知っているようで知らないダンサーにとっての座骨

Table of Contents

 

 

知っているようで知らないダンサーにとっての座骨

春に日本でスタジオ訪問をしたときに、九州にあるいくつかのバレエスタジオにお邪魔しました。

 

若い子達の多いところへスタジオ訪問する場合、

いつものセミナーではなくってゲームやクイズをしながらレッスンを進めます。

じゃないと頭に入らないしね。

 

 

そのゲームのひとつ。

それはばらばらの骨たちを元の位置に戻そう! というもの。

 

 

私のことを知ってくださり、呼んでくださるスタジオの場合、

大体が解剖学に興味のある先生が指導していらっしゃいます。

つまり生徒たちもある程度体への知識があります

 

 

が。

 

 

座骨で困っちゃう子達、多いんですよね。

 

座骨=ひとつの骨

だと思っているみたいです。

 

 

 

今日はそんな名前も知られているし、どこにあるのかも解る座骨をもう少し見て行きましょう。

 

 

 

骨盤座骨っていうのは骨盤の一部です。

この話は骨盤の話をしたときにちょっとカバーしましたね。

 

座骨だけが膝のお皿(膝蓋骨・しつがいこつ)のようにふわふわ浮いているわけではないんです。

(実際に多くの子達が膝蓋骨の骨を骨盤の下において「これ座骨!」って言っていました)

 

 

 

だから

座骨の向きを考える=骨盤の向きを考える

という事になります。

 

 

 

 

座骨を感じながら踊る、という事は非常に大事なことです。

だって、骨盤は体の土台だから。

そしてたくさんの筋肉がついているから。

このことは下の(音の悪い)ビデオで説明したので見ておいてください。

 

これでは昔と書いた記事と同じ事を繰り返しお話しているだけで、

新しいことを勉強できませんから、

座骨を実際にレッスンで使う例をいくつか挙げてみましょう。

 

動く人、そして踊る人=ダンサーにとって座骨をしる、ってとっても便利なんです!!

 

 

 

 

筋肉を膠着させずに膝の裏を伸ばしたい!

という場合。

座骨2かかとの骨を地面のほうしっかり押し、そして座骨を出来るだけ高く持ち上げる、

というと、足の裏側をきれいに伸ばす感覚が生まれます。

 

 

 

 

肋骨を閉めたまま引き上げたい!

という場合。

座骨を寄せながら上に持ち上げてきましょう

骨盤を上から見たところ。中心部に見える筋肉のついている部分が仙骨
骨盤を上から見たところ。座骨は下向きになっています。

というと、コアマッスルのひとつである骨盤底筋群をスイッチオンする感覚になるはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャンプやフォンジュのときに骨盤がタックやダックになってしまう!

という場合。

フォンジュのときに座骨をかかとの方へ真っ直ぐに下ろします。

そしてジャンプのときに座骨を真っ直ぐに持ち上げましょう。

というと骨盤の方向を考えることが出来るでしょう。

 

 

 

 

 

タックを直すとダックになっちゃって、ダックを直すとタックになってしまう!

という頑張りすぎの生徒の場合も、

骨盤ではなく、座骨だけにフォーカスすることで「真っ直ぐ」を感じられるようになるかもしれません。

pelvic-tuck duck

 

 

座骨について、もう少しクリアになってきましたか?

座骨を感じながら行うエクササイズの復習はこちらからどうぞ。

 

 

次回は座骨を捜すことで骨盤を真っ直ぐに、

そして大腿骨と骨盤を別々に使う、という練習エクササイズをお話しましょう。

 

 

 

Happy Dancing!

ai

Share This Post

Facebook
Twitter
LinkedIn