ターンの時にルルベのかかとが落ちちゃうのを直したい!

*この記事は2016年8月に書かれたものを大幅アップデート&再編集しました。     今日は題名通りの質問に答えます。   ルルベはできるのに、ターンの時に軸足のかかとが落ちてしまう。 よって、回れているのに形がきれいじゃない、とか 2回転以上にいくと、かかとが地面についてルルベじゃなくなっちゃう、とか 回転の後に続くステップに動くことが出来ない、とかの問題が出てきますね。   ポワントだったら、かかとが落ちる=ポワントから落ちる、という事なので 足をひねるなどケガに繋がることもありますし、ミスが目立ちやすくもなりますよね。   レッスンでよくみる悩みだと思うので、ここで答えてしまいましょう。   予備知識として、 バランスの時にかかとが落ちてしまう問題と解決のためのエクササイズはこちらの記事で、 ピルエットについて分析した記事もあるので、それも参考にしてください。 ルルベができている「つもり」 回転どーの、の前にまず最初に考えなければいけないのは「本当にルルベができているの?」ってところ。   ルルベ=足の甲や足首を「前に」押し出すと思っている、もしくは練習してきている人は ルルベに乗っかる練習しかしていません。   ルルベでキープする ルルベを通過する(回転はこちら。アテールからルルベに行って、またアテールに戻ってくるためルルベが通過点となる) という動きで今までのズルが見えてしまいます。   こちらの記事で低いルルベの大切さを学び、エクササイズを続けてくださいね。 低いルルベが使えなければ、高いルルベに到達することは出来ないんだから。…

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ピルエットのスポットをしっかりとつける練習方法

ピルエットのスポットがつけられません。 という質問をフィードバックシートでもらったので今日はこちらをタックルしてみようと思います。   ちなみに、 ピルエットのスポットをつけなくても回れちゃう場合はどう指導したらいいですか? という質問もあったので、記事の最後に答えています。 それだけ知りたい人は、下にスクロールしてください。 スポットをつけなさい!と言われても… センターで、回転の時だけいきなり 「スポットを付けなさい」 と言われても無理だという事実をまずは頭にいれておきましょう。   スポットに限った話ではないですが、変な癖をつけず、確実に基礎を身につけるためには1つ1つを積み重ねる必要があります。   例えば、パキータのコーダのように、安定したグランジュッテからアチチュードでの着地がゴールだとしたら その前にアチチュード オン フォンジュだけでも止まれなければいけないし、 その前にアチチュードデリエールのポジションが正しくできないといけないし、 その前にタンジュやジュッテのデリエールを低いポジションで練習する必要があります。   グランジュッテ→アチチュードで止まる!「だけ」を何度も何度も練習していると、 グランジュッテという大きな衝撃を吸収するための軸足の強さがないままなので、ケガに繋がりますよね。   目につきやすい、出来ないもの「だけ」を繰り返していても、正しくやる方法を知らないんだからさ。 テクニックが出来ない「根源」がどこから来ているのか?を見分けて練習をする必要があるよね。     という事は、バレエの先生がレッスンプランを作るとき、発表会の6か月前からは バーでも、センターでもデリエールポジションを徐々に増やしていき、 プチアレグロやフォンジュなどでも、アチチュードデリエール(たとえ脚が低くても!)で止まる練習をし、 ジャンプが多いパキータに耐えられるだけの下半身の強さを作っていく…

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ピルエットを分析してみました

    題名、そのまま、今日はピルエットを分析します。   分析した後はご自分の好きなようにレッスンで使うなり、 トリビアみたいに自慢したり、自主練でこっそり試してみたりしてください。     ピルエット。 この言葉を小さい子達にすると喜びます! やっとお姉さんたちみたいにレッスンできるのね!くるくる回って楽しいなっ!   この言葉を中高生にするとふーんとなります。 またか。子供じゃないし、はしゃいでも恥ずかしいだけ! その癖してピルエット3回転できないとずーんと凹みます。 3回転できないっっ!バレエは向いていないのねっっ! …ドラマチックなお年頃。   この言葉を大人バレエトレーニーさん(DLSでは大人でバレエレッスンを受けている方々をトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)にするとびくびくするのが見えます。 嬉しいけれど、怖い! 回転って怖い! 転ぶのも、恥かくのも怖い! なのでどっちの脚をルティレに上げるのか分からなくなってパニック!   そんなピルエットを分析してみましょう。   回転族は読まなくてOK! ピルエットを含めた回転系のテクニックでは、なんだかどうしてだか分からないけれどよく回れる子、というのが存在します。   アライメントも変だし、腕のタイミングも変だけど、…

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