DLSポッドキャスト epi451 選ばれる人になるために

選ばれる人、というと特別な感じ、すごく才能がある人な感じがしますし、状況によってはその場合もあると思いますが、

普段のビジネス生活で見られる「選ばれる人」ってもっとシンプルな気がします。

 

あと少しで10年になるDLS活動で、多くのゲスト講師やスタッフ、コース生を選んできた私が考える、

選ばれる人の素質をお話しました。お役に立ちますように!

 

 

聞きたい人はこちらから

 

 

みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?

 

ダンサーズライフサポート、通称DLSは

“生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンを「当たり前」に。”を合言葉に、

元オーストラリアの政府認定バレエ学校専属セラピスト兼、セミプロフェッショナルレベルのダンサー向けエクササイズ、解剖学とケガ予防のクラスの講師を担当してきた佐藤愛が、

大好きなバレエを心ゆくまで続けたいダンサー、バレエの先生へ情報をお届けしています。

 

先月はダンサーにみられやすいケガやシチュエーションについて、DLS教師のためのライブラリより抜粋してお送りしてきましたが、

今日のポッドキャストでは選ばれる人になるにはどうしたらいいか?を考えてみようと思います。

新学期もはじまったことだし、この夏にオーディションを考えている人達もいるかもしれないので。

 

実は2016年1月のセミナーが終わった後に「選ばれる子」というブログ記事を書いていて、ポッドキャストでもエピソード222で取り上げています。

今日のエピソードは451、最初に書いたブログ記事から6年歳月が経っても、あの時にお話したポイントはそのままだと思います。

かなり昔の記事なので、そこでお話した選ばれるカギ2つを再度ご紹介しますね。

 

 

選ばれるカギ

その1、努力、成長が見える人。

その2、いつも本気な人。

それだけ。

 

今、一番出来る!誰よりも目立つ!というより、講習会中、オーディション中、短期留学中に成長が見える、努力が見える。

これは、この子はこれからも伸びていくんだろうな、という将来性が見えるという事。

そしてこの先生の前では頑張って、そうじゃない時は手を抜く、などの裏表がないこと。

これって、どの業界でも年齢に関係なく選ばれる人のポイントだと思いません?

 

 

そうとは言えど、将来性について求められるのは学生の方が多いと思うので、選ばれる子、というエピソードでお話したんです。

ただし、今日のテーマは選ばれる人。バレエ留学を夢見る学生用ではなく、仕事で選ばれる人の方をお話していけたらと思います。

特に、フリーランスでバレエを指導している人、ワークショップでスタジオに呼んでもらいながら仕事をしている人、そして自分のスタジオを選んでほしい先生方向け、という感じでしょうか。

でも、エピソード222のポイント2つと同じように、どの人達でも使えるとは思います。

 

 

さ、前置きが長くなりましたが「選ばれる人」になるためにはどんな事をしたらいいのか?を考えてみましょう。

バレエ学校時代は私は生徒を「選ぶ」という立場ではなく、「選ばれる生徒を作る」立場でした。

彼らが望む役が手に入るように、彼らが挑戦する舞台やオーディションでしっかりと踊れる体を作るように、

彼らが挑戦する日まで、壊れない体を育てるため。

そういう目線で、治療家として、トレーナーとして、指導者として仕事をしてきました。

 

DLSでは、代表取締役社長として、選ぶ側を行っています。

ゲスト講師を選んだり、スタッフを選んだり、スカラシップ受講者や、インストラクターコースまで。

選ぶ側を9年半になるのかな?今年の8月でDLSは10周年なので。まぁ、長い間選ぶ側をやってきた中で、学んだことがたくさんあります。

たくさんの生徒から、選ばれた子達を見てくるという数値的なものではなく、私が選んできた中で上手く言った人達、私が選ぶときに見るところ、なので主観が強いデータではありますが、

参考になりますように。

 

 

選ばれる人その1 連絡が取れる人

 

当たり前だろ!と思いますでしょ?

でもね、連絡が取れる人というのは選ばれるときにすごく大事なポイントです。

留学を目指すダンサーが知っておきたいemailルール」という記事を2018年に書きました。

最初のポイントは、連絡がつくメールアドレスを記載する事、でした。

これは立ち会ったオーディションで目の当たりにした事実です。

メールアドレスが書いてない。海外から届かないメールアドレス、つまり日本の携帯メールを記載している、という問題です。

連絡が取れる人というのは、もらったメールアドレスが世界共通で使える事、書類を添付したり、リンクをつけてあったりしても、はじかれたり、エラーにならないメールアドレスを使う事。

これが選ばれる人の1つ目のポイントです。

 

連絡を送っても返事が来ない、というのも同じエリアですね。

ラインやSNSはチェックするけど、メールアドレスはチェックしないんです、という人達も多いみたいです。

昔ながらの封筒、切手、お手紙でお仕事のオファーをもらう事は、フリーランサーだったらゼロでしょう。

だからこそ、お仕事用のアドレスはある程度頻繁に確認する必要があると思います。

メールが来たら、数分で返事しろ!ではないですよ。

ただ、1週間経っても返事がないと既読スルーだと思うでしょうし、急ぎの要件だったら他の人にオファーをかけますよね。

 

 

選ばれる人その2 連絡をくれる人

 

1番のポイントと似ているんですが、あー人が足りない、となった時に頭に思い浮かぶ必要がありますよね。

誰かがケガしたから代役、とか突然ゲストが来られなくなったとかはもちろん、選ぶ側の私たちが、これはOOさんにやってもらいたいな、と思うためには、OOさんの事を知っていなければいけないんですよね。

知らない人にオファーはかけないでしょう?

これもオーディション系記事で書きましたが、先生から見えなかったら存在していないという部分と似ています。

連絡を取るのが得意な方っているんですよね。

私はここが苦手なので、練習しなければいけないと常に思っています。

 

実際に去年、近況連絡のメールをくれた過去セミナー参加者の子とは、8月に来日するから一緒にお茶しよう、と話すことが出来て、一緒にお茶してきました。

私とのお茶が大事なわけではないですよ、ただ例として私の個人セッションはスケジュールが合う時だけ、数名のみ引き受けています。もちろん有料で。

彼女が個人セッションを望んでいたわけではありませんが、こうやって繋がりを作る事が出来ます。

この目線でSNSを見ていると、この前ご飯を一緒に食べに行ったとアップしている先生たちが、1か月くらいしたら合同セミナーをやっていたり、

一緒のクラスを受けていた人達が、発表会の協力をしていたり。

やっぱり、連絡が取れる人、くれる人は繋がりを作ることができるっていう証拠ですよね。

そのつながりが、結果選ばれる可能性を広げてくれるんだと思います。

 

 

選ばれる人その3 応援してくれる人

 

下心たっぷりで形だけの応援が必要、ではないですが、応援してくれる人というのは連絡しやすいです。

だって既に、この人は、私のやっている活動に賛同してくれているっていう証拠でしょう?

逆に批判的な事、もしくはネガティブに取れる事を言ってくる人に、お仕事のオファーしたいと思いませんよね?

 

最近、多くの人達と面接をするチャンスがありました。

どういう話をするか?が決まっている面接だったので、準備不足の人がいたわけではありませんが、

お仕事をお願いする側として、DLSを全く知らない人と、DLSをちょっと知っている人、だったら後者を選びたいと感じました。

理由は簡単で、DLSを知らない人を育てるより、聞いたことはないけど、ポッドキャストやってるのはSNSで見たとか、

行った事はないけど、頻繁にセミナーしてるよね、と分かっている人を育てる方が私は楽じゃないですか。

 

オーディションで受けるバレエ団のすべてのスタッフの名前を覚える必要はないけど、ディレクターの名前は知っておきたいでしょ?

振付を全て理解していなくても、面接の前にどんなレパートリーがあるか知っておきたいでしょ?

そういう感じ。

 

ちなみに、SNSでちらちらとコメントをくれる人は、名前は分からなくてもアイコンを覚え始めるんですよね。

興味をもったら、その人のプロフィールを見に行きます。

そうやって決まった、愛さんとティータイムゲストも、ゲスト講師もたくさんいるんです。

この春のセミナーで、モデルをお願いした子もいつもSNSで応援してくれる子でした。

 

 

選ばれる人その4 コミュニケーションが取れる人

 

お仕事が出来る、出来ない、よりもコミュニケーションがとれる、とれない、の方が大事なのかもしれない、と最近感じ始めています。

それくらい大切なコミュニケーション。この言葉は多くの人が知っていると思うけれど、意味はなんでしょうか?

 

グロービズ経営大学院にはこう書いてあります。

”コミュニケーションの語源は、ラテン語の「コミュニス(communis)」という「共有、共通」を意味する言葉です。

コミュニケーションとは「対人間での情報共有や意思の疎通」のことであり、コミュニケーション能力は、それらををスムーズに行うことができる力のことです。」

 

これも当たり前なんですが、意思疎通が出来る人じゃないと一緒に仕事が出来るはずがないですよね。

こういう舞台を作りたいんだ、と話したのに、デザインしてくれた衣装がイメージと違う。

縦長で、白黒なプログラムを作ってください、と話したのに、正方形のカラーのプログラムになってしまっている。

このような経験があったら、次回の発表会でこの人達に仕事を任せようと思いませんよね。

でも、「お話して頂いたデザインはこうだけど、予算をかなり超えてしまう。この形だったら予算内に出来るけどどうしますか?」

と聞いてくれたり、

「在庫の関係上、この形だったらすぐに納品できます、パンデミックの影響で輸入品が大幅に遅れているので、こっちの方が安全かもしれません、どうしますか?」と聞いてくれたら?

こういうコミュニケーションが自然と取れる人は、仕事の呑み込みも早い気がします。

だって頭の中で、作業をする前に問題が見えているという証拠ですから。

 

 

今日お話したポイントの最初の3つ、連絡が取れる、連絡をくれる、応援してくれるは全てコミュニケーションの分野だとお気づきの方、おめでとうございます。

人と人のお付き合いの場合、コミュニケーションがとりやすいか?は大きなカギになるみたいです。

スタジオを選ぶとき、先生に体験レッスンの問い合わせをしたらメールがエラーになった、返信が1週間後に届いた、だったら行きたいと思いますか?

今いる生徒さんを応援している様子がSNSで見えたり、サイトでスタジオ規約が分かりやすく書かれているスタジオと、

生徒さんがコンクールに出た時に入賞しなくて残念だったけど、あの練習量じゃ無理よね、など書いてあったら、ちょっと躊躇しません?

ウェブサイトの更新が2010年のブログで最後だったら、このスタジオ、まだやっているのかな?って不安になりません?

 

お仕事だけでなく、お客さんに選んでもらうためにも、今日のポッドキャストでお話した4つの点は

当たり前だけど、定期的に確認したいポイントなんじゃないかな?と感じます。

途中でお話したように、私の苦手な部分は連絡をとること。

来日セミナーもひと段落しましたし、いつも連絡を頂くだけでなく、自分からリーチアウトしていけるように意識していきたいと思っています。

皆さんの前で約束しちゃったから、行動に移さなきゃだめだね。

 

 

ということで今週のポッドキャストはここまで。

最後まで聞いてくださってどうもありがとうございました。

 

バレエ解剖学やエクササイズの話ではないですが、皆さんのダンス生活にお役に立つ情報を提供出来ていたら嬉しいです。

ではまた、来週のポッドキャストでお話しましょう。

 

Happy Dancing!

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