セミナーを受けない理由
DLSの来日セミナー前にFBライブでもそうだし、メール質問を受けるのですが、その3分の1は「来ない方がいいよ」と答えるか、
「OOが目的だったらいいけど、そうじゃなかったら来ない方がいいよ」って答えます。
セミナーを受けない理由、というのは受ける理由より多いと思うのね。
今日は受けない理由をお話していきましょう!
受けない理由:今必要ないから
勉強しなきゃいけないことはたくさんありますよね。
私もそう。
日々勉強しないといけないもの、勉強したいエリア、もっと知りたいことが山積みです。
でも、「今」の私に必要な事はなにか?と考えると答えは明確になってきます。
勉強はメルボルンでも、オーストラリアでも、日本でもできる。
ってか、私は英語で勉強した方が頭に入るので、英語圏だったらどんなセミナーでも受講できる。
だからこそ、日本に行ける時間があったら日本のダンサーたちをサポートする活動をしたくて、
日本に行けない場合(バレエ学校のスケジュールや、働いている舞台の関係上)、メルボルンで週末にセミナー受講した方がいい。
オーストラリアバレエ団のメディカルチームトップ、Sue Mayesは私にとって勉強のアイドルなんだけど、
彼女がメルボルンで行われるカンファレンスでキーノートスピーチを11月の終わりに行うのね。
それは絶対に行く!
- メルボルンである
- 自分が勉強したい人から直接話が聞ける
- 私が強いエリアではない、バレエ団現場の勉強ができる
- 英語で、バレエ医学についての研究発表
そのほかにふみさんのメンターもスピーチをする!というボーナスもついているので、
これは即決でした。
このまえ、お友達先生方がシェアしていた、ヒューストンバレエ団のトレーナーのセミナーが日本各地で行われていたようです。
- バレエ団のトレーナーという仕事内容に興味抜群!
- アメリカのカンパニーの様子を知りたい!
というところまでは合っていたのだけど、
- 日本である
- プリエ本やセミナー先行予約と被る
ので泣く泣く諦めた。
- 「今」できることはなにか?
- 「今」しなきゃいけないことはなにか?
これで、ほとんどの答えが出ると思うのね。
今回の来日セミナーを例にとると
- 海外留学は考えていないし、高校受験がある。
- だけどやるからには、バレエ上達はしたい、という中学生2、3年生
だったら冬期バレエ講習会は参加しない方がいいです。
「今」の「彼女」に必要じゃないから。
彼女だったら、受験期でレッスン量が減るかもしれないからSafe Dance!を受けて少ないクラスでも安全に踊る方法を理解した方がいいと思うし、
スタンスWSでレッスンに行かなくても勉強の合間にスタンスエクササイズを学ぶ、って方がいいよね?
受けない理由:そもそも興味がないから
私、昔ニワトリについてのワークショップに参加したことがあるんですよ笑
ええ、ニワトリ。
なぜか?というと家で飼いたかったから。
でも生き物だし、いろいろルールがあるから(家のサイズによって何羽まで飼えるか決まっている)プロに教えてもらいたくって。
そうしたら、家(人間2+犬2)では小さすぎて無理だった。
でもさ、DLSフォロアーさんでニワトリのワークショップ受講したい、って思う人いないでしょ。
興味ないもんね。
私と皆さんの共通点は
- バレエが好きで、バレエをやっている子達を応援したい
- 体のことに興味があり、怪我なく安全に踊るコツが知りたい
- レッスンって辛いこともたくさんあるけど、自分史上一番よく踊るための努力の方向性が知りたい
だと思うのね。だけど、
- ニワトリを飼いたい
は共通点ではないでしょう。
お友達が受けていても、そのセミナーを受講しない理由。
「自分」が興味がないと、周りが興味があっても意味ないのよね。
これ、親と言い換えてもヨシ。
親がいくら大切だから!と思っても、先生がこの子は受けるべき!と思っても、本人が興味がある必要がある。
そもそも解剖学にそってバレエを指導することに興味はなく、
それよりは子供たちの音楽性を高めたり、カルチャースクールで週に1回くらいのちびちゃんを指導だからバレエにもなっていないかも…
というバレエの先生な場合は、DLSの教師講座よりは、バレエリトミックとか他のセミナーの方が適しているし、
解剖学は本とかで勉強できるけど、年齢に合わせたアンシェヌマンとかに悩んでいる…
だとしたら、やっぱり教師講座はいらないよね。
BCシラバスセミナーでシラバス創立者に質問しつつ、子供へ指導する内容を学んだ方がいいもの!
受けない理由:金銭的な問題
受けない理由1と似ているけど、
- バレエ留学を目指していて貯金している!!
という子であったら、チャンスをつかめない規模のコンクールは出るな、とアドバイスします。
何故ならば
- ポワントがつぶれる
- 衣装の準備
- 個人レッスン費
- 自主練だったらスペース費
- コンクールへの旅費
などがかかるから。
そしてバレエ留学のオーディションをする場合、1曲のバリエーションがどれだけ上手に踊れるか?は確実に見られません。
オーディションに入らない部分は、お金をかけなくていい。
ただし、
- 英語の授業(留学先でレッスンを満喫するために先生からの注意が理解できるように)
- コンテンポラリーや、エクササイズクラスなどバレエ学校だったら絶対に入ってくる科目(もしかしたらオーディションに入ってくる部分)のレッスン
- ケガ予防のセミナー(今までのレッスン量3-4倍の運動量をこなす生活が待っているから)
にお金をかけるのは理解できるし、そこでケチりたくない。
だって、ケチったら留学生活の質が落ちるから。
冬期バレエ講習会のようにエクササイズクラス、クラシック、ポワント、コンテというバレエ学校王道科目を毎日こなす講習会で練習しておくのも手だけど、
- ダンサーになりたいけど、海外のバレエ学校ではなく日本の高校で舞踊科があるところを目指している、
という子だったら冬期バレエと同じお金で、そっちの高校試験で出る内容を勉強しておいた方がいいよね。
受けない理由:時間
お金より、時間の方が大事だと私は思います。
借金はできても笑 時間はだれでも平等に24時間しかないから、その中でできることを考えないとね。
私の場合、
- 日本に帰る飛行機は10時間ちょっと。
- でも空港には2時間前に居たいし、そのあとセミナー会場まで行く時間も考慮。
- 荷物詰め、いない間にたまる仕事を先回りで片づけておく
となるのはやっぱり時間的にキツイ。
ラッキーなことに私は、スポーツ医学、バレエ医学、摂食障害研究などでトップを走っている国に住んでいるので、
そういった時間ロスをしなくても、情報を手に入れやすいんですよね。
さっきも例に出したコンクールVS冬期バレエ講習会。
もしローザンヌの準決勝に行くのが決まっている子であったら、DLSの講習会に来るのはやめた方がいいと思う。
その代わり、アーキタンツなどで英語で受講できるクラスを探して。
それと、インタビューなども含まれるので英会話に通うのも素晴らしい!
せっかくつかんだチャンス、お金をかけて海外遠征。だったらそこで出来る限りのネットワークを作りたいもんね。
受けない理由:スケジュールが合わない
いくら大切な事で、とっても楽しみにしていて、「今」の自分に必要だとしても、スケジュールが合わないということはあります。
これね、コンクールのスケジュールと被りました、ではないよ。
コンクールのように自分でエントリーする場合、決定したのは自分なんだから、
変更・却下できるのも自分であることを、お忘れなく。
子供の受験期。
これは1月来日の大きな壁です。特にお母さん兼バレエ教師の皆さんにとっては。
ストレスもあり、お家にいてあげた方が子供の精神的サポートになるならばそうしたいよね。
おうちに風邪を持ち帰りたくないから、出来るだけ人の集まるところに行かないとかさ。
プリエ本イベントも成人式と被っている人も多いです。
一生に一度の成人式、家族で祝ってあげてくださいよ!
(私はやってないけど…こっちにいたからあとで写真だけ取りました)
発表会のリハーサルと被る。
これもほかの人に迷惑になるから考えて。
ある程度の年齢になり、ソロをやるんだったらあまり関係ないかもしれないけど、
発表会に出る、という選択をしたのならばみんなで舞台を作っていることを忘れないで。
受けない理由:自分
受けない理由をいろいろとお話してきましたが、最終的に決定するのは「自分」だということをお忘れなく!
セミナーを開催する側としてアドバイスはできるし、質問にも答えられるけど、決定はしてあげられないから。
でもさ、それって人生のすべてで言えることですよね。
嫌なことを言われた…それをどう受けるか?、もしくは受けないか?は自分次第。
イライラしていて、ネットで悪口を書きたくなった…その反動を受けるか、受けないかは自分次第。
勉強したいけど、忙しいんだよねーという言い訳を受けるか、受けないか、も自分次第。
Choice is Yoursでございます。
Happy Dancing!