グランプリエを避けたほうがいいケース

プリエ、プリエ、グランプリエ。

バレエレッスンの一番最初に出てくるおまじないですね。

これでレッスン幕開け!みたいな。

 

その後どんな振り付けが入ってくるか?でクリエイティビティが出てきます。

よくあるパターンは

ポーデブラデヴァン、戻ってきてルルベでバランス、でしょうかね?

 

今日はグランプリエにスポットを当てていこうと思います。

何故かって?今、第三弾の本でプリエについて書いているから笑

そして、グランプリエについて書きたかったけど、スペースがあるか分からない状態にあるので、

ここで書いちゃいます。

 

DLS過去記事でプリエについて触れている奴ら

→プリエの足首のぴき

→プリエとひざの伸び具合

→片足プリエについて

グランプリエは難しい!

グランプリエは難しいです。

なんでかっていうと、関節の可動域を最大限に使い、

重心の位置が大幅に変わるから。

 

ほら、grand plie、大きなプリエっていう意味だから、

足首や足のアーチも動くけど、股関節はアラセコンドのジュッテよりも曲がる。

膝関節はもしかしたら、レッスン内で一番動いているかもしれないよね。

ルティレの膝の角度って、グランプリエよりも浅いでしょ?

 

バレエのレッスンで重心(骨盤)があんなに下に下がる動きはないよね。

重心移動、というと前後左右を考えがちだけど、

上下もあるわけで。

上=ジャンプとかルルベ(特にポワント)だよね。

下=グランプリエ

となるわけでございます。

 

可動域が大きいということは、

  • コントロールが難しいということ。
  • 筋肉がたくさん働くということ。
  • 関節に負担がかかりやすいということ。
  • テクニックの失敗する可能性も広がるということ。

 

だから難しいのよ。

ちなみにバレエシラバスでは、グランプリエは結構後に出てきます。

難しいからです。

 

グランプリエはどうしてやるのか?

難しいからやらなくていいよーではないんですね。

 

グランプリエを最初の方にやっている理由は、

両足で、バーがあるところで行う事で、比較的安全にできるから。

もあるけれど、

大きく動かすという事は

  • 関節のウォームアップになる
  • 筋肉のウォームアップになる
  • 股関節から下と、上の動きを分ける練習を受動的にしている(プリエでも出来るけど、グランではより大きくできる)

というように、私個人は勝手に思っています。

 

そんな事バレエの教科書に書いていないけどさ。

バレエレッスン全体の動きを考えて、運動の方向と解剖学を考えるとそう思う。

 

教師のためのバレエ解剖学を受講した人は覚えていると思うけれど、

モジュール2で股関節の動きをお話したとき、

自分で脚を持ちあげるよりも、受動的に動かした方が可動域が広がるって事があったよね?

 

ほら、体育座りってさ、股関節の屈曲じゃん。

そして膝が胸の方までくるよね?

これってターンアウトしていない、デヴァンじゃな?

 

でもデベロッペデヴァンしたとき、膝が胸にくる人っていないでしょ?

自分で動かしているVS受動的に動かされている

で、同じ関節でも動きが違うよね。

 

(ちなみに床で行うストレッチは、受動的なもの。

だから、床で出来ても、立って出来ないのよ)

 

よって、プリエでは自分で脚を動かしていく前に受動的に股関節とひざ関節を動かしている、って事になる。

グランプリエはその大きいバージョン。

 

バレエの動きを見ていくと、その後タンジュ、ジュッテと

自分で動かす動きを徐々に大きくしていくよね。しかも片足で。

徐々に難易度を挙げているって事で、安全にレッスンができるようになっているのです。

 

グランプリエを避けた方がいい人

じゃ、本題。

グランプリエを避けた方がいい人ってどんな人でしょうか?

というのを考えてみましょう。

 

ちびっこ&初心者

幼稚園とかさ、バレエ歴がとっても浅いうちはゆっくり、深い、だけどデミプリエで練習して、

脚の筋肉を鍛えると同時に、ターンアウトだとか、正しく立つ、ポジションに戻ってくるというトレーニングをいたしましょう。

 

膝、股関節、足関節のケガをしている人

足首!?って感じですが、足首も大きく動きます。

しかもグランプリエの時は曲げるだけでなく、かかとも浮く(デミポイントじゃないけど、そっち系)。

なので下半身の関節のケガがある場合、グランプリエは十分気を付けて。

 

*このまえ2パートに分けて書いたオスグッド病でもグランプリエ避けた方がいいよ、と説明しました。

膝の痛みがある人はそっちも参考にしていね。

**今日のトップ画像も、膝の痛みがあったらやめましょう!

腰痛がある人

グランプリエって、股関節が大きく動くため、腰椎をホールドしておくのも難しくなります

だから、グランプリエにしたら背中が丸まっちゃったり、おしりが出ちゃう人がいるのね。

骨盤が上下に大きく動くというのを考えて、急性の腰痛がある人は辞めておこうか。

慢性の腰痛だったら、グランプリエを甘く見ない事。

 

お腹の大きな妊婦さん

腰痛がある人と似ているけれど、妊婦さんも気を付けたいところ。

お腹の大きな、と書いた理由は妊娠初期だったら問題ないかもしれないから。

ただ、お腹が大きくなってきたら、重心が前にずれるのでグランプリエよりは、普通プリエをお勧めします。

(プロダンサーを除く!)

 

 

まとめ グランプリエをやるな!ではないよ

グランプリエが超!危険だからみんな、やるんじゃないよーーーー!ではございません。

特に先生方。

初心者クラスに入れてたりするからさ。

動きの特性を知ることで、より安全なクラス構成が作れるんじゃない?という話。

 

1時間45分のレッスンで最初のプリエアンシェヌマンしか使われないグランプリエだったなら、

そこでケガが悪化したら嫌じゃない

その後、センターで出てこないんだったら無理しない方がいいんじゃない

 

初心者だったり、足腰を鍛えましょう!という目的ならば、

プリエ、プリエ、グランプリエ

のテンポを

  • ゆっくりプリエ2回
  • ゆっくりプリエ1回、普通プリエ2回

に変更したりしたらどうだろう?

 

ポーデブラと目線のコーディネーションを練習させたかったら、

「ポーデブラ(2ndからブラバー、1番、2番に開く)だけをやった後、プリエと一緒に腕を動かす」

  • プリエなしと、プリエあり、両方同じクオリティで出来てるかな?
  • 重心が上下しても、腕の正しい位置が分かってるかな?
  • プリエに気を取られて、お腹や骨盤がグラグラのまま、ポーデブラをしていないかな?

を確認。

 

いつもの呪文のように行うンではなく、

ちょっと立ち止まって、考えるきっかけになったらいいなぁと思いました。

 

Happy Dancing!

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