教師のためのバレエ解剖学講座
次回は2021年春にオンラインで開催される予定です
春のセミナーの詳細は3月中旬頃ご案内いたします。
DLSサイトをチェックしてみてね。
概要・Outcome
体の動きを教えるとき、基本的解剖学の知識は安全に指導する上で必要不可欠です。
要求される技術やジャンルが多様になっている現在のダンサーは、セルフケアやコンディショニングもテクニックの一つとして身につけているべき。
- より癖のない、どんな色にも染まることのできるダンサーを育てること
- より長く踊っていけるだけの安全な体の使い方や、怪我への知識、体の声を聴く術を教えること
これが最近のバレエ教師に求められるもの。
そうわかっていても参考書だけで勉強するのは難しいですよね。
- 解剖学をレッスンに取り込むってどういうことかイマイチ分からない
- 安全な指導って、テクニックをやらせないってこと?
- 発表会の練習やコンクールでテクニックを練習するときにこの知識はつかえるのかしら?
バレエに特化した動きや、年齢、学業との両立という日本のバレエダンサーたちのために「現場で使える解剖学」、自立したダンサーを育てるための「体について」を佐藤愛がお話していきます。
- 解剖学をバレエレッスンやテクニック、ダンサーに見られやすいケガと当てはめて勉強していくモジュール講座*
- 実際に解剖学的にアンシェヌマンを作り、体験するマスタークラス**
- 復習やサポートを深めるFBサポートグループ…
- 正確には解剖学ではないけれど、教師としては知っておきたい体のことや指導についての悩みを解決する番外編。
DLSの教師のためのバレエ解剖学講座は勉強しただけ、では終わらせません!!
.Happy Dancing!を合言葉に、
ダンサーが安全に、そして楽しく踊れるための指導方法と共に、一緒に勉強を続ける仲間が手に入りますよ。
*モジュール(Module)とは、工学などにおける設計上の概念で、システムを構成する要素となるもの。ここでは「バレエ教師」を構成する要素の一部として勉強を行ってほしい想いから、この名前を使っています。
**マスタークラスは来日セミナーの際に開催されます。オンラインセミナーでの開催はございません。
DLSスカラシップ
教師のためのバレエ解剖学講座M1&2および番外編シリーズはスカラシップが使えます。
コロナで収入が激減した、クラスが行えず経済的に影響を受けた、舞台がなくなったので指導に転向したい等…激動の時代でも、生徒のために勉強をするという向上心を忘れない指導者のためのDLSスカラシップ。
詳細はこちらのページからにてご確認ください。
モジュール&番外編の説明
モジュール1&2
バレエ解剖学の基本、軸となるクラスです。
背骨から骨盤、股関節からひざまでの骨、関節、靱帯そして筋肉より、バレエ教師が知っておきたい部分のみをカバーします。
股関節と骨盤を分けることが出来ないことから、モジュール1と2のみ、同時受講となっています。
このほかのモジュールを受講しないとしても、この1&2はカバーしておけばダンサーの体の使い方の問題の根底を理解することが出来ます。
モジュール3
肋骨、呼吸、肩関節から首回りなど、エポールマンやポーデブラで必要な部分を研究していきます。
ダンサーの上半身は怪我のリスクは少ないものの、表現力にとっては非常に大事になる部分。
首の力みや肘が突っ張る、指先の方向など、ダンサーのへんな癖がどこから来るのか?も考えていきます。
*指導者の中途半端な知識はダンサーの怪我に繋がります。クラスのレベルや質問内容のモジュール3には、モジュール1&2をリピートした方のみをご招待しています。(モジュール4の受講、リピートは必要ありません)
モジュール4
ひざ下、足首、つま先とダンサーの怪我が多い部分を研究していきます。
バレエ教師が足首の駒かな構造や数多くある筋肉すべての始点や停止点を暗記する必要はありませんが、ダンサーに見られる怪我とテクニックの繋がりや、ケガを予防するような指導法は知っておきたい部分です。
*指導者の中途半端な知識はダンサーの怪我に繋がります。クラスのレベルや質問内容のモジュール4には、モジュール1&2をリピートした方のみをご招待しています。(モジュール3の受講、リピートは必要ありません)
番外編:Safe Dance Studio
安全に踊る知識は指導者と生徒の両サイドが知っておかなければいけない部分ですが、安全に踊るスタジオ環境を作る事は指導者しかできません。
知っておくだけで、スタジオ内で変えられること、声のかけ方が変わったり目線が変わる部分。
スタジオに足を踏み入れるすべての人達の安全を守るために指導者が知っておきたいことを詰め込みました。
*安全に踊るという事は、指導者すべてが知っておかなければいけないと思います。
よってこの番外編はほかのクラスの受講歴がなくても、誰でも受講できます。
番外編:バレエ教師用レッスンで育てる表現力講座
解剖学を勉強し、テクニックばかりに目が行ってしまうと忘れがちなのが表現力。
実は舞台の上での表現力と解剖学、そしてバレエレッスンの構成は深くつながっているのです。
表現力がないダンサーはいませんが、練習不足な生徒は多い。指導者が知っておくことで安全に芸術家を育てることが出来ます。
*このクラスは解剖学知識は必要ではありませんが、モジュール1&2を受講したことがある人のみが参加できます。参加者の理解をある程度統一することで、セミナーの内容やQ&Aの内容の濃さをキープするためですので、ご理解ください。
番外編:教師が知っておきたい柔軟性講座
正しく指導する。解剖学的に安全に踊る…でもストレッチをしないとダンサーの柔軟性は手に入らないのでしょ?
そう考えている指導者はこちらで柔軟性というものを勉強してみましょう。
柔軟性とは何を指すのか、どうやったら手に入るのか、メカニズムは?そしてすべてのダンサーが手に入れることができるのか。
かなり難易度の高いクラスですのでお気をつけて。
*このクラスは基本的な解剖学知識が必要となるため、モジュール1&2を受講したことがある人のみが参加できます。
番外編:レッスンプランの立て方
安全に指導する知識を勉強したけれど、どうやって実際にレッスンに取り入れればいいのか悩んでいる先生方をサポートすべく、レッスンプラン(=授業計画)の作り方をお話する番外編です。
トレーニングの原則から最短で上達する方法を考え、発表会直前の怪我を防ぐためにも、指導者しか準備が出来ないレッスン内容の組み合わせを考えていきましょう。
*このクラスは基本的な解剖学知識が必要となるため、モジュール1&2を受講したことがある人のみが参加できます。
番外編:教師が知っておきたい生徒のポワント選び
ダンサーの足インテンシブで学んだことは自分のには当てはめることができた。でも、生徒たちからポワントの相談を受けた時に答えられる自信がないし、ポワントデビューする子たちに対してフィッターさんと意見が合わなかったらどうしよう…
生徒のポワント選びに特化したセミナーで、ポワントを選ぶ際の注意点や足に合っていないポワントの見分け方等、ポワント選びで絶対に無視しちゃいけないこと等を考えていきましょう。
*ポワントや足の知識を学ぶダンサーの足インテンシブを受講したことがある人のみが参加できます。
*モジュール1&2を受講しなくても参加できますが、基本的な解剖学知識があった方が理解しやすいので事前の受講をおすすめします。
各モジュールのマスタークラス フォーカスエリア
※20201年春セミナーは全日程オンラインセミナーのためマスタークラスが開催されません
講義を学んだら次は実践です。
マスタークラスではモジュール内で学んだ「すべて」ではなく、1か所にフォーカスし、実際に指導するときには何を見ているのか、解剖学をアンシェヌマンと混ぜ合わせ、指導に落とし込んでいく方法を勉強します。
モジュール1 | ダンサーの姿勢 |
カバーするエリア | 骨盤、背骨、腹筋、背筋、コア、臀部の筋肉たち |
マスタークラス |
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モジュール2 | 強い軸足 |
カバーするエリア | 股関節、膝関節、臀部の筋肉、大腿骨の周りの筋肉たち |
マスタークラス |
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モジュール3 | 美しいポーデブラ |
カバーするエリア | 背骨、肩関節、肩甲骨の周りの筋肉、背筋(上方)、呼吸筋たち |
マスタークラス |
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モジュール4 | 使えるつま先 |
カバーするエリア | 足関節、下肢の筋肉群、下肢のアライメント、トウシューズ |
マスタークラス |
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参加者の声より
よくある質問
モジュール1だけを受講することはできますか?
モジュール1と2は深くつながっています。理解を深めるためにモジュール1と2はセットになっております。
教師講座とマスタークラスは同時に受講できますか?
できますよ!マスタークラスはそういうために作ってあります。
毎回3日連続の教師講座参加できないと思うので、短時間で復習応用したいという人のためにマスタークラスを作りました。
教師講座は受講したことがありません。マスタークラスのみ申し込みすることは可能ですか?
教師のためのバレエ解剖学講座のモジュールとマスタークラスは理論編と実践編として結びついています。
よって過去に講座を受講したことがない人は、マスタークラスのみの受講はできません。
マスタークラスだけを受講できますか?
過去に教師講座を受けていれば、マスタークラスだけの受講も可能です。
継続した勉強のためにも、スケジュールが合えば単発受講してくださいね。
教師講座M1&2を受講予定ですが、マスター1、2か、モジュール3どっちを先に受講すべきですか?
セミナー受講でどのセミナーを受けようか迷っている人はまず最初に
「なんのために受けるのか」を考えてください。
勉強したものの応用編の横に行くか、その先の縦に行くか。
両方大事です。
- マスター1、2はすでに勉強したことの応用編だから、横に進むイメージ。
- モジュール3や4は、1&2で勉強した部分の「先」に進み、新しいエリアを学んでいくから縦に進む感じ。
と考えたら自分はどっちに行きたいのかを考えてあげる必要があります。
自分の中で何をしたいかというゴールがはっきりしないといい学びにはならないと思うので是非その部分を考えてください。
最近踊っていないのですが、マスタークラスを見学できますか?
生徒がどういう気持ちで踊っているのかを理解するためにも、実際に生徒として参加するという経験はとても大事です。
アンシェヌマンは5-6個だけ、激しいレッスンはしませんから、ぜひ実際に踊ってみましょう!
まだ指導はしていませんが、将来指導を考えているダンサーです。
指導を始める前に指導について勉強するのが一番理想的な形です。
先輩の先生方の悩みや、レッスンについての考えも同時に学ぶことができると思います。
指導解剖学を勉強することで自分の踊りも変わりますよ!
教師講座M1&2は生徒、学生でも受講可能ですか?
教師講座は教師のためでもありますが、正しい解剖学を知りたいというダンサーも受講できます。
座学だけだからケガをしていても受講可能です。
マスタークラスはケガをしていても受講可能ですか?
マスタークラスはケガをしているときこそ受けてください。
妊娠中こそ受けてください。
教師として痛いときにレッスンするってどういう感じなのか、どんな不安があるかの理解することができます。
また、痛くないように動くには、何をどう応用するか、声をどうかけるか、を自分の体で体験できます。
ですので怪我をしているときこそマスタークラス!
解剖学を勉強したいのですが素晴らしく初心者です。どこから始めたらいいのかわかりません。
興味はあるけれど、DLSを知って日が浅いから心配です。
今まで解剖学を勉強したことが全くない人には教師のためのバレエ解剖学講座は難しいかもしれません。
また、私と相性が良くない可能性も!
まずは私の著書や、オンライン学校解剖学編から始めてください。
こいつ、面白いから話聞いてやろう、と思ったら申し込んでくれればいいし、
この人の説明の仕方嫌い、喋り方が嫌い、と思ったら来ない方がお互いのためでございます。
治療家、トレーナーです。それでも講座やマスタークラスは受講できますか?
モジュールのほうはトレーナー、治療家の方も大歓迎!
教師の悩みや、バレエの動きをより勉強することができると思います。
マスタークラスは、レッスンを教える人を対象としていますので残念ながら見学もできません。
(まーでもバレエの先生達と一緒に踊りたくないでしょ?)
マスタークラスは初級程度のダンサーには難しいですか?
難しいですし、受講してもあまり意味はありません。
マスタークラスは指導者用クラスなので、教師講座を受講しているというのが前提になります。
指導の方法や注意、クラスの組み方を学ぶので、講座とは違い指導していないダンサーが受けても意味がないのでお勧めしません。
マスタークラスの内容は毎回変わるのですか?
各モジュール毎に3つトピックがあり(ページ上部参照)、それが周ってきます。
興味があるトピックはチャンスを逃さないように気を付けて。
モジュール3、4はいつから受講できますか?
モジュール3、4は難易度が高くなります。
よって、モジュール1&2を過去に2回以上受講した方のみご招待しています。
机上の解剖学ではなく、実践できる解剖学へ。
バレエと同じように解剖学も基礎を繰り返して土台ができるし、身についてくる。
基礎がないうちに難しいテクニックを勉強しても、意味がない。
自分が生徒に毎日言っている事を、ご自身でもやってくださいね♡
その他の質問は hello@dancerslifesupport.com へお気軽にご相談ください。
講師紹介
佐藤 愛
6歳よりバレエを始め、カナダのRoyal Winnipeg Ballet サマースクールを経て、The Australian Conservatoire of Balletにてクリスティン・ウォルシュ、リカード・エラに師事。
Diploma of Danceを取得し、卒業後Victoria University にて本格的に解剖学、理学マッサージを学ぶ。National Pilates Trainingにてピラティスインストラクターとしての勉強も行い、オーストラリアバレエ団医学チームで研修を積んだ。
母校であるACBでは政府認定コースの一部として10年以上ダンス解剖学とフィットネスの講師を担当する傍ら、バレエ学校専属セラピストとして生徒の治療やリハビリに携わる。国際ダンス医科学学会(IADMS)会員。
ダンサーの為の情報サイト、Dancer’s Life Support.Com創立者。「バレエの立ち方できてますか?」「ターンアウトできてますか?」「プリエ使えてますか?」著者。2019年クララ7月号よりスタートした「解剖学で分かるバレエの体の使い方」1年連載を担当。
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