ケガが治っても弱く感じる時にはどうしたらいい? DLSポッドキャスト epi294

 

2020年1月に行われたプリエ本先行予約特別イベントのQ&Aセッションより、

長期のケガ回復まであと少し!なダンサーのリハビリプログラムと、バレエノートを書くメリットをお話しました。

体の声を聞くってどういう事か分からないダンサーは特に聞いてみてください。

 

聞きたい人はこちらから

 

スクリプト

みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?

DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス

ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。

 

今月はプリエ本先行予約イベントのQ&Aセクションよりいくつかの回答をピックアップしてポッドキャストにしました。

イベントに来てくれた人は復習として、来られなかった人は行きたかったなーと思いながら聞いてください。

 

最初の質問は結構大きめのケガをした子の話。

2つ目の質問は体の声を聴くってどういう事?という質問の答えの一部より。

1つ目の回答の補足みたいになるのでペアでアップしますね。

 

ではイベント音声をどうぞ。

 

 

(質問者)
今日は貴重な機会をいただきありがとうございます。愛さんに質問があります。

去年の5月に右足首の靭帯を損傷してしまいました。2ヶ月間松葉杖生活をして今は復帰しています。

整形外科の先生にはあまり緩んではいないと言われましたが、いつものレッスンでは感じなくてもポワントのレッスンをしているときに右足首が捻挫をした方向に行ってしまうことがあります。

今は右足のカフライズを左よりも多くしたりしているのですが、体力がないということも関係していると思うので、体力を上げる方法や右足首が強くなるようなエクササイズやケアがあったら教えて欲しいです。

 

(愛さん回答)

しっかりしてるわーって声が!質問が素晴らしかった。

まず1つ目に考えなきゃいけないのは捻挫をしてから今右の足の方がこっちに行きやすいのか、そもそもそっちに行きやすかったから捻挫をしてしまったのか。それは考える必要があります。

どっちにしても同じことはやらなきゃいけないんだけど、自分の中で捻挫のせいだからなのか、だから捻挫したのかなだと考え方が変わると思うのでそれはちょっと頭に入れておいてください。

 

体力をつける方法。

日本だと難しいんだけど、捻挫した子に1番いいのは水泳とかなんです。

ただそれって日本にいるとすごい高級ジムとかに行かないと、もしくは夏場じゃないとすごく難しいかなというところがあるので、そうじゃなかったら他にできること、ランニング。

ただこれは物がいらないけれどそっちの足また捻挫する可能性があるのでちょっと気をつけなきゃいけない。

あとはバイクに乗る。自転車漕ぐってやつです。それも結構有効です。

 

自転車漕ぐと太腿太くなっちゃうんじゃないの?っていう声もたくさんあるのですが、

自転車の椅子が低く、おばちゃんママチャリみたいになってるとすごい腰が丸くなり、太腿ばかりになってしまいます。

すごい勢いで坂登る人達を見たことあると思うんですけど、そういう人達になってしまいます。

なので椅子を少し高めにして、漕いでる時下にペダルが行った時に、膝が伸びきったら嫌だけどちょっと曲がってるかなくらいだったらVMOちゃんはめっちゃ働くところになる。

それだけ気をつけたら自転車も結構いけます。

 

ランニングの方は物がいらないのでそっちができるまでの強さがあったらいいですが、

ちょっと捻挫が不安であれば最初はバイクみたいなところで足首をそんなに使わなくてもこっちとこっちは使ってるエクササイズを選んであげるといいんじゃないでしょうか。

その他に、足首の捻挫をするとどうしてもそっち側のお尻大臀筋が弱くなってしまいます。

なのでお尻のエクササイズ系、プリエ本に書いてあるやつだったらブリッジやるやつ。

その前の本とかだったらターンアウトの本だったらボックスターンアウトのデリエール系のお尻の奴ら。

あいつらをやるとそっちもカバーできるので上から骨盤から足首までを安定させることと、あと心肺機能を強くすることをぜひ試してみてください。

 

2つめの質問:体の声の聴き方について

私、あえてそこでみんなにこういうふうに考えてねって今日言いたくなかったから言わなかったんですね。

なぜかというとそうするとみんなすごく真面目だからそれしか考えられなくなるから。

あえてそこはvague(曖昧)に言ってたんです。

 

もしそういう悩みがあるんだったらぜひぜひバレエノートをつけてください。

バレエノートをつけてたら、この痛みが出る時はいつだろうとかこの感じになるのはいつだろうっていうのがデータとして残るんですよ。

なので難しいこと書かなくてもいいけど、例えば今日のレッスンの量、1.5時間とかさ。

今日はそれとリハーサルがあったとかさ。

今日は最後の20分ポワントがあったとか。

それとともに朝とか痛みとかレッスン中の痛みとかメモしておく。

最初はなにメモしてるのかよくわからないけど、起きたらなんだか足首が痛かったとか。それでも全然大丈夫。

 

ただそれが毎週金曜日に起こるのか、つまり1週間の疲れが溜まってきてるときになるのか。

もしくは土曜日の後はなんだか、土曜日は1番クラスが長い時なのか。

もしくは月曜日になりやすいのか。1日お休みを入れたら次の日調子がそんなに良くないのか。

とかっていう自分のデータを探すことになるのでぜひぜひそれをチェックしてみてください。

 

難しいことしなくていいので、もしあれだったらケータイのアプリでもいいし、自分でノート書いてもらってもいいし。

その中で自分で見えてくるものがあると思います。

私のトークでもそうだし、ふみさんのトークでもあったけど「自分の体に…」っていうのがあったと思うのね。

自分のリカバリーだったりとか、自分にとっていい物だったりとか気持ちがいい物とか。

それってほんとに自分にしか分からなくて、私たち意地悪でそう言ってるわけじゃないんですよ。

 

自分にしか分からないけど15000円払ったら後で教えますとかそういうのじゃないので。

同じダンサーでも生理中なのか生理前なのかで、全然痛みの感じ方やお腹の感じ方は違いますし。

どれだけ疲れてるか、疲れがどれだけ溜まってるのか。例えば新学期の方がドキドキしちゃって大変な人と、学期の終わりの方が疲れちゃってどうしようも無い、朝起きれないって子が違うように、

その子にとってほんとに自分が感じる物って違うんですね。

でもって練習の内容が変わったりとか、コンクールで踊るバリエーションが変わったら多分そこも変わってくると思うので、

そういうパターンが自分で見えてきたらその前に、あ、この日ちょっとまずいな。

だからちょっと多めにふみさんが言ってたような食事をしておこうとか。

あ、この時は大丈夫だからちょっと多めにエクササイズ入れておこうとかっていうのが自分でできるようになると思います。

安いです。その方が。1個ノート買ってもらえたらできると思うのでぜひ試してみてください。

 

 

いかがでしたか?

現在欧米の留学生がレッスンに行けず困っているなどという声も聞きます。

そういう時こそエクササイズを自分でやってみる。

 

正しくできているか?は別としてその都度バレエノートを書きながら、30秒は大変だったとか、次の日どこが筋肉痛になったとか、そういう体の声を聴く練習に出来たらいいですよね。

 

今日4月3日には、オンラインセミナーとしてダンサーの表現力ワークショップがあります。

明日4月4日は上達するバレエノートの書き方ワークショップが行われます。

このポッドキャストは春の来日セミナーキャンセルや変更に伴い、参加者のサポートに回るために事前にレコーディングしてあるので、

今現在の空き状態がよく分からないのですが、興味があったらDLSサイトからチェックしてみてください。

 

また、そのほかの4月下旬からゴールデンウィークにかけてのオンラインセミナー祭りの方もスケジュールを是非チェックしてくださいね。

ではまた来週のポッドキャストでお話しましょう。

来週はふみさんの回答を3つほどお送りします。お楽しみに。

ハッピーダンシング、佐藤愛でした。

 

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