レッスンしてるのにエクササイズも必要?

3月も目の前、DLSでサークルも始まるので、今日はボディコンディショニングをテーマにお話していきたいと思います。

ボディコンディショニングって言葉を聞いたことあります?

この言葉は知らなくてもダンサー用エクササイズとか、トレーニングとかならば聞いたことがあるよね?

 

週の半分以上レッスンに通っている子は多いと思うんだけど、レッスンのほかにエクササイズをしなければいけないの?(そんなこと聞いたら、怠けてるって思われちゃうかな…?)という疑問を胸に、

ダンサーのボディコンディショニングを考えていきましょう。

 

ボディコンディショニングとトレーニングは違うの?

まずはここ。

  • エクササイズ
  • トレーニング
  • ボディコンディショニング

これらって何をさしているの?一緒じゃないの?

 

短い答えは…きっと一緒笑

長い答えは

「ボディコンディショニング」の中に「トレーニング」があり、その中に「エクササイズ」がある感じ。

 

ボディコンディショニングとは体(Body)を調整する(conditioning)すること。

厚生労働省によると

  • 体力
  • 精神
  • 技術
  • 医療
  • 栄養
  • 環境

の要因から総合的にアプローチし、競技の際に能力を最大限に発揮できるようにコントロールしていくこととあります。

 

なのでパフォーマンス向上のために、

  • 日々のレッスン
  • 舞台のためのリハーサル
  • ケガ予防や、振付に必要な筋力をつけるためにトレーニング
  • セルフケアやセルフマッサージ、治療
  • 必要な食事と睡眠、休息をとる

など全てがダンサーのボディコンディショニングといえるわけ。

 

毎日レッスンしてるのにコンディショニングは必要?

先ほどお話した言葉の意味を考えると、毎日レッスンを受けていたとしても「総合的に」体のコンディショニングはしていません

 

  • レッスンで苦手部分、弱いサイドの強化=コンディショニングとしてトレーニング
  • ケガしてレッスンでできない部分がある=コンディショニングとしてリハビリエクササイズ
  • リハーサルが長引いた次の日に休む、もしくはレッスンでアレグロをしない=コンディショニングとして体のケア

 

なのでどのレベルで踊っていたとしても(大人バレエトレーニーも含む!)ボディコンディショニングはとても大事になってくるのね。

だってレッスンとコンディショニングのゴールが違うから。

 

コンディショニングが大事と言っても、レッスン0%、コンディショニング100%では舞台に立つことはできません。

だってリハーサルで周りと合わせるだとか、振付に慣れる、レッスンで違うアンシェヌマンを素早く覚え、踊りのボキャブラリーを増やすなどができないから。

 

ただ、レッスンが増えれば増えるほど、コンディショニングが必要になってくるんじゃないの?と私は思います。

ほら、毎回シャンプーする度にコンディショナーを使う感じ

(通じるかな?でもコンディショナーもconditioningの言葉からきてますからね)

 

具体的には何をすればいいの?

具体的には何をしたらいいのか?やっぱりただエクササイズをすればいいの?

そう思う人もいるかもしれませんが、ここはその人によってコンディショニングが必要な部分が違うので型に当てはめることは出来ないの。

 

緊急事態宣言中ダンサーサポートエクササイズでも何度かお話していたんだけど、

バレエは「バレエの形」に自分を合わせる必要があるでしょ?

  • 第一アラベスクならばこの形
  • 3番ポーデブラだったらここを通る
  • 今日のグランアレグロはこの振付だったら間違えない

そしてその求められる形を作るためにレッスンで切磋琢磨する。

 

コンディショニングやエクササイズのゴールはバレエの型に当てはめられるように体を育てていくわけです。

  • 足りない部分
  • 苦手なところ
  • 体がやりやすい方向

というのはその人によって違うし、

発表会の振付やそのほかの日常生活、ケガの歴史も違うじゃない?

そういうのを考慮しなければいけないのがボディコンディショニング。

 

DLS読者だったら絶対に知っている(飽きてる?)エクササイズである四つん這い手足上げを例にとったら

  • 腕の強さを作るためにあえて腕を床から離さず、足だけ動かす
  • ポーデブラに負けない体幹の強さを作るために足は動かさない
  • スピーディーな動きが苦手だからあえて早く何セットもこなす
  • 脚の後ろ側(ハムストリングスや大殿筋)を強化するために足首にウエイトをつけてゆっくりやる

のどれも正解。

 

よってコンディショニングは貴方と、隣の人がやっていること動きの形が違くて全く問題ないのね。

レッスンだったら駄目よ、だって振付を勝手に変えてしまったら、周りのダンサーとぶつかる可能性が生まれて危険だもの。

 

成長期+学校が忙しい+毎日レッスンもやってる

という子であれば、レッスン量を減らすことがコンディショニングになる可能性もあるし

 

会社員+腰痛持ち+アレグロで腰が心配

という大人バレエトレーニーであれば、レッスンに追加して腰回りと下半身を強化するエクササイズクラスを受ける方がいいかもね。

金銭的、時間的余裕がない場合はレッスンを1回減らして、体を作ったほうが早く上達する。

痛みをかばって変な癖もつかないし、一回のレッスンで出し切れる力も増えるからね。

 

バレエダンサーのためのコンディショニングが必要

何をやってもコンディショニングだよ、とは言いましたが、エクササイズの場合は特にバレエダンサーに特化したものを選ばないと舞台やレッスンに向けてのコンディショニングにはなりません

 

全幕踊るから持久力必要!としてもマラソンランナーと同じトレーニングをしないし、

ジャンプ力が必要!といって高跳びの選手と同じプログラムは行わないんです。

分かるよね?

 

インスタライブでも、セミナーでもお話するけれどたとえ動きが似ている新体操やフィギュアスケートのトレーニングを見ても、

  • 新体操はポワントを履かない
  • バレエはボールやリボンなどを投げないしキャッチしない
  • バレエのバランスはフィギュアのようにスピードがあって移動している間に取らない
  • バレエの回転とフィギュアの回転では求められるものが違う

なんて点から一緒のことはできません。

 

パンシェで高く足を上げたい!と言っても

  • 新体操のパンシェターンはかかとが低くて、骨盤を後ろに引いてもいいし
  • フィギュアのパンシェで滑るやつ(名前が分からん!)は軸足をターンアウトしません
  • でもバレエのパンシェは軸足の上に骨盤が来ないといけない。

素人目からは同じように見えるかもしれないけど、運動動作分析をすると全く違うんです。

 

だからバレリーナ向けのどーのこーの、というのが多く存在しますが、

  • バレエの動きを知っていて
  • レッスンで言われる注意を知っていて

ある程度踊っている+レッスン以外でエクササイズをしている人(バレエ学校で授業にあるなど)は

  • オーディションや舞台で求められる最終形をゴールとしている

エクササイズを選んでくださいね。

ボディコンディショニングをやるだけのお金(時間)がない

レッスンをたくさん受けていて、コンクールの衣装も発表会の謝礼も支払わないといけない…

ポワントは消耗品だし、新しいレオタードも欲しい。

バレエはただでさえお金がかかるんだから、ボディコンディショニングを受けたくてもお金がないよ。

というダンサーは多いと思います。

 

バレエ学校で働いている時もそうでした。

ケガしていてリハビリが必要だって分ってるけど、治療費もかかるし体に負担がかかるからバイトは辞めなければいけなかった。

フルタイムで踊った後、お家ではdistance education(通信学校)が待っている…

 

時間もお金も制限がある場合、ボディコンディショニングなんてやっている余裕がないと思う人も多いと思うんです。

 

そう思った人は下の2点を頭に入れておいてください。

  • 知識があればボディコンディショニングは自分でも出来る
  • 怪我を予防出来たら安上り

 

ボディコンディショニングはエクササイズ「だけ」を指すのではないので食事(ダイエットしない!)、睡眠、休息は無料でできます。

セルフマッサージやボールを使ったリリースも、正しい知識があれば自分で出来ちゃいます

 

SNSで専門家が情報をアップしている時代なんだから、無料でコツコツと勉強することも出来るはず。例えばDDDのふみさんのように、ダンサー向けに情報を提供してくれている人もいるよね。

(ただし、自称”専門家”もネットで意見をかけます。情報の見極めはご自身の責任で。)

 

レッスンを減らし、その分の時間とお金をエクササイズクラスに通うことでプラマイゼロにも出来る。

よく考えてみたら、出来ないところや癖を放っておいて何度もレッスンするより、早く弱点を克服する方法や体の使い方を勉強しちゃったほうが上達するよね?

知識さえあれば、ボディコンディショニングって結構安く出来るもの。

(しかもレッスンみたいにポワント消費しないし、衣装代掛からないし笑)

 

ケガしてレントゲン、スキャン、専門家に見てもらう…というのはお金がかかりますし、その際レッスンを休んでも月謝制のスタジオだったらお金が戻ってこないでしょう?

レッスンを100%で出来ない場合、支払っているレッスン費100%を使っていないことにもなります。

→レッスンを100%受けるためにやっておきたいことはこちらの記事で勉強してね

 

ケガして休んでいる時間は戻ってきません。

いくら札束を積んでも、時間はみんなに平等に24時間しかないんですから。

 

ボディコンディショニング、したくなければそれは個人の自由だけど、時間とお金はあまり言い訳にならないというのは頭に入れておきましょう。

 

まとめ:レッスンしてるのにダンサーにエクササイズも必要か?

エクササイズ「が」必要かどうかはその人によりますが、体のコンディショニングは早い上達+けが予防のために必要でしょう。

コンディショニング=何かをプラスすること(例:エクササイズをやる)だけでなく、何かを減らすこと(例:体を休ませること)も含まれると覚えておこう。

やっぱり知識は大切なので体にとって必要なことは何か?の勉強を続けてくださいね(貴方の体なんですから、流行りとか誰かの真似ではなく、エビデンスベースでお願いしますよ?)

 

ウエイトトレーニングってボディコンディショニングと一緒?

何か気を付けたほうがいいのかな?と思ったからはこちらの記事も参照にしてくださいね。

 

DLSでは3月よりダンサーのボディコンサークルが始まりますが、3月分はすでにキャンセル待ち状態です。

4月分は3月15日から申し込みが始まるので、週に1度、計画的にコンディショニングをしたい人はそちらをどうぞ。

コロナの影響で金銭的に大変な人はスカラシップもありますので活用してください。

 

グループクラスでなく、個別エクササイズのスカラシップを出しているトレーナーもいるのでこちらのリンクからチェックしてみてね。

 

Happy Dancing!

 

  • 佐藤愛著シリーズ



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