バレエシラバスって何?教師用


バレエシラバスって何?教師編

かなり前の事になりますが、バレエシラバスって何?という記事を書きました。

今日のバージョンは教える人用。

将来バレエを教えたいな、と思っている人や、

今スタジオでアシスタントをすることがある人も是非読んで下さい。

 

 

復習。

バレエシラバスというのは教育法。

だけれど国際的に認められるわけでもないし、プロを約束してくれるものでもないから気をつけよう。

って事をお話しましたね。

 

 

バレエを教える場合、そのときシラバスはよくもあり、悪くもあるもの。

メリット、デメリットはたくさんありますし、シラバスによって違うと思うので一概には言えませんが。

今日はそこから2つの例を取り上げて見ましょう。

 

 

 

発表会の配役。

これに頭を悩ませる先生は多いのではないでしょうか?

A子ちゃんは頑張っているから挑戦できる振付を上げたいけれど、

同じクラスのB子ちゃんは最近休みがち・・・なんだけれど彼女は小さいときからスタジオにいるし、何よりもお母さんがうるさいっ!

 

バレエ学校ではこのような問題は殆どありません。

というのは中間試験、年末試験で点数、ではないですけれど結果が出るからです。

また、新年が始まるときにご両親の方々に釘を刺してあります笑

 

「この学校を選んだ限り、学校の方針に従ってください。

私達は教育のプロです。」

と。

まーシロウトならば文句を言わずについて来い。

って感じですかね。

また嫌いだったら辞めなさい。

というところもありますが。

 

 

シラバスを適用し、試験を行うと、第三者の先生から試験結果が届きます。

よってある意味突き放した、当日の実力、という事で。

 

 

 

ですから信用できるシラバスで、信用できる試験管が来る場合、

配役もその試験結果にそって行うことが出来ます。

 

 

 

これは個人業を営む先生方にはとても大きなサポートになります。

だって、いつも生徒達を見ているから。

そうすると慣れ、だったり家族みたいな愛情が生まれる。

それって、素敵なことですよ。

だけれど、その中で生徒と先生、家族のバウンデリーがぼやけてしまうことがあります。

 

これはご両親のサイドからも言えること。

私達、このスタジオでずっとレッスンしているのですからそろそろいい役を!と言う考えが出てきてしまうこともあり。

そこで外からの視線、というのが大切になってきたりもします。

 

 

もちろんデメリットもありますよ。

最初に言ったように、国際的な規定があるわけでもないですし、

シラバスの試験でいいスコアを取ったから、といってプロになれるわけではない。

 

 

つまり、プロになりたかったらシラバスの結果だけに満足していたらいけないわけだし、

試験前だけ頑張って練習する、って言うのも本末転倒です。

前回の記事に書いたように、トップマークが簡単に取れてしまうシラバスであれば

無駄に自信過剰な生徒が生まれてしまうかもしれません。

 

 

 

また、日本特有のバレエ事情を考えていないシラバスだと、年齢にあわせて踊る、という事が大変になることがあります。

日本では3歳くらいからバレエレッスンを始めちゃいますよね?

けれどワガノアで本格的にメソッドをはじめるのは9歳からです。

 

 

では3歳から9歳まではどうしたらいいのか?

シラバスを選ぶとき、この部分がしっかり考えられているものを選びたいですよね。

楽しくレッスンが出来る。

その中で芸術性、創造力、音楽性、そしてバレエのセオリーなんか(例えばプリエの意味、レッスン場での方向)なんかをやっておきたいんです。

 

 

スキップを音楽に合わせて行う。

床からつま先が離れたらつま先をしっかり伸ばす。

真っ直ぐにたつ。

このようなことって忘れがちだけれどとっても大切な事。

 

 

 

 

教えるときのガイダンス

 

シラバスは教育法ですから、教えるときのガイダンスになります。

よく聞かれる質問。

何歳からこのステップをするべきですか?

このパはいつから指導するべきでしょうか?

シラバスをしっかりと勉強し、研究すればそれらの答えが出てくるはずです。

 

 

例えば試験にピルエットが入っている、としましょう。

 

 

試験まであと1年。

 

最初の3ヶ月でルティレのバランス。

次の3ヶ月で半回転

次の3ヶ月で1回転。

残りの3ヶ月で試験の振付を覚える。

 

なんてレッスンプランを作ることが出来ます。

特に教えを始めたばっかり!という生徒の場合、

小さいときのレッスンなんて覚えていないでしょう?

いきなり難しいことを教えたら怪我してしまいますからね。

 

また、自分の教え方に慣れてしまったベテラン先生にも効果的です。

ついつい自分の得意な振付になってしまうレッスンをリフレッシュするためにも。

 

ここでのデメリットはあります。

教育法は辞書のようなもの。

正しく、しっかりと使えばとてもためになるのですが、

シラバスを1度勉強したから、といってよい教育者になれるわけではありません。

 

また、シラバスは「正しいステップとはどのようなものか?」というのは教えてくれません。

その根本的な部分は自分で熟知していなければいけません。

 

 

 

 

アチチュードターン。

と書いてあった場合、アチチュードターンを1年後に成功させるにはどんなステップを踏めばいいのか?

という事が分からないと教えられませんよね。

 

例えばアチチュードプロムナードで形をキープする感覚を養う練習が必要なのか。

片足でターンする強さが必要なのか。

アチチュードで回っているときに膝が落ちないような筋肉の持久力なのか。

 

などは、シラバスに書いてありません。

一人ひとりの生徒をみて、何が必要なのかを考えてあげる。

ここには自分の勉強が必要な部分です。

 

 

 

結局、ものは使いよう。

シラバスもひとつのツールとしては素敵ですが、これだけやっておけばOK!という勉強法は存在しないみたいですね。

そして注意ひとつ、アンシェヌマンひとつをとってもしっかりと考え抜いて伝えたいものです。

 

 

 

Happy Dancing!

ai


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