DLSポッドキャスト epi442 バレエ講習会の受け方がへたっぴだった話

日本で踊っていた時、学校のお休みの毎に講習会に出ていました。

学んだことは何だったのか。

たくさんの先生に見てもらって、何が残ったのか?

振り返ってみると、我ながら残念な事ばかりですが、学び方も、参加の仕方も練習が必要なんだと深く理解出来るようになりました。

 

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聞きたい人はこちらから

 

みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?

 

ダンサーズライフサポート、通称DLSは

”生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”

を合言葉に、元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、

大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。

 

今日のポッドキャストでは、

日本で踊っていた時に私が参加したことのあるセミナーについて振り返ってみたいと思います。

 

もしかしたら、どこかで一緒のクラスを受けていたなんて人もいるんじゃないかしら?

そのクラス受けた事があります、という人はhello@dancerslifesupport.comにメールして教えてくださいね。

 

 

日本のバレエスタジオで、ある程度真剣にバレエを習っていると、2つの方向に進むことが出来ると思います。

1つはコンクールの嵐。

もう1つは講習会レギュラー参加。

私は2つめの講習会レギュラー参加組でした。

 

かなーリ昔の話なので、完璧には覚えていないのですが、何歳か上の先輩が、当時行われていたローザンヌ国際バレエコンクールの講習会に何度か出ていて、

そこで先生に気に入られて、ローザンヌに出て海外に留学した、という道を進んだんですね。

それを聞いて、もちろん私もローザンヌの講習会に出ていました。

 

その他、ほぼ毎年夏に、フランス留学が出来るかもしれないという期待のもと、

フランス在住の有名先生の講習会にも出ていました。

 

当時は、講習会に行きたい。理由は留学出来るかもしれないから。だけだったんだと思います。

 

だって、今でも何を指導されたかよく覚えていないんですよ、土踏まずと内もも、と何度も言われたことくらい。

この2つは、知る人ぞ知る、じゃない?だれのクラスだか分かったでしょう?

 

その他に覚えている事は、いろんなクラスがあった事。

その中に解剖学もあった気がしますが、当時はそんなに興味はなかったです。

先週のポッドキャストでお話したピラティスもそうですが、科目に興味があるかないか、より、

どれだけそのクラス、その先生と共感できるかの方が、大きいみたいですね。

 

でも、その時の留学経験は、DLSが冬期講習会をやっていた時に大活躍しました。

バレエだけで終わり、ではなく、1日にいくつもクラスがある形は、ローザンヌの講習会から、

最終日に振付を発表するところは、フランスの先生から。

 

もちろん、それにバレエ学校の授業体制を組み入れたんですが、

バレエダンサーとしてではなく、指導者、経営者としての方が、講習会の知識を使った気がします。

本末転倒なのか、役に立っているのか分かりませんね。

 

バレエの講習会は安くないんですよね。

というかバレエを習うってお金のかかる事ですよね。

それなのに、留学出来るかできないか、つまり先生に気に入られるか、そうじゃないか、だけを物差しにしていたというのはとても残念な事だと思います。

 

このポッドキャストを私の両親が聞いていたら、きっとがっかりする事でしょう。

お金のかかる娘だったからね。

 

 

きっと、コンクール組も同じような下心というか、モチベーションがあるんじゃないかしら。

コンクールに出る。

理由は留学のカギになるかもしれないから。

 

そして、自分の努力や、勉強、反省ではなくて、会った事もない他人に、自分の将来を選んでもらうために、並ぶ。

なんだか、野菜売り場のリンゴみたいな感じだと思いませんか?

おいしそうで、いい形だったら見た目だけで選ばれる、みたいな。

 

将来につながるか分からない舞台のために、ケガをプッシュし、自分の健康を損ねて、踊る。

ケガ、健康の方は確実に将来に繋がる問題なのに、

留学の方が大事。OO先生に見てもらう方が大事。

悲しいけれど、こうやって思っているのは本人より、周りの大人なんですよね。

 

いやいや、コンクールでもしっかり練習できますよ、という方。

コンクールで踊る演目は、自分の得意なものですか?

それとも、苦手なステップがたくさん含まれていて、練習になる方ですか?

でしょ?得意なほうじゃありません?

 

先週のポッドキャストでは、受け入れてもらえるか分からなくても、学びたい事に対し、自分から行動を起こすことが大切とか、

将来に直結する資格か分からなくても、1歩前に進むために同じ方向を向いている仲間と勉強をすることで、次のドアが開くよ、なんてお話しましたが、

選んでもらうため、つまり他人にパワーを渡す形でコンクールに参加しても、講習会に参加した場合、

記憶に残るのは、選ばれたか、選ばれなかったのかの2つだけなのではないでしょうか。

 

そして選ばれなかったという経験が積み重なると、きっと私はバレエに向いていないからと辞めてしまうんでしょう。

尊敬する人達、世界から、何度もあなたは必要ない、と言われ続けるほど辛い事はないですものね。

 

 

バレエ学校のように毎日踊る生活を試してみたいから、この講習会に出る、とか。

去年は体調管理が上手くいかなかったから、そこと言われた注意を1年かけて練習し、成果が出ているか試すために、講習会に戻る。

こういう受け方をしていたら、もっと早く上達したんじゃないかなと思うのですが、これは後の祭りというヤツでございます。

 

ま、こういう事に気づいたことは成長なんでしょうけど、

40手前でこういう部分にさえ気づいていないまま、昔の習慣のままで指導していたら、非常に残念な大人になってしまいますよね。

 

このポッドキャストをリアルタイムで聞いてくださっている皆さんは、

明日2月4日日本時間朝6時より、3年ぶりの来日セミナーを含む、DLS春のセミナー申込がスタートします。

 

このセミナーでは留学は決まりません。

私が気に入ったからと言って、オーストラリアに留学できません。

そういう希望の人は、選ばないようなクラス構成ではありますが、学びたいと思っている人はどうぞ来てください。

 

自分の意思で、自分の興味がある事に没頭する時間。

たとえそれが、職業でなくても、上手、下手は関係なく、学ぶための場所。

そして、学んだことを持ち帰って、スタジオで使うというゴールを持っている人が来てください。

 

なんとなく、興味あるな、の人も大丈夫ですが、

先生に言われました、お母さんに言われましたの人は止めましょう。

バレエはお金がかかります。

本当に学びたい事、人が出た時にそのお金は使ってください

 

ただ、本当に学びたい事が、私と一緒にバレエ解剖学、エクササイズ、そして生徒の安全と、将来の健康を第一に考えることが当たり前になるための知識を学びたい人は、

明日の朝早起きして、DLSサイトのセミナースケジュールページをチェックしてください。

 

同じように学びたい気持ちがある仲間と共に時間を過ごすボーナスもついてきます。

3月にお会いできるのを、心から楽しみにしております。

 

Happy Dancing

 

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