アラベスクを上げる前に考えたい事 パート1 背筋


アラベスクを高く上げたい!

これは多分多くのダンサーの悩みだと思うのですが、既に胸椎のモーバライゼ―ションをするとアラベスクが上がるよって話をしましたね。

あのエクササイズ、試してもらえました?

まだ読んでいない人はこちらから!

 

やってくれた人達の感想は

しっかりとアラベスクがクロスされている感じ

苦しくなく、楽に上がる

肩や骨盤をスクエアにしやすくなった

というもの。

 

今日はもう少し「筋力」にフォーカスを置いていこうと思います。

それは・・・バレエスタンス!とお尻の力!

 

え?

おしり??

 

背筋、って題名に書いてあるのにおしりなんですか?

って感じになってしまうので、パート1と2にわけてこの問題を考えていきましょう。

 

真っすぐ立つときの背中を考えよう

バレエスタンスについての本を書いているくらいですから、私がバレエの立ち方について異常なほどの執着があるのは分かっていると思います。

 

だけど、アラベスクで??

 

確かに基本は大事ってまた言うんでしょ?

って思われてしまうので今日は変化球。

そうじゃなくってね、背骨のカーブを引きのばし、重力に負けない様にサポートしてくれている筋肉、脊柱起立筋がアラベスクには必要だからなんです!

 

脊柱起立筋の解剖学的な部分はもう既に説明してあるので、そっちを読んでいない人は今からGO!

→引き上げと脊柱起立筋

 

今日はこの子をもう少し掘り下げていきます。

(ひさしぶりに、しっかり解剖学記事なので腕まくってます笑)

 

脊柱起立筋のいろは

前に説明したように、この子達は「真っすぐたつ」という文字通りの仕事をしてくれます。

ダンサーにとっては引き上げをマスターするためにとても大事って話を過去の記事でしましたね。

そして上体をそらす仕事もしてくれる(=アラベスクで必要!)

 

脊柱起立筋をしっかりと鍛えるために、正しいバレエスタンス(引き上げ)をする。

そうすると、脚を高く上げなくてもこの子達が鍛えられるので、

脚を一生懸命上げて、腰を痛めながらトレーニングしなくてもアラベスクの背中が出来るようになります。

 

僧帽筋広背筋の下にある筋肉なので、この子はある意味深い部分にある筋肉。

ダンサーって好きんでしょ?インナーマッスルとかいう和製英語。

ほら、こいつもそうだよ笑

なので鍛えたからってそう簡単にムキムキにはなりませんのでご心配なく。

 

この子が働くことによってアラベスクで脊柱(背骨の事ね)をつぶさず、

腰から落ちず、お腹や肋骨を押し出さずにできるようになるんだねー!

 

せぼねの両側にある筋肉だからさ、両方をイーブンに使うことができたらアラベゴンとかにもなりませんし。

 

 

ただし使い過ぎに注意!

とまぁ、とても役にたつ脊柱起立筋ですが、中級・上級ダンサーはこの筋肉を使い過ぎる傾向があります。

え?

使っていいって言ってたでしょ?

 

使っていいよ。

ただし、使い過ぎ(=他の子達が一緒に働いてくれない)じゃダメなの。

 

この子が働きすぎてしまう人はコアが弱いです。

コアについても既にお話したよ?読んでいない人は戻ってね。

コアの中でも多裂筋、そう背中にあるふかーいふかーい子達がしっかりとスイッチオンされていないと、

脊柱起立筋が働きすぎちゃう。

 

多裂筋→脊柱起立筋→僧帽筋、広背筋

てな感じで深いところから表面に近いところへの筋肉になります。

コア→ディープ→表面って感じ?

 

深い部分にいる子達が体を支え、全ての土台になるわけですよ。

だから多裂筋が縁の下の力持ち!で脊柱起立筋を助け、

脊柱起立筋は僧帽筋、広背筋などの働きを良くしてくれる!

 

筋肉の世界は協力しあう必要があるんですね。

背中の筋肉の深い部分の図。
これらの上に僧帽筋と広背筋が乗っかると思って。
イラストはdance anatomyより

アラベスクのためのバレエスタンス

ちょっと難しくなっちゃったので再度おさらい。

 

アラベスクでは背中をそらせる(back extension、脊柱の伸展)

そのためには脊柱起立筋が必要

脊柱起立筋を「バランスよく」鍛えるためにはバレエスタンス、バレエでの立ち方が必要!

(コアのスイッチも入り、背骨を引き上げるため脊柱起立筋を無理なく鍛え続ける事ができる)

 

という事で、アラベスクを高く上げるためには真っすぐに立ちましょう、という事になるんです。

通じましたか?

 

他にも、真っすぐに立つことができると軸の安定もできるとかさ、

胸椎に無駄な力が入らないため、動きやすいとかさ、色々なメリットがあるわけで。

やっぱり大事だよなー

 

覚えておこう!安全なアラベスクのためのトレーニング

アラベスク=背筋!とかって思ってたくさん鍛えても結局立ってバランス、という部分が出来なければ意味がありません。

なので、背筋トレーニングをする場合(別にしてもいいけどさ)、立って行うという部分をお忘れきよう!

 

(ここからはちょっと難しいのでトレーナー&インストラクター向け)

 

よくエビぞり、誰かに脚をもってもらうそり腰・・・なんて色々ありますし、

正しくやったら問題はないかもしれないけれど、

デッドリフトの様に自分の軸足も鍛えつつ背筋を使うものをプログラムに取り入れてあげて下さい。

 

バランス感覚、骨盤の前傾(軸が後ろに取られることなく!)、胸椎の回旋と伸展。

これがなければダンサーのアラベスクには至りません。

 

Happy Dancing!


  • 先行予約受付中!

  • アラベスクを上げる前に考えたい事 パート1 背筋”へのコメント

    • June 12, 2017 at 10:39 pm

      愛さんまたコメント書いちゃいます。
      まだこのブログを知って間もないので全部の記事を読めていないのですが、関連記事のリンクがあるので助かります。頑張って過去記事読破して少しずつ実践してみます。

      私が通っている教室もブリッジやえび反りが好きなようで、体が硬い人にも強要してきます。腰が痛くなるし体のあちこちに不調が出て来ています。出来ないことは断っていますが、最近はレッスンが楽しくないです。
      愛さんのブログで、これはやっちゃダメ、やっても意味がない、と書いてある事を教師が教えていたり、基礎をきちんと教えていない(バーレッスンでフォンデュがない!)のにコンクールのバリエーションレッスンは力を入れていたりと、何だか不信感を抱いてしまい、教室を変えようかと考え中です。
      日本で、特に地方で良い教室を選ぶというのは意外と難しいです。

      Reply
      • June 14, 2017 at 10:30 am

        コメントありがとうございました。
        地方の人は難しい、という声はよく聞きますが、実は都会でもあまり変わりません。
        確かに勉強できる場所が多いので先生がやる気だったらセミナーなど受講してくれますが、競争も激しいので、コンクールなどに押すのも多くなってしまいます。
        発表会費やスタジオ維持費もかかるので、生徒数が必要なんでしょうね。
        DLSでは地方でセミナーをやったり、オンラインで勉強できるツールを出しているので、地方先生も知ってほしいなーって思うのです。

        Reply

    コメントはお気軽にどうぞ

    メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
    また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

    内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。