柔軟性と強度についてダンサーが知っておきたい事


柔軟性と強度についてダンサーが知っておきたい事

 

今日は柔軟性と強度についてみていこうと思います。

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(音声で聞きたい人は一番下へ。ポッドキャスト・Youtubeで再生できます。)

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実は「ダンサーの柔軟性」の記事でこの事には少しだけ触れています。

この記事の中で私は「体を柔らかくすること

とセットになるのものは

体を鍛える事」だ、とお話ししました。

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Dancer’s Life Support.Comももう半年続いています。

そして120記事、私は書いてきました。

良くもまぁ、そんな時間があったな。と自分でも笑えます。

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その中で、柔軟性についてたっぷり見てきましたが、人間は忘れやすいモノ。

少しだけキーワードを拾ってみましょう。

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動きというのは関節から生まれています。

筋肉が骨を関節から動かしている、のでしたね。

そして関節には動く方向がありますし、動く幅(可動域)もありました。

関節:動きの生まれるところ

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体の柔らかさ(柔軟性)とは関節の柔らかさ(関節の可動域の広さ)でしたね

ダンサーの柔軟性

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関節が自由に動くのを妨げているものは4つ。

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骨と骨がぶつかる。

関節の周りの靭帯が強く固い、

骨と骨をつなぐ筋肉が固く短い

筋肉、又は脂肪がぶつかってしまう

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この4つのポイントの説明と、それに打ち勝って柔軟性を向上させる方法は

体よ、柔らかくなれ!柔軟性の秘密パート1パート2で詳しく話しています。

(その他の柔軟性、ストレッチに関しての記事はPast Articleからどうぞ。)

 

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ダンサーにとって柔らかい体、というのは必要不可欠です。

特に股関節肩関節

股関節

股関節

肩関節

肩関節

ダンサーにとっての武器である球関節は、嬉しいことにこの一番動かなくてはいけない関節を作っています。

なんて便利なの!

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問題が一つあります。

それは「胴体」

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胴体は様々な骨がたくさんの筋肉に支えられて出来ています。

背骨はもちろん、骨盤や肋骨、頭蓋骨までくっ付いています。

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たくさんの骨

という事は

たくさんの関節

という事ですから、たくさん動く、という事。

これが問題点。

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なぜか?というと球関節である、股関節や肩関節が自由に動くためには、

その両エンドの部分についている筋肉が強くなければいけないからです。

 

 

肩関節の骨、構造、筋肉の話はもう既にしてあるのでこれを例にとりましょう。

 

 

いくら肩関節が体の中で一番よく動く関節だ、といっても、

肩甲骨や鎖骨、そしてそれらの骨が乗っかっている土台である肋骨と背骨、

つまり胴体がしっかりしていないと自由な動きが生まれません

(でも上で述べたように胴体は動きやすい!)

 

 

 

これは体の「自己防御」作用のせいです。

脱臼しないように。

筋肉や腱、靭帯を痛めないように。

体は常に自分を守っています。

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ふにゃふにゃしている土台を体は信用しません

(自分の事なのに信用できないなんて変な言い方ですけど)

ですから、最大限に可動域を動かすなんて事を考えてはくれないのです。

 

「守らなきゃ!!」

そう思った体は関節の周りの筋肉を固定させ、関節の可動域を逆に狭くします。

 

 

つまり、柔軟性を高めたければ体の強度を高めなければいけないのです。

ダンサーはこの事を知らず、

ストレッチさえすれば体が柔らかくなる!

と思っている人が多く見られます。

 

 

悲しいね。

本当はもっと自由に踊れるはずなのに、自分で自分を止めているなんて。

自分で自分の体を怪我しやすいように作り上げているなんて。

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ダンサーに必要な「強度」というのは緻密に計算されたものでなければいけません。

ボディコンディショニングの必要性はこの記事で書きました。

効果のでる自主練の5つのポイントも参考にしてください。

 
今回の文章を音声で聞きたい人はこちらから


Youtubeにもありますよ!

 

ps

この記事を書いてから1年以上しましたが、

ストレッチに関する質問はまだまだ耐えません。

みんなが悩んでいるところであり、

みんなが考えていかなければ行けないエリアなんですよね。

 

ストレッチはウオームアップではない、とか

幼い子供にストレッチを教える時の注意点

とかについて書いた記事も参考にして下さい。

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Happy Dancing!

ai


  • 柔軟性と強度についてダンサーが知っておきたい事”へのコメント

    • May 29, 2015 at 10:20 am

      いつも勉強させていただいています。
      ダンサーの柔軟性と関節の可動域の関係、ウォーミングアップの意味など、最近やっと頭と体が繋がるようになって、愛さんの記事を参考にしながらトライしていましたが、幾つか飲み込み切れていなかった部分を、今日のエントリーでかなり埋めていけたような気がします。
      もういい年の大人からダンサーの私ですが、まだまだ踊っていきたいので、これからも体育てを怠らず励んでいこうと思います。
      ありがとうございました!

      Reply
      • May 29, 2015 at 3:28 pm

        あきさん、こんにちは!
        コメントありがとうございました。強度と柔軟性。これはおとなバレリーナさんに特に必要なエリアです。
        来週はエクササイズの記事もアップされますので、一緒にエクササイズしてみてくださいね。

        Reply
    • August 27, 2015 at 7:59 pm

      こんにちは。いつも勉強させていただいています。
      私は20代からバレエを始めて、10年以上続けているのですが、よく先生から「柔らかいからダメ」というような言い方をされてしまいます。
      確かに、関節自体は先生やジュニアより柔らかいかもしれません。そのために、どこで止まっていいか分からなかったり、なかなか筋力がつかなかったりするようです。
      体の硬い人は「硬くても大丈夫」と励まされていますが、柔らかい場合は見放されている感じで、「腹筋して」くらいしか言われません。確かに腹筋を続けていると、キープなどは楽になりました。やはりひたすら筋トレでしょうか。
      柔らかすぎる人間にも希望がもてるようなアドバイスがあればお願いします……!

      Reply
      • August 28, 2015 at 8:51 am

        青い鳥さん、
        体が硬い子は常にストレッチが必要なように、関節が柔らかい子は常に筋トレをする必要があります。
        体が柔らかいから、筋力がつかない、ということは絶対にありません。
        そんなことを言ったら、体操選手などは大変なことになってしまいます。
        腹筋シリーズには効果的な腹筋が( http://www.dancerslifesupport.com/abds)
        プランク攻略本やデミポイントシューズの作り方eBookには体幹、そして足先を強くするエクササイズが載っています。
        参考にしてください。
        最後に、DLSでは「体が硬くても大丈夫」なんて書いたことはありません。
        柔軟性がある子は腹筋をしろ!と言われるように、体の固い子はストレッチをしろ!と言われて終わりです。
        自分の体をしり、弱点を克服する、という点は全てのダンサーに当てはまることですが、
        結局努力あるのみなのではないでしょうか?

        Reply
    • August 28, 2015 at 1:34 pm

      お忙しいなか早速のお返事ありがとうございました。
      説明不足ですみません……。
      「硬くても大丈夫」というのは、うちの教室でのことで、ストレッチの時間で、たぶんクニャクニャの私を見て、他の人たちが「羨ましい~」のようなことを言った流れからだと思います。
      先生が「硬い人はストレッチすればある程度は柔らかくなるし、そういう人の方が動きも決まる。柔らかすぎる人は、本当はあまりバレエには向いていない」というようなことを仰ったのです。
      筋力を使わなくても、それらしいポーズがとれてしまうのも良くないようです。
      柔らかいのはダメなんだ……と落ち込んでしまっていたのですが、柔らかければ柔らかいほど、強い筋力が必要になるということなのですね。
      いま思っているより、もっとハードな筋トレが必要なのだと納得できました!
      これからも参考にさせていただきます。ありがとうございました。

      Reply

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