DLSポッドキャスト epi509 1人で成長できるのか?

私は一人でいることが大好きです。

でも私が成長を感じるのは、他の人と一緒にいる時です。

一人でも同じ作業ができたとしても、他の人との交流で新たな視点・考え方を知り、

自分の考えや世界から飛び出すことでしか得られない学ぶがあるはずです。

今回は、コース修了生からのメールを読みながら、成長には他者との交流が必要な理由を考えました。

Transcript

何を隠そう、一人でいるのが大好きな佐藤愛です。

仕事以外の趣味は

読書、編み物、裁縫など

好きな運動は

水泳、ハイキング、ランニングなど一人でやるもの。

 

なので、人と一緒にいると疲れますし、

コロナのロックダウンはそんなに苦になりませんでした。

 

とはいえ、私が「成長したな」と感じる時は

いつも誰かと一緒にいる時です。

 

最近の話だったら、1月に参加したRADのカンファレンスや3月のJADMSの学会。

他の人の話を聞いたり、仕事内容を聞いたり、ディスカッションすると、

文字通り自分の中にはない視点で物事を考える事が出来ます。

たとえそれが反面教師でも。

 

そして、これはポッドキャストを聞いている皆さんにも聞きたい。

私の様に一人でいるのが好きだとしても、

1人でいる時の方がネガティブに考えません?

 

大勢で居る時の方が疲れたとしても

初めて会う人達と一緒にいる時の方が緊張するとしても

ネガティブに考える時というのは1人で居る時の方が多いと思うのです。

 

 

以下は、この前卒業した3期生からもらったメールの一部です。

この1年大変お世話になりました。

実はこんなことをいうのも…なのですが、

1年前私自身が日本のバレエ界に疲れてしまっていて、

スタジオ辞めてしまおうかな、と思っていたのです。

 

でもやっぱり今いる子供達のために、

もう一度何か私ができることを…と思って、申し込みました。

 

申し込みをしたら、思ってた以上に勉強をしないとついていけず、

時間管理からまず始まりましたが、

あいさんをはじめ皆様のたくさんのアドバイスのおかげで、

本日を迎えるまで勉強することができました。

 

1年前の気持ちとはうってかわって、

今は子供達のためにやりたい事だらけで意欲が湧いています。

そしてたくさんの学びのおかげで、やる気のある子はもちろんですが、

お母さんに習わされてるんだろうなという子も

表情がめきめき変わってきたのを感じています。

あの時、思い切って申し込んでよかったなぁと思います。

本当にありがとうございました。

 

私も南半球でDLSを経営しているので、1人で経営する大変さをよく理解出来ます。

  • 理不尽な保護者
  • やっかいな大人生徒
  • いつも問題を起こす生徒達
  • 明らかに正しくない指導をする近所のバレエスタジオ
  • 生徒を送っても「休みなさい」しか言わない治療家

など、いくらバレエが好きで、生徒達が可愛くって、

やりがいがある仕事だと言っても、

疲れてしまう時があるでしょう。

 

個人で仕事をしていなくても、

  • 理不尽な上司
  • 厄介なクライアント
  • いつも問題を起こす後輩
  • 明らかにパワハラな部長

とかもいることでしょう。

 

でも、「愚痴を言える仲間がいるかいないか」って感じるストレスの量に大幅に影響しますよね。

 

毎日人と接する仕事で

しかも人間関係での問題が起こりやすい環境だからこそ

元々一人の方が過ごしやすい人は、より一人になりがちだと感じるのですが

そんな時こそ、最初にお話した

「1人の方がネガティブに考えやすい」という事を思い出してみると良い気がします。

もちろんそれは、毎日人に囲まれているべき!というわけではないですよ。

 

1人の時間もとっても大切です。

毎日成長しなければいけないわけではないとも思います。

 

今年の一番最初のポッドキャスト、エピソード490では、

人生にはシーズンがあるという話をしました。

休息・エネルギーを蓄える時期というのはあるでしょう。

 

ただ、殆どの学びは外からやってきます

ただ本を読んだり、セミナーを受けたりするだけでなく、

その内容を誰かとディスカッションした方が

意見交換だけでなく、自分の中で曖昧だった部分が分かったり、

誤解して理解していた部分に気づけたりなど、

様々な方向からの学びがあると思います。

 

私も同じ。

 

たとえエクササイズ指導が出来ると言っても、他の人のクラスに参加することで

違うキューイングやクラス構成、

他の参加者の声を間近に聞くことが出来ると学びになります。

 

たとえ、1人でいる方が楽で、趣味活動が出来たとしても。

 

楽、つまりコンフォートゾーンから出るからこそ、

初めて学びのゾーンに行くことができるんですよね。

 

 

先週行われたライブラリ1年会員特典のシークレットライブでは

日本のコンクールについてをデータで分析し、

「どうしたら安全にコンクール出場ができるのか?」を考えてみたワークショップを行いました。

 

こういったワークショップがなくても

データマニアの私は、新しい論文を読むのが楽しいと思うのですが、

自分の為に研究するのと、皆さんの前で発表するための情報集めではクオリティが違いますし、

何よりも、参加者の反応や質問、意見を聞くことで

今まで考えてみなかったポイントも見えてきます。

 

先ほど読んでみた卒業生からのメールにもありましたが、

バレエの先生の中には、長年同じ職場で、毎年同じような問題を解決しようとしていて

疲れてしまう人もいると思うのです。

 

そして、インストラクターコースでは別に

バレエの指導法とか、スタジオの運営、メールにあったように

母親がバレエに連れてきている子に対しての対応方法を学ぶクラスではないんだけど、

 

同じような志を持った仲間と会話したり、

知識のアップデートがあったり、

自分が生徒側になって必死に勉強する時間を過ごすと、

新たな目でスタジオ、指導、生徒を見ることが出来ますよね。

 

インストラクターコース卒業生の中には、

エクササイズ指導を殆どしない人も多く存在します。

 

それでも、バレエの指導で学んだことを応用出来たり

他のトレーナーさんをゲストで呼ぶときに、理解できたり

スタジオ運営を他の人に任せる時に、指導の方向性を合わせることが出来たり

など、おまけと言うには豪勢なメリットがついてくるみたいです。

 

 

今日のポッドキャストの題名は「1人で成長できるのか?」

私の思う答えは、NO

 

成長するためには、自分の殻を破って外に出る必要があって、

外に出るということは、他の人と出会い、交流する必要がある。

 

そして、そこからたとえ反面教師的な学びだったとしても、

自分の考えや世界から飛び出すことでしか、学ぶことは出来ないんじゃないかな?と思います。

 

 

今週の火曜日から

DLS公認スタンスインストラクターコース4期生募集が始まりました。

申込は5月26日日曜日まで、公式授業は6月4日からスタートします。

 

もちろん、現在休息シーズンの人は参加しないでくださいね!

自分の健康の方が大切です。

 

でも、自分を成長させる必要を感じるのであれば、

1人でネット検索や、本を読んではいるけどイマイチ成長が見えづらいならば、

一緒に生徒の安全と将来の健康を第一に考えるインストラクターに向かって

勉強していきましょう!

 

コース内でお会いできるのを楽しみにしております。

 

Happy Dancing!

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