上達してない…と思っているダンサーへ

2021年春のオンラインセミナーも終了し、3月から始まったボディコンサークルも順調に2グループ目が出来ました。

 

こうやって周りの人達が勉強している様子をSNSにアップしていたり、

新しく学んだ知識と共に指導の方向転換をしていたりするのを見ているときに

「私、上達してないじゃん…」

と思っている人もいるかもしれません。

 

もしかしたら、日々のレッスンの中で言われた注意通りに動けなくて

やっぱり才能ないのかなぁ…なんて思っている人もいるかもしれませんよね。

 

今日のブログは上達が目に見えない時に読んでほしいことを書きました。

バレエ解剖学ではないけれど、とても大事な事だと思うので是非読んでみてください。

(読みやすいように軽く書いたけど、話口調の文章が嫌いな人はUターンしてくださいませ。お疲れ様でした)

良くわからない、は上達している証拠

「よくわかりませんでした」

「いまいち理解できていません」

という言葉を聞くたびに、おめでとう!と言ってあげたい子たちはたくさんいます。

 

学びには4つのステップがある、と言われるのね。

これはスタンスWSやターンアウトWSでも資料に載せてあります。

(もっと知りたい人やリソースは英語のwikiにリンクツリーがあります)

 

unconscious imcompetence(出来ないことも分かってないよ)

conscious incometence(考えてるけど出来ないよ…)

conscious competence(考えてれば出来るよ)

unconscious cometence(考えなくても出来るよ!)

 

この順番で考えると、

「分かっていない」「理解できていない」と自分が分かったということは、学びのステップNO.2に来ているんです。

 

知らない=自分の世界に存在していないってことだからね。

ストレッチはいいものだと信じていたら、それを疑うような行動や勉強に手を出さないだろうし

自分の癖が分かっていなかったら、それを直すことすら出来ないでしょ。

そういうこと。

出来ない事が悪いことだと思わないで

トレーニングの世界では出来るようになったエクササイズを繰り返していても効果が出ません

出ないというか、スローに退化してしまいます。

 

体(筋肉やコーディネーション力など)が慣れてしまうと、

動きが出来るように強くなろうモードから、出来る限りこの動きを省エネに行おうモードにスイッチが変わります。

だから、リハーサルで何度も練習すると疲れなくなってくるのね。

 

だから80-90%エクササイズが出来るようになったら、私は次の段階、つまり難易度アップに移動させます。

慣れちゃう時間をなくし、どんどん強くなってほしいから。

ということはだよ、上達したかったら出来るところでやっていたら意味がないのさ。

 

出来るようになってきている、という感覚は大切。

自信にもなるからね。

ただし「出来ちゃう」だと完結してしまうので、常に出来ない自分と向き合っているクラスにいないといけないのね。

 

ただ、出来ない事を悪いことだと思っている人は、

  • 出来ない=伸びしろ
  • 出来ない事を「あえて」やっているから上達していくんだ

という考え方ではなくて

  • 出来ない=才能ない=じゃ、辞めよう

になってしまう。

 

出来る、出来ないの2択ではない世界を知らない人は、自ら上達する道を失くしてしまっている

でも、残念ながら社会的には

  • 出来ないー落ちこぼれ、才能がない、怠けている
  • 出来るー才能がある、努力している

と思っているよね。

 

いやいや、出来ない、をやり続けている人の方を努力が出来る人、と呼ぶのだよ。

出来ちゃう人は、出来るところで満足しちゃって、止まっているのだから努力じゃないでしょ。

 

これね、柔軟性セミナーでもお話しているんだけど

体がもともと柔らかい人がストレッチしているのは努力じゃないよね?

だってできる事、得意なことをやっているんだもの

 

出来ないこと、苦手なことを克服して初めて、称賛に値するんでしょ?

だったら、その子が苦手なこと、例えば

  • 強い軸を作るためのエクササイズ
  • スタミナを作るための運動(体が柔らかい=疲れやすいから。詳細は柔軟性セミナーでお話してます)
  • 大きすぎる可動域をサポートするための筋力と筋持久力

をやるべきじゃない?

 

「出来ない事」「出来ない人」に対する偏見がないか?を再度確認してみてね。

目に見えない成長だって存在する

ボディコンサークルの初月にも話をしたんだけど、成長って前に進む「だけ」ではないんだよね。

大きな木を考えてみようか。

 

木の高さが高くなる事「だけ」が成長じゃないですよね?例えば

  • 根っこが深くなること
  • 根っこが広がること
  • 木の枝が上だけでなく、すべての方向に伸びること
  • 次のシーズンにより多く実をつけるために、エネルギーを貯めておくこと

これらすべてが成長です。

 

脚を高くあげたい、というゴールがある。

でも鏡の自分はいつまでたっても90度のデベロッペでギリギリ…

やっぱり才能がないんだ。

 

じゃなくて!

脚の高さが変わらなくても、

  • 軸足がしっかりとし、安定するようになったら
  • 胴体やポーデブラを正しいところでホールド出来るようになり、優雅なラインが出来るようになったら

これは成長です。

 

そして忘れてはいけないことは、まだ脚を高く上げられないけど

  • どのエクササイズが必要かが分かった
  • どの筋肉を意識すればいいのか感じられるようになった

というのも成長なのよ。

 

鏡に映らないかもしれないし、先生に引き続き注意されるかもしれないけど

貴方の中に変化があり、理解が増え、できる事が増えていくならば成長

 

目に見える事、形だけにフォーカスしてしまうと、バレエという芸術が、バレエスポーツになってしまうと思います。

スポーツの世界ではタイムや技術難易度で優越がつくかもしれません。

 

でもバレエが芸術で、技術は表現するツールの一部であり、全てではないとしたら。

自分という人間を育てるために、将来バレエを職業に選ばなかったとしてもバレエを通じて様々なことを学びたかったら、

目に見える事に囚われず、自分にとっての成長(の定義)を考える必要があると思うの。

努力は大切だけど、痛くなくてもいい

もちろん、上達するための努力は大切です。

苦手なことを続けるっていう根気も必要だし、周りに流されない心の強さも大事です。

派手じゃなくても、正しいことを確実に、継続して行うという忍耐は「楽」ではないです。

 

でもね、努力=常に痛いこと、ではありません。

この記事でも書いたけど100%レッスンに集中するために休むこと、エネルギー補給をすること、知識を取り入れる事は努力でしょ?

思いついた時だけー!ではなく、事前に準備したり、スケジュールを立てないといけないんだもの、そう簡単にみんなが出来ない部分ですよね。

 

くれぐれも上達が見えないから、自分がダメな人間なんだと思ったり、もっとキツイことをすればいいんだ!と思わないでください。

特にキツイことをしよう!と思っている人の中には、まったくもって努力の方向性が正しくない人もたくさんいる。

これは時間の無駄だし、効果が出なくて当たり前よ。

 

  • 出来ないことが分かった事
  • 出来ない事から目を逸らせず、正しく続けている事
  • 目に見えない成長も感じる事

は上達している事と同義語だと私は思います。

 

Happy Dancing!

 

 

  • <お知らせ>

    体の声を聞く練習と共に、弱点を克服し踊り続ける事、長く指導し続ける事が出来る体を育てるボディコンサークルは毎週日曜日にZoomにて行われています。

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  • <お知らせ>

    DLS教師のためのバレエ解剖学講座モジュール1&2を受講された方々向けに、毎月ダンサーに見られやすいケガ予防とレッスンの作り方についてを勉強する「教師のための月一勉強会」があります。

    モジュール受講者は毎月のテーマとスケジュールをこちらからご確認くださいね。

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