懺悔

 

私はDLSをはじめた最初のほうで、間違ったダイエットを推奨していました。

間違ったダイエットとは何かって?

健康的な食事と運動。

 

どうしてそれが間違いかって?

だって専門家にすべての「ダイエット」は間違っているといわれたから。

 

最初は私も理解できなかったです。

 

長年刷り込まれてきた印象っていうの?

  • 健康のためには痩せているほうがいい。
  • ダンサーは痩せているほうがいい。

自分自身が摂食障害になっても、それでも痩せているほうがいいとずっと思っていた。

 

 

テレビも、電車の広告も、雑誌もすべてそう言っているのである意味洗脳ですが、

マス(大多数)が言っているから間違っているわけはない

 

でも、ふみさんに出会って、そこから「その道」の研究をしている人たちのデータを見たら

  • 痩せていたからケガを予防出来たというデータはなかった
  • 痩せていたらケガが早く治る、最小限に防げるというデータもなかった
  • ダイエットするからといって幸せだと感じる人が増えるわけでもなかった

という事実にぶち当たりました。

 

DLSはプロの現場から健康なダンス生活を応援します。

これは謳い文句ではなく、私たちDLSのミッションです。

  • 痩せたからといって、健康に踊れるか?
  • 痩せたからといってケガが減るか?
  • 痩せたからと言って上達が早まるか?

のすべてにおいて、データはNOと言っています。

 

こんなことを書くと

「バレエは芸術で、芸術は分析出来ないだろ!」

と言われそうですが、バレエが芸術であり、分析出来ないのであればなおさら、

痩せていようがなかろうが、関係なくなるでしょ?

だって「個人の表現」なんだから。

 

痩せているダンサーが多い傾向があるというのは「分析」なんだから関係ないよね??

そして、黄金比だとか音楽のカウントとかは分析すべきものではないってことなのかしら…

 

まぁ、私個人の考え方としては

バレエは芸術で、人間の体は神秘で、まだまだ分からないことがたっくさーーーーんあるから

(脳みそも、宇宙も、DNAも3%くらいしかまだ解読できていないといわれる)

「分かっていること」をベースに「予想」するくらいしかまだ出来ないと思うし、

体の神秘を使って、もう死んでしまっている時代のストーリーを芸術として多くの人に届けるダンサーって神がかっていると思う。

だからこそ、彼らと彼らの夢・ビジョンをサポートしたい。

 

これに気づいてからの私の行動は

1)間違っている記事を削除及び編集することで、ネット上で間違った情報が検索されてしまうのを止める(これはまだ現代進行形で、1000以上あるDLSの記事から選ぶのに時間はかかっていますが、毎日行っています)

2)自分の勉強を続ける

3)専門家を呼び、インタビューやゲスト講師を頼むことで、私以外の人たちも学べる環境を作る

4)様々なセミナーで怪我や柔軟性、ダンサーの安全とダイエットがどれだけ負の関係にあるかを説明

を行っています。

 

でもね、公には発表していませんでした。

だからこのブログタイトルは「懺悔」なんです。

 

2020年5月25日、ジョージ・フロイドさんが警察の手によって殺されました。

「ひどいニュースだね」で終わらせず自分で調べてみてください。

(NHKはひどいものをアップしていたので、出来たら海外のニュースは特に様々なソースからクロスチェックするのが大事だと思います。)

 

「どんな理由だろうが、暴力はだめだよね」という前にこの根源がどこから来ているのか?暴力を行っているのは誰なのか?を考えてみてください。

携帯のおかげで、ライブで、編集なしで、どんなことが起こっているのか?を見ることが出来ます。

オーストラリアの報道チームのカメラマンは、フェンスぎりぎり、端にたって報道バッジをつけて報道していたのにも関わらず、ライブビデオで警察に殴られました。

 

プロテストの人たちが集まれるなら、劇場もオープンできるじゃん!という意見も見ましたが、何のために彼らが集まっているか、命の危険を冒してまで声を上げなければいけない理由は考えたのだろうか、と思ってしまいます。

 

私は今まで、DLSで「最新ニュース」と呼ばれるものを取り扱ってきませんでした。

なぜかというと、それって流行りだから。

どうせ終わっちゃうから。

 

でもダイエットも、意味のないストレッチも、人種差別も終わらないんです

今月私は誕生日を迎えて、ついに35歳になりました。

バレエを始めたのが6歳なので、約30年間。ダイエットも意味のないストレッチも、人種差別も終わらないんです。

 

だから6月6日の#愛さんとティータイムで、みんなの前で、編集とかではなくライブで

男性ダンサーへの記事が少ないことに対しての謝罪と私に出来ることは何か?を話してみました。

 

  • 間違ったことに間違っていると声を上げること
  • せっかく皆に応援してもらって成り立っているDLSというプラットフォームを「勉強」の場所にすること
  • 自分の中の差別に気づき、行動する事。

 

間違っていることに声を上げるためには、有名人じゃないといけないんでしょ?って思うかもね。

実際に私も、ネット上で行われていたオーストラリアのバレエ用品であるBlochにピンクだけでないポワントを作ってくれ、という抗議にサインしてみました。

 

シェアとかせず、個人で。

そしたらね、Blochから改善するという表明が出ました。

世界の様々なところから、多くの声が届いたという事でしょうか。

 

家から出ず、お金もかからず、自分で出来ること。

そしてあなた自身には関係ないかもしれないけど、お店に自分の肌の色のシューズが並ぶことで嬉しいと思うダンサーの卵がいるのかもしれない。

署名の後に届いたメール

 

このFBライブの後に、DLSフォロアーさんからメールをもらいました。

「大人バレリーナ」という言い方をやめてほしいと。

理由はバレリーナという言葉は女性に対して使われるもので、女性でなくバレエを楽しみたい人を含まない言葉である。

ジェンダーニュートラルでいたい人もいる

 

恥ずかしくって、メルボルンの端で丸くなっていたかったです。

何週間か前にFBでもいろいろあった、バレエダンサーのための署名をご存じですか?

 

男性ダンサーをサポートする事、オンラインレッスンは限界、満員のシアターで踊りたい。という意見を集める署名でした。

その時私は、ツイッターで「バレエに性別は関係ない」と批判していたのに。

人の振り見て我が振り直せ、が出来ていない典型的な例です。

 

深く反省しています。

ごめんなさい。

 

ライブでお話したように、DLSには男の子向けの記事が1つしかありません

1000以上ある中で1つです。

これは弁解の余地のない差別です。

統計的に男性オーディエンスが少ない=男性が皆無ではないし、男性が知りたいことが書いていないから集まらないという見方も出来る。

 

確かに女性ダンサーのほうが給料が安く、競争も激しく、ダイエットや柔軟性を求められやすいため防げるケガの確率が多くみられます。

そして人数が多いから、ケガしたら捨てられます。

その子たちを助けたい、という事は、男の子はいらない、ではないはずですよね。

 

そしてこの後様々なリサーチを読んで、男性ダンサーと話をして、

男性ダンサーがぶつかる壁や特殊な問題があるという事を学びました。

 

イジメや差別、ハラスメントは受けている人が「どう感じたか?」が問題なのであって、私の意図は関係ない。

この記事ですでに、男の子がバレエをやることに世間がどう見ているか?を話しているのに。

 

そう分かっているはずなのに私は、やってこなかった

偉そうに色々意見しているくせに。

 

DLSの記事を書くことと、人種差別と同じだと言っているのではないですよ。

でも、自分に出来ることからやっていくしかないでしょ?

  • 男の子向けの記事も制作する事
  • 大人バレリーナなど無意味なジェンダー記載をやめること
  • ダイエットや不必要なストレッチなど、間違っていることに声を上げ続けること。

 

ぶっちゃけ、DLSみたいにインフルエンサーのカテゴリに入らないようなSNSフォロアー数の私がやっても世界は変わらないと思います。

 

でも、実験してみたように、同じようなことを考えている人たちが集まったら、変化を作ることが出来るかもしれない。

(だとしたら、上にあげた活動に署名をしちゃった方、男性ダンサーを応援し、観客の健康を顧みず、オンラインでしか参加できない人達を否定していることになるかもしれませんよ…

途中で文章が変わった、とみんなが言っていましたが、変更「前」にサインしたのはどうなったのか?出される書類はどっちなのか、などは書いていませんでしたし。ちゃんと読んだ?

 

それと私にはもう一つ、考えなければいけないことがあるんです。

それはね、オンライン学校をやり始めたからか、インスタライブクラスをやったからか分らないんだけど、

最近10代ー20代前半の子たちから

将来、愛さんみたいになりたい

と言われる回数が増えてきています。

 

親御さんからも、

バレエで生活はしていけなくても、愛さんみたいに活動してもらいたいと思ってフォローしています

なんて意見ももらうようになりました。

 

だったら、私が伝えたいメッセージは

  • 完璧でなければいけない。

ではなくって

  • ダンサーになれなくって、摂食障害もあって、留学生活は辛くて、そのあと海外生活で差別を受け続けて(愛さんの留学記参照)今3冊の本や、雑誌の1年コラムを書いていても、こんなに簡単に間違いを起こす。

という姿を見ていてほしい。

 

そして、そのミスを隠蔽せず、公にして、ここから何を学んだかを伝え、行動にしていきたい

ここには入りきらない数!本当にありがとうございました。

大人バレリーナの件は、そのあとインスタストーリーで皆さんに意見をもらいました。

 

24時間しか見られない中で、255名の投票をもらい結果はこんな感じ

  • 33.3% -大人バレエトレーニー
  • 28%  -大人バレエダンサー
  • 18.8% -社会人バレエダンサー
  • 14%  -大人バレエの皆様

という事で今後、DLSでは過去の記事をさかのぼり、表記を「大人バレリーナ」から「大人バレエトレーニー」に変更していきます。

 

トレーニーという言葉はトレーニングを受けている人ということ。

つまりレッスンを受けている人、目的に向かってトレーニングしている人という意味になります。

もちろん、ジェンダーニュートラルです。

 

同じく、バレリーナの卵という表現もダンサーの卵に変更していきます。

今月中に変更できるように、DLSの裏ではスタッフ一同働いております。

 

皆の意見がなかったら、みんながアイデアを出してくれなかったら、私は問題に気づきませんでした。

漢字も、本の訂正も(編集長より読者のほうが指摘がすごい!)、今回の件も、みんなが教えてくれるから私も成長できています。

見放さないでいてくれて、どうもありがとう。

 

だから何?と思う人。

差別をされていない人にとって、だから何?でも、いやだなと思う人やスタジオ(セミナー)に行きづらいな、という思いがある人にとっては大事「かもしれない」。

この「かもしれない」がとても重要なポイントだと思うのね。

 

  • ダイエットを推奨したら摂食障害になる「かもしれない」(ダンサーの摂食障害発症率は高い)
  • 無理なストレッチをしたらケガにつながる「かもしれない」(この記事で最悪ケースの報道をカバー)
  • 大人バレリーナさんと言ったら、レッスンに参加しづらくなる人がいる「かもしれない」

 

事故を起こすか「もしれない」から飲酒運転はしないし、

大切な人に移してしまう「かもしれない」から自粛生活を送る。

そういうのと同じじゃないかな、と私は思うのです。

 

そして最後に。

人種差別が世界にあるという事は、有色人種である日本人も差別の対象になります。

いくら日本では色白、と言われるような人でも白人ではありません。

 

去年の12月、ゲストダンサーから「あるディレクターは日本人にはバレエは出来ないといって(オーディションで)取らない」と聞きました。

今回の事件があってから、多くの海外留学体験者が自分たちも差別を受けてきたという話をアップしています。

 

世界で仕事をしたければ、世界で起こっていることを理解しなければいけません。

自分でできる行動をしていけば、もしかしたら…

次世代のダンサーが留学するときに、治安や人種ではなく自分の行きたい場所で選ぶことが出来るかもしれない。

 

Covid-19でアジア人だって差別されたじゃないか!と言っている人もいたけど、

イジメに優越をつけないように、差別にも優越はつけません。

Black Lives Matterをサポートしても、ほかの人種を除外している活動をしているのでもありません

この動きで、私も含め小さなところで少しずつ世の中が「みんなのために」よくなったら嬉しいじゃないですか。

 

 

という事で、最後まで読んでくださってどうもありがとうございました。

 

最後に、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。

選挙、署名活動、デモ…

数はパワーです。

 

自分がフォローしているアカウントをチェックしてみて、間違ったことを言っている人にパワーを与えていないかな、とかもっと広く目線を持つべきかな?とか考えてみてください。

自分がサポートしたい人をフォローする事で、その人にいいね!をするだけで、その人にとっては勇気になるかもしれないんです。

「あなたの声は大切だよ」というのを表す、お家にいながら指先で出来ること。

 

そんなんじゃ、変わらないよ、と思っている皆様。

インフルエンサーってどうやって仕事のオファーをもらってると思います?

そう、フォロアー数。

 

Your Voice Matter.

My Voice Matter.

だからこそ、今までのDLSのセミナー名や記事内容で嫌な思いをした方々、自分は参加してはいけないんじゃないか、と悲しい思いをした方々、本当に申し訳ございませんでした。

これから「ダンサー」をサポート出来るよう、ここから再スタートしていきますのでこれからも、間違ってるぜ、と教えてください。

 

<Suggestion>

私が最近勉強させてもらった人達です。

ダイエットと差別一緒にするなよと思った人、英語ですがDDDのこちらの記事をどうぞ

若い子向けに日本に住んでいる黒人ハーフの子が日本の現状を語ってくれています

ロンドンのYoutuber(兼医者研修をしている人)が自分が学んだことを話してくれています。(英語)

アメリカの弁護士が実際に自分の街、ワシントンで起こったデモも踏まえ法的なことを語っています。(英語)

 

 

Happy Dancing!

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    DLS教師のためのバレエ解剖学講座モジュール1&2を受講された方々向けに、毎月ダンサーに見られやすいケガ予防とレッスンの作り方についてを勉強する「教師のための月一勉強会」があります。

    モジュール受講者は毎月のテーマとスケジュールをこちらからご確認くださいね。

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