ダンサーが自分の体を信頼するために。

2021年1月7日、各地で再度緊急事態宣言が出されました。

(ようやくだね、っていう海外組の反応は置いておいて…)

舞台がなくなった人も、バレエ団のレッスンがなくなった人もいました。

またオンラインレッスンに戻ってしまうんじゃないかと心配している生徒さんや保護者、もちろんバレエ教師もいたと思います。

 

そんなダンサーの生活をサポートする為に、

セミナー期間が終わった、と一息つく前に「緊急事態宣言中ダンサーサポートエクササイズクラス」という(なんとも名前の長い…)

投げ銭スタイル、エクササイズクラスを計6回お送りしてきました。

ご参加くださった方、サポートしてくださった皆さん、どうもありがとうございました♡

 

トピックを見て分かるように、今回は筋肉とか、バレエのテクニックにフォーカスするのではなく、

キーワードに沿ってエクササイズをしてきたのね。

Emotion creates motion and motion creates emotion=感情が体を動かし、体の動きが気持ちを作るから。

 

今日はキーワードの中でも一番大切だと思うもの、「trust」について書いていきたいと思います。

2月1日のメルマガを読んでくれた人は、ブログ用に新しく追加した下から2つ目の「舞台で信頼できる土台を作るには、体の強さが必要」だけ読んでくださいね♡

なんで「Trust」が一番大切なキーワードなのか?

ダンサー=体を使って芸術を表現する人

だと仮定すると、ダンサーが自分の職業ツール(もしくは表現の道具、舞台でコントロールできる唯一のもの)を信頼していないっていうのは大きな問題になると思いませんか?

 

でも、自信をもって「私、私の体を信頼してます!」っていう事ができる人はとても少ないと思うのね。

そして「体はあなたを信頼しているか?」なんて考えたことがない人も沢山いると思う。

 

この記事の中では、Trustを「信頼」と訳していくけれど、

「信用」としてもらっても大丈夫です。

私は個人的に「信頼」の方が好きなのでこっちを使っていきますね。

信頼は「関係」であり、Two Way

信頼関係、という言葉が指すように、Trustは私と相手の両方の努力が必要です。

まーこの場合は「私」と「体」のtwo wayでの信頼関係が必要ってことね。

 

私が体を信頼する、という事はレッスンの言葉で言えば

  • 一生懸命練習したから上達するって信じてるよ
  • こうやったらバランスがとれるって信じてるよ
  • 緊張はするけど、舞台の上で精いっぱいの力を出し切るって信じてるよ

って感じでしょうかね。

 

だって唯一のツールだもの、舞台の上での相棒でしょ?

踊っていない人にとっても体は生涯のパートナーでしょ?

 

嫌いな友達とは絶交できるし、旦那だったら離婚すればいい笑

でも自分の体とは一生付き合っていくわけ。

その相手を信頼できないとしたら、かなり悲しい事だと思いませんか。

 

体「を」信頼するには?

じゃ、具体的には体を信頼するために何をすればいいのか?って話よね。

 

さっきあげた「一生懸命練習したから上達するって信じてるよ」を例に出したら

上達するために何を練習したらいいのか、どれくらい練習したらいいのか、が分かっている+やっている

としたら信頼できると思うのね。

 

「こうやったらバランスが取れるって信じてる」というのも

何度も練習し、ある程度自信のある方法を知っているから出来ること。

 

つまり「こうやったら、こうなる」という関係性が分かっていると信頼関係が出来ると私は思うんです。

  • 寝転がったら床がある
  • りんごを落としたら地面に落ちる

そういうやつも含めて。

 

まー重力を「信頼」というかは別として、重力が確実に存在するという絶対的信頼の上にほとんどのものは作られているじゃない?

そういうやつ。

(だから宇宙ではボールペンが使えなかった、という有名な話もありますよね笑)

 

皆さんが信頼する人もそんな感じではない?

  • この人だったら秘密を伝えても口外しない
  • この人の「やっておくね」という言葉は信頼できる

とかさ。

 

ここでもカギになるのは「こうやったら、こうなる」という関係性。

過去の言動、行動を見て、信頼っていうのが出来るわけだから。

体「に」信頼してもらうには?

今までの話をまとめると

  • 体が資本のダンサーは、自分の体を信頼できないと困る
  • 人生生まれてから死ぬまで一緒なのは体だけなんだから、信頼したい。

という部分から

 

信頼って言葉は変だけど「こうやったら、こうなる」という積み重ねがあると、人間関係でも信頼が生まれていく。

「信頼しよう」というポジティブ思考じゃなくって笑

過去の行動、言動の積み重ねが信頼関係を少しずつ作ってくれるんだってこと。

 

じゃここで聞いてみましょうか。

体「に」信頼してもらうために何をしてます?

 

ここよ、問題は。

 

体には

  • 足高く上げて
  • ケガ早く治して
  • ジャンプを高く
  • 勉強、集中、家事…

一日の中でやってほしい事ばかりお願いする。

 

でも体に対してやっている事は

  • 体の構造的に危険の動きを繰り返す
  • 痛みはプッシュするし、直す時間も与えない
  • 必要な筋肉をゆっくりと鍛えてあげることもしない
  • 睡眠や栄養、ケアは全くない

だけどこれやって、あれやって…と次から次へ指令はくる。

 

それで信頼関係生まれると思います?

 

体が

  • これ以上すると痛いよ、ケガするよ
  • そろそろ疲れてきたよ

と伝えているのに、無視し続ける。

 

ゆっくり鍛えてあげたらターンアウトでも跳躍力でも、関節可動域でも「絶対に」育つのに

段階を踏まないし、コンスタントにやらないし、すぐ諦める。

 

赤ちゃんにいきなり流ちょうに喋ろ!って言わないのに、

最近動いていない親にマラソン完走しろ!って言わないのに。

自分の体にはやらせる。

 

OOさんがこうやってたから!XX雑誌に書いてあったから!

こうやって外からの情報に振り回されて、この子(体)に一番いいのかな?と考えてはいない。

 

安定と不安定、どっちが信頼できる?

ご自身のブラック企業レベルに気づいて頂けましたら笑

もっとシンプルに考えてみましょう。

 

安定と不安定、どっちが信頼できます?

 

そりゃー安定だよね。

グラグラした梯子に上りたくないだろうし、命綱が緩かったら怖いのよ。

土台となるものは強くあってほしいし、変なところでスリルを楽しみたくないでしょ。

 

「こうしたら、こうなる」も、言い方を変えると「actionに対して常に同じreactionが戻ってくる」ということ。

例えばバレエ界で一時流行りだった笑 床反力も、重力がある床に立っている人間が押す力に対するreactionなんですよね。

 

もちろん人間はマシーンではないので常に確実に同じreactionが返ってくるわけではないですから(疲れてる、焦ってる、嫌なことがあった…という時に同じ笑顔でいられないことはあるよね)

人間関係での信頼、はもう少しアバウトな部分もあるかと思うけれど。

  • 今日は機嫌がいいけど、明日は怒鳴り散らす
  • この人の前では笑顔だけど、あの人の前では態度が大きい

っていうのは嫌だよね。

 

体だって

  • 今日はケアしてもらったけど、この先1か月は痛みを無視する
  • エクササイズが不定期で強くなる機会を与えてもらえない

だったら嫌でしょう。

 

  • 痛いよ、疲れたよ

と伝えたのに無視して動けなくなるまで労働させられたり、痛い行動を繰り返されたら…これを虐めとか、虐待とかいうわけ。

自分の生涯のパートナーに対しての行動ではないだけでなく、他人にやったら犯罪です

 

舞台で信頼できる土台を作るには、体の強さが必要

安定VS不安定っていうのは教師のためのバレエ解剖学講座などでもお話しているんだけど、柔軟性のカギになります。

安定していれば無駄な力が必要ないため、持っている可動域最大限を使う事が出来る(=踊りの中で自分で使える柔軟性がアップする)。

 

テクニックが安定していれば、表現力も安定する。だって体を使って表現するんだから。

体が安定していれば無駄な力が必要ないので疲れづらいし、ケガもしづらい。

だからね、ダンサーは自分の体を信頼する必要があると思うです。

 

床のように、重力のように、絶対的に私たちを支えてくれる力。

目には見えないかもしれないし、普段だったら気にも留めないかもしれないけど、

影であなたを支えてくれて、日常生活を可能にしてくれるもの。

そのように、体も私たちのやりたい事(例としてバレエ)を支えてくれるだけの強さが必要なんですよね。

 

これをバレエの基礎と呼んでもいいかもしれない。

テクニックの基礎が出来ていなければ、踊りは不安定になり柔軟性、表現力も低下するし、

見ているほうも、踊っているほうも疲れる。

もちろん、ケガも増える。

 

ただ、バレエの基礎の前に「正しく立つ」を含めて、運動が出来るだけの基礎体力や筋力が必要です。

もちろん、栄養や睡眠など体を作る部分も「健康体」の基礎だけど、甘く見られている。

(がこの話は、Safe Danceシリーズでダンサー用、先生用両方でお話しているので今日は割愛)

 

結論:体に信頼してもらう人になれ!

体と私、でなくても友達と私、生徒と先生、親と子供…

信頼関係は両サイドの努力が必要です。

 

でも他人を変えることは出来ないじゃない?

常に、自分がコントロールできるのは自分だけ。

 

だからこそ、自分の体に信頼されるような人間になってください

そのために「コンスタント」というキーワードを常に持ってみて。

  • コンスタントに体のケアをする
  • コンスタントにトレーニングをする
  • コンスタントな生活習慣をキープする

 

もちろん、変更しなければいけない部分はあるよ。

そこはダンサーの「柔軟性」でカバーしてね。

具体的には

  • これから忙しくなるから、ケアの時間をしっかりとスケジュールに入れておこう
  • この時期はエクササイズの時間をとる事が出来ないから、レッスンでは十分気を付けよう
  • 最近寝不足だから、この週末はゆっくりできるように調整しよう

とか。

  • 1日歯磨きを忘れても、虫歯にはなりません。
  • 1日中歯磨きしても、虫歯は直せません。

これがコンスタントに物事を行う力

 

毎日…は歯磨きみたいにやる必要がなかったとしても、

1週間に1時間エクササイズをしたら、半年後には26時間、1日よりも長い時間やったことになる。

1か月に1度の勉強を3か月続けたら、3か月前よりは確実に知識が増えているわけじゃない?

そういうこと。

 

もちろん、筋肉や知識の世界では同じプログラムを続けても体が慣れてしまいます。

ほら、同じ3つの計算式を何度も何度も解いていても、テスト勉強にならないのと同じように。

 

徐々に難易度を挙げていく、応用問題を解いていく。

これはバレエやエクササイズだけでなく、全ての習い事や趣味でも言えることですが、コンスタントに斜め上を目指すっていう感じでしょうかね?

階段の2,3段飛ばしをしないっていうイメージ。

 

世界が不安定な今、来週、来月…将来だけでなくかなり直近の生活も信用できないこの時代に、

あなたと体という最強コンビの信頼関係を築き上げていってください。

最後に頼れるのは、やっぱり自分の体なのでね。

 

→コンスタントに体を作っていきたい人はボディコンサークルをチェック

→コンスタントに勉強したい教師は月一勉強会をチェック

 

Happy Dancing!

 

 

 

  • 佐藤愛著シリーズ



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