バレエレッスンで「体が邪魔してるかも…?」と感じたこと、ありませんか?
頑張っているのに成果が出ない、
その壁を越える突破口は“エクササイズ”にあるかもしれません。
バレエママからトレーナーへ。
佐藤甘夏さんに、歩んできた道のりや生徒たちに起きたリアルな変化を聞きました。
Transcript
明日から冬の海辺に向かう佐藤愛です。
南半球に住みついて20年以上、7月は冬だ、という理解はあるんですが、
毎回冬が来るたびに、年末が近づいてきたなーと思ってしまう自分がいます。
そのくせして、買い物に行くと、レジの前でカゴから中身を出してしまう自分もいます。
オーストラリアでは、買い物かごの中身を、レジの前にあるベルトコンベヤーに並べるの。
どっちもどっち、中途半端な人間になっているのかもしれません。
日本語が出てこないけど、英語のスペリングも怪しいみたいな?
海外在住のリスナーさんで、この気持ちがよく分かる!と思ったらぜひ教えてくださいね。
インスタのDMで気持ちを共感して頂けると嬉しいです。
さて、7月のポッドキャストはゲストインタビューの形をお送りしたいと思います。
最初のゲストは、佐藤甘夏さん。
早速お話していきましょう。
愛:
甘夏さん、DLSポッドキャストへようこそ。緊張していますか?
甘夏:
それが全然緊張していなくて!笑
ちょっとは緊張したほうが良いかもしれないですね。笑
愛:
今まで、一緒に行ったライブの音声をポッドキャスト化したりもしましたが、
今回の様に公式にご参加いただくのは初めてなので、
DLSポッドキャストリスナーの皆さんに自己紹介をお願いします
甘夏:
みなさんこんにちは!佐藤甘夏と申します。
北海道札幌市に住んでいて、小林絹恵バレエスタジオの専属のトレーナーをしております。
DLSのインストラクター1期生でアドバンスドコースも終了しています。
毎週水曜朝8:00と夜19:30にはDLSが行っている
オンラインのボディコンエクスプレスも担当しております。
よろしくお願いいたします。
愛:
今でこそ、日本も超えてダンサーにエクササイズの指導をしている甘夏さんですが、
私が最初に出会った甘夏さんは、トレーナーでもバレエの先生でもなく、バレエママでした。
トレーナーになりたい、と思ったのはいつからなんですか?
甘夏:
トレーナーになりたい!と思ったのは実はベーシックコースを修了する直前なんです。
コース中は娘のために勉強できたらいいな
と思っていた程度だったので、あんまり真剣ではなかったと思います。笑
卵のセミナーを受けた時に資料が置いてあって、
私はそれに気づいていなかったのですが、
帰り間際にお友達が
「甘夏ちゃん、その資料持って帰ったら?」と言ってもらったんですね、
それで家で読んで、もっと勉強したくなって即決めました。
コース中はほんとうに首の皮一枚で繋がっていたような感じで、
全然まじめじゃなくて、片手間でやってました。笑
家事もしながら仕事も別にしていましたし、
勉強しなくても生きていける環境だったので。
コロナ中、スタジオをお休みにするスタジオが多かったと思いますが、
小林絹恵バレエスタジオはいち早くオンライン化に踏み出していて、
その流れで「オンラインでエクササイズってできるものでしょうか」
と声をかけていただき、そこでオンラインでエクササイズをしてみて、
そこから「正式に専属になっていただけますか」
と声をかけていただいた、という感じです。
声をかけていただいて、
「ちょっと1週間お時間をください」
とお願いし、自分の心に1週間向き合いました。
やるなら片手間ではできないなと思い、
一気に猛勉強をはじめた感じです。笑
愛:
今は札幌で学生ダンサー達へのエクササイズ指導がメインかと思うのですが、
エクササイズを取り入れてから、何か変わりましたか?
甘夏:
コロナ明けから徐々にスタートしたのですが、最初は5人からのスタートでした。
まだ別の本業の仕事も続けていたので、月に1回〜2回だけの開催でした。
エクササイズをする場所は、
最初はスタジオの中でとスタジオの先生が提案してくださったのですが、
別に鏡もいらないしマットが敷けたら良いので、待合室で行っています。
待合室なので、他の子達も横の方にいますので、
みんなエクササイズの様子をいつも見ることになるんですよね。
そうしたら「私もやりたい!」という方が増えていって、
クラスを少しずつ増やしていったという感じです。
今は年齢別でグループクラスだけでも月20クラス開講させていただいています。
その他、平日の夜にパーソナルクラスも行っています。
エクササイズクラスは強制ではなく任意での申し込みなのですが、
生徒たちはどんどん知りたい!と積極的に受けてくれています。
保護者の方に最初はこんなことしてます、
という写真をお送りして、クラスの様子を共有していました。
その一部をインスタのストーリーにあげている感じです。
保護者の方からは、
「こうやって学べて嬉しい!このスタジオにしてよかった!」
とおっしゃっていただけて、本当に環境って大事だなと思います。
無名の私をスカウトしてくださった絹恵先生は
先見の名があるというか、さすがだなと思います。
今ではレッスン前の待合室はエクササイズをする子達がいっぱいいます。
エクササイズの場所取りが大変なくらいです。笑
みんなぎゅうぎゅうなのに、
プランクしたり、コブラしたり、胸椎回旋したり。笑
自分が座った場所でできるエクササイズをしてて、感動します。
愛:
エクササイズのおかげで、
甘夏さん自身の人生も、生徒達の理解も、スタジオの環境も、
大きく変わったということですよね?
甘夏:
参加者の中の方からはこんな言葉をいただきました。
「このレッスンを受けた日は、体が“邪魔しない”感じがするんです。
動きがスッと通るというか、無理にコントロールしなくても勝手に決まるんです。」
と教えてくれた子たちがいます。
日々のバレエレッスンで「体を固めて頑張るクセ」がついていたことに、
初めて気がついたと教えてくれました。
エクササイズは一つ一つのパーツを感じながら動かしていきます。
どこにミスが起きているからも気づきやすいです。
骨盤の位置を知ってその周りのトレーニングを30分しただけで、
「今日はなぜかピルエットが好調でした!」とか、
「いつもよりもなぜか足があげやすくてびっくりしました!」
という声をいただきました。
そのなぜか、の部分、実はエクササイズで整えておいた部分なんですよね。
それに気がつくとエクササイズって自分の味方になるんだと思ってくれて、
どんどん体への理解が進んでいきます。
スタジオの先生も、ターンアウトに困っている子を見ては
「甘夏先生のクラス受けてる?」
と言ってくれるほど信頼してくださりありがたいです。
ボディコンエクスプレスを受けてくださっている
子たちのお母様方からもお声をいただくことがありますが、
「娘の踊りが去年と全然違うことに驚きました。
去年と比べてエクササイズを取り入れたことで
こんなに成長できているのが不思議なくらいです」
とおっしゃってくださいます。
地方だとバレエのレッスン以外で
トレーニングする場所もなかなかないことも多いと思いますので、
オンラインでできることにも感動してくださいます。
愛:
ボディコンエクスプレスでは、
2023年からクラスを担当してくれていますが、
自分のクラスの雰囲気を一言で表すとどんな感じだと思います?
甘夏:
朝のクラスは「朝から勢いのある感じ」だと思います。
その日のメンバーをみながらにはなりますが、
朝ですがわりとハード系かもしれません。
夜は「じっくり基礎をおさえたクラス」になることが多いです。
エクササイズ初めての方や、学生さんたちもいる場合が多いので、
基本のセッティングから始めることも多いです。
愛:
これから夏休みがスタートします。
ダンサー達も先生たちも
コンクールや舞台などが多く訪れる時期だと思うのだけど、
何かメッセージはありますか?
甘夏:
必要なものはエクササイズマットや少しのプロップのみなので、
クラスを受けていただくと、
楽屋や家でできるトレーニングをたくさん知ることができます。
マシンや特別な器具が必要ないので、
自分のコンディションを知るためにも
ぜひいくつか知っておくと便利ですよね。
エクササイズをすることで、自分の癖がわかるようになるので、
いつも先生から注意されている部分の対策もできるのが魅力だと思います。
コンクールだったら、
前回の自分を超えるには、何か違うことに挑戦することも大事だと思います。
夏の発表会やコンクールが8月とすると、今は7月なのですよね。
1ヶ月あると実は結構変わります。
発表会直前は怪我も増えるので、自分の体に集中するためにも怪我防止のためにも。
エクササイズに挑戦してみていただきたいですね。
愛:
甘夏さん、どうもありがとうございました。
甘夏さん担当のクラスは、毎週水曜日朝8時ー8時半、夜19時半ー20時の2つです。
週の真ん中で行われるボディコンエクスプレスで、後半戦の前に体を整えてくださいね。
特にボディコンシリーズ唯一の夜クラスは、学生ダンサーも参加しやすいはず。
上達したいダンサーたちは勿論、
今ケガで十分踊れないダンサーたちがレッスンの代わりにも参加出来ます。
スケジュールやお申込みは、
DLSサイトよりボディコン、と検索して頂くと詳細ページに飛びますが、
直接甘夏さんに相談したかったら、DMでkanna_ballettrainingと探してくださいね。
来週はボディコンエクスプレス、
金曜日と日曜日担当の平栗愛子さんをインタビューしますので、
そちらも楽しみにしていてくださいね!
Happy Dancing!
