肋骨を閉めると引き上げを忘れちゃう…2つの注意を一度にこなす練習

バレエ学校の生徒から質問をもらいました。 最近の注意はもっぱら肋骨を開くな、と背骨の引き上げ。 それは分かっているんだけれど、そして頑張っているんだけれど、悩みは 「肋骨を閉めると引き上げを忘れちゃう、引き上げると肋骨が開いちゃう!」 といいうもの。   よくあるよねー 他にはつま先を伸ばせとひざを伸ばせが一緒にできない、とかさ、 肩をおろすとポーデブラを大きく使えが一緒にできない、とかさ。 ターンアウトすると曲がっちゃう膝とかね。   色々だけど、今日は肋骨と背骨の引き上げにフォーカスを絞ります。   肋骨と背骨と解剖学を復習。 まずは肋骨を閉める、と引き上げ、って素晴らしく深くつながっているから、そこを確認してみてね。 肋骨を閉める!ってどういうこと?という記事には肋骨を閉めるっていう事を解剖学的に説明しているほか、 バレエダンサーに見られる問題を書きました。 そこに書いてある「引き上げるという注意が分かっていない」というのが原因な人も多いですから。   理論が分かったら実践。 理論が分かったら、注意を意識することが出来た、って事だよね。 先生の言葉への理解が深まり、意識もしやすい・・・ だけどできないのはなんでだろう?と考える必要があります。 レッスン注意を「意識してもできない」ってどういうこと?という記事を使って、自分がどのレベルにいるのかを確認してください。 この記事に書いてある点を応用しながら今日の答えを探していきますが、各レベルのソリューションは元記事に書いてあるのでそっちを参考にしてくださいね。   レベル1 レッスン中の注意が理解できていない 肋骨VS背骨でみると、上で説明した記事の理解ができていたら、 レベル1である「レッスン中の注意が理解できていない」って事はないでしょう・・・ と思いたいけど!!…

Continue Reading肋骨を閉めると引き上げを忘れちゃう…2つの注意を一度にこなす練習

肋骨についてダンサーが知っておきたい事

*このブログは2013年に書かれたものを2020年に大幅加筆修正しました。   今日の主役は肋骨! 肋骨なんて踊っているときにあまり考える場所ではないですが 心臓や肺が入っている部分 背骨の大部分に肋骨がくっついている 腹筋や背筋がついている骨 肩関節が乗っかっている部分 などなど、スタジオでこの場所をあまり注意されないとしてもすんげー大事な部分です。   この記事で「肋骨」といった場合は肋骨1本、1本であるRibではなく、胸郭(きょうかく)とも言われる鳥かご全体(Rib Cage)だと思ってくださいね。 一本ずつの説明が必要な時は肋骨の何番目、という形で番号で読んであります。 肋骨の構造を見てみよう 肋骨、って1つの骨で出来てるのではなく、沢山の骨が集まった部分なのね。 まずは、シンプルバージョン。 ダンサーだったらここまで知っていれば上出来よ! 背骨の一部、胸椎(きょうつい)の1-12番の左右に骨が出ていて、 1番から7番までは胸骨っていう胸の前の骨に。 8番から10番までは軟骨で合流し、ひゅいーんと胸骨にくっつきます。 11番と12番はかごの形にはならず、なんだか中途半端なところで終わっています。   そこまでは大丈夫そう? ではここから難しいバージョンにいくね。 ここは興味がある人のみ。ダンサー、指導者でもここまで知っておく必要はないですし、 踊っている時に真肋と浮遊肋の違いを感じたらバランスがとれる、ケガが予防できるとかありません。 胸椎(Thoracic Vartabrae) 1番から12番のところより肋骨が出ている 1-7は真肋(しんろく・True…

Continue Reading肋骨についてダンサーが知っておきたい事