肩甲骨が飛び出ちゃう!のはなんで?(翼状肩甲骨)

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肩甲骨が飛び出ちゃう!のはなんで?(翼状肩甲骨)

この前、腕立て伏せのやり方を説明したときにちらっと書いた「肩甲骨がとびでちゃうくらいなら・・・」という部分。

プランクを説明したときにも何度かお話しましたが、しっかりと説明した記事がないのですよね。

質問をされることも多いし、そのわりには見逃されているエリアなので考えていきましょう。

 

 

肩甲骨とは?

肩甲骨については記事にしてありますよね。かなり昔の記事なのでいつか整理します(遠い目・・・)

が!今日の予習として読んでおいてほしい部分をピックアップしましょう。

ダンサーなら知っておきたい肩甲骨の4つの秘密、という記事では踊るときに考えておきたい肩甲骨について書いてあります。

題名通り4つだけだから簡単に読めるでしょ。

既に解剖学を知っている人はこの記事だけでOKですが、この中にでてくる言葉「下制、かせい、火星?!」なんてなっている人は下の2つの記事を読んで勉強しておきましょう。

昔のDLS記事は短いので簡単によめるはず。

最近のはさーなんか長いよね。

今日のも長くなる予定だから、しっかりとついて来てね笑

→肩関節:ポーデブラの発祥地 その1

→肩関節:ポーデブラの発祥地 その2

 

 

肩甲骨のウイング=翼状肩甲骨

骨がでっぱっちゃうって困るでしょ?と思いますでしょ。

肩甲骨はちょっと特別なのね。なにが特別か?っていったら肋骨の上に乗っている骨で、たくさん動いちゃうんです。

たくさん動く=可動域が広い=ので腕を色々な方向に動かすことができるっていういい面もあるんだけど、

可動域が広い=コントロールが難しい、というのも事実。

 

なので肩甲骨のウイングがあるダンサーが多いわけ。

ってその言葉の意味はなによ?って感じですが、解剖学用語ではこの事を翼状肩甲骨、英語ではscapula wingといいいます。

scapula=肩甲骨(ラテン)の wing=羽、だったら肩甲骨のウイングでいーじゃん?という事で

ウイングされてるよって呼ばれます。

 

天使の羽ですーなんていったら可愛いかもしれないけれど、みなさんご存知の様に鬼の愛は「かわいい」なんてやりません。ピンク好きだけどさ。

これね、危険なんです。

なんで危険か?というと肩甲骨が安定していないっていう証拠だから。

 

 

どうして翼状肩甲骨が悪いのか?

体の中で球関節は2セットあるって球関節について説明した記事でお話しました。

一つは肩関節。もう一つは股関節

つまりこの2つは作りが似ているのね。

 

骨盤が安定しなかったら、股関節の痛みや、脚のコントロールが難しくなるって分かるでしょう?

テクニックの発祥地である骨盤。

腹筋も、コアマッスルも、ターンアウトをしてくれる筋肉も。すべて骨盤についているわけ。

それらがついている場所が安定しなかったら、彼らもしっかりと働けません。

よって骨盤のプレースメントが出来ていないダンサーはお腹が使えず、ターンアウトもすぐになくなっちゃう

 

同じことが肩関節でもいえるわけ。

肩甲骨が安定しないと腕が安定しません。って事は感情豊かなポーデブラができず、回転の時に振り回されちゃう腕になっちゃうわけ。

また肩甲骨にはたくさん筋肉がついている。

なので、その筋肉(これらすべて体幹の筋肉って呼ばれる奴よ、だって肩甲骨って体幹にあるんだもの)

がしっかりと働けない/働いていない証拠になると。

 

 

どんな危険性があるの?

ダンサーは野球選手とかと違って、肩のケガをすることはほとんどないですが、

男性ダンサーのリフトのケガで見られたりはします。

女性ダンサーの場合、どんな問題がでてくるのか?といういくつかの例をご紹介しましょう。

ここに書いてあることだけではないですよ!

 

肩甲骨が安定しない分をどうにかしようとして、肋骨が動いてしまうケース

これは見た目だけの問題でなくって、腰椎に負担をかけたり、重心が後ろに落ちるためシンスプリントなどのケガに繋がります。

 

肩甲骨が正しい場所にないままトレーニングをするため、踊り始めたらやっぱり上半身と腕が弱く見えてしまう。

これもよくありますね。

努力の方向性が間違ってしまったトレーニング。特にバレエへの理解が少ない人にトレーニングされたらこうなる悲しいケースもあります。

ダンサーの肩甲骨が動いてしまう最大の原因は私たち、体が柔らかいからなのよ。

普通の人が翼状肩甲骨になる場合って、肩甲骨の周りの筋肉が固いからなのね。

固くて働いていない、というのと、可動域が広くてコントロールできない、というのは全く違う次元の話。

それを知らずにトレーニングしたら・・・やっぱりレッスンでは使えない筋肉になってしまう。

 

背中にある筋肉のバランスがしっかりとしていないとウイングになっちゃうから、

僧帽筋の上だけもっこりと成長しちゃったり

4番アラベスクにしたら腕の位置はいいんだけど、肩が変、なんていうライン(視覚芸術なのでね)の問題にもなります。

 

 

どうやってウイングダンサーを探すのか?

危険だって分かったら、次はそれを探さないとね。

ダンサーは脚、足にフォーカスをおいた注意が多いので、肩甲骨まで見ている人ってそんなにいないかも。

でも大事ですからね、次のレッスンでしっかりと注意してみましょう

って言っても自分の体の後ろにあるから、ダンサーは注意しずらいので、ここは先生の腕の見せどころです

 

普通にしているときからウイング、というダンサーは少ないですが、

年齢が若い子、姿勢が悪い子には見られます。

また、脊柱側弯症の子も見られます。

側彎の例:上の2枚が普通のポーデブラ、下の2枚が肩の意識をしたポーデブラ 100%でなくても肩甲骨が中に入り、肩が開かれて背骨が伸びているのも見える

側彎の例:上の2枚が普通のポーデブラ、下の2枚が肩の意識をしたポーデブラ 100%でなくても肩甲骨が中に入り、肩が開かれて背骨が伸びているのも見える

 

 

隠れウイング、というのもしっかりと存在していて、

ポーデブラをしたら出てくる、とかバランスがとれないからってバーの手をぐっと持った時に出てくる、なんてこともあります。

隠れウイング。左ではすこーし出ている。右ではそれがなくなり、重心が正しい位置にきて、体が引きあがっているのも見える。

隠れウイング。左ではすこーし出ている。右ではそれがなくなり、重心が正しい位置にきて、体が引きあがっているのも見える。

 

隠れウイング。バーの手の肘の位置とウエストに注目。体が引きあがっていないと肩甲骨も安定しない

隠れウイング。バーの手の肘の位置とウエストに注目。体が引きあがっていないと肩甲骨も安定しない

 

直すことは可能ですし、直して下さいね!

側弯症の彼女の写真をみて分かる通り、完璧にフラットな背中、にはならないかもしれないけれど、

それに近づけることは可能です。

 

体をいいわけにせず、正しくトレーニングしなさいってことね。

ちなみに写真の子(当時13歳)は、言葉で説明しただけでできるようになった。

もちろん、踊りの中で使えるようになるためにはもう少し強くしておかなければいけないのだけれど。

どうやって?というのは解剖学が分かっていないと難しいんだけれど、次の記事で生徒でもできる簡単なチェック法をご説明します。

 

 

教師の皆さんへ

さっきも書きましたが、このエリア生徒は自分で修正できません。

見えないから!

なので、しっかりと小さい時から指導してあげて、変な癖を付けない様に気を付けて下さい。

このエリアは教師のためのバレエ解剖学講座モジュール3でお話します。

 

モジュール1&2をリピートしていないとモジュール3は受講できません。

これは肩甲骨だけ見ていても、それが乗っかっている肋骨が正しい位置にないとダメ。

肋骨を正しい位置にしようとしたら絶対に胸椎を知らなければいけない。

胸椎を正しい位置にするためには腰椎と、骨盤がしっかりとしていないと・・・

というように体のベースを理解していないと上半身を指導することはできないからです。

広く浅く、と勉強しても、実際にスタジオで指導できませんからじっくり勉強したい人だけ、DLSの教師のためのバレエ解剖学講座をお勧めしています。

 

 

次回のモジュール3は2017年5月に行われます。

それを受講したい人は2017年1月を受講し、5月でリピートして、そのままモジュール3に突っ込む、という

解剖学だらけの2017年を送ることが出来ます。

→1月スケジュールはこちら。

 

 

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