二重関節っていったい何?
二重関節という言葉はバレエを含め、体の柔軟性が必要なスポーツを行う人たちなら知っているでしょう。 今日はその言葉について、お話ししようと思います。 まず最初に。 二重関節、という言葉は解剖学用語でも、医学用語でもないそうです。 私は解剖学を英語で勉強したので二重関節とはdouble jointed となりますが、これも医学用語ではありません。 つまり解剖学的に、医学的に見た時に二重関節の人間とは存在しません。 ですから、「彼女は二重関節だから脚があがるんだ。わたしは無理」というのはお門違いもいいところです。 そんな事を言っている暇があるのなら、ストレッチに励みましょう。 ではいったい全体、二重関節ってなんなのさ? という事ですよね。 二重関節というのは関節過度可動性という症状の事です。 そう、症状なの。 もともと生まれ持って体の柔らかい人っていうのは存在します。 また、年齢によって体の可動域=柔軟性も変わります。 赤ちゃんの体が柔らかくってお年寄りの体が固い、というのは簡単に理解できるでしょう? 妊娠中の女性もホルモンの関係上体が柔らかくなりますしね。 では「体の柔らかい人」と「関節過度可動性」の人の違いは何でしょう? 関節過度可動性は、遺伝であることが多いです。 なぜならこの可動域を決めるもの、それは靭帯だったり、骨の形だったりするからです。…