DLSポッドキャスト epi416 バレエダンサー専門の管理栄養士になるために パート1

DLSのお誕生月である8月は、特別ポッドキャストとしてゲストとの対談をお送りします。

 

DLSでもおなじみの、ダンサーを専門にサポートしてくれているDDDの染原フミさんに

バレエとの出会いは何だったのか、

オーストラリアで管理栄養士になるためにはどんな勉強をしたのか、

などを聞いてみました。

 

バレエの経験を生かした職業を考えている子、ダンサー専門の管理栄養士って何?と思った人、

そして海外の大学生活や、クリニック経営について気になるという人にとっても

楽しんでもらえると思います。

 

聞きたい人はこちらから

 

はじめに

愛: みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか?

DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラスポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。

この8月でDLSは9周年を迎えました。

9年間一緒に歩いて来てくださった皆さん、コロナでDLSを見つけた人、そして最近DLSを知った皆さん、いつも応援ありがとうございます。

 

お誕生日月である8月は、ゲストの染原ふみさんにお越しいただき、ダンサー専門の管理栄養士というお仕事について色々と教えて頂きたいと思います。

ふみさん、どうぞよろしくお願い致します。

 

ふみ: よろしくお願いします。

 

愛: まずは今までにも何度もFacebook やリアルイベントビデオシリーズなどで登場していただいているので、DLS史上一番出番の多いリターンゲストではありますが、

まだふみさんやDDDを知らない方のために簡単に自己紹介をお願い致します。

 

ふみ: はい、一番出番の多いリターンゲスト、光栄です。ありがとうございます。

皆さんこんにちは、染原ふみです。

オーストラリアのシドニーで管理栄養士をしています。専門はダンサーのヘルスケアと摂食障害です。

 

バレエと出会ったきっかけ

 

愛: ふみさんがバレエを始めた、この世界に入ったきっかけはなにでしたか?

 

ふみ: きっかけは覚えていなくて、親が言うにはとりあえずバレエを習わせてくれって5歳の時に頼んでいたらしいです。

その時にはもう日本からシドニーに引っ越していたのだけど。

 

多分その時仲良かった子がバレエをしているから私もやりたいな、みたいな感じのきっかだったと思います。

それで運よく、その時行ってた学校の隣がバレエ教室だったのでそれで習い始めました。

 

愛: 一番、印象に強い舞台やスタジオでの出来事はありますか?

ふみ: いっぱい覚えているけれど、今でも笑えるのが私一番最初にもらった役が多分5歳か6歳の時、ハエだった。

しかも最後は殺虫剤で殺されるの。

 

愛: シュールだね。

ふみ: そう。それはすごい覚えてる。

 

管理栄養士になるために

 

愛: 管理栄養士になりたいと思ったきっかけは?

 

ふみ: これは何だろう?

多分もともと健康、食べ物とか体とかに興味があって、自分の得意科目だったし、その時料理とも好きだったから。

将来のことを考えると、管理栄養士という道があるんだなぁって。

 

ダンサーを専門としたphysio(理学療法士)とかはもう学生の頃からいるのは知っていたけど、ダンサー専門の管理栄養士っていないなって思ったり。

人がやっていないところに興味があってもっと知りたくなったので、管理栄養士になりたいって思い始めた。

 

けど、結局大学に進むときも決断できなくて、physioに行けるか行けても管理栄養士にどっちにでも行けるような選択をした覚えがあります。

 

愛: オーストラリアで管理栄養士になるためにはどんな勉強が必要ですか?

学歴とかもそうですし、何年行かなきゃいけない、こういうのも何がありましたか?

 

ふみ: 私がやったのがdouble degree(2つの学位)だったので、ちょっと違うかもしれないけれど。

でも基本はBachelor、Undergraduate(大学の学士)を3年から4年やってからMasters(修士号)を1年半から2年でとる。

それで最低限クリアしなければいけないスコアっていうのがあって、科目によってパスだけ50点以上、もしくは単位をとるのに60何点以上とか、ディスティンクション、ハイディスティンクションで決まっています。

 

その決められた最低限のマークをすべてクリアして、実習も全部クリアしたらこっちの?Dietition Australiaというオーストラリアの管理栄養士会に登録して、まず最初の資格ゲットになります。

ただその後も毎年決められた時間数以上の勉強して更新していかないと(資格は)維持はできません。

 

愛: 日本では特に、受験もそうだし大学に入ったら今まで続けてきたバレエを辞めるという子達、諦めるって言い方のほうが正しいかもしれないけどという人達が多いけど、ふみさんはどうでしたか?

 

ふみ: 私、大学の時は続けていました。

ただこっちのHSTっていう高校から大学に入るための受験の数カ月はお休みしていて、お休みしていたことは今でも後悔してます。

 

愛: なんで?

 

ふみ: 高校生の時は変にすごく真面目で、テストがあるならそれに100%集中しなきゃいけない、ほかのことには目を向けちゃいけないという考え方で、そうするから行きたい大学に行けるんだって思っていたけど、大学に入ったら高校なんかと比べ物にならないくらい忙しかったの。

 

それでもバレエもできたし、バイトもできたし、授業も全部出れたし。

 

結局他のこと、勉強だけじゃなくて自分が好きなことをしていた方がストレス解消にもなったし、必要な時に集中するっていうスキルが身についたなって今考えると思うから。

高校の時、お休みせずにそのまま続けてたらよかったなって今も思う。

 

愛: 確かに2つの学位をとりながらバレエに通えたってことは高校でも出来たね。

ふみ: 絶対出来たはず。

 

オーストラリアでの大学生活:管理栄養士編

愛: 大学に入って一番好きだった科目はありますか?そして理由ありますか?

 

ふみ: とりあえず5年間、週5で忙しかったことしか覚えてない。

けど、Biochemistry (生化学)の先生がすごく説明の上手い人で、もともとあんまり興味なかった教科だけどはすごく興味が湧いたし、あとは料理の授業は普通に楽しかった。

どうやったら一番美味しいステーキができるかとか実験的な授業もすごく楽しかった覚えがある。

 

愛: Biochemistry ってどんなことを学ぶの?

 

ふみ: 最初の1、2年はがっつりやった気がするけれど、krebs cycleから日本語でどう説明するんだろ。

Everythings from molecules to chemical reactions to how that relates to food…

(分子から化学反応からそれがどう食べ物に影響するか…)

という身体の中で起こるそういうところを勉強させられました。

*編集注:クレブス回路のことです。

 

愛: 研修もありましたか?

 

ふみ: 研修もありました。

研修は最後の年がほとんどが研修だったけど、今はちょっと違うのかな?

私がやった時はざくっと3ブロックに分かれていて一つがコミュニティ、 一つがフードサービス、でもう一つがclinical(臨床)。

 

コミュニティは、日本で言う保健センター的な地域に密着した栄養のプログラム、健康のプログラムっていうのを行う。

私が行ったところはサウスウェストにいったところだったから、その時は先住民アボリジナルの人たちのグループのEducation(教育)だとかをした覚えがあります。

 

フードサービスは、わたし的には一番つまらなかった研修。

病院の病院食のメニューのアンケートをとって、どう改善したら良いかをプランして提出するっていうもの。

 

毎日朝から晩まで学生はなぜかリフトを使ってはいけなくて、階段で病院の1階から7階まで登ったり降りたりして、患者さんにアンケートをとっていた覚えがある。

 

Clinical(臨床)が一番楽しかった。

私は2つの病院で行って、一つは結構市内のプライベートの病院で、もう一つはDubboっていう愛さんのよく知ってる北に車で5時間くらい行ったところのアキュートホスピタル 。

もう何でも来いの結構忙しい病院で研修をしました。

 

*編集注:Dubboは私の旦那のホームタウンなので、ふみさんに”よく知っている”と言われています。

 

おわりに

愛: 多分聞いている皆さんが考える管理栄養士は、2個目に出てきたような献立を考えるくらいのことだと思ってる人たちも多いと思うけど、

今の話だけでも、こんなに違うところで働くというオプションがあるんだということを初めて知った人がいるんじゃないかなと思います。

 

このような感じで今月は、ふみさんから大学で勉強し研修を受けて、

そしてそこからバレエダンサー、ダンサー専門に見るという方向に移行していった話を聞いていきたいと思います。

 

でもその前にもっとふみさんについて知りたいと思う人、そんな仕事があったの?と思った人は

どこに行くとふみさんのことを知ることが出来ますか?

 

ふみ: ウェブサイトdddcfr.com.auに日本語版のセクションがあるので、そこでブログだったりリソースだったり私の自己紹介だったりを読んでもらえます。

もしくは、インスタメインの方はDDD Centre for Recoveryに来ていただければ、コンテンツは英語だけどストーリーはたまに日本語のものも上げていることがあります。

 

愛: 詳細ボックスにも入れておきますので、そちらから簡単にクリックしていけるようにしておきます。

 

DDDのインスタアカウントは英語の勉強にもすごくいいと思うの。

管理栄養士になりたいとか、興味がなかったとしても。

バレエダンサーもしくは留学したいなと思っている人たちが、

栄養の情報を英語の勉強も兼ねてやるんであれば、すごく分かりやすいし

勉強になるアカウントだと思うので、皆さんも是非インスタをフォローしてみてください。

 

愛: ふみさん、今日はどうもありがとうございました。

また、来週のエピソードで続きのお話を聞けるのを楽しみにしております。

Happy dancing 佐藤愛でした。

 

 

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