DLSポッドキャスト epi519 知らなきゃ困る ちびっこダンサーのつま先

子供の偏平足は自然なことです。 私も子供の頃、自分が偏平足だと思い、竹踏み用のプラスチックの棒がありましたが、 現在はそれは危険であると分かっています。 子供の足のアーチは10歳くらいまでに徐々に発達するものなので、 幼い頃の偏平足は問題ではなく、その指導は不要ですし、 それを理由にダンサーになれないなどと言うことは誤りです。 Transcript こんにちは、子供の時、ずっと偏平足だと思っていた佐藤愛です。 そうだからなのか分かりませんが、うちには竹踏み用の棒みたいなのがありました。 今でも実家のどこかにあると思います。   竹踏み用の棒って分かります? 流石に竹では出来ていませんでしたけど、かまぼこみたいな形をした、 緑色の竹のように節がついているプラスチックの棒で、 マッサージ用の凸凹がついていました。   時は経て、体のことを勉強しました現在の私が分かっていることは 子供の場合、偏平足で当たり前 足裏マッサージのやり過ぎは危険 偏平足、フラットアーチは統一されたルールがないため何センチ以下だったら偏平足という世界的な共通点がない ということ。   なので、ダンサーの足セミナーや、 ひざ下にフォーカスを当てて勉強する「教師の為のバレエ解剖学講座モジュール4」では 小さい子達のクラスで、 土踏まず持ち上げて アーチを引き上げて などの言葉をかけることが出来ない、と何度もお話しています。   存在しないんでね、アーチ自体が。…

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DLSポッドキャスト epi518 バレエ保護者用セミナーが戻ってくる!DLS11周年イベントのお知らせ

8月1日のDLS11周年のイベント「保護者向けセミナー」の情報を公開しました! 「保護者が知っておきたい成長期の体」をテーマに 保護者がダンサーの体と夢を守るために知っておきたいことや お家で出来ること・危険サインについてなどをお話していきます。 また、「ダンサーの食事」と「ワガノワシラバス対談」もライブラリに追加されます! Transcript こんにちは、2024年7月のポッドキャストも残り2エピソードとなり びっくりしている佐藤愛です。   ご存じの方も多いと思いますが、DLSお誕生日は8月1日。   バレエ学校と、自分のクリニック運営の合間を縫って準備し、 2013年に5つのブログ記事と共にスタートしたDLSが、 あと少しで11年目を迎えるなんて、感慨深いものです。   もう消してしまった記事ではありますが、 サイトがスタートしてから2,3か月後、 オープンから合計200人の皆さんがブログに脚を運んでくれたという日に お礼と驚きのブログを書いたのを今でも覚えています。   当時の私にとって200人はとっても大きな数字に感じたんです。 もちろん、延べ人数なので、同じ人がサイトを見に来てくれていたのかもしれませんが、 それでも大きい数字でした。   未だに、DLSをどうやって見つけましたか?という質問をすると 「ブログを読み漁りました」という人たちがいて たとえ誰も見ていないと思っても、 継続するって大切なんだなと改めて感じます。   それと同時に、最近ではインスタで200いいねがつくと…

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DLSポッドキャスト epi517 バレエ向きの体って何?

今日のポッドキャストでは「バレエ向きの体」を深掘りします。 多くのダンサーが一度は聞いたことがあるこの言葉、実は解剖学的には存在しません。 バレエ解剖学の視点から「バレエ向きの体」という言葉を解説し、健康で効率的な体の使い方についてお話します。 柔軟性や細さだけではない、本当のバレエ向きの体とは何かを一緒に考えてみませんか? Transcript 絶賛冬の南半球よりお送りしておりますDLSポッドキャスト、 皆さんの早口ホスト、佐藤愛です。   日本語でホストというと、六本木な感じというの? 夜のお店的なイメージがあるかもしれませんが、 英語のHostとは主催者、司会という意味の言葉です。 だからホームパーティーをするとしたら、そのお家の人がホストだし、 ポッドキャストやラジオの場合は、メインでしゃべっている人。 つまりDLSポッドキャストなら私がホストになるんですね。   もちろんホステス、と女性名詞にすることもできますが スチュワーデスではなく、キャビンアテンダントやCA バレリーナ、バレリーノと分けず、ダンサー と使うのと同じように、 現在では、性別に関係なく「ホスト」を使用するのが主流ですね。   多分私の父世代はまだスチュワーデスとか、OLさんなんて言うんでしょう。 OLって言葉も男女平等から遠く離れた歴史をもった言葉ですが、 英語だと思っている人たちがいるので一応言及しておくよ。 これは、雑誌が募集して決まった、和製英語だからね。   もし、未だにバレリーナという言葉を使っている方がいたら、 この機会にそっと言葉を変えてくださいね。   何を隠そう、DLSでも「バレリーナの卵セミナー」というクラスを、…

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DLSポッドキャスト epi516 ダンサーの食事に関する考え方にチャレンジ!

ダンサーにとても大切な「食事」を、治療家・指導者・解剖学講師の視点から考えました。 ケガの予防や修復、集中力には食事が欠かせません。 食事はエネルギー源であり、痩せる=パフォーマンス向上ではありません。 正しい食事があってこそ、レッスンに集中でき、軽やかに踊ることができます。 食事は悪ではなく、あなたの体は敵ではありません。 Transcript きっと、メルボルンより北にいるはずの佐藤愛です。   レギュラーリスナーの方なら、 「この言い方だと、たぶん愛さんは事前にレコーディングしているんだろうな」 と思ってくれることでしょう。 その通り。   DLSチームの一人に、メルボルンの大学生がいて、 彼女がポッドキャストの編集や準備をお手伝いしてくれているんですね。 彼女が日本に一時帰国するので、何本か先にエピソードを録音しています。   2週間前のエピソードでは前まで冬に行われていた気温問題に終止符を打つために、 北に行くよという話をしたので、 何を話しているんだろう?と思った方は過去のエピソードを聞いてくださいね。   このようにポッドキャストでは、最近の私の裏話や 先週のエピソードの様にメルボルンやオーストラリアの話などもお届けしています。 聞き逃さないように、ご使用のポッドキャストアプリで、 DLSポッドキャストをご登録するのをお忘れなく。   もちろん、YouTubeでもお聞き頂けますが、 移動中に聞きたい方は巷にたくさんある、無料のポッドキャストアプリがおススメです。    …

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DLSポッドキャスト epi515 隣の芝生は青く見える時の考え方

「隣の芝生は青く見える」ということわざについて考えてみました。 他人のものが自分より良く見えるという意味ですが、 本当に大切なのは他人と自分を比較することではなく、 自分自身の行動に焦点を当てること。 自分も努力を重ねれば、青々とした芝生を手に入れることができます。 自分の庭に水をやり、自分の夢に向かって行動を起こしましょう。 Transcript お庭の芝生が青々しているメルボルンより佐藤愛です。 乾燥大陸とも言われるオーストラリアのメルボルンがあるビクトリア州は、 夏になると乾燥がより一層激しくなります。 あまりにも乾燥してしまって、山火事になるくらいです。 なので、夏場の芝生は茶色いんですよ。 逆に今現在、つまり冬は青々としています。 写真だけで見ると、あれ、5月くらいかな?と思ってしまうくらい。   さて、今日のポッドキャストでは、 「隣の芝生は青く見える」ということわざについて考えていきたいと思っています。   実はね、このことわざは英語でも100%一緒なんですよ。 The grass is always greener on the other side of the…

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DLSポッドキャスト epi514 北に向かう話とバレエ人生を豊かにする3点

夫婦間の戦いから「妥協」の大切さについて考えてみました。 先生vs生徒、主宰者vs助教、先生vs保護者など対立が生まれやすいバレエ界だからこそ 「お互いの意見の真ん中を探すこと」はとても重要です。 そして、「今の環境で最大限の努力をすること」、「休暇を大切にすること」は 人生を豊かにする上でも非常に大切だと感じています。 Transcript あと1週間で北に向かう佐藤愛です。お元気ですか?   北に向かうって愛さんどうした!?と思いますよね。 ながーい戦いの上、北に向かうことになっているのですが、バレエとは全く関係ないので短くお話しますね。   旦那、通称神は寒さに弱いです。 私は暑さに弱いです。 よって、戦いが起こるんですね。   メルボルンの寒さは、カナダでマイナス何十度の生活をしていた人たちに言わせても、かなり過酷だそうです。 そう、メルボルンは寒いのよ。 気温はマイナスにならないんだけど、風が異常に冷たいし、乾燥地帯特有の痛い寒さがあります。   そして、私たちが住んでいるエリアは平らで、大きな木や建物がないため、 風が強いエリアなんですね。 そのため、この家に引っ越してきてから約10年、冬になると戦いが起こるのです。   「どうしてこんなに寒いところに住んでいるだ!活動的になれないじゃないか!」 と神らしくない発言をする神と、 「ほかの国に比べて、この寒さは酷くない!地球温暖化を考えたらメルボルンに住んでいるほうが安全だ!」 と反発する私。   昔マルチーズとプードルの混ざったちび犬、ウファがいた時は 「ほら、ウファも寒がっているじゃないか!」…

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DLSポッドキャスト epi513 トウシューズは12歳から

「トウシューズは12歳から」という当たり前は、DLSだけのルールではなく、 国際ダンス医科学学会で定められた国際的な基準です。 ただ、まだまだこのルールを知らない人が多いのが現状です。 このガイドラインについて掘り下げたので、 自分のスタジオが生徒の安全と健康を第一に考えた適切な指導をしているか確認してみてくださいね。 Transcript DLS公認スタンスインストラクターコース4期生が正式にスタートし、 過去最大人数のコース生と一緒に10か月過ごせること、 そしてよりよいバレエ界を作っていけることにワクワクしている佐藤愛です。   今回のコース申込みももちろん、 毎回来日セミナーやDLSお誕生日の8月1日付近に行っているイベントでもそうですが、 皆さんに見えている部分のお仕事と、皆さんに見えない部分のお仕事があります。   皆さんに見えない部分のお仕事とは、 クラス資料作りとか、会場予約とか、多分バレエの先生たちだったら「そーだよね」と思うような作業と、 ゴールやKPI設定、作業スケジュール制作、手順アップデートなど、 会社でお仕事をしたことがある人たちならわかるような作業があるのですが、   準備だけでなく、終わった後の死体解剖って言って通じる? イベント後に、何がうまくいって、どこの改善が必要か?という研究もします。   バレエダンサーでもわかるような言葉にしてみると、 コンクールに出るという場合、当日踊っている2分程度が目に見える部分だとしましょう。   将来につながる可能性を考えずたった2分のために、 自分の体や健康を犠牲にする人たちがいるのが悲しいですが、 今日はその話ではないので飛ばします。   今年のDLS誕生祭の際に、コンクールについてのセミナーを…

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DLSポッドキャスト epi512 自分が主宰者でない先生たちへ

「若いからいいわね」と言われたのが悔しくて、早く30歳になりたかったあの頃から10年。 39歳になった私が、First No Harmの信条に基づき、 勇気を持って改善に取り組む多くの若い先生たちに伝えたいことをお話しました。 正しい知識を得て、自分の信じる道を進み、理想の指導者となるための心得を考えてみました。 Transcript こんにちは、今週の火曜日が誕生日だったため、また1つ年を重ねた佐藤愛です。   誕生日が近づいてくると、昔、祖母が「あいちゃんはシュガーラブなのよ」と 知っている英語で頑張って名前の説明をしていたのを思い出します。   そうやって言われたのが誕生日だったわけではないですが、 誕生日が虫歯の日じゃないですか! だから、シュガーがラブで虫歯の日なんて、 なんだか笑えるなと思うのです。   そんなこんなで私は39歳になりました。 DLSを始めたのは20代後半で、その際は早く30歳になりたいと思っていたものです。   理由は簡単で、日本で頑張って活動していても 「愛さんは若いから」 の一言で終わらせられてしまうのが悔しかったんです。 「愛さんは女性だから」 というのも男性のトレーナーから言われたことがあります。   日本のジェンダーギャップ指数でどんどん数値が下がっており、 2024年は144カ国中114位だったそうですよ。 下から数えた方が早く、先進国として恥ずかしいこの数字の中で、 未だに「女性の方が仕事になる」という考え方をしている人がいるんですから、…

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DLSポッドキャスト epi511 家族を言い訳にしていない?

つい「家族がいるから」「小さい子どもがいるから」と言い訳をしてしまっていませんか? もちろん、ご家庭の事情で勉強よりも優先すべきものがある時はあります。 ただ、勉強をできる時でも、自分の努力不足、勇気不足を人のせいにしていませんか? 子育てをしながらコースに参加した人の経験談を紹介しながら、無意識の制限についてお話しました。 Transcript 太陽は出ていても、寒い日が続き、あっという間に日が落ちてしまうメルボルンより、佐藤愛です。   南半球は季節が逆とか、お風呂の栓を抜くと水が反対周りするとか。 知識として皆さんもご存じかと思いますが、実際に体験してみないと分かりづらいですよね。 ちなみに、トイレの水が流れる方向が逆になるのを知っていても、毎回来日して実家に帰る度に、1度は凝視しちゃいます。   この前秋を楽しむために山の方に行ったんですけど、 山道でおっきなカンガルーが車にぶつかりそうな距離で飛んできてビックリしましたね。   知っているんですよ、知識としては少しでも山の方に行けばカンガルーがいっぱいいるということとか、 アイツら、くまのプーさんのイメージからか ポケットに赤ちゃんが入っている、ジャンプが好きなかわいい子、という感じがするかもしれないけど、 野生動物ですからね、しかも筋肉ムキムキ、結構好戦的な。   車対カンガルーだったら、カンガルーが勝ちますから。 大丈夫、ぶつかりませんでした。   さて、今日のポッドキャストエピソードでは 「家族を言い訳にしない」というちょっと辛口な内容をお届けしようと思っているのですが、 その前に、5月中いくつか長めのボーナスポッドキャストをお届けしてきたじゃないですか。 どうです?楽しんでもらえましたか?   DLSチームのアイデアで、もっと長いポッドキャストが欲しいというのがあったんですよ。 通勤時間が10分だけの人はいないだろうから、30分とかのエピソードがあったらいいのにって。 確かに、と思ってちょっとテスト的にインスタライブの音声をアップしてみました。…

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DLSポッドキャスト epi510 コースの夢と離脱をされた人の話

インストラクターコース4期生のお申込締切まで2日になりました。 過去の参加者には、さまざまな理由でコースを離脱した人がいました。 コースを離脱した人の経験談や離脱せざるをえなくなった時のサポートなどを紹介しました。 日本のバレエ界をよりよくしていくために、 「当たり前」を変えるために、一緒に学んでくれる人をお待ちしています。 Transcript こんにちは、皆さんがDLS公認スタンスインストラクター4期生お申込み終了まで あと2日の時に聞いてくださっていると思うと ワクワクとドキドキが入り混じった感情になる佐藤愛です。   このポッドキャストを未来に聞いてくださっている方の為にお話すると、 このポッドキャストは2024年5月24日にアップロードされます。 そして4期生申込最終日は5月26日なんですね。 もし、未来で聞いている人がいたら、5期生の申込とかなのかな。   長年やっていきたいコースというより、早く目標を達成したいという気持ちが強いコースの為、 いつまで続けているか分からないのですが、 未来には、生徒の安全と将来の健康を第一に考えてくれる人が増えていたら嬉しいです。   今「早く目標を達成したい」とお話しましたが、目標とはなにか?って思いますよね。 このコースの目標は、そして今は2024年ですから、未来では数字が変わっているかもしれませんけれど 日本には1万3千人いると言われるバレエの先生の大多数が ダンサーの安全と将来の健康を第一に考えて指導してくれること。   そして、DLS公認スタンスインストラクターコースでは、 一般的に健康だと言われるけど、エビデンスは逆を示唆している2点、 過度な柔軟性と 体重・体型にフォーカスした指導 を辞め、様々なスポーツでは既に取り入れられている ウォームアップやクールダウン、クロストレーニングの知識を身につける…

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