手術前のダンサーへ

DLSの記事を読んでくれている人の中には、手術後リハビリしているという人もいるかもしれません。

今は過去を振り返るのが辛い人、こうしておけばよかった…と後悔すると、心がもたないかもしれないと思う人はこの記事は読まなくて大丈夫です。

 

手術前の人、手術も視野に入れているが今はリハビリ中の人、

もしくは生徒・子どものために読んでいますという人用にこの記事を書きました。

 

ここに書いてある事が「すべて」ではないですが、参考になりますように…

 

リサーチは必須!

手術をするかどうかのリサーチ、術医のリサーチはもちろんですが、

術後のケアがどれだけついてくるのか、どんな手術をするのか?もリサーチが必要です。

 

手術をしないで治療する方法を「保存療法」と言いますが、手術するか・すべきでないか、の2択ではなく、手術+保存療法を混ぜるなんてこともあります。

この記事でお話ししたように、手術がなくても治るケガがダンサーには多いですが、だからと言って手術したらダンサー生命が終わってしまうわけではないですからね。

ただ、海外にいる治療家として、日本は手術したがる傾向があるとは思います。

 

ほかにリサーチしておきたいものは、

  • 手術をする病院(施設や立地条件、通えるかどうか)
  • タイミング(季節、家族のサポートが受けやすいスケジュールなど)
  • リハビリの長さ
  • 舞台復帰までリハビリしてくれる人を探す
  • 正しいバレエテクニックをコーチング(個人レッスン)してくれる人を探す

などなど。

 

手術した後にこれらをチェックする、では遅いです。

覚えています?リハビリのゴールは最短の時間で舞台復帰すること

 

このようなリサーチは思ったよりも時間がかかりますし、

  • アポイントメントはいつとれるか?
  • リハビリ、コーチングをしてくれる人のセカンドオピニオン

によって全てのスケジュールが変わることがあります。

 

ダンサーのケガは、命に別状があるものではない=時間に余裕がある

なので、セカンドオピニオンやサードオピニオンなど、他人の意見を聞く余裕はあるはずです。

 

医学的なことを判断してね、というのをシロウトであるダンサーに求めているわけではないですが、知識があれば、自分から積極的に質問や、準備をすることができます。

 

上に書いたリサーチ内容を伝えるのは、お医者さんの仕事ではありません。

「XXが壊れているのでOO手術します」と伝えるのが彼らの仕事です。

 

A店にポワントフィッティングに行ったら、B店の一番売れている商品をオススメされることはないですし、足の強化エクササイズを教えてもらえないのと同じ。

餅は餅屋なのです。

 

体力・筋力は術前からスタートすること

リハビリという言葉はみんな知っているけれど「プレハビ(プレハビリテーション)」というのは聞いたことありますか?

 

プレ=事前に

という意味でプレポワントアセスメントと同じように、手術の前にやっておくことを指します。

 

プレハビのゴールは、術前に身体機能を強化することで、術後の合併症予防や身体的活動性の早期自立を目指すこと。

 

ちょっと難しいけれど、手術で体力・筋力が落ちることを想定して、術前にパワーアップさせておくことで、リハビリにかかる時間を短縮するってこと。

ケガしている部分をプッシュしろ!というわけではありません。

三角骨のようにケガがひどくなる可能性がないとしても、

 

  • 痛みを庇う踊り方の癖
  • ケガしている部分への痛みの神経回路

が強くなってしまう危険性があるので、それは避けたい。

ただ、

  • 上半身の強化
  • 下半身のケガしていない部分の強化
  • 体幹バランス、骨盤の安定
  • 背骨の柔軟性、ポーデブラの練習

はたっぷりやっておこう。

 

それがムダになることはないし、正しくエクササイズ行う知識を学ぶ時間にもなる。

エクササイズを行う習慣や、体の声を聴く練習は、術前の冷静な時間に身につけておきたいでしょう?

 

期間は多めに考えること

術後2週間で動けるようになります、と言われた場合は、2週間「で」動けるのではなく、2週間目「から」動ける、と考えてください。

 

リカバリーのスピードは人それぞれ。

体力、年齢、栄養、睡眠、体質、精神的要素などさまざまな要素を計算しなければいけません。

数字はあくまでも目安だと思ってください。

 

私が子宮内膜症の手術をしたとき、最初に説明されていたのは

「手術時間は3-4時間、1週間から10日ほどで元の生活に戻れるだろう」ということ。

ですが麻酔が覚めて起きてみたら、手術は6時間以上かかり、術後1週間なんてまだ痛くて動けないし、座れない。

これで元の生活に戻れるわけがないだろーと思いました。

 

やってみないと分からないということは多くあります。

2週間目で、By the 2nd weekで、と考えていると焦りやイライラ、もしくはガッカリしてリハビリを諦めてしまうかもしれない。

ストレスはケガの修復を遅くします。

 

でもfrom 2nd week、2週間目からと考えてるだけで、最初に比べたら確かに良くなってはいるよね、とストレス軽減になるかもしれません。

ほんのちょっとのマインドセットシフトですが、術後早く舞台に復帰したいダンサーにとっては大きなこと。

そして周りの人たちから「2週間で戻ってくるって言ってたじゃん、いつレッスンに戻ってくるの?」と言われることも少なくなるはずです。

 

手術を迎えるダンサーを見守る人たちへ

周りの人たちにとっては何気ない言葉である

  • いつスタジオに戻ってくるの?
  • そろそろ動けるの?
  • どれくらいかかるの?

などという言葉は、本人すら分からないことだったりします。

 

このようなことは言葉にしないこと。

特に先生方は言わないように徹底すること。

 

じゃあ、どう声をかけたらいいの?と思ったら普通に声をかけてください。

髪切った?とかさ。

 

サポートを表明したいのであればこのような言葉をどうぞ。

  • 何かできることある?力になれることがあったら遠慮なく言ってね。
  • (松葉づえとかだったら)荷物持とうか?
  • (電車の中で)あっち席空いてるから一緒に座ろう
  • 一緒に映画(ごはん、舞台鑑賞)行かない?

難しい言葉ではありませんが、少し意識するだけで周りの人ができるサポートはたくさんあります。

 

最後に、今ケガで手術を考えているダンサーの皆さん。

その悩み、一人じゃないから心配しないで。

DLSにはそういったメールや相談がたーっくさん来ます。

 

私は答えられませんよ!だって日本で医療免許ないもん。

だけどね、こうやって応援することや、情報、体験談をシェアすることはできます。

 

一緒にbetter than before なhappy dancingを作っていきましょうね!

 

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