生理とバレエ

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このトピック、ずっと書きたかったのですが、センシティブなトピックだから

どうやって形(ブログ)にしようかなって思っていたところと、

プロダンサーに話を聞いたりして情報を集めていたので今になってしまいました。

前におっぱいの大きなダンサーの悩みについても書きましたけど、

こういうトピックって公に話されることがないから、飛び込んでいきましょう。

男性読者へ

男性諸君、まずは、生理という言葉に慣れましょう

日本だけでなくバレエダンサーを指導・サポートしていると女性の方が圧倒的に多いです。

 

別に私たちは、皆さんに「今日の生理の調子はどう?」って聞いてほしいわけではありませんよ。

ただ、生理といったら露骨に態度がかわるのだけはやめましょう

いくら演技ができるといっても、目が泳いでいたら分かります。

自然の摂理ですし、ケガ予防にも大事なトピックだから知っておこうね。

 

生理基礎知識は私の専門エリアではありません。

なので抜けている部分もあるかもしれないです。

ただ、今情報を書くことで気持ちが楽になる子がいるかもしれないので書きます。

専門的な事は専門家に聞いてください。

生理周期について

若いバレエダンサーにとって生理が来たり来なかったりするのは当たり前です。

生理周期っていうのができるまでは。

そこにストレスを感じる必要はないよ。

 

人によっては小学4年生で生理が来る子もいるし、高校生になっても来ない子もいる。

生理は体の成長と一緒に起こります(第二次性徴)。

みんなの身長がバラバラでしょ?

ガツン!と身長が伸びる子がいたり、少しずつ、少しずつ伸びていく子がいるように、

生理も人それぞれなんです。

そして、それでいいんです!!

 

私たち治療家が生理状態を聞く場合、

「いつもと比べて」という方が「教科書の28日周期」よりも重要です。

体の癖っていうのがあるから。

教師講座でもたくさんお話していますが、教科書通りの体の人なんて存在しません。

(じゃなんで、教科書があるのか?という質問はおいておいて・・・)

初経の前に体重が増える

そりゃーそうですよ。

だって生理と脂肪細胞は深く結びついているんだもの。

 

えー生理が来たら太るの!?

じゃ私、生理なんていらない!!

なんて思わないで。

 

すっごく悲しい事に、この記事のリサーチをしていた時、

生理 体重

というキーワードで調べると「ダイエット」「痩せるからだの作り方」とかがヒットしました。

だけど

月経 体重

というキーワードで調べるとお医者さん系の記事(病気の説明など)が出てきました。

やっぱり入れるキーワードでこんなにも違うんだね。

(だからDLSをシェアして、いいねしてくれるとこういった情報をより多くのダンサーに届けることができると思う。応援よろしくお願いします。)

生理とケガ

生理が来ることは女性ダンサーにはとっても大事です。

生理=妊娠、だけじゃないんですよ。

 

生理が来るということは、エストロゲンが分泌されるということ。

エストロゲンは骨代謝、脂質代謝、血管機能、動脈硬化を防ぐなど、健康維持には必要なもの

そして、骨を強くしてくれるんだよ!!

 

疲労骨折はダンサーにとってかなり危険なケガです。

長期間踊れない原因であり、手術が必要な可能性もあったり、

治らなくて、ダンサー生命をストップさせてしまう可能性のあるケガ。

(毎月最初の土曜日にやっているFBライブ、#愛さんとティータイムでもコメントで骨折が治らない人がいるって書いてありましたよね!他人事じゃないんです)

 

踊っていなければ、ダンサーにはなれません。

いくら細くても、踊れない体だったらダンサーとは言いません

無理なダイエット、レッスンのし過ぎと生理

短期間に体重が5キロ以上、もしくは体重の10%以上が減少すると無月経と呼ばれる、

生理が止まってしまう現象が起こります。

これはとても危険です。

 

ストレスを感じすぎると止まるとも言われていますし、

運動のし過ぎでも止まるといわれています。

 

すっごく難しい話を超!簡略化しちゃうと、

体が命の危険がある、と判断した場合、子供を作ろう!よりもサバイバルの方が大事になるの。

だからね、サバイバルに力、エネルギーを使うから、生理が止まるといわれています。

つまりね、体が超!必死になっちゃっているんだよ。

 

一か月でOOキロやせる方法!とかいうの雑誌でも見るでしょ?

でも、だれもそうした場合の危険性はお話していないよね。

すごく悲しい事だと思う。

摂食障害が厚生労働省難病と指定されているのにも関わらず、そう簡単にダイエットについて書けるってある意味すごい。

生理中のレッスン

レッスン中に生理になるほど憂鬱な事はありませんが、毎日踊るダンサーとしての生活(バレエ学校やカンパニー)であれば絶対にあり得る事です。

 

日本ではよく、黒パンツでカバーするというのがあるそうですが、

それはプロを目指している子達の場合はお勧めしません

なぜなら、バレエ学校にはユニフォームがあり、そこに黒パンツ+レオタードっていう事がないからです。

 

だからね、生理と向き合うことに慣れておきましょうよ。

 

生理用品としては、

  • ナプキン(英語ではパッドといわれる)
  • タンポン(英語でもタンポン)

が主流でしょう。

 

個人的な意見で聞いてね。

私が踊っていた時は、ナプキン VS タンポンだったら、タンポンの方が踊りやすかったです。

やっぱり汗かいたり、ムレたり、カサカサ音がしないとかはエクササイズしている時に大事ですよね。

 

 

ここに私は月経カップというものを追加しておきたい。

私は大好きなんだけど、日本ではあまり知られていないからね。

メリットは、長時間使うように作られているっていうところ&10年くらい(!)使えるから節約になるってこと。

デメリットは使うのが難しいということ(でも慣れる)。

 

カンパニーレッスンではなんでも着れるから、バレエ学校よりも気持ちが楽かもしれませんね。

ただね、プロでもね、生理の日に白い衣装っていうのがあるんですよ。

すんごく気を付けてても、漏れちゃうこともあるんですよ。

 

これはプロでカンパニーで踊っている男の子たちに聞きました。

ぶっちゃけ気になるの?と。

答えはいーや。

 

ただ、比較的若い子達に聞いたのと、海外の子達に聞いたので、

日本の古い感じ・・・で育った人だったら違う意見になるかもしれません。

そして、それは悲しいと思う。

生理についてポジティブに考えてほしい

  • 生理は人間の成長として当たり前です。
  • 生理が来ない方が問題が大きいです。

という事実を考えたら、

生理が来ないのが当たり前!という考えがなくなると思います。

 

え?そんな考えがあるの?

と思った皆さん、私はみんながDLSを読んでくれていて嬉しいよ。

スポーツ界では、そういわれる事があるそうです。

 

ただね、バレエ界にも体重をスタジオで測るというところがあるように、

そういった古い(というか間違った、だね)考えかたをしている人達はまだまだたくさんいます。

そしてそういう大馬鹿野郎の指導者が、

骨粗しょう症や脳梗塞などの問題につながる無月経や、

難病扱いされている摂食障害へとダンサーを導いてしまうのです。

 

最初に書いたように、これは私の専門エリアではありません。

治療家は生理のように体の中で起こることを治療しません。

私の仕事はダンサーのケガを防ぎ、リハビリし、トレーニングすること

ただ、生理はそのケガ予防にも大事で、リハビリにも大事で、トレーニングにも影響してくるんです。

だからね、知っておいてほしいなと思って書きました。

 

長くなっちゃったので、生理とコアマッスルだとか、腰痛との関連性だとか

生理痛の話だとかはまた今度。

 

 

Happy Dancing!

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