レッスン中に注意される「スクエアを保つ」って何?

 

レッスン中に「スクエアを保って!」と言われたことあります?

この通りの言い方でなかったとしても

  • 上体を強く保って・上半身がぐにゃぐにゃしない!
  • 軸を保って・背骨を保って・反らないで
  • 体幹を強く・胴体を強く・おなかを強く
  • 骨盤のプレースメント、肋骨のプレースメント

というのは聞いたことがあるかな?

 

  • 骨盤系の注意(骨盤の前の三角形、タック・ダックなど)
  • 肩系の注意(両肩の高さを一緒に、ポーデブラしたときに肩をずらさないなど)

もあるでしょ?

実はこれらが全て「スクエアを保つ」の中に含まれるんです。

今日は今更聞けないバレエの基礎を解剖学的に紐解いていきましょう。

 

*文章読むより、聞いたほうが頭に入る&忙しいから何かしながら聞き流したい…という方は

YouTubeにて文字起こし付き版があります。

 

そんな注意されたことない?

それは困ったな。

バレエの基礎レッスンをやっていてこういう部分の注意がなくレッスンしていたら上達はしません。

  • つま先伸ばせ
  • 引きあげろ
  • ターンアウトしろ
  • 足高く

だけしか言われたことがない、と思った人はレッスン中にもっと気を付けてレッスンに言われた注意を聞いてください

もしかしたら、自分の頭の中で「これしなきゃ!」という(偏った)考えがあって

先生に言われた注意を取捨選択しちゃっているかもしれません。

 

いや、どう考えてもこういう注意記憶にございません、という場合

  • カンパニーレベルクラスを受けているのか?(=その場合、基礎中の基礎だからプロは身についているはず、ということで言われない)
  • 上級者用オープンクラスを受けているのか?(上と同じ理由)
  • バレエ指導を勉強していない人のレッスンを受けているのか?(指導者の勉強不足)

を疑って、そのクラスに自分がいるべきか?も考えてくださいね。

 

スクエアって何?

スクエアを保つって言っても、「スクエア」の意味が分からなかったら先に進めないですよね。

その部分は先生に聞くのではなく辞書に聞いてみましょう。

 

Squareと聞いて一番最初に頭に思いつく言葉は教科書通りの直訳「正方形」。

実は正方形に近い形や四角っぽいものを指したりもします。

絶対に正方形でなければいけない!という訳ではないんですね。

 

その他に、OO広場、のような言い方で「federation square」というように使われる場合もありますね。

辞書的には「決算する」だけどイメージ的にはお前に貸し借りがないぞ、って時にも使われますし

公平、整頓された、左右対称なんて使われ方もあります。

 

スラングっぽくはなりますが、まじめすぎな事、古臭い、時代遅れなんて使われることもあります。

 

レッスン中のスクエアはどこにあるの?

  • バレエの基礎としてとても大事な注意
  • 様々な言葉に言い換えられることもある
  • スクエアという意味は正方形だけではない

と分かったところで、レッスン中のスクエアってなにか?という本題に行きましょうか。

 

レッスン中にスクエアを保ちなさい、と言われた場合

  • 肩肩、腰腰を四角に保て!

という意味になります。

 

つまり

  • 一般的に言われる体幹というエリア
  • 上半身(股関節から上を指すから)
  • 解剖学的にいうと軸骨格(-頸椎&頭蓋骨)+球関節のソケット部を作る骨

になるのですが、レッスン中に上の説明をするのは大変なので「スクエアを保って」となるわけですね。

 

なので最初に書いたように「スクエアを保つ」という言葉は知らないかもしれないけど

  • 肩の高さ
  • 骨盤の高さ
  • 背骨
  • 上半身のアライメント
  • 肋骨と骨盤のプレースメント

という注意が含まれるわけです。

 

「愛ちゃん、骨盤タックにしないで、背骨が軸のほうに寄りかかっているし、右の脇がつぶれて右肩が低くなってますよ、あと肋骨を正しい位置に持ってくることで胸椎のカーブを忘れずに」

と一人の生徒の1つのポジションで叫ばなければいけなかったら、

バレエの先生はラッパーになれますYo。

 

特にプレースメントは”場所”を指す言葉だから

  • 骨盤に対しての肋骨
  • バーに対しての骨盤

というようにほかの場所と”一緒”に考えなければいけない注意がありますものね。

 

→プレースメントとアライメントについて

 

なんでスクエアって知らないとダメなの?

ここまで説明したら、なんで大事なの?って聞きづらいとは思うけれど

クエア、という言葉では曖昧過ぎない?と思う人もいるでしょうね。

私もそこは同意です。

 

  • スクエア
  • 引き上げ
  • 遠くに伸ばす

という言葉は言いたいことは分かるし、生徒に聞かれたら解剖学的に(もしくは運動生理学的に)説明することは出来ますが、

 

  • 言われた人が何を指しているのか分からなかったら伝わらない
  • 言っている人が何を見ているのか「本当に」分かっていなければ意味がない

の2つは頭に入れておかなければいけません。

 

  • 注意=怒鳴ること

ではなく

  • 注意=直してほしいところを相手に伝える=コミュニケーション

なんですから、双方がそのキューイングに対し同じように反応出来る必要があります。

 

ただ、バレエ初心者やちっちゃい子たちに

  • 骨盤
  • 背骨
  • 軸足の膝
  • 振付

って注意していったら、また骨盤から始めないといけないでしょ。

ぐるぐる、永遠に終わらない注意のループ…

 

そして先生はしゃべりすぎになり、生徒はつまらなくなる

だから子供たちに「体のスクエアを保ってね」「胴体の四角、忘れないでね」っていえた方が簡単だし、イメージもしやすいね。

骨盤のタックダックは分からなくても、スクエア(四角)が分からない人はいないから。

 

何度もになりますが、

  • 指導者が何を言いたいのか分かっている
  • 生徒にその言葉の意味を伝えている
  • 生徒が質問に来たら答えられる

ようになっていなければ有効な注意ではないですが、それは全ての注意で言える事ね。

 

踊っているときは常にスクエアなの?

答えはNO

でもスクエアを覚える事、保つことからバレエレッスンは始まるし、

バーレッスンではスクエアでプレパレーションは確実ですね。フィニッシュもスクエアの事が80-90%じゃない?

 

  • 両手バー、1番ポジション
  • 片手バー、5番ポジション

これらはスクエアを保つし、ここは理解しやすいと思う。

 

タンジュ、プリエ、ロンデジャンプだって、フォンジュ…

半身のスクエアを変えずに、下半身を動かす練習だし

基本のポーデブラやエポールマンも首、腕を動かしても上体に影響しない練習をしています。

 

アイソレーション、体の部位を分けて使う方法を学び、

それらを組み合わせる事で正しく、だけどダイナミックに踊ることが出来るわけ。

  • 正しいアライメント
  • 骨のプレースメント
  • 左右対称のスタンス

これが大事じゃないわけがない!

 

ちょっと話はずれちゃうけど、

基本として覚えるスタジオの方向は自分が立っている場所を中心とした「スクエア・正方形」だし、

アンファセ(en face)はそのスクエアの中で、体が正面を向く事。

おー深いね!楽しくなってくるね!!(私だけ?)

 

もちろん

  • デリエールポジション
  • 足の高さが高くなってくる
  • 高等なポーデブラや体の方向が含まれる振付

になってくるとスクエアで踊れません

 

ダンサー自身も、指導者も

  • スクエアの時
  • スクエアでない時

の理解がないと、この注意は失敗しますしケガの原因にもなります。

ではクイズをやってみてくださいませ!

 

スクエア?OR NOTスクエア?

Q1:ブラバーからブレスを入れて1番から2番へ腕を開く

Q2:クロワゼから腕が4番のグランバットマン デヴァン

Q3:4番ポジションからピルエット、5番に戻る

Q4:斜めに進むシェネ

Q5:シャッセ・アントールナン

 

答えはこちらのビデオ、14:15マークにて。

ビデオをクリックしたらその場所から始まるはずです。

 

 

レッスン中に「スクエア」を意識するには?

スクエアの大事さと便利さが分かったところで、具体的には何をしたらいいのか?を考えてみましょう。

 

レッスン中

上半身にあるスクエアをイメージして、以下の4つを考えて下さい。

  • 両方の肩の高さ
  • 両方の腰骨の高さ(もしくは骨盤の前の三角形)
  • 左右の脇から骨盤までの長さ
  • 体の前と後ろの面積

4つ一気に考えるのは難しいと思うので、今日は肩、というように

毎回のレッスンでターゲットを決めてみてください。

 

レッスン前

ウォームアップで四つん這いエクササイズやプランクをやっている人は、体のスクエアを意識しながらエクササイズをやってみて。

レッスン前に体の感覚を作っておくことで、レッスン中により分かりやすくなるでしょう。

→ウォームアップについて

 

自主練

スクエアで特に大事になってくる以下の3点はすでにブログで説明しているので、解剖学的な理論と体の中のイメージを知りたい人はそちらを読んでくださいね。

 

上半身、体の半分を占めるエリアを保つためスクエアを保つにはかなりの筋力、筋持久力が必要です。

レッスン中に「考える」だけでは上手くいかないと覚えておいてくださいね。

  • 日常生活で意識する(特に通学・通勤など座っているときは分かりやすいのでおすすめ!)
  • 自主練でエクササイズに取り入れる

というのはとっても大事ですよ。

 

まとめ:レッスン中のスクエアって何?

  • 肩肩、腰腰でできたスクエア=上半身のアライメントやプレースメントを意識すること
  • 舞台の上では100%スクエア「だけ」ではないですが、スクエアが出来てから崩すこと
  • 指導者はスクエアとは何か?をクラスで指導して
  • ダンサーはスクエアを保つだけの筋力・筋持久力をつくりましょう

 

エクストラリソースとして

DLSボディコンサークルではこのようにダンサーに必要な筋力、コーディネーション力や筋持久力などを育てるために週1回エクササイズクラスを行っています。

バレエの基礎を見直したい人、踊れる体づくりをしたい人、長く指導をしていく体を作りたい人はそちらもチェックしてね。

 

 

Happy Dancing!

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    DLS教師のためのバレエ解剖学講座モジュール1&2を受講された方々向けに、毎月ダンサーに見られやすいケガ予防とレッスンの作り方についてを勉強する「教師のための月一勉強会」があります。

    モジュール受講者は毎月のテーマとスケジュールをこちらからご確認くださいね。

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