「つま先を伸ばす」を深ーく考えてみる。パート2

つま先を伸ばすを深く考えてみる2

久しぶりのシリーズものです。

 

この前は「バレエ」という芸術の中の「つま先を伸ばす」

という意味を考えてみました。

 

そして行き着いた結論は「見た目」

美しいラインを作りたいから伸ばしたい。

というところ。

 

だけど、「美しい」って人によって曖昧。

 

トレーニングのためだけ、

つまりバレエを芸術としてみるのではなく、バレエ「の」トレーニング、としてみたときに

 

  • 見た目・・・ジェスチャーレッグ
  • 使い方・・・ジェスチャーレッグ、軸足
  • 強さ・・・軸足

 

という3つのポイントを

舞台上でしっかりと「使える」ように練習する必要がある。

 

という事をお話しました。

・・・

したんですよ。

不安だったらパート1に戻って考えてきてね。

 

さて今日はこの3つの点をもう少し掘り下げていきます。

 

これら3つのカテゴリーがカバーできていないと美しいつま先とはいえません

が、伸びたつま先、というのはステップをただ単にこなすだけならば必要ありません。

 

  • つま先を伸ばさなくても高く飛べます。
  • つま先のラインが綺麗でなくてもトウシューズで立てます。
  • つま先の見た目が汚くても、テクニックは出来ます。

 

本当よ?

つま先を伸ばさなくても高く飛べます

オリンピック選手を見てみてよ。

ジャンプの高さだけ、をお話したとき、つま先が伸びているかどうか?って関係なし。

 

また、フィギュアスケートでもスケートシューズのため、バレエみたいに足の先の先まで伸ばせないでしょ?

それでも彼女達ジャンプするよね?

つま先のラインが綺麗でなくてもトウシューズで立てます

昔の有名ダンサーの写真を見てみて!

今現在に求められるくらいつま先を伸ばしていなくても踊っているでしょう?

立てるんですよ。

 

また、ジゼルの1幕で有名なトウシューズでのホップ、キトリの3幕で有名なトウシューズでの軽やかなステップ。

あれらを行う場合、つま先をあえて伸ばしませんよね?

伸ばしきったら怪我しちゃうし。

 

コントラクション、縮めるという使い方をします。

つま先の見た目が汚くても、テクニックは出来ます

これは例を挙げなくてもいいでしょうね、コンクールとかで見られるから。

回れる!

飛べる!

でもラインが綺麗じゃない…

 

「テクニックをこなす」という面だけを見たとき、つま先を伸ばしきっていなくてもステップは出来ちゃっていますよね。

 

よって、つま先を伸ばすことただ単に

=高く飛ぶ

とか

=トウシューズで立つ為

とか

=テクニック上達のため

とかではないんですよ。

 

 

確かに!

ぜーんぜん伸びないつま先の子達って存在しますね。

 

そしてある程度つま先がのびないとトウシューズでは立てませんし、

ルルベが低かったらテクニックは上達しません。

 

床がしっかりと使えないとジャンプは出来ませんし、

第一、バーレッスンの意味がなくなってしまいます。

100_1759

だけど、ある程度年齢が幼いうちから、(例えば7、8歳)

しっかりしたバレエレッスンを受けていればある程度伸びるつま先(上の写真参照)になっているはずです。

 

タンジュ、ジュッテ・・・バーレッスン全てはつま先を伸ばす練習をしているのですから、

それを5年ほど続けていたらトウシューズを履くまでにかなり強くなっているはず。

 

そうでなかったら、指導法に疑問を持ちます。

(8歳の子に間違ったテクニックです!というのは変なので、

指導者の責任、またはコミュニケーションが上手く行っていないのではないか?って思うから)

 

大人バレエトレーニーさん(大人でバレエレッスンを受けている方々をDLSではトレーニー「トレーニングする人」と呼んでいます)でも同じことが言えます。

彼女達は特につま先を伸ばして「から」テクニック。と考えているところがあるの。

教師の皆さんはテクニックを上達する「過程」につま先を鍛える、というものがある、って教えてあげてくださいね。

でないと頑張り屋さんの大人バレエトレーニーはケガしてしまいます。

 

殆どのダンサー達が目指すつま先が

これ。

100_1870

でもね、これ「だけ」を目指しても舞台で使えるようにはならないんだよ?

(ちなみに、これだとケガするからね。骨の上に乗っていないので中足骨に負担がかかります。)

 

  • 見た目・・・ジェスチャーレッグ
  • 使い方・・・ジェスチャーレッグ、軸足
  • 強さ・・・軸足

これ全てをクリアしないと。

 

 

例として、去年新しく入学してきた生徒のつま先の経過を見てみましょう。

左の写真が最初。

右の写真が3ヵ月後。

ここまでは、リハビリその1。

写真加工はしてありません。文句がある人はコメントまで。または教師の為のバレエ解剖学講座受講者の方々に感想を聞いてください。

写真荒くなっちゃたけど加工はしてありません。嘘だと思う人は教師の為のバレエ解剖学講座受講者の方々に感想を聞いてください。

リハビリその1では、体の持っているポテンシャルを探しました。

彼女の場合、伸びるつま先を持っていたけれど、「伸ばせなかった」

 

最初にあげた3つの点で考えたとき、1番目の「ジェスチャーレッグの見た目」はクリアしたってことね。

 

 

でもここで終わりではなくって、

2つめの使い方(床の押し方、足の出し方、ルルベの上がり方など)

3つめの強さ(体重を支えられるだけのパワー、踊り続けるスタミナなど)

も作っていかなければいけませんよね?

 

だから私のプランは

リハビリその2では、この足をレッスンで使えるようにし、

リハビリその3では、この足を舞台で使えるようにする。

でした。

 

が。

 

写真の彼女、ここまでつま先が伸びたことに満足して、

その後を続けませんでした。

 

よって、1年後の今。

レッスン中につま先が伸ばせず、トウシューズでもしっかり立てず。

当たり前だけど、レッスンで使えなかったら舞台で使えないでしょう?

 

自分が持っているつま先のポテンシャルしっかりと見据えて

「舞台上で使うこと」が出来れば今日のテーマである3つのポイントが出来るようになります。

 

つま先がブラブラせず、正しいアライメントで伸びていると、甲がガッツリ出ていなくても美しい見た目(最初の点)になります。

つま先の細部まで気を使って足先を使えると、使い方(2つ目の点)も丁寧で、デリケートになります。

 

この2つのポイントを続ければいやおうなく足の裏の筋肉、そしてふくらはぎや足首が鍛えられ、

強い軸足(3つ目の点)を作ることができます。

 

ここまでやりきること。

それが私の考える「ダンサーのつま先」のトレーニングです。

 

もって生まれたものを十分理解する前に、勝手に嘆くんじゃなく、

自分で出来る100%をやりなさいよ。

ってことでもあるよね。

 

これが私のつま先を伸ばすを深ーく考えてみた結論。

 

 

 

p.s.

この2枚の写真。

1

実は同じダンサーなんです。

足の甲が出すぎて、トウシューズに乗っかってしまう彼女のリハビリは

 

つま先の動きをコントロールできること。

足の裏を強くすること。

 

体をしって、「舞台に使えるように」トレーニングするってこういうこと。

甲が出てなんぼ!って考えから卒業しましょう。

 

 

 

p.p.s

海外では甲が出ているように見えるパッドを使っているダンサーが多く居るようです。

パッド付ブラみたいなもの笑

これから見ても、良く伸びる甲は「見た目」なんだよね?

土台となる足の強さがしっかり出来ていれば、飾りつけは簡単です。

 

もっと足について勉強したい人はDLSダンサーの足セミナーへ。

4時間かけて足の構造からエクササイズ、足に合うポワントについてお話しています。

 

Happy Dancing!

ai

 

  • 佐藤愛著シリーズ



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