「先生」と「ありがとう」 教師講座赤裸々日記

 

私は「愛先生」と呼ばれるのを嫌がります。

未だにクララ連載で担当してくださる方が、本の世界では普通なんだろうけど先生は、って呼ぶのね。

「先生、あ、愛さんが」って言い直してくれるので、それを笑って聞いています。

 

さて、なんで私が先生が嫌いなのか。

むかーしむかし、DLSを始めたときは20代後半だったので、ほとんどの「先生」が年上だったのね。

だから「私、先に生まれてもいませんし…」とかいう感じで断ることも出来たんだけど、

年齢と共に貫禄も…怖さも?!増してきた今日この頃。

 

「先生」に潜む罠

まー夏目漱石レベルになれば、先生と呼ぶことでからかっている、とするらしいですけど、

本は書いているとはいえ、後世に残る文学でもありませんし、

今「後世」のことを「ごせい」だと思って漢字検索をかけていて、

出てこないなーと思っていたレベルの脳みその佐藤愛ですから、先生なんて呼ばれる必要もないと思います。

 

私が怖いのは、先生と呼ばれることに慣れてしまう事

OO先生が言う事は絶対である

みたいになりたくないし、先生と生徒、という関係は意見を交換することが不可能なんじゃないか、と思うのね。

 

ありがとう、も怖い

先生という職業につくと、何かをすると必ず「ありがとうございました」と言われるでしょ。

お医者さんに診てもらうとありがとうございました。

教授のクラスを受けたらありがとうございました。

でも、お洋服屋さんだとお客さんがありがとうございました、と言われる。

 

お客さんに感謝のはずが、自分のやっている事で感謝される。

感謝が嫌、っていうひねくれ意見を言っているのではないんだけど、

それに慣れちゃうと、人間としてどーかなーと思ってしまうのね。

 

こっちがありがとう、と言いたいのよ。

  • お正月返上してきてくれてありがとう。
  • 今までやってきた事が間違っていると気づいてくれて、しかも行動を起こしてくれてありがとう。

 

2019年の終わりに行ったDLSダメ出しアンケートの中には、DLSセミナーを受けた後に、スタジオで緊急ワークショップを開きました、という声がありました。

ごめん、先生間違ってた、って伝えました、と。

それってすごい勇気がいることだよね。

 

でも、それを目の当たりにした生徒たちは、

  • 間違えてもいいんだ
  • 間違えたら素直に説明するのが正しい事なんだ
  • 大人でも間違えることがあるんだ

って学んでくれると思う。

その体験が無駄になることはないし、そんな人って周りにいないだろうから、生徒との信頼関係も生まれる。

 

逆も目にすることがあるのね。

バレエの事を知っています!舞台に立ったこともあります、コンクールレッスンのアドバイスもしますという人。

セミナーで子供達とペアになって、実際に動いてみよう!という時に

「ピルエットってどうやるのか教えてくれる?」と言っていたのを聞きました。

この言葉が本当だとしたら、サイトに書いてあることと矛盾するし、バレエ専門って言っていいのか疑問に思う。

逆にこの言葉が嘘だとしたら、子供に嘘をついていいのだろうか?と思ってしまう。

 

 

 

教師のためのバレエ解剖学に新しい風

2020年1月3日から始まった、教師のためのバレエ解剖学。

今回は、高校生をはじめ、自分が踊っている「だけ」(=踊りつつ指導をしている、のではなく将来指導を考えている)子供達グループが

 

嬉しかったのは、若い子達が解剖学を「指導する前に」知りたい、と考えてくれている事。

それと、大人が偉くて、子供は黙って聞いているではなく、

子供達の方が予習はするし、記憶力はいいし、鋭い質問をしてくれていたという事。

 

1月12日にあったプリエ本イベントでもあったけれど、たくさんの人達、特に先生と呼ばれる人達がいる中で、声を発するのは勇気がいるよね。

しかも、質問内容がその「先生達」の言っていることが意味が分からない、って事だったら特に。

が、肝心な先生達は質問を聞きながら、耳も痛いし心も痛い

ダメージ100くらい食らっているから逆恨みなんて考えている余裕がないんで大丈夫なんですけどね笑

 

解剖学を受講しよう!と思ってくれる若い子達が増えてくれるのはとっても嬉しい。

筋肉のオーバーワークをしているのではないけど、効率よく上達するヒントを勉強していることに変わりないし、

バレエ学校によっては解剖学が教科として存在するし、

バレエを辞めたとしても、自分の体と向き合わない日は一日としてない。

そして一緒に参加している先生達にもとてもいい刺激になると思うしね!

 

 

繰り返し、繰り返し

教師のためのバレエ解剖学では…私に怒られます笑

名指しで何してるの、とは言われませんよ、だけど怒られた気分になります。

そりゃそーですよね、今までの指導内容についてダメ出ししているんですから。

(しかも骨とか筋肉とかのイラストと共に…あーエビデンスは痛い)

 

しかも昨日言われたばっかりのことは頭に入っていないし、

2時間集中して話を聞いているのは疲れるし、

リピートしても前回の事、半分以上忘れてた…

 

そうそう、その気持ち。

これって生徒が毎日感じている事だと私は思います。

だから繰り返し、繰り返しで練習していかなければいけない。

 

それって、先生してて、いつもありがとう、と言われる立場だと忘れちゃうんだよね。

 

学校も忙しい中、スタジオに遅れずに来てくれてありがとう。

先生が言ったこと、1週間後に覚えておいてくれてありがとう。

土曜日、友達と遊びたいだろうけど発表会の練習に参加してくれてありがとう。

 

もちろん、本人がやりたい夢、だからというのもありますよ。

レッスン中に注意してはいけない、でもない。

だけどmutual respect、相互尊重が大事なのは変わらないと思うのね。

 

 

 

そんなことを偉そうに書いているけど、私も神様なわけじゃないです。

昔は、教師のためのバレエ解剖学に来てくれた先生で、理解が遅かったらイライラしていました。

(そしてその話は2月1日のFBライブでもみんなの前で告白してますし笑)

学びに来てくれている、という事実を忘れ、「どうしてこんなことも分からずに、指導者なんてやってるの?」と憤っていました。

 

2012,13年のダイエットに関する記事も情報として間違っていない部分もありましたけど、言葉遣いなどから消してあります。

 

出版されている本に誤字脱字はあるし、

留学記シリーズでわかるように元々素晴らしく完璧な人間だったわけでもありません。

その逆だよねー、シリーズの感想の多くに「こんな過去がある愛さんがどう這い上がってきたのか不思議だ」とありましたが、転んでもただは起きぬ精神なだけだと思われます。

 

だからこそ、私の失敗はケーススタディとして伝えるし、私情でなくエビデンスベースで正しい、を探したい。

そしてそこから繰り返し学び続けないといけないなぁって思うのです。

一緒によりよいバレエ界を作るために勉強に来てくださって、どうもありがとうございました。

また、怒られに来てくださいね♡

 

 

Happy Dancing!

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