「つま先をのばす」を深ーく考えてみる。パート1

つま先を伸ばすを深く考えてみる1

つま先をのばしたい!
足の甲をのばしたい!
つま先が綺麗なりたい!

こんな悩みはどこでも聞きます。

 

バレエ学校。
クリニック。
ブログ。
メール。
どっかのネットフォーラムとか。

 

  • どの筋肉を使うべきか。
    どうやって強くするか(←強くするってどういうことかも考える必要があるね)
    なんのエクササイズが効果的か?

などなど、質問は耐えません。

 

つまさきが綺麗になるってなによ?
のばすってどこまで伸ばせばいいの?
解剖学的に言うとつま先を曲げているんだけどね。。。?

 

昔、つま先の伸びに関する考え方について書きました。
つま先を伸ばすエクササイズについても書きました。

 

今日は単に
「バレエ」という芸術の中の「つま先をのばす」という意味を考えてみましょう。

 

 

バレエをスポーツと仮定した場合、つま先の伸びに点数がつくはずです。

  • つま先がかかとの骨よりも下がっていれば3点。
    甲の部分がまっすぐになれば1点。
    つま先が足首よりも高くなれば減点。

 

そうではないですよね。

だからこそ、エクササイズとか、解剖学とかを考える前に考えなければいけない事。
それはどうしてつま先を伸ばすのか、ってところさ。

 

つま先をのばす必要性

そもそも、ダンサーはどうしてつま先を伸ばさなければいけないのか?

 

この質問は先生方にも投げかけていますよー。
どうしてレッスンでつま先を伸ばすように指導するのでしょうか?

 

私はヒストリアンでも、舞踊研究家でもないですが。

だから間違ってたらごめんね。

私個人の考えるつま先を伸ばす必要性は一言。

「見た目」

でございまする。

 

それだけ。
なーんて表面的な!!

 

儚い妖精を表すためにトウシューズが生まれたんですよね。

地面についている部分がとっても少なくって、まるで「地面から浮いているよう」

この目の錯覚が売りだったわけで。

 

そこから何年もかけて今のトウシューズテクニックが出来ているわけだし、

「つま先を伸ばす」という指導も生まれてきているのだと思う。

 

だからこそ、ダンス教師につま先を伸ばすってどういう事ですか?と聞いてみると困ってしまう・・・

 

 

また宮廷ダンスがバレエの発端だと言われているところから、

ながーいドレスで足首から下の足裁きを強調して踊ったりするところからも、

つま先の動きの重要性が見えてきますよね?

 

(ちなみに、宮廷ダンスでサイドの動きが多かったところから、ターンアウトは生まれた、

なんていう説もあります。横に動き易いためにね。)

 

ということで、つま先を伸ばす理由は、見た目のため、だと仮定しようか。

つま先を伸ばすこと=美しいラインを作ること

 

「美しい」という感覚は人それぞれ。

アート、芸術ってそんなもんだよね。

でもさ、そのわりに皆シルビィギエムみたいなつま先が欲しいっ!っていうよね。

彼女ぐらいの足を持っていても使えなかったら意味がないんじゃないかなー

彼女の強さが欲しい!っていうひとが少ないのが疑問。

 

 

でもトレーニングの世界では、「感覚」に数値をつけなければいけないんです。

測れるものは上達させることが出来るから。

 

つまり、100m走のとき、今回は12秒だったから次は11秒台に!って目標が出来るし、

そのために何をしたらいいのか計算し易い。

また、トレーニングが成功したかどうか?のフィードバックも分かり易い。

 

なのでつま先を伸ばすときも、

効率よく、しっかりとトレーニングしたかったら測定できたほうがいいって魂胆です。

 

とはいっても、つま先の伸びを測れない、って上に書いたでしょう?

だからダンサーがつま先を考えるとき。

 

  • 見た目・・・ジェスチャーレッグ
  • 使い方・・・ジェスチャーレッグ、軸足
  • 強さ・・・軸足

 

を全て想定する必要があると私は思います。

なので、生徒達をトレーニングさせるとき、これらを考えているってわけ。

 

もちろん、これらの3ポイントが舞台上でしっかりと「使える」こと。

というのが前提。

 

ただ座って、つま先床についちゃうくらい伸びましたーっ!

て言っているのは小学生低学年までしか許されません。

 

トウシューズに乗っかっているのも、危険だしみっともない。

それで甲が伸びているんだ!なんて思い違いをしている生徒、先生の多いこと・・・

甲に乗っかっている=引きあがっていないって事ですからね。

 

特にダンスで食べていこう!と思っているのであれば

床に座って、つま先のばしー♡なんてやっている暇ないんです。

 

  • その足で3時間踊り続けられるか?
  • 32回転回れるか?
  • 毎回のジャンプで、そしてバチュを繰り返しても100%伸ばしきれるか?
  • 正しいアングルで床を押し、動きを作ることができるか?
  • どんなに素早くグランバットマンしようが、イタリアンフェッテをしようが、上がった足先に緊張感があるか?

 

これらが「舞台で使えるつま先」と私は呼びます。

 

長くなってしまったので、次回は上にあげた3ポイントが一体どういう事なのか?

それをお話しましょう。

 

Happy Dancing!

ai

 

 

 

 

  • 佐藤愛著シリーズ



  • 「つま先をのばす」を深ーく考えてみる。パート1”へのコメント

    • February 11, 2015 at 2:35 pm

      私は羽毛の軽さとギエムの強さ、それをバランスよく使える技量が欲しい(笑)

      Reply

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