脊椎とダンサー

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脊椎とダンサー

 

前回、背骨のカーブには視覚的な物と実際レントゲンでみて確認できる解剖学的なものがある

とお話ししました。

 

これは生徒を教えているときにとても重要です。

残念ながらみんながみんな同じ注意で上手になるわけではありません

時には、「引き上げる」だけではなく、おしりの下の部分の筋肉を使う、と説明した方が効果的な場合もあります。

引き上げるっていう意味が分かっていない人や、引き上げてといった途端、肋骨が開いてしまうとかというダンサーは特に。

先生方は何が原因で引きあがっていない様にみえるのか?というのを考え、しっかりと注意してあげましょうね。

 

今日は、もう一つの嘘のカーブを見ていこうと思います。

 

誰かの背中を見てみましょう。

自分の首の後ろを触ってみても大丈夫です。

ごつごつした骨が感じられる・見えるでしょう?

 

実はそれ、「引き上げる」時に伸ばす骨ではないのです。

 

何だ!?

と思われるかもしれません。

 

これが分かるためには脊椎一つをとってしっかり見てみないといけないですね。

下の絵を見てください。

 

イラストはダンサーズインサイドテクニックより

イラストはダンサーズインサイドテクニックより

 

椎体、といわれるところが背骨の胴体、とでも言いましょうか?

「引き上げる」時に伸ばしているのは、その椎体、という部分です。

背中に見えるぼこぼこした部分、それは棘突起(きょくとっき)と呼ばれるものです。

 

もちろん、棘突起は椎体にくっついているから、一緒に伸ばされますよ。

だけど、本当に伸ばしたい背骨はもっと体の中心に近い=センターに近いところ。

 

これを理解していないと、引き上げるときに

  • 体を沿ってしまう
  • 重心が後ろに落ちてしまう
  • 肋骨が開いてしまう
  • 引き上げたままで動けない

なんてことになっちゃうんですね。

⇒肋骨を閉めるってどういうこと?

 

 

椎体と棘突起との間、丸く穴が開いていますね。

そこに神経が走っている、というわけです。

 

背骨の大切な仕事の一つに、

脳からの指令を伝える神経を文字通り囲んで守る、というのがあります。

ありがたいですよね。

 

つまり、踊っているときに重要な「引き上げ」は、

カンブレやアラベスクなどの時に神経をつぶさないようにしているとも言えます

怪我せず、五体満足で踊るためには必要な事。

 

また、背骨の周りの筋肉を強くすること、これはダンサーの寿命を延ばしてくれます

「引き上げる」という事は「背骨」を「筋肉」を使って伸ばしている、訳ですからこの筋肉群はとても大事です。

背中にはたくさんの筋肉があるのだけれど、今日お話した内容で特に大事になってくるのが脊柱起立筋と広背筋。

これらは既に記事にしてあるのでそちらを読んでみて下さいね。

→脊柱起立筋

→広背筋

 

よく言われる言葉の一つ「体幹の筋肉を鍛える」ってやつ。

これ、よく分かっていない人が多いのですが、胴体についている筋肉を総称しているのね。

だから、体幹を鍛えなきゃ!と腹筋だけしていても胴体の前と後ろのバランスが崩れてしまいます。

 

背中の筋肉を背骨を引き上げるために使う、という考え

(つまり、背筋エクササイズ!みたいにエビぞりとかアラベスク!とかではないって事ね)

をしっかりと理解すれば、バレエで必要な引き上げもできるようになるし、背骨カーブも伸ばせるし、

ケガも防げるし、美しい背中を作ることができるし・・・なんて効率的なんでしょうね。

 

この部分、レッスンでなくてもできますから日常生活でも忘れない様に考えてみて下さい。

特に受験生、オフィスで働いている人、車の運転が多い人など、椅子に座っている時間が長い人は大事よ。

 

次回はしなやかに背骨を使って動きを生み出すために知っておかなければいけない事

各脊椎にも癖がある、というお話をしたいと思います。

 

体を柔らかくしたい人、そして側弯症など背骨のコンディションがある人には

非常に大事な話ですのでお楽しみに!

 

その他の「ダンサーの為の解剖学」の記事は全てまとめてこのページに置いてあります。

参考にしてください。

 

Happy Dancing!

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