ギプスでレッスン参加するときに気をつける事

  先月ボディコンサークルに参加している子が捻挫でギプス、ちょっと前に同じくサークルメンバーの教師の方が骨折でギプス。 その人達とメールでやり取りしている中で、ギプスしてレッスンする事について書いてないよねと気づきました。   という事で今日の記事は、DLSキッズから成長してきたKちゃんと、最近出会った(とは言ってもまだオフラインでお会いしたことはないけれど)宇宙人Sへお届けします。   *今日お話するギプスは足首周りにつけていると思ってください。 手、腕の場合はレッスンではあまり影響がでない 腰や大腿骨など大きな骨(骨の塊)の場合は、レッスン参加すべきでない という事で飛ばしていきます。   →テーピング、サポーターについての記事 ギプスの役割と種類 ギプスの役割はケガした部分を固定する事です。 当たり前っていえば当たり前なんだけど…   固定する事で組織修復をもくろんでいるため、「動かさない」がカギになると思ってくださいね。 よってこの記事でレッスン参加についてお話していくけれど、 ケガした部分を安全に動かす方法 をお話しているのではなく ケガしていない部分の筋力を落とさないためにはどうするか? ケガしていても指導しないといけない場合、一番いい方法は? を考えていきます。   ギプスにも種類がありますが、ダンサーにとってどのギプスが効果的か?を話している訳ではないので飛ばしていきましょう。   但し、 ギプス=完全に動かさないよう固定するもの サポーター=少し動きがあるがケガしている組織を補助する為に使うもの となるため、くれぐれも…

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DLSポッドキャスト epi319 ブランクからバレエ復帰するときに

  2年ブランクがあってレッスンに本気で挑むようになりました、という質問をもらいましたので、その子の年齢に合わせてブランクとは何か?を考えてみたポッドキャストです。 そんなに良くない先生に指導されている場合、ブランクがあった方がいいかもしれないよねーなんて言いつつ、日々の積み重ねの大事さは否定できないからどうしようか、って話もしてみたよ。   聞きたい人はこちらから   スクリプト みなさんこんにちは、DLSポッドキャストへようこそ、佐藤愛です。お元気ですか? DLSポッドキャストはプロの現場から健康なダンス生活を応援する情報サイト、ダンサーズライフサポートドットコムのブログ音声バージョンプラス ポッドキャストだけの裏話などを毎週金曜日にお送りしています。   一応毎月最後のポッドキャストではリスナーさんからの質問に答えています。 最近はポッドキャストリスナーです、という人から質問をもらわないのでちょっと悲しいですが、私個人がポッドキャストを聞いている時って移動中だったり、何かをしながらなので、質問があってもわすれちゃうよなーなんて思います。 2日後の9月27日はオンライン学校の解剖学授業3つのうち1つでも受講してくれた人をご招待したQ&Aセッションがあります。 そっちで生、リアルタイムで質問したい人はDLSストアから申し込んでくださいね。 生の質問のいいところは、自裁に動きが見えるっていうのもあり、私が勝手に想像しながら答えなくてすむので、より確実なアドバイスになるところ。   とはいえ、今日の質問はブログ記事にきた中学生の読者さんからの質問を想像を膨らましながら答えていきましょう。 まずは、質問を読みますね。   小学校5年生から中1の夏くらいまであまり本気で練習していませんでした。なので、2年近くブランクがあるようなかんじです。 今は本気で頑張っていますが、まず体もすごく硬いし、正直基礎もあまりできていないと思います。先生に言われたこともすぐに直すことができません。 私はもっと背筋と背中の柔軟性を高め、引き上げができるようになりたいです。何か鍛える方法はありますか?   色々なエッセンスがギュッと詰まっている質問だったの早速ひも解いていきましょうか。   まず2年くらいブランクがあるという事について。 正直、これはブランクではないと私は思っています。 なぜかというと、小学校4年生前でプロになりたい!と思って練習している人はほとんどいないから。 またそうすべきでないから。…

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コロナ休みからスタジオに戻ってくるときに

  みんなが楽しみにしているレッスン再開。 バレエの先生方も換気や消毒などを徹底してレッスン再開の準備をしているようですし、 友達に会える、体を動かせるという今までは「当たり前」だったことのありがたみが増えていることでしょう! (すぐ忘れるだろうけどね…笑)   でも、ダンサーの怪我、という目線からは大きな注意が必要です。 今日のブログではそのエリアをお話していきましょう。 ちょっと難しいし、長くなってしまうけど、バレエ教師やバレエママさんへのガイドラインになりますように。 (読むのが面倒な人は途中の「どんな風にレッスンに戻るべき?」から読んでも可) 子供の体力はすこぶる落ちている いくら少人数を徹底しても、(感染防止には役に立つかもしれないけど)生徒の体力には関係ございません。 今までオンラインでレッスン毎日していたもん!といっても体力「維持」をしていたのではありません。(体力が落ちるのをスローに食い止めていたくらいです)   3月では98%を超える小中学校がお休みになり、この記事を準備している今ではまだ、ほとんどの学校は再開されていません(5月16日)。 2か月レッスンに行かなかった、だけではなく 通学、学校内の移動という運動がなかった 授業中、座っているという姿勢維持もしていなかった ということを忘れないでください。   たとえ、お家でエクササイズしてても終わったらソファーにドカっと座りますね。 おうちで勉強していたとしても、学校のように周りに人がないから、デローンとしていても問題ないわけよ。 休憩時間は床に寝っ転がれるし。 学校でも姿勢は悪いかもしれないけど、周りの目っていうのと、休憩時間に床にはいないだろうからね。   そういった、普通の生活の体力が落ちていて 朝起きてこない、夜遅くまでダラダラしている(生活習慣の乱れ) 姿勢維持もできない(基礎体力、筋力の著しい低下)   という子たちが、…

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手術後のダンサーへ

手術が終わって、麻酔から覚めたとき泣いたんだよね。これで痛みとサヨナラできるんだって思って… ー 股関節手術をしたダンサー 残念ながらダンサー用のリハビリをせず、術後1か月で舞台に復帰したため、1年半痛みが引かず、100%踊ることができなかった。 術後1か月で昔みたいに踊れるようになる、って言われたけど、まだパンパンに腫れていて、歩くこともできないんだけどどうしたらいい? ー三角骨除去手術をしたダンサー 送られてきたメールと写真を見て、急遽メルボルンに戻って来い、と連絡。その後、手術失敗だったことが分かり、再手術になった。   今まで手術前のダンサーより、手術後のダンサーに会う機会の方が多かったです。 そして手術前より、手術後の方が長く、大変な道のりだというのも彼らを見て知っているつもりでした。 「つもり」。   実際に自分が手術を体験して、リハビリを経験した中で、彼らの気持ちがもっと分かった気がします。 私は時間制限のある中で、プロダンサーになるレベルに復帰を目指しているわけでもなければ、周りから、いつ戻れるの?と言われたり、親から、バレエをやめたら?と言われるわけでもない。   ある程度大人で、手術についてリハビリや治療、治癒期間の変動について知識がある私だから、 あーーーー今日はダメだ!って一日中ソファーでYouTubeを見ていることもできました。 明日はよくなるだろう、って。   でも、彼女たちはどんな気持ちだっただろう… ここでは手術後のダンサーが知っておきたいことをまとめました。 必要な人に届きますように。 →術前のダンサー向けの記事はこちら better than beforeを目指す リピート アフター ミー! 「手術したからって元の自分になるわけじゃない」   元の自分に戻ったらまたケガするでしょ。…

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ダンサーの種子骨障害:原因、予防&レッスン復帰

*このブログは2014年に書かれたものを2020年に大幅加筆修正しました。   種子骨の疲労骨折があります。1昨年に左足、去年には両足の種子骨を疲労骨折してしまい、1年以上バレエを踊ることが出来ていません…   こんな悩みの声を聞いたので、今日はダンサーに見られる種子骨のケガについてお話していきます。 スタートする前に、DLSだけでなく世の中のネット情報というのは「情報」であり、あなたの体をみた「診断」ではありません。 よってこの記事も、ダンサーに自分のケガへの理解を増やしてもらったり、バレエの先生たちに予防策を考えてもらうためのものであり、診断とか医療アドバイスではございませんよ。 痛みがある場合はしっかりと診断してもらうようにしてくださいね。   種子骨って何? 種子骨(しゅしこつ・sesamoid)というのは骨の名前ではなく、骨の種類なんですよ。 なので種子骨っていくつかあります。   種子骨が特殊なのは、こいつら、腱の中に住んでいるの。 そう、腱の中!   一番有名なのは足の裏にある種子骨だと思うんだけど、膝のお皿である膝蓋骨も種子骨なんですね。 こいつはゴマサイズじゃないよね。   なんでゴマかって? Sesame=ゴマ sesamoid=ラテン語でゴマという意味のsesamumから来ているらしい(出典元)   私も知らなかったんだけど、この記事を書くためにリサーチしたら出てくる出てくる、ゴマ骨達! 膝蓋骨とか足だけじゃなく、手の親指中足骨にもあるらしいし、人によっては違う場所にもできるらしい(逆にない人もいるらしい)。   こちらの写真は元生徒の一人。 足の痛みでレントゲンをとって、剥離(疲労)骨折とか言われたらしいけど、種子骨だった(ので骨折ではなく痛みの原因はほかにあった)んだって。 人間の体の個人差ってやっぱりあるのよね。  …

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