スタジオ外のバレエワークショップに挑む前に

バレエワークショップ。

外部の講習会や、スタジオにゲストの先生が来てくれるとか、そういうシチュエーションで絶対に!考えておかなければいけない事があります。

そして、毎回日本でセミナーを行う度に、そういうバレエ界のマナーのようなことをスタジオ内で教えてもらっていないダンサーが多いのも気になってますし、たくさん質問もきます(特にセミナー前に!)

 

ある程度の年齢のダンサーは知っていて当たり前なので、今日は子供たち向け、そして親向けに書いてみましょう。

(10代後半、オーディションなんかを考えている子達であれば、そして大人だったら知ってなきゃいけないですからね!

こっそり隠れてこの記事を読んで、メモをとっておきましょうか)

ワークショップの素敵なところ

  • いい先生(憧れの人)のクラスが受講できる!
  • 知りたかった内容が勉強できる!

とか「当たり前の良さ」はとりはらって、ただ単純に「外部ワークショップ」としてお話していきますね。

 

結論から言うと、外部のワークショップは素晴らしい経験になります

いつもの先生やお教室と違ったところで踊るという経験は、たとえ同じレッスンを同じ注意を言われながらやっていても新鮮に感じるんです。

環境が変わるという事自体がチャレンジになるってことね。

 

そして同じような年齢の他の子達と出会えるのも大事。

そこでBBF(Best Friend Foever!若い子の言葉を真似してみました笑)になってラインで繋がらなくても、周りから刺激というものは受けます。

 

スタジオでもお友達というのはいるのですが、スタジオの風習というのがどうしても存在します。

いつもの仲良しグループ、だったり上下関係ができているのも事実。

学校でもそうだよね。

そういうのが全くない外部セミナーでは、周りを見るだけでなく、自分を見つめるいい機会になるんです。

 

DLSだけではないですが、エクササイズやトレーニングのセミナ―の場合、いつもの悩みが解決するとか、先生に聞けないことが分かったとかもありますし、

ワークショップは経験、自信をつける、周りを見るというだけでなく、

  • 知識を得る
  • 知りたいことを勉強する

そして忘れちゃいけないのは

  • 選ばれる可能性がある

というオーディションの場にもなり得るという事は忘れたくないですね。

ワークショップのダメなところ

全てのものに陰陽がありますが、ワークショップもそう。

特に外国の先生がきて指導する、とか現カンパニーメンバーがきて指導するという場合は要注意です。

 

2012年の記事になりますが、海外のニュース(そう、バレエじゃないよ、ニュースだよ)ページにこんなことが書かれていました。

 

Since there are so many schools and the teachers want to keep their best students, they hire international teachers and pay high fees for competitions.

“Anybody who is somebody, nobody, nothing, goes there, especially from the West, to teach, to choreograph, to make money,”

 

たくさんの(日本の)バレエスタジオや先生が生徒を欲しているので、海外から教師を雇い、すごく高いお金を払ってコンクールに出させます。

「だれだって特別な人になれるんです。たとえシロウトでも、西洋から来て指導している人、振り付けしている人はお金儲けができます」

 

その他にも耳がいたい事が書かれているので、英語が大丈夫な方は是非読んでみましょう。

悲しいかな、これが外から見た日本のバレエです。

 

本当に生徒のことを思って指導してくれている人と、お金儲けでやっている人がいる。

それはどの世界でも(バレエでなくても!)一緒ですが、カタカナに弱いのは日本人のバレエ界ではよくあること

現役ダンサーのワークショップも要確認

現役ダンサーは指導法を勉強した「教師」ではありません。

確かに彼らには「経験」という素敵なものがあるでしょうけど、

それを

  • 初めて出会った
  • 様々な問題がある体

  • 大勢がいるなかで指導できるだけの力があるか?

といったら・・・そうではないです。

 

だって、それは彼らのの仕事ではないもの!

彼らは選び抜かれてその地位にきた人です。

そこまで行っていない人、いけない人の気持ちや体は分かりません。

 

彼らは自分の体のプロ!!

自分の長所を見せつけ、短所をカバーする天才です。

それが舞台で観客を魅了するんですもの。

 

でもプロダンサー=先生ではないです。

ほら、野球選手全員が監督になるんじゃないのと同じように。

そして

  • 大学数学教授
  • 高校の数学の先生
  • 塾の先生
  • 小学生の先生

という「先生」が勉強する内容が違うように、年齢やゴールによって指導者が勉強すべきことは違います。

 

だから現役ダンサー(もしくは引退直後のダンサー)のワークショップを受けるときは受講者本人が

何を勉強したいのか?

を明確にしないと。

ま、これはどのワークショップでも一緒なんですけどね…

知られていないなら存在しないのと同じ

いいところと悪いところが分かったら、次に絶対に!覚えておきたい事をお話します。

 

知られていないなら存在しないのと同じ

特に、ワークショップを受けたり、サマースクールを受けたり、外部レッスンを受けたり・・・

なんでもいいんですが、14,5歳くらいから将来を見据えてワークショップを受けることが多くなります。

 

もちろん、勉強したい気もちもあるけど、もし選ばれたら嬉しいな、っていう心もあるはず。

その時に知られていないんだったら講師からしたら存在しないのも同じです。

 

「知られる」というのはすっごく回れる、飛べるとかだけじゃありません。

だってさ、このようなテクニックはレッスンのいちばーん最後に出てくるんだよ?

残り20分あるかないかの時に出てくるんですよ?

 

その前の1時間以上は見られていない、って残念だし、

クラスによってはそこまでいかないこともある。

また、バーレッスンなどですでに「お気に入り」の子には目をつけているんだから、グランアレグロやグランバットマンだけようやく頑張ります!では遅いのよ。

スタジオ内の立ち位置

知られるためには、見えなければいけません!!

バーについた時に、センターで立った時に、講師の人が自分から見えなければ、相手からも見えません。

 

当たり前です・・・

見えても、見てもらえないって事もあるけどさ、見えなかったら見えないんだから!!

 

別に周りを押しのけて真ん中に来なさい、って言っている訳ではありません。

(がそのような事が大きなコンクールレッスンや舞台レッスンでは起こります・・・)

 

バーの場合、場所が限られているので順番を覚えるときに、バーから離れて先生が見える場所に移動しましょう。

自分もしっかりと振り付けを覚えられる(つまりしっかりと踊る事ができる!)し、先生の視界に入る可能性が増えます。

 

センターの場合、前の人と重ならないように最善を尽くします。

周りを感じ、よく見て、スペーシング(場所取り)をするのです。

これはコールドバレエにも必要なテクニックですが、グランアレグロなどでぶつからず、自分を輝かせて魅せるためには必要なテクニックです。

 

ただ前に出れば見える!わけではありません。

観客席でもそうですが、あまりに近いとその人が見えにくいのです。

だからスタジオの広さや人口密度を理解し、スペーシングを自分の武器にしましょう。

(こういうのは、先生が生徒を熟知しているスタジオ内やコンクールレッスンでは練習出来ないので気を付けて)

ゼッケン

ゼッケンに対しての質問はDLSキッズ!ではたくさん来ます。

面白いことに、このような質問は親から来ますが、親御さんは自分の先生に質問した事がないそうです(バレエの先生だったらみーんなゼッケンについて知っているはず。知らなかったらそのスタジオにいない方がいいと思う)

 

本人は知っているケースも結構ある。

親が知らないだけで、親が準備しちゃってるって事が丸出しです。

(子供の成長を止める行動をしている親の多いこと!!あなたの夢じゃないんだけどね、っていつも思います)

 

ゼッケンはどんなセミナーでも外部セミナーでも、持ち物に書いていなくても持っていきましょう!

これは絶対です。

 

大きく、はっきりと下の名前だけローマ字で書きます。

そして安全ピンで留めます。

 

あー・・・

書いているだけで怒りでキーボードを押す手が強くなります。

 

こんな基本!!って私たちバレエ界にいる人は思うのですが、普通の生活をしている親御さんたちはしりません。

バレエの先生方、しっかりとこういうのスタジオで教えてあげて下さいよ!

 

*バレエの先生だけでなく、バレエ雑誌を見ていても絶対に特集でバレエワークショップの写真や特報は書いてあります。その写真で分かるかもしれません。

 

名前は読めなきゃ意味がありませんからね、ローマ字で書いておけば海外の先生でも日本の講習会でもどっちでも使えます。

最後の集合写真などで取って下さいなどいわれる可能性がありますからレオタードには縫いつけません。

 

前だけあれば十分だという人もいますが、オーディション系の場合、前も後ろもあってもいいですね。

その場合は特に上下の余白が少なく、横長にしておけば体のラインもしっかりと見えて邪魔になりません。

 

なんのためにワークショップに行ってるの?

  • 見てもらうため
  • 注意してもらうため
  • チャンスをつかむため

だったら、自分でできることはしなさいよ。

体力作り

マーキングの記事でも書きましたが、たくさん動くことは自分の練習になるだけでなく、先生の目に留まる確率が増えるという事です。

 

ぜぃぜぃ言いながら踊っていたら笑顔では踊れませんし、弱い印象を与えてしまいます

何か先生が注意したらすぐに動く、などは重要。

だって、動くところって目が行くんですよ、やっぱり。

 

もしかしたらレッスンが延長されるかもしれません。

その後呼ばれてポワントレッスン(第二次オーディション)受講しなさいといわれるかもしれません。

ディレクターに送るから、と短いビデオでレッスンでやったアンシェヌマンを踊るかもしれません。

 

そういう場合でも体力は必要ですよね。

いきなり!を手に入れるためには大事な事です。

 

それがない場合でも、体力ありすぎたのでダンサーになれません、って絶対に言われないんだから笑

心構えを考えておく&終わった後の反省会

最後に小さい子達が外部ワークショップを受講する場合に気を付けておきたい事が2つあります。

ワークショップの前は

  • どうしてこのワークショップを受けるのか?
  • ゴールは何か?
  • 自分でできることは何?

 

実際に、DLSキッズセミナ―に参加する子のお母さんから自立を助けるために、まずは飛行機のチケットを自分でとることができるか?も挑戦していきます。

と書いてありましたが、そういうように、ワークショップのお膳立てだけしてもらって、自分は参加するだけ-っていうのでは勿体無いですよね。

 

もしかしたら、

  • 期間中の宿題は早めに終わらせる
  • ワークショップ費用を考えてお皿洗いを2週間担当する

とかさ、できるじゃない!

(そういう自立って留学を考えていたら大事よ?)

 

また終了した後もしっかりと反省会を行って、何を勉強したのか伝えてもらって下さい。

他と比べてダメだった自分を探しなさい、というのは反省ではありません。

準備期間から考えて、体力や集中力などもそうですし、いつものスタジオで言われている事と比較したり、今後どうやったらこの経験を使えるか?を考える必要もあるでしょう。

 

もちろんよかった部分もたくさん探しましょう!

よかった部分は貴方のダンサーとしての強みです。それをしっかりと自覚してより強くしていく。

これは見てもらうためにも必要な事ですからね。

まとめ:スタジオ外のバレエワークショップに挑む前に

ここに書いたこと、すべて「才能」ではありません。

「恵まれた体」でもなければ「努力」でもないです。

 

知識です。

 

  • 知ってるから準備できる。
  • 知ってるから行動に移せる。
  • 知らないから出来ない。

 

もし、DLSにくる質問量がバレエ界の平均だとしたら、このようなことを知っているだけでほかの参加者よりもとびぬけることが出来るってこと。

セミナーを受ける「前」に知っておいてくださいね。

 

 

 

Happy Dancing!

 

 

 

  • 佐藤愛著シリーズ



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