DLSポッドキャスト epi511 家族を言い訳にしていない?

つい「家族がいるから」「小さい子どもがいるから」と言い訳をしてしまっていませんか?

もちろん、ご家庭の事情で勉強よりも優先すべきものがある時はあります。

ただ、勉強をできる時でも、自分の努力不足、勇気不足を人のせいにしていませんか?

子育てをしながらコースに参加した人の経験談を紹介しながら、無意識の制限についてお話しました。

Transcript

太陽は出ていても、寒い日が続き、あっという間に日が落ちてしまうメルボルンより、佐藤愛です。

 

南半球は季節が逆とか、お風呂の栓を抜くと水が反対周りするとか。

知識として皆さんもご存じかと思いますが、実際に体験してみないと分かりづらいですよね。

ちなみに、トイレの水が流れる方向が逆になるのを知っていても、毎回来日して実家に帰る度に、1度は凝視しちゃいます。

 

この前秋を楽しむために山の方に行ったんですけど、

山道でおっきなカンガルーが車にぶつかりそうな距離で飛んできてビックリしましたね。

 

知っているんですよ、知識としては少しでも山の方に行けばカンガルーがいっぱいいるということとか、

アイツら、くまのプーさんのイメージからか

ポケットに赤ちゃんが入っている、ジャンプが好きなかわいい子、という感じがするかもしれないけど、

野生動物ですからね、しかも筋肉ムキムキ、結構好戦的な。

 

車対カンガルーだったら、カンガルーが勝ちますから。

大丈夫、ぶつかりませんでした。

 

さて、今日のポッドキャストエピソードでは

「家族を言い訳にしない」というちょっと辛口な内容をお届けしようと思っているのですが、

その前に、5月中いくつか長めのボーナスポッドキャストをお届けしてきたじゃないですか。

どうです?楽しんでもらえましたか?

 

DLSチームのアイデアで、もっと長いポッドキャストが欲しいというのがあったんですよ。

通勤時間が10分だけの人はいないだろうから、30分とかのエピソードがあったらいいのにって。

確かに、と思ってちょっとテスト的にインスタライブの音声をアップしてみました。

 

YouTubeで聞いてくださっている人は、ボーナスエピソードについて知らないと思うんですが、

インスタライブの録画をアップしてありますので、同じくお楽しみいただけているはずです。

 

もちろん、音声は良くなかったとは思いますが、聞き取れるくらいにはなっていたんじゃないかなって思うんです。

どうでした?地下鉄でネットが切れるとか

パケットを使いすぎてしまうから移動中はライブは見られないという人でも

ポッドキャストだったら聞きやすいんでしょうか?

是非、インスタDMポッドキャストの長さについてもご意見いただけたら幸いです。

 

 

では今日のテーマ、「家族を言い訳にしない」について考えてみましょう。

今回のようにコース申込があったり、セミナーシーズンとかもそうですが

「受けたいんですが子供が小さくて」というような声をよく聞きます。

 

他にもボディコンサークルエクスプレスを受けたいけど

「家族が家にいるので」というのもありますね。

 

まず最初に、それが嘘だと言っているわけではないですよ!

怠けているとか、家族を無視しろ、と言っているわけでもないです。

 

「小さい子がいる」とひとくくりにしても、

乳幼児、2,3時間に1回は授乳が必要で、しかも夜もしっかり眠れていないという人から

小学生低学年、学校がある日は家にいないし、週末は宿題していたり、テレビ見ていたり出来る年齢という人もいますよね。

 

そこに追加して、どれだけ旦那さんがサポートしてくれるか?も変わるでしょう。

夜勤が続く医療関係者さんだったら、お家にいたとしてもお休みしているだろうし

シングルマザー、ファザーの人もいるでしょう。

 

なのでケースバイケースだというのはよく分かっています

 

それを踏まえたうえで、あえて聞いてみたい質問。

「自分の努力不足、勇気不足を、家族のせいにしていない?」

 

答えが堂々とした「してません」だったら問題ないと思うんです。

 

さっきの例で、現在授乳中、しかも出産後まだリカバリーが出来ていない、という状態だったら

いくらセミナー来たいと言われてもお断りすると思います。

その状態で頭に入らないからね。

 

とはいえ、私が勤めていたクリニックでは、

子供が生まれたら、マタニティリーブを使って大学院に進むのが当たり前みたいな人達が多くいたので、

本当にその人によって違うんだと思います。

 

だからさ、人と比べられないんだよね

 

同じケガをしたダンサーと、同じリハビリをしても同じ結果にならないとか

同じ年齢のバレエ学校の生徒がいても、2人に必要なエクササイズは違うわけですよね。

 

100%同じ遺伝で、考え方で、ケガの歴史も、レッスン量も一緒という人はいないのだから

目の前の生徒に合わせることが出来なければ

指導者になるのは難しいとも考えられるでしょう。

 

よく聞く「いろいろな人が色々な事を言っていて、誰を信じたらいいのか分からない」

という悩みもありますが、

誰かを信じるのではなく、自分自身を信じるべきではないか?と思います。

 

だって、誰を信じていいのか分からない、と言っている時点で、

誰かに頼ろうとしているわけですから。

この話は、また今度のポッドキャストにでもしましょうね。

話がずれましたので、戻ってきましょう。

 

「自分の努力不足、勇気不足を、家族のせいにしていない?」

 

この答えは私が決めてあげることは出来ませんし、

いくら親しい友人でも決めてあげることは出来ないと思います。

自分だけが知っているはず。

もしかしたら、自分すら知らないかも。

 

  • 母親は家にいるべきだ
  • 子供がいるのに、自分が好きな事をするなんて
  • たくさん稼いでいるわけでもないのに、自分のためにお金をかけるなんて

というマインドセット、考え方が根強く残っている人なら、

それが「当たり前」になってしまいますよね。

 

何十年というバレエ歴の中でずっと

  • 痩せたら役をあげる
  • あの子は怠けてるから太ったんだ
  • 体重のせいでケガしたんだ
  • バレエを習ってるのに、スプリッツすら出来ないなんて

なんて言われてきたら、たとえ自分が言われていなくても、

周りの大人、つまりバレエの先生や保護者達が言っていたら

それが「当たり前」と感じてしまうでしょう。

 

「痩せていて、体が柔らかい人がバレリーナになれるんだ」と疑問も持たないと思います。

踊れる人がダンサーになるんですけどね…

 

そして、そういうことを知っていても

ローザンヌの生中継を見ていた時に「この子は筋肉質過ぎる」とか

発表会の前にケガした子がいた時に「そうは言っても責任もって舞台は出るでしょう?」とか

思ってしまう人もいるでしょう。

 

もしかしたら、「痩せてて良いわね」とか「これ食べたら太るかしら?」なんて

ぽろっと言葉が出てきてしまう場合もあるでしょう。

 

マインドセットとは難しいもので、

気をつけていても忙しい時、ストレスを感じた時、自分が不利な状態の場合は

出てきてしまうものなんですよね。

 

ボーナスエピソードでも聞いていただけたと思いますが

4期生申込がスタートした時から、卒業生たち=小鬼たちがいっぱいサポートしてくれていました。

 

実際にコースに参加した人達から生の声を聞くことが出来た方が

私が「こんなコースだよ」と説明するよりも役に立つと思ったし、

何よりも、コースが終わってから小鬼たちがどうやって勉強した内容を使っているのか?

を聞けるのがとても嬉しかったです。

 

そして、私も知らなかった裏話をたくさん聞くことも出来ました。

例えば、

小学1年生の娘さんと一緒にお風呂時間に試験の問題を出してもらった

とか

自転車に乗っている時に後ろからクイズをしてもらった

とか。

 

また、幼稚園にも満たない年齢のお子さんがいるから

近所の友達と協力しながら勉強した

という声や

スライドを作って、旦那さんにどうしてこのコースがやりたいのかをプレゼンテーションした

という声も聞きました。

そこまで言うなら、協力するよ!って言ってもらえたそうです。

 

みんな、それぞれの環境で出来る、100%をしてくれていたんだなと心がいっぱいになると同時に

こんなに真剣に、生徒さんのことを考えてくれている人達と

一緒に時間を過ごせてなんて幸せなんだろうと思いました。

 

それらの話を聞いてから

私自身も考え方、答え方を改めました

 

昔は「お子さんが小さいなら無理ですよね」とか「今じゃないですよね」とお話していたんです。

無理してほしくないから

 

出産は命がけで、子育ては本当に大変で、

しかも日本では女性にかかる負担がとてつもなく大きいから。

 

とはいえ、ある意味、私も決めつけていたんだと思います。

そして、家にいる母親像というものを「当たり前」だと考えていたのかもしれません。

 

最初にお話したような「子供が小さいから」的な相談をメールでされたときに、

私が「そうですよね」とだけ答えていたら

私の中の当たり前も、メールをくださった人の当たり前も、お互い強くしてしまっていますよね。

 

ほら「太っているから足が上がらないんですよね?」と生徒が質問した時に、

先生が「そうですね」と言ったとするじゃない?

そうしたら、生徒も「先生が言うんだから、やっぱりそうだよね」と思うだろうし、

先生も「本人もそういっているんだから、そうだよね」と思ってしまうでしょう。

そういうこと。

 

なので、「もちろんそういう時もありますが、時間をやりくりしたり、工夫することで出来る人もいますよ」

という言葉を投げることができたら。

 

そして、その際に

「こうやってお子さんと一緒にゲーム感覚で一緒に勉強していた人もいましたよ」

「子供達が隣の部屋で遊べる友達を呼んで、その間に勉強していた人もいましたよ」

「ボディコンサークルでは、隣でお子さんが遊んでいたり、エクササイズのマネをやっていたりしますよ」

「音はミュートなので他の人に迷惑もかからないですから心配しないで」

と具体的にアイデアを提案してあげることが出来たら。

 

どこかで「当たり前」という鎖が切れる日が来るのかもしれません。

 

なので、再度聞いてみます。

「自分の努力不足、勇気不足を、家族のせいにしていない?」

 

こういう質問もいいかもしれませんね。

「自分の努力不足、勇気不足を、発表会のせいにしていない?」

 

「舞台が忙しいから」は事実だと思います。

発表会の準備はお金もかかるしね。

 

だけど、発表会が生徒の為にやってあげているのであれば、

生徒の将来に影響するかもしれない勉強を、後回しでもいいのかな?とは思いませんか?

 

これは、勉強したい先生たちだけでなく、ダンサーにも言えるかも。

「自分の努力不足、勇気不足を、先生のせいにしていない?」

 

確かに、間違った事を言っている先生たちはたくさんいて、

私も日々、そのような現状を変えられるよう努力をしています。

そして、先生の知識不足の為、

何年もレッスンに通っていても、上達が見られないという事もあるでしょう。

 

実際にボディコンサークルでは、週に1回のオンラインエクササイズだけど、

4回目までには「最初は出来なかったエクササイズが出来るようになった」など変化を感じることが出来ます。

 

とはいえ、先生がいくら良くても、ダンサー本人の努力が足りなければ上達はしません。

先生が注意してくれたことを覚えていなかったら、レッスンに参加する意味はないでしょう。

 

ということで、どっちが偉いとか、正しい答えがある、とかではないですが、

是非自分自身に正直になってみてください

そうすると、誰かを言い訳にせず、自分自身の人生を送ることが出来ると思います。

 

言い訳に使われた相手も、嬉しくはないでしょうから。

 

 

ということで、今日のポッドキャストはここまで。

最後まで聞いてくださってありがとうございました。

 

冒頭でもお話しましたが、ポッドキャストの長さへの感想を

インスタのDM

hello@dancerslifesupport.comにメールして教えてくださいね。

その際に、こういうトピック取り上げて、というリクエストもお待ちしております。

 

Happy Dancing!

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