DLSポッドキャスト epi570 大人になってもチャレンジし続ける勇気 中村良子さんインタビュー

バレエの先生こそ、自分の体に目を向けてみませんか?生徒の成長を願うなら、まずは自分のケアから。DLSアドバンスドインストラクターでもあり、8月から毎週月曜日にダンサーに特化したオンラインエクササイズの指導をする中村良子さん。「変われること」を体験した彼女の言葉が、レッスンや生徒との関わり方に新しい視点を与えてくれます。

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DLSポッドキャスト epi569 ケガを乗り越え50代でも舞台へ 平栗愛子さんインタビュー

DLSアドバンスドインストラクターでもあり、毎週金曜日と日曜日に、ダンサーに特化したオンラインエクササイズの指導もしている平栗愛子さん。50歳で舞台復帰した道のりと、怪我予防のヒントを聞きました。

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DLSポッドキャスト epi568 バレエママからトレーナーへ 佐藤甘夏さんインタビュー

バレエレッスンで「体が邪魔してるかも…?」と感じたこと、ありませんか?頑張っているのに成果が出ない、その壁を越える突破口は“エクササイズ”にあるかもしれません。バレエママからトレーナーへ。佐藤甘夏さんに、歩んできた道のりや生徒たちに起きたリアルな変化を聞きました。

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DLSポッドキャスト epi567 「知らなかった」で終わらせないために、バレエを習っている子供がいる保護者ができること

知らなかった…と後悔しないために。正しい知識は、子どもたちの未来を守る力になります。頑張る姿を応援したいからこそ、バレエの先生も保護者も、“当たり前”を見直す視点を持ちませんか?今のレッスンが、安心と成長につながるように。

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DLSポッドキャスト epi566 バレエばかになるな!

プロを目指すか、バレエを辞めて勉強に専念するか。学生ダンサーの選択肢はこの2つだけではありません。プロを目指す・目指さないに関係なく、踊る時間は人生の一部。舞台表現を深めるためにも人生経験は大切。勉強とレッスンの両立が出来るタイムマネジメント力は、社会人でも必要だよね?バレエ一本に絞る前に考えたいことをお話しました。

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DLSポッドキャスト epi565 バリエーションを練習しても上達しない理由

「たくさん練習すれば、きっと上達する」 そう信じて毎日バリエーションの練習に励んでいるのに、なぜか思ったほど変化がない…? このエピソードでは、成長期の身体が抱える特徴と、 振付練習だけに頼るリスクをエビデンスと共に紐解いていきます。 バレエ上達のために、今本当に必要な練習とは何か?を一緒に考えてみましょう。

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DLSポッドキャスト epi564 ローザンヌ国際バレエコンクールと体型

「バレエをやるなら細くないと」そんな考えがまだ残る中で、成長期の子どもとどう向き合う? 保護者としての役割や、本当の応援とは何か、一緒に考えてみませんか? 成長期の体と心に対する理解を深め、健康的なサポート方法を探ります。 Transcript つい先日、40歳になった佐藤愛です! 18でメルボルンにバレエ留学し、20代半ばでDLSをスタートし、 あっという間に40歳になりました。 昔は40歳というと、お姉さんとおばあちゃんベクトルの、 おばあちゃんに近い方だと思っていたのね。 でも、実際に40になってみると、人生のちょうど中間地点なわけで。 もし、いままでの人生で、単身海外生活から、自分の事業を確立することから、 私の書いた本がチャコットなどバレエショップに並ぶのが 普通になるところまで来れたとしたら、 この先同じだけの時間に、何が達成できるようになるんだろう! そう思うだけで、ドキドキというか、恐怖とは違うけど、 可能性の広さに恐れ戦くとでも言うのでしょうかね、不思議な気持ちになります。 同時に、同級生の中にはこの年まで到達出来なかった人達もいます。 昔は、踊れなかったら意味がない! 痩せてなかったら価値がない! と思っていたのに、今では年を取るって、全員に渡されるチケットではなくて、 治安のよいところで、生きていられて、動ける体があるって、 どれだけラッキーなことなんだろうと思います。 その上で、自分の好きな事を仕事にして、誰かの役に立つことでお金を頂くという循環。 18歳の愛ちゃんが欲しかった、体型、キャリア、キャスティングを、 全部あげるし、可愛いレオタードも10着つけるから、今の生活を交換しよう! と言われたとしても、絶対に断りますね。 価値観とは、年齢と共に変わるってことでしょう。 当時は大好きだったサッカー部の先輩も、ウチワを買ったアイドルも、 朝長ーい時間をかけてセットした前髪も、そんなに大事じゃないと気づくんですよね。 さて、先週のポッドキャストでは、バレエが大好きだ!って言っているのに…

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DLSポッドキャスト epi563 バレエをやってるのに太ってきたのは不真面目な証拠?

「バレエをやってるのに太るのは不真面目?」そんな思い込み、していませんか? 成長期の体型変化は正常で大切なプロセス。 先生や親の一言が、子どもにどのような影響を与えるのか、一緒に考えてみませんか? Transcript 長いこと、バレエスタジオのお母さんたちがニュアンスを込めて使う 「女の子らしい体になってきたから」という言葉が嫌いだったDLSの佐藤愛です。 この言葉、聞いたことがありません? 「女の子らしい体になってきた」という文章はgoodでもなくbadでもなくis、 と私が使う言葉のように、感情がないはずなんですが、その言葉が使われるときは、 「年頃の女の子が太ってきたことをいい形で言おうとしている努力」 みたいなのが感じられて嫌いでした。 今考えると、これは周りの大人たちの反応だったのか、 私自身が「思春期に太ることはいけないことだ」と思っていたから「女の子らしい体に…」 と言われると努力が足りないと思ってしまっていたのか、分かりません。 どちらにせよ、ネガティブな意味合いを勝手につけていた気がします。 このポッドキャストをリアルタイムで聞いてくださっていたら、まだ今日は5月なんですが、 DLS公認スタンスインストラクターコースの5期生お申込みが無事終了しまして、 指導者向けのエピソードたちに小休止を入れようかなと思ったんです。 しかも、DLSメルマガを読んでくださっている皆さんならご存じのように、こっそりと裏で 「保護者が知っておきたい成長期の体セミナー」をオンデマンドクラスに作り直していまして。 その準備ができたので、久しぶりにポッドキャストでは保護者向け、 お家で出来ること系をお話しようじゃないか!と思いつきました。 ということで、今日のテーマは 「バレエをやっているのに、太ってきたのは不真面目な証拠なのか?」 自分がやりたいって言ってたのに、体型管理もできないの? 太りやすい時期だって分かってるんだから…お家でも言ってるのに? という、口が裂けても鬼の愛さんには言えないけど… という成長期の体の変化について考えていきましょう! 成長期の体型変化は、女性でも男性でも起こりますし、 体型についてのコメントは男性ダンサーでも受けるものです。…

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DLSポッドキャスト epi562 エビデンスベースでネガティブレビューを読んでみよう!

DLSでバレエ解剖学を学ぶ教師が増える中、「安全なバレエ=下手な指導?」というSNS投稿が注目を集めました。今回のポッドキャストでは、その内容を客観的なデータや科学的な証拠に基づいて読み解き、エビデンスベースとは何かを分かりやすく解説します。指導者や保護者が知っておきたい、情報の読み取り方と伝え方の大切さも考察します。 Transcript最近、クッキングゲームの「プレートアップ!」にハマっている佐藤愛です。私はPS5で夫と共にやっていますが、任天堂スイッチでも出ているんですってね。昔、オーバークックにもハマり、同じシリーズのオーバークック2も制覇しましたが、協力して、時間内に料理を作るというゲームが、私は好きなようです。毎晩、夫と共にやっております。知っている人、これに似ているゲームをご存じの方はインスタにDMかメールして教えてくださいね!さて、今日のポッドキャストはDLS公認スタンスインストラクターコース5期生申込終了間近に皆さまの元へ届く予定です。どういう内容にしようかなーと考えながら、最新のIADMSの機関紙を見ていたのですが、アドバンスドインストラクターの1人から、スクショをもらいました。スクショは、投稿した方や、投稿した場所が分かる形ではなかったのですが、内容はDLSに関するネガティブにもとれる意見だったので、今日はその内容を、エビデンスベースで読んでいきたいと思います。先にお話しておきます。この投稿を書いた方を否定しているわけではありません。未だに誰なのか私には分からないからです。この投稿トピックでは目と目を見ないかもしれないけど、その他の社会情勢や、時事問題については、馬が合うかもしれません。家族内でも、全ての意見が一致するわけではないですから、赤の他人だったら、猶更、同じ意見になることがないかもしれません。そうだったとしても、1つの意見が合わないからといって、相手の全てを否定するというのはいけないでしょう?学校のいじめって、そういうところから生まれるのだと思います。とはいえ、自分の意見を理路整然と伝える事、自分にとって大切なことは、周りの評価と関係なく、行動を起こすこと、も同じように大切だと思いますので、今日のポッドキャストをレコーディングすることにしました。さて、肝心の投稿内容にいく前に。エビデンスベースって何?と思われる人やエビデンスベースって聞いたことがあるけど、ちゃんと説明してと言われたら言葉に詰まる、という人もいますよね。辞書で調べてみると、「エビデンスベースとは、単なる思い込みや経験だけでなく、客観的なデータや証拠に基づいて意思決定や行動をする考え方です。日本語では「根拠に基づいた」や「証拠に基づいた」と訳されることもあります」と出てきました。もちろん、医学や文学の世界では、エビデンスベースというのは科学的根拠という意味になりますが、客観的なデータや証拠に基づいて、OOしようとか、XXしないようにしよう、と考えること全体をエビデンスベースと言えるんですね。では、元となるスクショを読んでいきます。文字数の関係かスムーズでない部分もありますが、一字一句そのまま読んでいきますね。「最近DLSとか勉強して、ストレッチしたら下手になる筋肉が落ちる!安全バレエとか歌っている教室が多いですが、9割は下手なスタジオですwストレッチするからケガをするのではなく、プロを目指すくらい真剣にレッスン量もすると、ケガしそうになるのはどの世界でも当たり前。なんなら週1ではそもそもケガはしない。ストレッチ否定論者はなんなんでしょうね、流行りですかね笑💦体の柔らかさはどの世界でも必須ですし、バレエならなおさら💦」という事でした。数値化してみようまずは、最初の1文「最近DLSとか勉強して、ストレッチしたら下手になる筋肉が落ちる!安全バレエとか歌っている教室が多いですが、9割は下手なスタジオです」から見ていきましょう。DLSとか勉強して、という文章からDLSに対して、ではない事が分かります。教室についてお話しているので、DLSで勉強している先生たち、という意味でしょう。「最近」とも書いてあるのでここ半年くらいだと仮説を立てていきます。この期間の中には、3月に行われた来日セミナー約400人毎月行われているボディコンサークル、半年計算で1クラス30人×6=180人、それにボディコンエクスプレスも4クラスあるので、少なめに換算して250人くらい?DLS公認スタンスインストラクターコース4期生の40名アドバンスドコースの再試験もあったので15人ほどDLS教師の為のライブラリ1年会員約60人、3か月会員16人だとします。来日セミナーやボディコンサークルは参加者の100%が先生ではありません。ダンサーの場合もありますが、全てのクラスで半分以上は先生たちなので、やはり少なめに換算して来日セミナーの200人+オンラインエクササイズクラスの175人=375人。インストラクターは全員先生ですから、約400人の先生たちがDLSで勉強したと計算します。この数字の中には、教師の為のライブラリで勉強している先生たちは含まれていませんが、セミナーやコースには重複している人達もいると思ったので、ライブラリ分の人数は全て抜きました。保守的な計算がしたかったので。そうすると、400人のうちの9割が下手なスタジオです、ということですから360個のスタジオが下手なスタジオという計算になります。この方が言っている事を、データ化するとね。それって結構ボールドな提言だと思うのですよ。DLSはオンラインでもクラスを提供している関係上、日本だけでなく、世界各国から受講してくれているので、その中の360個のスタジオが”下手”と確定するには、かなりの労力がかかります。また何をもってして「下手」と定義づけるのかも難しいのではないでしょうか?プロダンサーを出す?留学生がいる?コンクールで上位?でも、体育大学に入学した場合は下手?ダンスの経験を使って、リハビリ系に進んだらダメ?ダンス教室の友達がいたから、学校でのいじめに耐えられて、卒業出来たという子がいたら、それはどうなる?側弯症の治療の一環で、基礎レッスンを受け続けて、手術なしで生活していたら、それもダメ?ま、SNSはインパクトがある文章が好まれるので、9割というのは、もしかしたらパンチのある言葉選びなのかもしれません。ただし、私たちが喜ぶべき言葉が書いてあるんです。「安全バレエとか歌っている教室が多い」ポッドキャストを聞いてくれている皆さんならご存じのように、先週のエピソードで10年で0.5%しか成長できなかったように感じる…というお話をしたじゃないですか。でもね、この方曰く安全なバレエを!と言っているスタジオが多いんですって!それって大きな成長じゃないかしら。だって、DLSをスタートした2013年には、安全バレエなんて謳うスタジオはなかったのですから。事実かどうかを確認するでは次は、「ストレッチしたら下手になる筋肉が落ちる!安全バレエとか歌っている教室が多い」という部分を見ていきましょう。私のことを知らない人が、このスレッドを読んだら「まぁ!DLSはストレッチしたら下手になる、筋肉が落ちる!って言っているのね!」と思うでしょうから。 簡単に調べる方法は、DLSサイトの検索バーにこれらキーワードを入れてみる事です。「ストレッチ」と「下手」というキーワードを一緒に検索したところ、これに該当する記事はない、と出てきました。 次に「筋肉が落ちる」というキーワードを検索したところ、これに該当する記事はない、とやっぱり出てきました。 セミナー参加者の皆さんはご存じのように、もう、ネタの様に全てのクラスで「ストレッチがダメとは言っていないからね」と繰り返す私を覚えていますか? セミナーに参加していない人でも、直近の3月のポッドキャストではストレッチについて、エビデンスベースのポッドキャストをお送りしましたよね。ここでいうエビデンスベースというのは、科学的根拠、実際に論文を読みながらお届けしました。 これらから考えるに、このスクショの文章を書いてくださった人は、DLSのセミナーに参加した事はなく、ポッドキャストやブログを読んでいる方ではないんだろうな、ということが分かりました。 確かに、文献などは英語で分かりづらいかもしれないけれど、今やったように、サイトの検索は、日本語のキーワードで、無料で、すぐに出来るからです。 頑張る≠ケガ と知ってほしい次の文章も読んでみましょう。「ストレッチするからケガをするのではなく、プロを目指すくらい真剣にレッスン量もすると、ケガしそうになるのはどの世界でも当たり前。」 3月のストレッチポッドキャストでもお話したように、2004年の研究によると、ストレッチとスタジオ内でのケガが繋がっていると出ているので、これは、ちょっと違うんじゃないかな?とは思いますが、全員が全員、論文を読みながらレッスン指導はしないですからね。 でもその後のところが問題だと私は思いました。「プロを目指すくらい真剣にレッスン量もすると、ケガしそうになるのはどの世界でも当たり前。」 DLSのスローガンは生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンが「当たり前」に。でも、この方曰く、真剣だったらケガするのは、ケガしそうになるのはどの世界でも「当たり前」。 私は、安全が当たり前になってほしいけれど、もしかしたら真剣にやってたら痛くて当たり前、という考えの方が強いのかもしれません。ほら、やっぱり0.5%しか成長していないかもしれないから。そして、それはとても悲しいと思う。 舞台を見に行ったとき、ケガでダンサーが降板するのを見た事ありません?プリンシパルやソリストレベルだったら、それが発表されるのだけど、コールドだった場合、そのような張り紙をシアターで見ることはないでしょう。 ケガしていたら、オーディションにも参加出来ないし痛みがあったら、バレエ学校生活も大変だし、何度もケガするダンサーは、やっぱりキャスティングされづらい。つまり、ケガしているダンサーは使ってもらえないわけですよね? 使ってもらえないから、痛くても言えない、ケガしていても伝えられない。というダンサーが多いのであれば、それはそれで問題でしょう。カンパニーは職場なので、そんなブラック企業を応援しては困ります。 など考えると、やっぱりケガしないダンサーが舞台に上がれるチャンスが増えるのではないでしょうか?だからこそ、プロを育てたかったら、ケガしないダンサーを育てるべきではないでしょうか? ストレッチだけが柔軟性アップ方法ではない最後の文章も読んでいきましょう。「ストレッチ否定論者はなんなんでしょうね、流行りですかね体の柔らかさはどの世界でも必須ですし、バレエならなおさら」 先ほどもお話したように、360個のスタジオをベースにお話しているとしたら、私も全員が「ストレッチ否定論者」だとは調べることが出来ません。 DLS公認スタンスインストラクター、通称小鬼たちだったら、10ヵ月一緒に勉強していますし、彼らの投稿内容は見ることがありますが、それでもコース内でストレッチを学んでいます。ストレッチが試験にも出ますので、否定論者にはならないと思います。 もう1つの問題は、「体の柔らかさはストレッチでしか手に入らない」となっていること。「体の柔らかさはどの世界でも必須」というのは私も同意です。一度も体が硬い方がよい、とは言っていないので! ですが、体の柔らかさとは、静的ストレッチでしか手に入らないのでしょうか? まず、体の柔らかさというのは、関節の柔らかさの話だと思います。そして、関節の柔らかさ、つまり関節可動域を制限するものには、様々な種類があります。靭帯、骨の形、関節包、皮膚、神経など。 殆どのものは変えられないため、関節の柔らかさを「作る」時に注目されるのは、筋肉です。筋肉は、性質上伸び縮みするようになっていますし、関節を動かすパワーも持っているので。 筋肉を柔らかくするためには、ストレッチも1つの手ではありますが、部屋の温度、体温ストレスや緊張など精神的なもの水分や栄養休息なども影響します。 つまり、ストレッチは筋肉を柔らかくする1つの方法でしかない。 しかも、ストレッチの中にも様々な種類があり、IADMS、国際ダンス医科学学会や、様々な論文が、危険性やタイミングなどをお話しています。 この部分をもっと詳しく知りたかったら、まずは3月のポッドキャストをチェックしてください。無料ですから。 そして、その後に、教師の為のライブラリにある、「柔軟性」クラスを受講してください。1クラスだけ、単発でも受けられます。 矛盾を見つけること、自分の意見を見つけることということで、頂いたスクショをデータと共に読み解いてみましたが、ここである矛盾に気づきましたか? 「ストレッチがケガに繋がらない=ストレッチを否定すべきではない」という意見は分かりましたが 「上手になりたいならレッスン量が必要で、練習量が多い事がケガに繋がる」という意見もあるわけですよね? でもケガしていたら、必要な練習が出来ない。骨が折れていたら、ジャンプは出来ないしルルベが痛かったら、ピルエットの練習は出来ない。腰が痛かったら、アラベスクにあげるのは大変。 だとしたら、上手になるためのレッスン量に満たない、となってしまいます。ケガが多いと練習量は減るのです。 じゃ、どうするの?この答えは、私は既に出してあります。 エビデンスベース、論文や科学的根拠はもちろんのこと、10年以上、バレエ学校でプロダンサーを夢見ている子達と仕事をしながら、何度も世界各国からプロダンサーが集まるガラコンサートの裏側でバレエ団の医療チームの意見を聞きながら、日本のバレエ関係者と12年セミナーを通じて話を聞きながら、もちろん、自分自身の経験から。 単なる経験談かもしれないけれど、それでも、成功したダンサーの裏には涙した100人がいるのではないかと思っているので、その人たちの現場の声を聴きながら、私が出した結論は、生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンが、プロを育てるということです。 もちろん、プロダンサーだけでなく、健康な大人を育てるとも思います。 でも、バレエに関わっている人達は、自分で考えてみましょう。根拠、データと共に。 「子供の安全と健康を考えない親はいないよね」というインスタストーリーに、私と同じバレエ学校を卒業した、今はお母さんになっている人からコメントをもらいました。「子供の安全と健康を考えない親はいないです。身体の安全、心の安全いつも気にしています。真剣にしていたらケガするんですと言っているお教室に入れたいとは思いません!」 彼女の意見は、データではありません。でも大切な娘さんを守りたいお母さんの声です。そして、自分自身もプロを目指し、バレエ学校に留学した経験のある人です。 あなたの考えは何でしょう?何を当たり前にしたいですか?たとえ、世界全体に浸透していないかもしれないけど、ご家庭で、自分のスタジオで、どんな風景を当たり前に見たいですか?そしてそのためには、どのような勉強や、練習、変更が必要ですか? もし、このポッドキャストを聞いてくれている先生たち、治療家、トレーナーの方で、生徒の安全と将来の健康を考えるレッスンが当たり前になるべきだよね!と思ってくれた人たちがいたら、DLS公認スタンスインストラクターコースの5期生の詳細をご確認ください。 ちゃんと、コースに合わない人についても言及してありますので、コースに向いてるか?テストもやってみてください。自分がコースに向いてると分かったら、1年に1度の成長のチャンスをお見逃しなく。 お申込みは今週末5月25日までです。 Happy Dancing!佐藤愛

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DLSポッドキャスト epi561 0.5%とコインの話

計画通りにいかない現実に焦りや落ち込みを感じている佐藤愛が、今こそ思い出したい「プロセスを味わう」という視点について語ります。指導者として、保護者として、生徒として、感じる不安やもどかしさ。でも、目的地に向かう道のりで出会う風景や仲間こそが、成長の証なのかもしれません。旅そのものを楽しむヒントをお届けします。 Transcriptビジネス的に言う、Q2の真ん中に近づいてきて、ちょっと焦っている佐藤愛です。 Qというのはクオーターの頭文字で、一年を3か月ずつに分けて考える方法から、Q1=1,2,3月Q2=4,5,6月Q3=7,8,9月Q4=10,11,12月と言います。 そのため、このポッドキャストが出る2025年5月16日はQ2のちょうど真ん中の月で、1か月のちょうど真ん中あたりとなるんですね。なのでちょっと焦りを感じているんです。 今年掲げた大きなゴール、「Expanshion(拡大)」に対して、思ったように進みが見えなくて。 ポッドキャストでシリーズにしていたので、私の2025年ゴールが「Expanshion(拡大)」だって知っている人は多くいると思うのですが、そのゴールを細かく分けてチームの拡大クラスの拡大知識の拡大ネットワークの拡大健康面での拡大というのを挙げていたのね。 成長がゼロではないです。少しずつ進んでいるものもあります。でも今年の頭に計画していた通りには進んでいない。 しかも、中には自分ではどうしようも出来ないような遅れの原因もあります。例えば、この日までに終わらせるように、と伝えていた仕事がセミナーから帰ってきたら終わっていなかったとか、想定外のケガとか。 ケガの中には防げるものと、防げないものがあり、ダンサーに見られがちなオーバーユーズ障害とも言われる慢性のケガは知識があればある程度防げるのだけど 皮膚の問題で病院に行って、そこで窒素で焼いてもらったんだけどそれがすっごく大きな水ぶくれになり、腫れて、包帯でぐるぐる巻きになるっていう問題がおきまして、思ったように動けないし、タイピングも難しいみたいな状態になっちゃったんですよ、とか。 正直、ガッカリしますよね。今年の4分の1が終わってしまったのに、思ったように前に進んでいないように感じる。進みが遅いだけでなく、後ろに戻っているような部分もあります。 このまま前に進めないんじゃないか?という不安や私には、このゴールを達成できるだけの器がないんじゃないか?という落ち込みやなんでいつもこうなっちゃうの!という怒りとか。そういう気持ちがたくさんあるかもしれません。 もしかしたら、諦めもあるかも。スタートも遅れたんだから、これ以上頑張っても無理、私には無理と思う人もいると思うんです。 結果ではなくプロセスが大事そういう気持ちになっている人はもちろん、今は大丈夫でも、1年というスパンで見た時に、こういう気持ちになることがある人自分ではなく、子供(生徒)の成長で同じように、焦りとか不安がある人は、つまり人間だったら、今日のエピソードは聞いてもらいたいなと思っています。 DLSポッドキャストを聞いてくださっていたら、特に、指導者用セミナーや、インストラクターコースを受けてくれたことがある人なら私が嫌って程、ゴール設定についてお話するのを知っていると思います。 目的地が決まっていなければ、思った方向に進めません。思った方向、というのが決まっていないのだから、当たり前だよね? そして、指導者はスタジオの方向性という大きなゴールから、毎週のクラスのゴールまでを考えないといけない。 それが明確でないと、生徒達がどれくらい成長したのかはもちろん、何を指導するのか、どこまで指導するのかを計算することが出来ない。だからゴール設定は大事。 ダンサーも一緒。プロダンサーになりたいという最終目的地を忘れて甲出しとか、膝を「入れる」ためのストレッチだとかをやってしまうと、ケガして、踊れなくなってしまって、プロダンサーになるというゴールからかけ離れてしまう。 でもね、ゴール「だけ」に執着してしまうとプロセス(過程)を楽しむのを忘れてしまうと思うの。 確かに、ゴールに掲げたものを手に入れるのは楽しみですよね。だってOOが欲しいから、ゴールに掲げているんだから。 だけど、目的地に向かう道にサクラの木が咲いていたり久しぶりに再会した昔の友達がいたり途中まで一緒に歩ける旅仲間と出会ったり風の音や、青葉に太陽が反射している様子が見られたりするわけじゃない? 来日セミナーの為に東京に長く滞在していると、携帯を見て歩いている人が多い事に気づきます。私も含め、地図を見ながらオロオロしている人もいるけれどずーっと携帯の動画(ドラマ?映画??)を見ている人。顔を上げず、何かをタイピングしている人。 毎日見ている風景だから飽きてしまうのかもしれないけど、長いことメルボルンの田舎に住んでいる私にとって、東京ほど観察していて楽しいものはないです。 四季がある国だということはもちろん、掲示板とか、広告とかすぐに変わるし、歩いている人達のファッションや、ポップアップショップなど。それに気づかないのは勿体ないなぁって思ってしまう。 そんな感じで、ゴールに向かっている道にある”風景”も見逃してしまったら勿体ないなぁって思うことがよくあります。それがプロセス(経過)というもの。 最終目的地→6500人の先生が生徒の安全と、将来の健康について勉強している世界2021年日本のバレエ教育に関する全国調査によると、日本には(2021年時点で)1万3千人のバレエの先生がいるそうです。 そして、DLSのゴールは生徒の安全と将来の健康を第一に考えるレッスンが「当たり前」になること。 当たり前の為には、大多数の人達が同じ方向性の考えをする必要があると思うので、導き出された数字が6500人の先生、ってわけ。 もちろん、全員がDLSで勉強する必要はありませんが1回勉強しただけでは、長きに渡る癖や考え方、スタジオ方針は変わらないと思うし21世紀ダンサーを育てるならば、強化エクササイズまで出来なくても最低限全てのバレエスタジオで「正しい」ウォームアップが指導されるようになる必要があると考えているので、(だってウォームアップは、ケガを予防するって立証されているものだからね!) 5-6000人がDLS公認スタンスインストラクターコースを受けてほしい。というゴールを持っています。 そのゴールを早く達成させたいか?答えはYESです。 そのゴールに向かって進んでいるか?答えはYESですが、凄くゆっくりです。 例えば、現在の小鬼(コース修了生)の人数はさっきお話した先生人口の約0.5%なんですって。前には進んでいるけどさ、12年DLSをやってきて、4回コースを開催して1%にも満たないってこと。 0.5%ってグラフにしても、殆ど違いが見えないサイズでしょう?目に見える進捗がないから、思ったように進まないから、諦めるべきか? 答えは…正直なところ、時々そう思う事もありますが、目的地に向かう風景が素晴らしいのでこの旅を楽しむことを優先させたいと考えられるようになりました。 どんな風景が見えるかって?2019年にスタートした1期生がアドバンスドコースを卒業し、より一層ダンサーの安全と健康をサポートしてくれているまだコロナの問題が残っていた2期生が、コースが終わっても集まって勉強していたり、仲間の発表会をサポートしたりしている姿を頻繁に見ることができる初海外参加者もいて、地方組も多い3期生が、小鬼合宿で久しぶりに仲間と再開したり、遠くにいてもオンラインで一緒に活動したりしているコース試験が終わって、まだ結果が出ていない微妙な時期だったのにも関わらず、もっと勉強を続けたいと思ってくれている4期生が、先輩たちに混ざって合宿に参加してくれていたというような風景。 小学生になったばっかりの娘と一緒に、ゲーム感覚で解剖学クイズをした中学受験中の娘と一緒に、コースの勉強をしたあまり話すことのなくなった成人した子供が、パソコンなど助けてくれたエクササイズの練習台になってくれた夫の運動不足が解消されたなんていう、アットホームな風景。 スタジオに来たら勝手にプランクしている子達が増えたという話エクササイズクラスを始めるという連絡に対し、保護者からは前向きなフィードバックしかなかった話発表会前の練習はあえて短くして、本番は誰もケガすることなく、皆で舞台に立てた話なんていう、ダンサーの安全と健康が、それぞれのスタジオで根付いてきている風景。 これらを見ることが出来るから、たとえまだゴールに手が届いていないとしても前を向いて歩いていくことが出来ますし、目的地の方向性が間違っていなかったんだ、と確信を持つことが出来ます。 それって、ガッカリしないとか、イライラしない、不安にならない、という意味ではないです。そういうネガティブな気持ちと「共に」ポジティブな変化を「意図的に」意識すること。 コインには両面があるように、ポジティブとネガティブ、どちらから1つではなく、両方とも存在するんですよね。 好きなことでも、大変な部分があるインストラクターコース中、特に試験の近くで、どのグループにもお話するのですが、自分で選んで、好きで入ったコースでも、試験の勉強のストレスは絶対にある興味があり、好きな分野でも、疲れて、やりたくないって感じることがあるこれがコインの両面という意味です。 でもね、試験勉強のストレスが嫌だ疲れるから、忙しいからと言っていると、一見嫌なことを避けられるように思えるけど、良いことも一緒に避けてしまうんですよね。 コインが欲しかったら、片方だけ手に入れることは出来なくて、両面一緒についてきます。だから、思ったように今年のゴールが達成出来ていない人、成長が見えなくて、諦めかけている人、出来ないかも…ついていけないかも…私には無理かも…と思っている人。少しでも前に進むためには、行動を起こさなければいけません。 ただ、行動を起こせば「100%」思ったように進めるわけではないし、スムーズに、問題なく物事を終わらせることが出来るわけではないけど、そのリスクを背負わないと、何も変わらないです。 何もしない、というのは心地よいように感じるし、OOが出来たら、XXが終わったら、などタイミングを待つのも”冷静な対応”に感じるけど待っていても、リスクが減るわけでもありません。 特に忙しい毎日を送っているダンサーや先生なら1つが終わると、次の準備がやってくるってことを十分知っていますよね? 発表会の準備は長くかかるし、レッスンプランも作らなきゃいけないし新しい生徒募集の準備や、新クラスを作るかどうかも考えるし、確定申告だって、毎年決まった時期にやってきます。今あげたような仕事は、1年待っても、3年待っても減ることはないでしょう。 もちろん、長期治療中の家族がいて、最後の時間を一緒に過ごす子供がいじめられていて、不登校だからサポートが必要赤ちゃんが生まれたばかりで、毎晩3時間毎に起きている など特別なシチュエーションだったら、別だけど、それは分別がつく大人なら分かる事でしょう。 例えばスタジオを開いたばかりで大変という人もいれば長くスタジオをやってきて、生徒さん達も毎年こういうスケジュールというのに慣れているから変更しづらい、という人もいます。 生徒が少なくて困っているという人もいれば生徒が多くて、事務作業だけで週末終わってしまうという人もいるはずです。 今あげた例の先生たちは大変な思いをしていると思います。たとえ、自分が好きなバレエで、自分の夢だったスタジオを経営していたとしても。コインは常に両面があるのです。 0.5%の成長先ほどもお話したように、0.5%ってグラフでも見えづらい。とはいえ、思ったように成長しないんだから、って放っておいても何も変わりません。あ、それは嘘だ。逆戻りしちゃうでしょうね。 そして、たとえ成長が0.5%だったとしても、そこに向かう途中の風景は素晴らしく、小鬼たちという旅の仲間も出来ました。 私も含め、誰も0.5%成長するのがゴールに掲げる人もいないだろうけど、自分が信じる道を選び、思ったように成長しないリスクの方が、何も行動を起こさず、情報が存在し、防げるケガを横目で見ながら「そうは言っても、島国体質の日本で、古い考えの先生たちが健在しているバレエ界で変わるわけないもんね」と言って、見せつけるかのようにため息をつく中年元バレエ学校教師になるリスクと比べてぜーんぜん小さく感じるので、私は、エビデンスベースの情報をアップし続けます。 こうやって、ポッドキャストやインスタなど無料でやったり、1日、2日で出来るセミナーにしたり、毎週、お家から簡単に参加出来るオンラインエクササイズクラスにしたりして。 12年間、精魂込めて作ってきたDLSですから悪口を言われたり、0.5%だけしか成長がないという数字を見てガッカリしますよ。 でもね、行動を起こしてガッカリする方が、行動を起こさずに、ガッカリするよりも、数倍も良いと思う。 人目に出るということは、良い意味も、悪い意味もありますし、エビデンスを見るということは、自分にとって悪い数字だとしても、統計を見る必要があります。だって、コインは常に両面が付いてくるからね。 DLSをスタートさせる1年前から来日セミナーをしていたため、今年3月の来日をもって私のセミナー指導歴は12年、一回りしました。 実は、一番最初の来日セミナーから参加してくれていた先生の1人が、今年も教師の為のバレエ解剖学 モジュール3を受けに来てくれました。1日だけしか時間が取れなかったけど、復習したいから、と。 その先生の生徒さん、昔のセミナーでは子供だったのに今ではオーディション活動に励んているダンサーになっていて、やっぱりクラスに来てくれていました。 別の、だけど同じく12年前からセミナーを受けてくれている先生はインストラクターコースも、アドバンスドコースも終えて今でも小鬼合宿に来てくれています。 私の本をキッカケに、解剖学に興味を持って理学療法士の勉強を始め、この春、国家試験に合格した、という元プロダンサーも忙しい引っ越しの合間に、受講しに来てくれました。 ケガしてた時に、ボディコンサークルが支えになったと教えてくれた中学生や解剖学やエクササイズが大好きで、もっと勉強したいと何枚ものページにお手紙を書いてくれた高校生にも会いました。 たとえ統計的には0.5%の成長だったとしても、干支が1週回るだけの時間、応援し続けてくれた人達がいて、誰かの人生にポジティブな影響を与えることができたのであれば、それって素晴らしいプロセス、過程なんじゃないかなって思います。 そして、たとえ6500人というゴールを達成する事ができなくても、その目的への道の途中、こういった人達と時間を過ごすことが出来るなら、ゴールが達成できなくても、十分収穫のある旅だったのではないかとも思います。 もし、このポッドキャストを聞いてくれている人達の中でリスクや言い訳はたくさん思いつくけれど、コインの暗い側面から逃げず、もっと高い山に登ってみたいもしかしたら山のてっぺんに届かないかもしれないけど、その道の途中でしか見えない風景や、仲間と出会いたいと思った人がいたら、DLS公認スタンスインストラクターコース5期生の詳細を確認してください。 生徒の安全と将来の健康を第一に考えるのが「当たり前」になるべきと思っている人達が集まり、お互いを高めあったり、感化したり出来る側面と、プレッシャーの中、出来ない自分と向き合わなければいけない側面コインの両面から、今までになく成長できるはずです。 先日、5月13日に無料説明会が行われ、1年に一度の申込がオープンしました。詳細資料、コースに向いてるかテスト、そして説明会の動画をご希望の方はhello@dancerslifesupport.comにメールしてくださいね。 短い期間しか小鬼への扉は開かれません。迷っている人はお早めに行動を起こしてくださいね。 Happy Dancing!佐藤愛

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