靭帯とは何か?


 靭帯

靭帯。

これについて昔少しお話ししましたね。

けれど今まで「靭帯」を主役にしてお話ししたことはなかったのです!

2013年8月からほぼ毎日更新しているのに靭帯、という基本的な事をおはなししていないなんて!!

という事で今日は基本にかえって靭帯を見ていきましょう。

 

ちなみに「靭帯」という言葉をDLSのサイトで使った回数は数知れず。

 

アリシアに見る怪我と心理的影響で彼女のケガは膝の靭帯でした。

最初のインタビューであるダニー・ストーンも膝の靭帯の大けがをしていましたね。

 

ダンサーなら仲良くなりたい大腿骨の周りの筋肉シリーズでITBについてお話しした時、

ITB、つまり腸脛靭帯は靭帯ですよ、とお話ししました。

筋肉の勉強を始める前にシリーズその1では、靭帯と腱の違いをさらっとおさらいしました。

 

靭帯についてもう少し細かくお話ししたのはもっと昔です。

体よ柔らかくなれ!柔軟性の秘密シリーズでは、

関節が自由に動くのを妨げているものの原因の一つに、

関節の周りの靭帯が強く、固い」というのがあります。とお話ししました。

 

靭帯とは何かを知るために、この記事の復習もふくめてみていきましょう。

本当にちょうちょ結びになっている訳ではないですよ?

本当にちょうちょ結びになっている訳ではないですよ?

靭帯とは骨と骨を結ぶ紐の束のようなものだと考えましょう。

筋肉に繊維があるように、靭帯も一本のコラーゲンの繊維ではなく、

束になった強いロープです。

 

靭帯にはあまり弾力性がなくそう簡単には伸びないように出来ています。

靭帯の仕事、それは骨と骨をしっかりと結ぶこと

そうすると骨格が安定しますから、体全体が安定することになります。

 

靭帯が長ければ骨と骨を結んでいる紐が長い、

という事になるので関節の可動域が広がります。

けれどそれはいいことだらけではありません。

 

生まれつき靭帯が長い=体の柔らかいダンサーがケガをする率は非常に高く、

彼らは常に強化エクササイズを行わなければいけません。

柔軟性と強度の話をした時にも言いましたが、ダンサーの体は強く、柔らかくなくてはいけません

どちらか一つではダメってこと。

 

靭帯が伸びるか伸びないか?についてはたくさんの議論がインターネット上を飛び回っています。

 

怪我した時に、「靭帯を伸ばした」という人がいるでしょう?

それは靭帯が物理的に長くなっているのか?それとも靭帯の一部が損傷しているのか?

それは私には分かりません。

 

2013年の11月にUniversity Hospitals Leuvenは膝にある新しい靭帯を発見しました。

しかもこの靭帯そんなに小さくありません。

膝の手術が当たり前の21世紀に入っても新たな発見がある体。

 

ですから、靭帯が伸びようが、伸びなかろうが、私には関係ありませんし

ダンサーには関係ありません。

ですから忘れちゃってください。

 

大切なのは、靭帯を切ってしまったら(全てだろうが、一部だろうが)元には戻らない、という事です。

手術する必要がある人もいますし、

手術をしないでこの周りの筋肉を鍛え、サポートさせる、という人もいます。

(個人的にはダンサーにはこっちをお勧めしますが、ケースバイケースであることも確かです)

 

つまり、私たちダンサーは、「靭帯のケガをしたかな?」という時、

「靭帯がどうなったか?」が大事なのではなくて

ここから安全に踊りに戻ってくるには何が必要か?」の方が大事でしょう。

 

スーパーマンシンドローム

ここでの努力の方向性は、ケガの全てを知ることではなくて

「どうしてケガをしたのか?」

どうすればケガの再発を防げるか?」ですね。

 

20140419_124559関節が伸びている時、靭帯はピーンと張っています。

そしてこれが関節を安定させ、脱臼しないようにしてくれているのです

(もちろん関節包だとか、筋肉だとかというその周りの組織も助けてくれますが)

関節が曲がっている時、靭帯は緩みます。

完璧に曲がってしまうと、関節の可動域を妨げるものをお話したときのようなロックがかかります。

よって、関節が一番弱いとき、というのは関節が中途半端に曲がっている時です。

つまり膝の靭帯のケガをするときは、膝が伸びきっていない時、膝が緩んでいる時が多いのです。

 

膝を完璧に伸ばさずに踊る人、または、足の甲が伸びるのをいいことにポイントシューズの上に乗っかり、

筋肉を使わずに骨と靭帯のみで体を支えようとしている人がたくさんいます。

そしてそれを見るたびに私はぞっとします。

例を挙げればきりがないですが、この前カエルストレッチの話をしましたから、それを例にとりましょう。

 

カエルストレッチでは膝関節が曲がっています。

股関節も曲がっています。

という事はこれらの関節の周りの靭帯は緩み、関節はいつもよりも大きく動けるようになります。

大きく動ける代償はもちろん、安定性です。

この不安定な緩んでいる関節に力を加えたらどうなるでしょうか?

 

簡単に脱臼、靭帯を痛める、軟骨を痛める可能性があるということです

 

肩関節と股関節が似ている、という話をしましたね。

肩関節とひじ関節を股関節と膝関節にに置き換えてみてみると…

カエルストレッチ+先生がストレッチの為におしりを地面に押し付けているってこんなことしているんですよ?

合気道

見ているだけで痛くないですか?

 

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話がずれましたが、靭帯。

これはダンサーにとって関節の柔軟性を制御してしまう憎いものだけれど、

体を支えてくれているヤツでもあるのです。

仲良くしていきましょう。

 

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Happy Dancing!

ai


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  • 靭帯とは何か?”へのコメント

    • May 1, 2014 at 7:49 pm

      私はこの前、バリエーションの練習でピルエットをしている途中に尻もちをついてしまいました。その時、私の軸足は完全に伸びきっていなくて、不安定なバランスでした。私は集中していないとすぐ膝が曲がるので、靭帯を傷めないためにも膝をしっかり伸ばそうと思いました!
      愛先生のセミナーたのしみです(^_^)

      Reply

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