ストレッチのDO&DON’T DON’T編

*この記事は2013年9月にアップされた後、より読みやすく最新情報にするために2020年に編集されています。

 

ストレッチ。

これは私にとって敵のようなものです。

ダンサーに何度説明しても聞いてもらえないので、私はダンサーのストレッチは信仰なんじゃないか!?と考えることも多々あり。

ストレッチ信仰

  1. レッスン前のウォームアップはストレッチ!これで準備万端!!
  2. 友達に背中を押してもらって毎日痛みに耐えながらストレッチしています。そのうち体が柔らかくなるはず!!
  3. 小さい子供の体は柔らかいので、今のうちにたっぷりカエルのポーズで股関節を柔らかくしておきましょう!
  4. トウシューズを履いて踊りたいから、つま先をピアノの下に入れて伸ばしています!
  5. 1,2,3,4!弾みをつけてどんどん伸ばします!

 

恐ろしい!!

とは言っても、私も踊っていたときはこれら全てをやっていました・・・

ウォームアップ=床に座ってストレッチ。

寒いときはヒーターの前を確保(だって体は暖かいほうがいいんだよね?)

 

かえるのポーズを見せびらかし、

部活ではイチッニーサーンッ!とめちゃめちゃ弾みをつけて(しかも後ろから友達が押しながらっ!!)ストレッチをしていましたねー。

 

あーあ。

でもダンサーは柔らかくないといけないんでしょ?

「ダンサーは体が柔らかい」これは事実だと思いますよ。

だけどね、バレエレッスンを受けてきたから柔らかくなるのか、柔軟性を作らないと踊れないのか?

ここは考えるべきだと思うんです。

 

  • お習字行く前に、バランスよく字を書ける練習が必要?
  • ピアノ習う前に、バイエルが弾けていなきゃいけない?
  • 水泳習う前に、泳ぎ方を知ってる?

習い事の中で上達していく技術ってありますでしょ?

 

そして体が柔らかければケガしない、っていうけれどソレ本当?

柔らかいってどこまでを指すの?

どこまでのストレッチをしたら「OK、あなたは安全に踊れます」ってなるの?

 

筋肉って、ずーっと伸びていかないよ。

ろくろ首みたいになって怖いじゃん!

人に補助してもらうストレッチはするべきではない

たとえバレエの先生でも、

生徒の体をしっかりと知っていて、解剖学の知識がない限り、するべきではありません。

 

レッスン前にストレッチをすることによって、筋肉が一時的に弱くなってしまうというか、働くなくなってしまう事もあるのよ。

レッスン前に使いたい部分をあえて使えないようにする、ってなんだか本末転倒だよね。

 

ストレッチはウォームアップではございません!

スタジオについた途端、床にぺったりと座り込んでストレッチ。

体の感覚ができているプロであれば別に問題ないかと思いますが(そして既にプロなんだから実力もあるって事よね。)、

練習中のダンサーはウォームアップで自分の体の感覚を覚えるべきです。

 

レッスンで腹筋をたくさん注意されるのであったら、腹筋を使っている感覚を覚える

ハムストリングが使えないならば、脚の後ろ側の筋肉のスイッチが入っている感覚を覚える

このようなことをしつつ、心拍数を上げて、筋肉を温めるのがウォームアップです。

→ウォームアップの記事はこちら

 

それをせず、使いたいところの筋肉を使えないように伸ばしちゃって、

しかも「使ってる感覚」さえわからない・・・

それじゃレッスンの時に体が引きあがっているわけもなければ、先生に同じ注意を何度も言われてしまいますよね。

無理なストレッチや弾みをつけたストレッチ

無理にぎゅーぎゅーストレッチをしたり、バウンスさせてストレッチする場合、

効果がないだけでなく、逆に筋肉を固くしてしまいます。

 

体の中には、伸張反射(しんちょうはんしゃ・Stretch Reflex)と呼ばれるものがあります。

これが、せっかく体を柔らかくしようとしているのに、逆に固くなってしまう原因。

 

例えば、お友達につま先をぎゅーっと地面に押して伸ばすストレッチ。

痛いなんて言えない環境でストレッチはさせるべきではないし、

第一お友達が骨の構造、関節の向き、貴方のケガなんて知っているわけないんだから、ケガの原因になるのは当たり前でしょ。

 

先生が骨盤を押すカエルストレッチは股関節の痛みに繋がります。

股関節は骨盤から大腿骨へ体重を乗せるように作られていますが、カエルのポーズみたいに股関節「前」で体重を受けとるようには出来ていません。

特にアラセコンドに上げたときにコキコキいう痛みのある股関節の人はこういう形のストレッチが原因だったりもします。

 

開脚なども痛いところで我慢したら、その部分が一時的に固くなっちゃいます。

レッスン前に固くしてどうするの!?って感じでしょう?

 

ケガしている組織は修復が先!

ケガしている部分、痛いところを入念に伸ばしている人達がいるんだけど、これもストップしましょう。

もちろん、ケガの種類にもよるし、ケガの治療内容、ギブスの有無や、ケガの回復が今O%なのか?によっても変わります。

しかし、そういう事が分からない人はルールとして痛いところは伸ばさない、と頭に入れておいてください。

 

  • 包丁で指を切ったら、その場所伸ばしますか?
  • 骨が折れていたら引っ張りますか?

サイコパスじゃない限り、しないよね?

 

ケガしている=何かが損傷しているということ。

切れている(折れている)組織を引っ張るのは、修復を遅らせてしまう可能性があります。

 

まずはケガを治すこと。

そうじゃないと踊れませんからね。

まとめ:ダンサーのストレッチ DON’T編

  • そのストレッチが必要か?安全なのか?を考えましょう
  • そのストレッチがレッスンで役に立つのか?も考えましょう
  • 昔からやっています、だったら昔と同じ=上達はしていません

 

その上で、指導者だったらしっかりとけがのリスクを理解してください。

間違ったストレッチほどケガに繋がるものはありません。

しかも自分でやっているから分かるでしょ、癖になるんです。

ストレッチについての記事はたくさんありますので、教師の方は特にそれらを読んで勉強して下さい。

 

ストレッチのDOはこちらからどうぞ!

 

 

Happy Dancing!

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