少し痛くても、我慢すれば踊れるから…が習慣化しちゃっていませんか?
狭き門のプロダンサーとして、チャンスを手に入れるために
本当に必要なことを考えてみました。
Transcript
皆さんこんにちは、DLSの佐藤愛です。
来日中、久しぶりに風邪をひきました。
セミナーがある時は一日中喋るし、会場に空調を入れていると、空気も乾燥しているので
のどの調子が良くないという事はよくあるのですが
来日中にがっつり風邪をひくということは、殆どなかったのでビックリしました。
思い返せば、来日から数日は実家で過ごしていたんですが
父が風邪気味だったりとか
去年の終わりの方は放射線治療などで人と会う機会が少なかったのに
来日では東京で、交通だけでも不特定多数の人と会うだとか
色々な理由で、免役が落ちていたのだとは思います。
サポートしてくれる心強いスタッフやファシリテーターのみんながいるので
お仕事には影響が出ていなかったと勝手に思っているのですが
プライベートでは影響がでました。
予定していたお友達とお茶に行く約束はキャンセルしなければいけなかったですし
初めて妹と二人で行った函館旅行では、体調万全ではなかったのであまりお喋りできず。
いくつか予定していた動画撮影はキャンセルしたり
後でナレーションを入れる形になってしまったものもあります。
とっても残念。
ということで、来日中に感じたことを
ボイスエッセイの形でお送りしている今日のポッドキャストは
「健康じゃないとチャンスを逃す」というお話をしてきたいと思います。
最低限のことはできる
まぁ風邪なんでね、動けないわけではなかったんですよ。
だから、最初、お仕事には影響が出ていなかったと思う、とお話ししました。
でも、それって、最低限のことができた、というわけで
自分史上最高の仕事をした、というわけではないんですよね。
プライベートではあったけれど、出来なかった事もあったわけで。
これってダンサーも同じだと思う。
統計によると、ダンサーのケガの殆どは慢性のケガ、オーバーユーズのケガだから
少しずつ痛くなるとか、踊っていると痛いけど、休めば楽になる的なものが多いです。
そのため、ケガしていても動けるんですよ。
そういう状態で舞台に立っている人達の多いこと!
ここでいう舞台というのは、プロだけではなく
発表会やコンクール、チャリティーコンサートなどもそうだし
普段のレッスンもそうだよね。
踊れるか、踊れないか?という二択だったら踊れる。
100%力を出し切ったか?と言われたら、その時に出来る100%でやっていると思う。
だけど、それがあなたのベストだった?と聞かれたら、そうではないと思う。
レッスンで騙しだまし踊っている足首があったとするじゃない?
つま先を伸ばし切ると痛くて、ポワント、特に片足軸だと痛いけど
他の動きは出来るから、レッスンに参加する。
ここまでお話しすると、私の脳みそはこのケガの説明と
ケガした部分を悪化させずに踊る方法などを考えがちなんですが
今日はそういった話には行かないようにしないとね。
それって勿体ないと思うんだ。
一回一回のレッスンで上達出来るチャンスを逃しているのは勿論ですが
いきなり追加オーディションの話が舞い込んできても
出れるとは思うけど、一番良い踊りは出来ないだろうし
誰かの代役で急遽舞台に立たなければいけない時は
出来るとは思うけど、その後数日は痛みが続くと思う。
こうやってチャンスを逃していってしまうと思うんですよね。
チャンスの神様を捕まえるために
よく知られている言葉で
「チャンスの神様は前髪しかない」というのがあるじゃないですか?
これはギリシャ神話のカイロスという神様のことらしくて
wikipediaによると、残っている彫刻では
前髪は長いけれど、後頭部が禿げた美少年だそうで。
しかも、両足には翼が付いていて走るのが早かったんですって。
だから、チャンスは素早いし、前髪しかないから
急いでキャッチしないといけないってことなんでしょうね。
もちろん、ギリシャ神話なので実際の話ではないですけど
チャンスの神様というものが存在していたとしたら
健康でないとつかめないと思うんです。
だって、走るのが早いんでしょう?瞬発力が必要なんでしょう?
掴んだら離さないようにしないといけないんでしょう?
風邪気味の私が、ホテルの部屋で早めに寝ていたら、絶対につかめないよね。
足首がずっと痛いダンサーが、つかめることはないよね?
フランスの細菌学者であるルイ・パスツールの言葉として広まっているものに
「チャンスは準備が出来たものだけに与えられる」というのがあるじゃないですか?
元がフランス語で、英語になって、日本語訳されたらしくて
様々なバージョンがあるようですが、言葉が少し異なっても、同じような意味だと思います。
準備が出来た人だけにチャンスの神様カイロスがやってくると仮定したら
どのような準備かは、その人や掴みたいチャンスによって異なると思うけれど
日々の積み重ねが大前提だということですよね?
そして、積み重ねが出来た人でも、チャンスの神様を掴むことができるとは限らない。
でも、これらの言葉には「チャンスは一生に1回しかやってこない」とか
「サンタクロースの様に1年に1度、良い子の元にしか来ない」とは言っていないんですよね。
チャンスを掴む確立を上げるには
日々の積み重ねをしっかりと行い、チャンスの神様を召喚する回数を増やす。
そして、チャンスの神様をひっ捕まえるための体を作る、となるんじゃないかなって思うのです。
どんな職業でも健康第一
ダンサーは体を使う職業ですから、健康が大事だというのは分かりやすいと思うんですよ。
とはいえ、ダンサーの健康を第一に考えていない人達が
特にダンス業界に多くてビックリしますけど
話が脱線するので、今日はおいておきます。
でも、どんな職業でも健康第一なんですよね。
毎日生徒と会う学校の先生はもちろん
私の様にセミナー業というのかな?や、バレエの先生のような習い事の先生は
私たちが健康で、会場・スタジオ・学校に行けなければ、指導をすることは出来ません。
たとえそれがオンラインでも。
だから、去年私はオンラインのエクササイズクラスや
来日セミナーをキャンセルしなければいけなかったじゃないですか。
もし、今回の来日でセミナーをしていたら、お金が入ってくるのは勿論ですが
より多くの人と会うチャンスが出来て、より多くのビジネスチャンスもあったはずです。
でも、それが出来なかった。
会社勤めの人も、在宅ワークの人も
お子さんのサポートをしているホームメーカーの親御さんたちも
健康でなければ、自分たちの仕事をベストで行うことは出来ないでしょうね。
もちろん、避けられないケガ、病気はあると思います。
例えば、今回の私の場合、体調管理で出来ることは全部やってきたと思いますが
目的の一つである家族と過ごす時間は
目的の開催地であった人口密度世界レベルの東京で過ごしていたら
仕方ない事かもしれません。
だから、気を付けていたら、体を鍛えていたら
バレエのケガが絶対に起こらないと断言できるわけではないです。
体調が悪くてもちょっと無理をしないといけない時があると思います。
いつもは代講の先生を立てるけれど
今日は発表会前最後の通し稽古だからやらなければいけない
ということもあるかもしれないですし
体調が悪くてもお子さんのお迎えはいかなければいけない
という人もいると思います。
健康が大切とか、休養は回復の近道だって知っているとしても。
チャンスを掴みたかったら積み重ねよう
だからね、全て100%ではないけれど
「出来るところで」健康を最優先する必要があるんじゃないかなと思うのです。
たとえそれが、手洗いうがいとか
レッスン前10分のウォームアップなど、小さなことだったとしても。
それらの積み重ねが、チャンスの神様召喚の回数を上げてくれるんだったら
毎日やらない方がおかしくないですか?
だって簡単に出来るじゃない。
例えば、今回の来日の目的の一つのインストラクターコース試験でも
試験直前の一週間に一日何時間も勉強や練習する時間はないでしょう。
そんなことをしたら、試験当日万全な体調で挑めないので本末転倒です。
でも、コース期間約10ヵ月、たとえ忙しい日でも毎日15分だけでも復習するとしたら?
単純計算で1か月30日、10ヵ月あったら300日。
私の様に風邪をひくと仮定して、7日は抜いたとしても
1日15分の積み重ねは73時間を超えます。
試験前一週間の詰め込みは、大人で仕事もあったら3時間以上出来ないと仮定して
寝る時間を削って、キリキリしながら捻出した21時間と比べても
大きな違いがあるって分かりますよね?
前者は健康も優先できます。
風邪で1週間の休みも取っているし、万が一寝る時間を削ったとしても15分だけ。
とはいえ、現代人だったらぼーっと携帯スクロールしている時間か
テレビ見ている時間を削れば簡単に15分は捻出できると思いますけど。
後者は一見努力に見えるかもしれません。
試験に向けて、寝る時間を削って毎日3時間勉強しています!って言われたら
すごいなーって思いますよね。
だけど、それでは健康も害するし、人間関係にも影響するでしょうし、なにより効率が悪い。
疲れ果てた体では、チャンスの神様が走っていても追っかけることは出来ないでしょうね。
どんなチャンスが掴みたいですか?
ということで、来日で感じたことパート4は
健康じゃないとチャンスを逃すということ。
そして、それを文字通り実感してきました。
今日は、というより今日も?健康の大切さをお話してきたけれど
最後に「チャンス」ということについてお話させてください。
何をチャンスと定義するか、どんなチャンスが掴みたいか
というのはその人によって大きく異なると思うのです。
例えば、インストラクターコースの実技試験など
オフラインウィークの詳細が書いてある資料には
ケガや病気があるなら無理して参加しないように
という注意書きが書いてあります。
また、確かに試験を受けなければコースは終了出来ないけれど
次のグループと共に最後の試験だけやり切ることが出来るという事も書いてあります。
試験だけでなく、コース中に大きなケガをした人や病気があった人
自分自身だけでなく家族の介護や子供の病気など
コーススタート時に予想できなかった問題が生まれる人もいますよね。
いくら気を付けていたとしても。
その場合、コースを休止して
次期グループと共に休止したところから再度やり直せるようになっています。
悔しいとは思うし、修了が遅れてしまってガッカリすることもあるとは思うのですが
もしコースに申し込んだ理由が「より良い指導者になる」だったら
一年エクストラの勉強が出来るのって良いことだと思うんですよ。
先週のエピソードのアセスメント再提出延長と同じように。
だけどね、ケガをプッシュして東京会場に通って
試験で動かないといけない時に無理したら
その後の指導に影響が出ちゃう可能性があるじゃないですか?
毎回コースでは休止する人達がいます。
今回の5期生も、アドバンスドコース2期生も、4期生、1期生にスタートした人達がいました。
その中の一人からもらった寄せ書きには「コースを休止しての再開は心配でしたが
お陰で仲間がさらに増えました!」と書いてありました。
様々な意味での健康を第一に据えた結果
信頼できる仲間が増えるチャンスが手に入ったってことですよね。
だから、なにを「チャンス」と捉えるか?って大切だと思うのです。
その舞台、無理して踊る必要はある?
プッシュするとどんなチャンスがつかめる?
逆にしっかり休んだらどんなチャンスがつかめる?
この質問をするだけで、どちらの方がメリットがあるかが見えてくると思うんですよね。
逆に、どんなチャンスが欲しいか?を考えると
自然と次の行動が見えてくることもあるかもしれません。
もし、より良い指導者になりたいというゴールがあったら
指導者としての腕を磨くチャンスが欲しいはず。
そのチャンスを掴むために、日々勉強の習慣をつけたり
新しい事を学んだり、少しずつスタジオの方向を変更したりといった
小さな積み重ねが出来たらいいですよね。
そして、小さな積み重ねを行うためには、健康が第一だという事を忘れずに。
ということで今日のエピソードはここまで。
もし今、大きな病気やケガがなく
指導者としての自分を成長させるチャンスを掴みたいと思っている人は
DLS公認スタンスインストラクターコースをお忘れなく。
お申込みは、このポッドキャストをリアルタイムで聞いてくださっていたら
残りあと2日、5月24日日曜日までとなっています。
生徒の為に挑戦したい先生たちを
私も、ファシリテーターの夏実さんも
サポートスタッフのゆうさんも楽しみにしています。
Happy Dancing!
