肉離れ!? ダンサーのケガ 筋肉編

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肉離れって聞いたことがありますでしょ?

一般的にふくらはぎとハムストリングスに起こりやすいって言われるアイツです。

 

これになるダンサーもいるし、誤解が多いケガなので今日は筋肉のケガについて大きく見ていこうと思います。

 

始める前に言っておきます。

肉離れは防げます!

(アクシデントを除き。例えばリフトでおとされた、とか誰かが突っ込んできた、とかそういう事がない限り)

 

残念な肉離れ

残念だけれど、多くの人が口にする事&ネットでもそう書かれちゃっているなんだか事実。

筋肉がいたいです、って病院に言った場合、肉離れですね、と言われて湿布をもらって終了、って事がよくあります。

 

これは捻挫も同じような悲しい道をたどることがあるんだけどさ。

休んで、痛くなくなったらレッスン(もしくはスポーツ)復帰してね、と言われて終わるんだよね。

 

捻挫も、肉離れも再発率が非常に高く、2回目、3回目の方がひどくなるほか、

しっかりとリハビリをしないと他のエリアが無理をして別のケガに繋がる…って事が分かっています。

分かってるンです!

(証拠が欲しい人はどーぞ笑 Brooks et al 2006, Orchard& Seward 2010, Ekstrand et al 2011b:数字が研究が発表された年、その前が研究者の名前)

 

だけどそこまでしっかりと見てもらえる環境、人脈っていうのが残念ながら少ない。

よって再発しちゃって踊りを断念したり、だましだまし踊ってる人だとかね。

悲しいわけですよ。

 

肉離れっていったい何?

ちょっと怖くなったでしょ??

 

一般的に言われる肉離れ、というのは筋挫傷、もしくは筋断裂の事を指すそうです。

英語だとmuscle tear, muscle strainといわれるエリアになります。

 

捻挫と同じように簡単にわけて軽度、中度、重度なんて分かれていて、重度だと完璧に筋断裂を指すという事になっているとか。

(捻挫の場合、重度だと靭帯断裂)

 

文字通り、完全にキレちゃってるんですよ!

ま、重度だと痛み以外にも音(バン!ってキレたりする)もあるので分かるンですが、軽度、軽中度は甘く見られちゃいます。

 

ここはお医者さん(もしくは専門家)のせいだけではなく、軽度の場合筋肉痛のひどい見たいな痛みになったり、

動けない、踊れないわけではないから、ダンサーが治療にいかない、っていうのも問題です。

痛くても我慢、どうせ休めって言われるし。という考えなんだよね。

 

確かに筋肉痛も筋繊維の一部がちょっと切れている事を言うから判断が難しいんだよね。

 

筋肉でケガをするエリア

肉離れだけでなくって、筋肉のケガって他にもあります。

ざっと挙げると

  • 腱膜のケガ(腱のまわりにある膜のケガ。腱って筋肉と骨をつなげているので筋肉の痛みと間違われがち)
  • 筋上膜のケガ(筋膜の一部。筋繊維を1本ずつ包んでいるやつでなくて、筋肉全部を覆っている筋膜)
  • 筋腹のケガ(これが筋挫傷とか筋断裂)
  • 筋腱移行部のケガ(筋肉から腱に移行する部分の事)

 

もちろん、1つ1つのケガだけでなく、筋上膜と筋腹、両方いっぺんにやっちまった!って場合もあるし、

アキレス腱炎だと思ってたら実は筋腱移行部から腱、そして腱膜までオールラウンドのケガだったとか。

バリエーションは豊かです笑

 

予防の方法

もちろん、この記事のゴールはダンサーのみんなにこういうケガを診断してくださいって言いたいわけではないし、

お医者さんにケンカをうっている訳ではないけれど、筋肉のケガって起きやすいし放っておかれちゃうので知識として知っていてほしいと思って書きました。

 

自分で出来る予防の一番効果的なのはね、しっかりとウォームアップをすることなんですよ。

レッグウォーマーとかサウナパンツで!ではなくってしっかりと動き、筋肉を伸ばしたり縮めたりする=つまり動く事。

これが大事になります。

筋肉自体の強化だって大事です。

踊りに耐えられる、もしくは全然余裕で動けるだけの強さが欲しいのはケガ予防の面でも一緒なのよ。

 

筋肉を柔らかく保っておく必要があるので、日々のケア(リリースだとかさ)も大事だし、

栄養、水分補給も筋肉の質をよくするために必要です。

 

ね、いつも言っている事と一緒でしょ?

だから最初に「防げます」って言ったの。

そしてだから体を知り、ケアの方法だったり、効率的で安全なストレッチや自分にあったトレーニング法を知っている必要があるんですね!

 

 

やっちまったという人のために

過去にやったことがある、もしくは今やっちゃって専門家に診てもらうのがヤダからネット検索をしちゃった方笑

ここにいくつかトリビアを書いておきます。

もちろん、一番大事なのは専門家に診てもらう事です。だって肉離れじゃない、だけじゃない可能性があるんですから。

 

1)リハビリでは筋トレ以外にも固有感覚受容器を鍛えるトレーニング(うわー難しい漢字ですね!)も必要です。

どういう事か?っていったらバランス感覚を司る部分のトレーニング。

バランス感覚って耳の中(内耳)だけでなく、筋肉、腱とかにもあるんです。

そこのケガなので、仕事の一つであるバランス感覚も鍛え直す必要があるって事ね。

*ただひたすらバランスをとる!のではなく、動きの中(筋肉を使っている状態)で鍛えるんですが。

 

2)シーズン中に起こりやすいケガです。

バレエにシーズンはないけれど、発表会前に毎日リハが続く時。

コンクール、サマーインテンシブ、講習会・・・なんていつもよりも多く踊るスケジュール(夏!)になる時。

などは十分気をつける必要があります。

 

スケジュールを作っているのは先生方なので、そういった忙しくなる時期の「前」に

筋トレ、ケアをやっておかなければいけないのよ!!

命をかけた発表会をするんだったら、命をかけた準備期間もしないとダメなんです。

 

3)断裂部はケガから10日くらいまでは一番弱いんです。

コラーゲンの修復…とか難しいことをお話する必要はないけれど、やっちまった、から10日はその部分がすごく弱く、再発の危険性がすっごーく高いことを覚えておきましょう。

だからその時期に無理すると、逆に舞台復帰までに時間がかかっちゃうことがありますからね。

ってことは、いたいなーって思いながらグイグイマッサージとかしちゃだめよ!!!!

 

トレーナー、インストラクターさんたちも、その期間はほかの部分をトレーニングする方向でお願いします。

ただ、上にも書いたけれど、ハムストリングスとふくらはぎに起こりやすいというのを考えると、

姿勢維持、直立の時に使うヤツラなので、エクササイズのポジションを吟味する必要がありますけどね。

 

 

ということで、難しいエリアなんだけれどできる限り分かりやすく書いてみましたがいかがでしょうか?

一番聞く声は、「どの専門家に診てもらえばいいのよーーーー」って悩みだと思うので、

治療家・トレーナーセミナ―やDLSの教師のためのバレエ解剖学講座などによく参加してくださっている人達のデータベースを作ろうと思っているところではあります。

ただ、セミナーに来たからって治療(トレーニング)がうまい、というわけではないので難しいし、

DLSのセミナーは私の移動距離の関係上東京が多いので、難しいところはあるんです。

 

ただ今現在では

名古屋の葵接骨院

東京(両国)のたばる針灸整骨院

は院長さんたちに私もお世話になっていますし、実際に一緒にダンサーを診たりしているのでお勧めします。

のぞみ院長と田原さん、事後報告でごめんなさい笑

 

Happy Dancing!

 

 

 

 

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  • 肉離れ!? ダンサーのケガ 筋肉編”へのコメント

    • June 22, 2017 at 10:27 am

      愛さん、DLSいつも楽しく拝読させていただいています。
      今回当院を掲載して頂き驚いています(笑)ありがとうございました。
      肉離れは、自分も苦労します。特に本番数週間前の肉離れは特に慎重になります。
      ダンサーさんは踊りたいという逸る気持ちが強い中でどのタイミングで踊り始めさせるか?ジャンプの許可はどの程度の復活具合でOK出すかとか。超音波診断装置があるので中を見て判断もするのですがあまり厳しく休ませるわけもいかずモチベーションをいかに保たせながらリハビリを行うかいつも悩みます(笑)。当然個人差もありますが、、、。愛さん的には何かこれが出来たら復帰させるとかありますでしょうか?
      復帰までのプロトコルのようなものがあれば伺えたらと思いましてコメントさせていただきました。m(_ _)m

      Reply
      • June 23, 2017 at 10:03 am

        田原先生、コメントありがとうございました!
        リンクがうまくつながっていなかったのを直しました。
        本番数週間前のケガって本当に難しいですよね。肉離れもそうですが、疲労骨折、骨膜疲労などなど。
        本番でもコンクールなのか(つまり個人のためにやっているのか)舞台なのか(他の人にどれだけ影響がかかるか?)なども考えていかなければいけない要素です。
        特にアンダースタディと言われる代役がない舞台は、その人が抜けることが舞台監督などを含め100人以上に影響することもある。
        そうすると、プロトコルのありなしと関係なくshow must go onになることもあります。
        9月の治療家・トレーナーセミナ―ではそのような事も取り入れて、一新したセミナーを準備していますが、ケースバイケースなので難しいところは多いです。
        昨日はバレエ学校で膝蓋骨の脱臼があり、すぐに専門家に送ることのできる環境と、それを理解してくれる学校、親のありがたさ、恵まれた環境を再確認しました。

        Reply

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