自分勝手に踊るのは表現力ではないよ!

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自分勝手に踊るのは表現力ではないよ!

9月にはじめて、表現力セミナ―を行うので、表現力に関する記事をいくつか作りました。

例えばダンサーの足と表現力という記事では、つま先を伸ばすっていうテクニックの部分がどうしてダンサーに必要なのかを考えてみました。

レッスンを「見る」技術という記事では、ケガや病気が理由でレッスンに参加できなくても、レッスンを見ること自体が勉強になると。

そしてその時にお友達のテクニックだけでなく、表現力や存在感なども研究することができるってお話ししました。

 

自分らしく踊るというのは表現力です、という記事では同じバリエーションでも、笑顔でも、自分らしさを追及することはコンクール、オーディションで非常に大事だってお話ししました。

 

今日はその反対、自分勝手に踊るというのは表現力ではないって話

 

自分勝手な音の取り方

自分らしく音を取る。

ためるところやスピード、クレッシェンド・・・

それって表現する時に大事な部分です。

 

でもね、自分勝手に音を取ってたらそれは表現じゃないです。

ただの自己満足。

 

例えば、コンクールの予選。

振り付けを与えられたらその通りに動かなければいけません。

5でルティレ、6でバーから手を放し、7で5番ポジションルルベ、8でデトールネ。

だとしたら、あーバランスとれた!なんて喜んでホールドしてたらダメなんですよ。

 

この部分出来ていないダンサーを多く目にします。

普段のレッスンでそこまで見られていないのかしら?

バランスさえ取れれば点数が良くなると思っているのかしら?

振付家の意図は気にしなくていいのかしら????

 

DLS冬期バレエ講習会では口をすっぱくして伝えているんだけど、

この部分、運動神経でもあるんですよ。

聞いた音楽に合わせて動くだけの体のコントロール、コーディネーション、それに伴う筋力。

勝手に動いてたら育たないテクニックですが、練習すれば上達します。

もちろん、フリーに踊っていいよ、という場所もあるのでそこでは自分の引き出しから環境に合わせた踊りをする必要がありますが、

使い分けができないと困るよね。

 

 

自分勝手な振り付け理解

これねー結構多いんだよ。

ピケアラベスクなのか、ルルベアラベスクなのか。

両脚プリエを通過するのか、片足プリエなのか。

腕は1番ポジションを通過するのか、ブラバーなのか。

 

バレエ学校の試験ではこれらを正しく行わないと「間違い」だと書かれます。

そして「集中力がない」とも見られます。

たぶん、レッスンがついてくるコンクールや、シラバスの試験でも見られていると思いますよ。

結局、この部分も本人の集中力だとか、ディテールへの意識だとか、頭の良さだとかなんだから、

練習しなかったら身につきません。

 

冬期講習会のポワントクラスでは、事前にビデオを見て振り付けを覚えるように、と伝えてあります。

ビデオを見て振り付けを覚えるって難しいことなのですが、よく使われる手段です。

例えばローザンヌなどではコンテの振り付けをビデオから勉強します。

うちの学校でゲストダンサーに来てもらう時は、作品のビデオを渡し、事前に作品の様子や、振り付けを覚えてもらいます。

ゲストで参加する場合、リハーサルの時間が3ー4日なんてことがよくあるので、

ビデオを見て覚える、ということやすぐに振り付けを覚える、という作業は大事。

 

 

自分勝手なコールドバレエ

スタジオで上手な子ほど、上であげた部分が苦手です。

上手だから注意されなかったり、発表会でソロばっかり踊っていたりするから。

揃えて踊る、というのは技術です。しかもベーシックな技術。

だって、バレエ団に入ると、もしくは研修生を始めると、最初に与えられる役はコールドなんですもの。

 

つまり、コールド「さえ」できなかったら、昇格できるわけがないんです。

 

オーストラリアンバレエ団の日本人プリンシパル、あこさんがプリンシパルでなかった時。

ちょこっと役の部分で、シニアアーティストの人とピタッとすべて揃えていて圧巻でした。

体のサイズも違うのにステップの幅や足の高さまで揃っている。

みんなと同じだったら目立たない?

そんなわけないですよね。揃っているからため息が出るほど美しいジゼルの2幕でも分かるように。

そして、その後あこさんが、最年少でプリンシパルになったのを見て分かるように。

 

特に身長の低めな日本人ダンサーでは、コールドで抜き出てしまうというのは問題になります。

身長の違いを感じさせないというのも大事なこと。

特にソリスト契約ができない子たちは小さめだけれど、群舞になったら気付かない、ってなって初めて「使える」ダンサーになります。

 

 

ディレクター・校長先生が求めているダンサーって?

自分が振り付け家でなければ、他の人の作品を踊るのがダンサーです。

例え、インプロ(即興)の部分があったとしても、作品のコンセプトとかは振り付け家、ディレクターが求めているものを表現します。

だからこそ、その人が表現したいものを直ちに理解し、すぐさま見せつけられるようになりたいもの。

 

ローザンヌ国際バレエコンクールでは、コンテンポラリー作品を振り付けた張本人と練習する時間があります。

もちろん、その前から振り付けは覚えているけれど、彼らから指導を受けられるとき、

言われたことをすぐさま(だって、本番次の日だしね)身に付けることができる能力って大事ですよね。

 

表現力は練習できます

何度もこの言葉を書いているけれど、音の取り方、振り付けを細部までしっかりと覚える、

人と合わせて踊る、というのは練習できるところなんですよ。

 

結局、

  • 自分が思ったように体を動かすことが出来る、という運動能力と、
  • 人に言われたことを自分なりに解釈できる引き出しがあること。

これが大事になってきます。

 

先生方はこれらの部分を小さい子でも指導してあげてください。

音の取り方や、人と合わせて動く、というのを練習し過ぎてもケガしませんから笑

特に今まで練習した事のない本人は気づいていないケースが多いので、指導しているときに目を光らせる必要があります。

 

2017年は9月16,17,18日に行われる表現力セミナ―ではこの部分も徹底的にお話ししていきますよ。

日本でこのような講習会はないんじゃないか?と自負していますし、

私だけでなくプロとして踊っていた経験の素晴らしく豊富なゲストに呼んでいる講師のみなさんからも様々なテクニック、表現力を盗んでしまいましょう!

ただの表現力、とかエクササイズではなく、ダンサーによる、ダンサーのための舞台で使える表現力です。

1年に一度だから見逃さない様に!

→表現力セミナ―

 

Happy Dancing!

ai

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