうやった真っすぐになるのか分からない。)っていう人達だっているし

引き上げなさい、という言葉を説明なしで聞いたから自分流に解釈しちゃったって言うダンサーの多いこと。

 

その他には指導者側が理解できていない

タックにする=真っすぐに見えるからそれで指導!とかもあります。

本当に、骨格的にそれが正しいのか?と聞いてみると先生自体も分かってないっていうケース。

 

また、骨盤を正しいプレースメントに保ってくれる筋肉たちが弱いと、

骨だけ重力に逆らってフワフワしている事はできないのでもちろん、正しいプレースメントに行くことはないですよね。

 

タック&ダックを直す対処法は?

まずは理解!

つまり勉強です。先生も、生徒も。

骨盤の前の三角形と坐骨の方向を意識し、何が真っすぐなのか?をしっかりと理解しましょう。

 

筋肉を鍛えるのは時間がかかりますが、毎日自分の生活で意識できるようになったら、

踊っている時も意識しやすくなります。

座っている時、バスや電車の中などでも考えてみてください。

 

いくらエクササイズをやっても、声が枯れるほどレッスン中に怒鳴っても!

理解が出来ていなかったら、つまり体で分からなかったら使えないんですから。

 

坐骨を感じるエクササイズたちをまとめた記事も参考にしてください。

 

隠れストレッチも効果的。

さっき挙げたように、

タックの人はハムストリングが固い傾向がある。

ダックの人は股関節の前が固い傾向がある。

だとしたら、自分の癖を理解したうえでこれらの筋肉をストレッチしてみましょう。

 

日常生活で考え続ける→簡単なウォームアップ→自分の体に合わせたストレッチ→自分の体に合わせたエクササイズ(ここは難しいけどね)→レッスンでも意識を継続

って出来たらタックもダックも撲滅することができます!

どんなエクササイズをしたらいいのか分からない、という人は上であげた骨盤を探す奴らをやってみよう!

それだけでもレッスンでの感じ方がすごく変わりますよ!

 

ストレッチシリーズで何度もお話しているけど、ストレッチは自分の体に合わせてやりたいのよね。

だから人の真似してたら逆効果って事もあるわけです。

十分気を付けて下さい。

 

もっと知りたいです、とか他のエクササイズまでやりたいです!っていう頑張りやサン、

あとすこーしだけ待ってください。

そんな人達へのサポートがやってきますから、楽しみにしていてね!

 

Happy Dancing!

 


  • 骨盤をタックやダックにしてしまう原因と対処法”へのコメント

    • April 4, 2017 at 5:54 pm

      愛先生、こんにちは!
      小さいユイの母です。
      早速のアドバイスありがとうございます!

      自分の良さも分からず、頑張る方向も分からず、ただガムシャラにレッスン
      をしながらダンサーを目指す‥。
      今まで本当に無謀だったとDLS冬期講習会に参加して母娘共々感じました。
      冬期講習会からたったの3ヶ月での留学オーディションでした。
      合格したは良いけれど、現地で苦労するのは目に見えています。
      基礎が出来ていない‥という言葉に不安や困惑を覚え、どうしても愛先生に教えて頂きたかったのです。
      改めて冬期講習会発表会の動画を見たいと思います。

      本当にありがとうございます!

      Reply

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