仕事でレッスンに遅れてしまう社会人ダンサーはもちろん
遅刻しない方や指導者にも役立つ回。
安全なウォームアップやエクササイズ
長く踊り続けるための体づくりと目標との向き合い方を
科学的根拠をもとにお話してみました。
Transcript
オンラインエクササイズ先生からの留守電シリーズ その2
皆さんこんにちは、DLSの佐藤愛です。
今月はオンラインエクササイズ先生からの留守電シリーズという
ポッドキャストをお送りしています。
先週、バレエ留学とコンテンポラリーについてお話したエピソード
楽しんでもらえましたか?
感想やポッドキャストテーマのリクエストは
hello@dancerslifesupport.comにメールして教えてくださいね。
YouTubeのコメントでもお気軽にどうぞ。
留守電同様、メッセージ楽しみにしています。
さて、早速今週の留守電を聞いてみましょう!
今日は誰かなー?
本日の留守電
もしもし、愛さんこんにちは!
DLSボディコンエクスプレス金曜日、日曜日担当の平栗愛子です。
私の主催するダンスサークルの生徒さんのことについて
相談にのっていただきたいと思ってお電話しました。
ポッドキャストリスナーさんもぜひ聞いてください。
20代、社会人ダンサーさんなんですが
お仕事の関係で、19時からのレッスンに間に合わないことがよくあるんです。
遅刻すること自体はなんの問題もありません。
むしろ、遅れてでも参加してくれるのが嬉しいくらいです。
でも、遅れてくるということは、ウォーミングアップの時間にいないので
彼女は「自習」という形で隅っこで軽く身体を動かしてから
レッスンに参加することになります。
仕事の後ということもあって、結構疲れている様子も見えることもありますが
意欲的にレッスンを楽しんでくれています。
愛さんから彼女のような時間をやりくりして参加してくれる社会人ダンサーさんが
ライフワークとしてダンスを楽しんでいくためのアドバイスをいただけますか?
私たちのサークルでは、作品を通して、動きの上達だけではなく
心の機微も深く考える機会になっていて
大人の作品になればなるほど面白くなっていきます。
なので、忙しい毎日だけど、できる限り長く踊っていてほしいなと私は願っています。
愛さん、どうぞよろしくお願いします!
またお電話しますね。バイバーイ!
愛子さん、ありがとうございました。
私ね、社会人ダンサーたちがとても羨ましいんです。
6月からスタートしたDLS公認スタンスインストラクターコース6期生たちの中にも
バレエの先生ではないけれど今も週に1-2回踊っているという人たちがいました。
本当に羨ましい。
オーストラリアと日本の人口差は大きく、人口は日本の5分の1だと言われています。
国土は日本の約20倍らしいですから、人口密度もかなーり低い。
もちろん、シドニーやメルボルンなど中心部になると別ですが
それでも東京や大阪などの比ではありません。
それもあると思うんだけど
大人が気軽にバレエレッスン、ダンスレッスンを受けられる場所が本当に少ないんですね。
ま、バレエ、ダンススタジオが日本に比べて少ないのもありますが
日本の場合、ほとんどのスタジオが大人クラスを行っているのに比べ
オーストラリアのアダルトバレエクラスは、最近進んできたって感じ。
私がメルボルンに来た20年以上前はなかったと思います。
だから、こうやってお仕事の後にレッスンに行ける環境がとても羨ましいですし
だからこそ、社会人ダンサーたち、大人バレエ生徒さん達には
頑張ってほしいと思います。
では、本題。
お仕事の関係上、レッスンに遅刻してしまうけれど
ライフワークとしてダンスを楽しみたい場合、どうしたらいいか?
スタジオ、遅れてきたときにできること
日ごろ準備できることの3つに分けてお話してみたいと思います。
レッスンに遅刻しちゃう可能性がある社会人ダンサー
まず、最初に確認しておきたいことは
そのスタジオ、先生が遅刻に理解があるか?という部分ですね。
しかも、1回だけ、電車が遅延してなどの理由ではなく
定期的に遅刻する可能性がある場合というのが、今回のケースだと思います。
まずは、スタジオの方針と先生の意見を聞くこと。
愛子さんのスタジオのように、遅れてきてもOK!
自分で出来ることをやって、準備ができたらレッスンに参加しましょう
としてくれるスタジオもあれば
ほかの人たちの集中力や、クラスの流れに影響するのでダメです、というところもあります。
スタジオ規約の中に、15-20分以上遅刻する場合はレッスンに参加できません
となっているところもありますね。
先生がおひとりで行っているスタジオの場合
生徒たちの安全確保のために、夜は特にカギをかけるスタジオもあることでしょう。
そのため、まずはご自身のスタジオの規約をしっかりと読んで、先生に相談すること。
その際、正直に現在の状況を話すこと。
「遅刻する可能性があるんですが、、、」ではなく
「仕事の関係で15-30分くらい遅刻してしまう可能性が大きいのですが
参加は可能でしょうか?」と具体的に確認する。
そして、先生が「良いですよ」と言ってくれたとしても
「遅刻してきた場合は何をすべきなのか?」
とういうことを具体的に話し合って、相互理解があるようにしておきましょう。
もしかしたら、普段のレッスンは大丈夫だけど
発表会の振付が始まったらレッスンの進みが早くなるので
安全のために遅刻したら参加できない可能性もありますから
そのような時期的なものも照らし合わせておくといいと思います。
このような話は長くなる可能性もありますし
先生側が考える時間も必要かもしれないので
レッスンの直前に話すのは避けましょう。
相談したいことがあることと、どのように連絡すべきかを聞いておくと便利ですね。
遅刻したとしても礼儀は守ろう
私は遅刻を許しません。
まー厳密にいうと、事前に連絡があって
5分くらい遅れてくるのは仕方ないことがあるかもしれませんが
原則、遅刻したら参加しないでほしいと思っています。
これは、私の作るクラスは最初に解剖学的説明や
その日のゴールなどを説明していることが多いため
その時間を逃すと、クラスの効果が減ってしまうと思うからです。
昔、大阪で行ったセミナーで会場を間違えてしまった人がいました。
そのため、彼女とお母さんが到着したのはセミナーの後半だったんですね。
このクラスは座学だったので、そのまま後ろの席に座って参加してもらいました。
そういうクラスだったら、こそっと入ることが出来るかもしれません。
困ったのは、その後遅刻して聞けなかった部分のレクチャーを
休憩時間にもう一度してほしいと言われたことです。
つまり、プライベートで教えろってことね。
「それはできない」とお断りしましたけど
その後彼らがDLSのセミナーに来ることはなかったと思います。
安全面から遅刻を許したとしても
それは遅刻した分まで特別に教えてもらえるということではないと理解しておきましょう。
って言いながら、「当たり前じゃん!」と思ってしまうのですが
今お話したセミナー例があるように
私の中での当たり前を、当たり前と考えない人もいることを
忘れないようにしなきゃいけませんね。
もう1つ、遅刻の話をします。
これも大阪で行われたセミナーなんだよね、大阪と私、相性が悪いのかな…
2日間にわたるダンサーの足セミナーに参加した大人バレエ生徒さん2人組がいたんですが
初日に道に迷って遅刻してしまったんですね。
仕方ないよね、特にこの会場は、最寄駅からちょっと歩くので
迷子になってしまった理由が分かります。
ですが、2日目も同じく遅刻したんです。
今度は、朝に観光に行って、その後迷子になったそうで。
ダンサーの足セミナーに参加したことがある人たちなら分かるように
2日目は結構動きます。
そして、エクササイズの説明は一番最初に終わらせてあります。
そのため、彼らが到着した時には、みんなが2人組に分かれて
ポワントで踊れる強さを確かめるエクササイズをやっている時でした。
もし、この2人が「お仕事の関係で2日セミナーの最初30分遅れるんだけど」
と事前に言ってくれていたら
私は「参加しないでくださいね」と言ったと思います。
そして、すでに申込されていたら
返金なりほかのクラスに振り替えなり、なんらかの手をとったでしょう。
だって、30名近くが参加するセミナーで、初めて会う人達で
遅れてきた2人を別途指導することが出来ないからです。
遅刻は仕方ないことがあります。
だけど、遅刻したからって特別対応があるわけでもないですし
分かっているなら事前に遅刻参加でもよいかを聞くのは
参加者の礼儀として覚えておいてくださいね。
レッスンに遅刻してしまったら
では、ここから先は、遅刻して到着した時に何をするか?をお話していきます。
さっき話したように、先生と話が出来ているはずなので
スタジオのどの部分を使って、どのようにウォームアップをして
クラスに参加すべきかは分かっているでしょう。
ほかの人たちの迷惑にならないように、と考えると
一番良いウォームアップは床で行うエクササイズだと思われます。
ウォームアップで何をすべきか?は
その人によって、そして、そのレッスンによって大幅に異なります。
そもそも、ウォームアップとは、その後に出てくる動きの準備運動となるわけ。
結構難しいレッスンやリハーサルの場合は、ウォームアップも激しく必要ですが
簡単なレッスンだったら、そんなにウォームアップが難しくなくても大丈夫です。
愛子さんの場合、「作品を通して、動きの上達だけではなく
心の機微も深く考える機会になっている」とおっしゃっていたので
すごく難しい作品のリハーサルをこなしているのではないと思うんです。
ですから、この方の場合、ウォームアップでカバーしたいことは
- 集中力 ー仕事の頭から、レッスンの頭に切り替えること
- 全身運動 ー全身を使い、体温をアップさせることで、体の筋肉たちを温めること
- 部分的エクササイズ ーもし過去にケガしていたらその部分のケアも必要でしょうが、ケガの歴がないとしても、長時間座っているお仕事だったら、肩回り、背骨を動かすことと、股関節伸展筋肉のスイッチを入れておくことがお勧めです
10-15分くらいでここら辺がカバー出来ていたら、十分レッスンに復帰できると思います。
もしかしたら、急ぎ足で電車など公共交通機関を使ってスタジオに向かっていたら
全身運動部分は要らない、もしくは短い時間で済むかもしれません。
ただ、車で来る場合は、全身運動は入れてあげてください。
このようなウォームアップエクササイズは
難しいことをやったり、道具を使ったりしなくて大丈夫。
シンプルに、毎回同じ動きで構いませんから
一度愛子さんと個別セッションで
遅刻してきた用のウォームアッププログラムを作ってもらい
確認してもらうのもいいと思います。
そんなの面倒とは思わないが、そんな時間がないと思う場合、覚えておいてください。
生徒がケガした場合、責任は先生側が持たなければいけません。
たとえ、ケガの理由が自分の時間管理と、うかつな行動だったとしても。
そのため、先生のためにも、ほかのクラスメイトのためにも
1,2回だけでも、セッションを受けて
ちゃんと作られたウォームアップを覚えておくことをお勧めしますよ。
社会人ダンサーが日頃プラスしたいこと
では、最後に社会人ダンサーが日頃プラスしたいことについてお話していきましょう。
もちろん、今日の留守電内容に合わせて
遅刻しちゃいがちな人を念頭にお話しますが
ここでお話することは、遅刻しない社会人ダンサーでも
長く踊っていくために使える知識になっていると思います。
ちゃんと作られたレッスンでは
基礎から応用、そして、よりダンスのエレメントが強い振付へと進んでいきます。
これはクラシックバレエのバーレッスン、センターレッスン
そして、アレグロという順番でもそうですし
コンテンポラリーのフロア、センター、ダイアゴナル、つまり対角線上に移動する振付と
最後のインプロや作品という流れでも同じですね。
毎回、レッスンの最初の方が受けられないと考えると
毎回基礎の部分が抜けてしまうことになります。
上達したいなら、基礎が土台になっていることは分かると思うけれど
長く踊りたい場合も、体づくり、怪我せず踊れる力を作る部分は
クラスの最初の方に含まれてきます。
もし、先生がウォームアップエクササイズを入れてくれるところだったとして
基礎レッスンがカバーできていたとしても
先生がその日のレッスンに使うと分かっている部分を
ウォームアップでカバーしてくれることになるため
やはり怪我せず踊る土台部分が抜けてしまうことには変わりありません。
そのため、その部分をカバーできる方法を考えてみてください。
お仕事で忙しいんだったら、エクストラでレッスンを受けることは難しいと思いますし
受けられたとしても、たぶんまた基礎部分に遅刻しちゃう可能性があります。
そのため、愛子さんがやっている日曜日の朝エクササイズクラスを受けてみてください。
お仕事がない日、お家から受けられるので、遅刻するとしたら、寝坊くらいになります。
でも、オンラインクラスだったら
最悪、クラスがスタートする20分前に起きれたらOKなわけじゃないですか?
つまり、愛子さんの日曜クラスだったら朝9時にアラームかけて
一度スヌーズしても間に合うってことなんですよね。
お勧めはしませんよ、スヌーズもギリギリ参加も。
だけど、可能か、不可能かと聞かれたら可能。
できたら30分前に起きて、水分補給してトイレ行って
ちょっと自分で体を動かして…って出来たらいいんだけどね。
なんでエクササイズなのか?
レッスンの基礎って結局、自分の意志で、正しく体を動かすことなんですよ。
バーレッスンの最初、プリエやタンジュ、ジュッテあたりでやっていることって
特に下半身の関節を徐々に動かしていくことになるじゃないですか?
その間、上半身も小さな動きか、下半身の動きに負けないようにホールドする。
これらは、エクササイズでも学ぶことが可能です。
また、日ごろから踊りに必要な筋肉を育てておけば
たとえ基礎レッスン部分に遅刻したとしても、ケガするリスクは軽減します。
つまり、長く踊れる可能性が上がるということです。
エクササイズクラスで苦手な動きが見つかったら
レッスン前のウォームアップで出来ることも増えるかもしれません。
特に、同じプランをやっていても飽きてしまう私のような人間は
ところどころで、1つくらいエクササイズを変更できるとやる気をキープしやすいです。
疲れてる社会人こそエクササイズ
たしかに、忙しい社会人にとって休日の30分は勿体ない!と感じるのはよく分かるんです。
でもね、朝起きて、ベッドにいる間に携帯いじって、スクロールしてたら1時間経ってた
ということがあるんじゃないかしら?
同じスクリーンを見ている時間だとしても
寝転がって何を見ているか記憶に残らないようなスピードでスクロールしているより
意識的にエクササイズをした方が、残りの日曜日をしゃきっと過ごせると思うんです。
思ったより私たちは、無意識にスクロールしていると思います。
だってさ、大企業が大きなお金をかけて
自分のアプリを出来る限り長く使うように日々工夫を重ねているんですから。
皆が長く使ってくれたら、その分見せられる広告も増える。
つまり、彼らにとって収入を増やすチャンスなんです。
でも、「毎日疲れてるから週末くらいはスクロールさせてよ」と思いますよね。
でもね、スクロールしてる時間、実は休まってはいないんですよ。
脳みそは瞬時に見るか、スクロールするかを判断してますし
画面から出てくる様々な刺激にやられています。
アクティブレストという言葉を知っている人も多いかもしれないけれど
レスト、休息の中にはアクティブ、つまり自分で動く系の休息があります。
軽く動くことで、血流を良くし、老廃物を流す効果があります。
瞑想やマインドフルネスのように、1つのことに集中することが
不安や鬱に効果があったり、慢性の痛みや不眠を減らすなども分かっているじゃないですか?
今お話した内容は、厚生労働省のサイトにも書いてあります。
それらを考えると、残業があって毎日戦っている社会人の人たちが
週末に手軽にできるエクササイズをしない手はないんじゃないか?
とエクササイズにバイアスがある私は思ってしまいます。
愛子さんの日曜クラスをはじめ、ボディコンエクスプレスの詳細、
お申込みはhttps://www.dancerslifesupport.com/online-exercise-class/より。
見つからなかったら、もしくは探すのが大変だったら
hello@dancerslifesupport.comにメールして教えてください。
さて、来週はどんな留守電が届くでしょうか?
金曜日のポッドキャストで一緒に聞いてみましょうね。
Happy Dancing!
