身長が低いとプロになれませんか?


この質問は5月7日に行われたキッズセミナ―のフィードバックシートに書いてあった一言を今日は考えていこうと思います。

 

悩んでいる子もいるだろうし、キッズセミナ―に参加する子達の年齢ではお母さん、そして先生も知っておいてほしいので是非読んで下さい。

求められるもの

これはカンパニーやバレエ学校によって違います。

ただ、傾向、というのはあります。

昔私が踊っていた時は細いダンサーが好まれる傾向にありました。

90年代から2000年最初のほう。

スーパーモデルなんていうのもあって超!細いというのは大事。

 

ただ、これはもう古い考え方です。

最近のローザンヌでは細すぎると落とされます

オーディションにはドクターチェックや、体力テストがついているカンパニーもあります。

筋肉質なダンサーが美しい、とされるカンパニーもあります。

 

(ただし、日本にこういう考え方が入ってくるのは海外の10年後とか言われることがあるので、まだみんなの周りには古い石頭大先生が生きているかもしれません…)

傾向として、やはり身長の高い子達が求められるのは確かです。

海外の普通身長、というのが日本では身長の高い子、というようになる場合が多いから。

そして細い体にはメリットもあります。→ダンサーの体重と解剖学

 

165㎝は欲しい

これが、どのオーディションでもいわれる言葉です。

(今は。2027年は知らないよ)

 

新国立もこのあたりだと来ていますし、165㎝はそんなに大きくないし、小さくない。

つまり、アベレージ(平均的)になれるのでそこらへんから、と。

私は170㎝なのでその問題はありませんでしたが、そうではない子は履歴書にちょっとサバを読んだりもしてました。

 

すごく踊りが上手でも、見てもらわなければいけません。

つまりね、オーディションに呼ばれるためには、向こうが募集している枠にはいる必要があるんです。

→オーディションについての色々

例外ももちろん

あまりにも上手だったら、身長が関係ない事もあります。

あまりにも上手な身長の低いダンサーが既にカンパニーにいる場合、その人のパートナーを探すために身長の低い子を探している場合もあります。

 

男性ダンサーはどの国でも貴重なので、その子達がちょっと低い場合、カンパニーにいる女の子の身長が少し低くてもOKな場合もあります。

 

逆に身長の高すぎるダンサー、というのも使いづらいと言われています。

キャラクター系しか役が来ない、なんて悩みのあった同級生は、カンパニーを変えて、今コンテで男性のために振付けられた主要ダンサーを女性で初めてこなす、なんて快挙をあげています。

 

バレエだけじゃないんだよ

バレエってなんてひどい職業なんでしょ!って思わないでね。

スポーツに求められる体型っていうのは存在します。

 

シンクロナイズドスイミングではいっぱい食べて浮遊するように指導されたり、

モデルさんはお洋服の面積が広い必要があるので身長の高い人が欲される。

フライトアテンダントさんは、荷物を安全に出し入れできるよう身長制限があります。

 

芸術家が「この色でペイントしたい!」と思ったらその絵具が必要なように振り付け家に求められる材料がダンサーなのです。

(だからこそいつでも自分を磨いておいて「いきなり!」のチャンスをつかむんですよ!)

自分のポテンシャルを伸ばすために

じゃ、今小学生、中学生の子達は何に気を付けたらいいでしょうか?

 

よく寝る。食べる。

 

ここです。

 

結局ね、身長が伸びるっていうのは成長する、って事です。

成長するって事は、成長させるエネルギーが体の中にあり、成長する時間があるって事が前提なのね。

 

栄養素がどうの、という話はその道のプロがいるので私がでる枠ではないですが、

夜遅くまでのレッスンをこなす場合、早く就寝できるように効率よく宿題を済ませる必要があります。

 

遅くまで友達とラインをしているのも辞めましょう。

どうせ明日会うんだから。

周りの子達に理解してもらえないんだったら友達とは言えないかもよ?

頑張っているだれかを応援したい、と思う気持ちは人間として普通なんですから(24時間テレビをみてよ!)

そう思われない、という事は自分の頑張りが足りないせいかもしれません。

→頑張っているつもりちゃん

食べる方も大事です。

山ほど食べろ、とかお菓子を食べろ、って言っているのではないけれど、

宣伝されている「体にいいもの」が成長期に「必要なもの」になっているかどうか?

は自分で考えなければいけません。

 

バレエ情報サイトに「中高生のためのダイエットスムージー」みたいなものが売られていた時は

殴り込みをかけようか、と思いました。

実際に、そこから来たお仕事オファーは全力で断りました笑

 

シリアルとかさ、オシャレで健康にいい!とか言うらしいですが、

うちの学校では辞めたほうがいいリストに入っていますし、

生徒の体型について注意する時はシリアルを辞めましょう、と勧めます。

(色々な理由はありますが、ここでは割愛。)

レッスン中の水分補給

今回のセミナーで気になったのはみんなが持っている飲み物。

お茶。

 

お茶ってカフェイン入っているの、知ってますよね?

ていうことは、利尿作用があるからレッスン中におしっこいきたくなっちゃうんですよ。

それを止めようとして、飲むのを辞めるのはおバカです。

 

また、夜のレッスンでカフェインを取ると、眠りの質を悪くします。

日本では缶コーヒーもあるせいか(こっちにはないよ!)、夜にそういうものを普通に飲みますが、

コーヒーは午後3時を過ぎたら飲まない!という人が大人で、コーヒー中毒なメルボルンでも大多数です。(メルボルンのコーヒーのおいしさは結構有名ですわよ!)

 

やはり成長期には辞めておきたい、というか運動する人には辞めてほしいな。

 

小さい時の踊り過ぎ

これも日本でよく見られます。

幼い子達のレッスンのし過ぎ。

 

成長に使うはずのエネルギーが踊りにとられちゃっていたら、やっぱり成長スピードは遅くなります。

 

この記事でご紹介した股関節の成長記事をみても分かるし、この記事でご紹介した国際ダンス医科学学会が出している資料でも分かりますが、

9歳でも股関節は100%出来上がっていないし、12歳前のトウシューズはお勧めされていません。

 

足のサイズが大きい=トウシューズで立った時に脚が長く見える

という特典もあるわけで、やはり早いうちのトウシューズはお勧めできないんですよ。

 

今の段階ではダンサーの研究は世界的に見てもあまり多くはありませんが、

スポーツに関しての研究は(お金があるからか!?)たくさん見ることができます。

 

その中にも、練習のし過ぎはその後のキャリアに悪影響を与える、だったり、

ケガの治りが遅くなる、だったり、

特化しているスポーツ(バレエの場合はバレエ)以外の運動を積極的に取り組むこと、

などというアドバイスも書いてあります。

 

結論

身長が低いとプロになるのに不利です。

今現在は。

 

ただ、自分で出来ることはたくさんあります!

食事や睡眠、といった身長とはあまり関係のないように感じる事もしっかりと考えてあげましょう。

そしてレッスンが夜遅くになる場合は特に(中学生の場合はきっとそうでしょうが)、

レッスン前に終わらせることが出来る事を探し、はやめ、はやめに準備しましょう。

 

テクニックがいくらあっても、日本のコンクールで上位をとっても、

海外で踊るのがゴールの場合(最近は日本のおおきなバレエ団もそうですけどね!)、

身長制限というものがあります。

何があなたの夢を止めちゃうことになるのか?

 

これはこの記事を読んでくださっているバレエママさん達にも考えてほしい事です。

 

<その他にもバレリーナの卵記事>

バレリーナの卵へのストレッチ

バレリーナの卵の柔軟性

うちの子、本当にバレエがやりたいのかしら?

バレリーナの卵のサポート

 

Happy Dancing!


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  • 身長が低いとプロになれませんか?”へのコメント

    • May 22, 2017 at 8:52 am

      愛さんこんにちは。
      私もずっと気にしていた事の記事だったので、初めてコメントさせて頂きます。
      私は中学三年生で、身長は152センチと小さいです。
      でも、まだ生理が来ていません。
      他の人より思春期は遅いです
      個人差はあると思いますが、これからもっと背を伸ばすことは可能ですか?

      Reply
      • June 1, 2017 at 11:12 am

        こんにちは!
        身長というのは、遺伝で決まっている部分があります。その計算法も今は出ているようです。
        (ネットで検索してみてね)
        そのポテンシャル100%を伸ばせるように、生活習慣でサポートしてあげる必要があります。
        生理の有無は年齢よりも(遅くたって問題ない人も多いよ)体脂肪率などで決まりますが、他に問題がないかも調べる必要があるかもしれません。一度専門家に相談してみてくださいね。

        Reply
    • May 22, 2017 at 2:59 pm

      シリアルを薦めない理由、すごく気になりますので、いずれ機会があれば教えていただけませんでしょうか?
      食物繊維も多く栄養バランスもコントロールされているものが多く発売されていますし、良いのかと思っていました。

      Reply
      • June 1, 2017 at 11:10 am

        コメントありがとうございました。
        私は栄養士ではないので専門家にご相談くださいね。というのを前提に。
        栄養バランスというのは、様々なものを食べることで「整う」べきではないか?そして「整えられた」という事は誰の体に合わせて整えられているのか?
        などが疑問な部分です。
        大人と子供でも違いますし、スポーツの量などでも違うわけで。
        また、牛乳、小麦はアレルギーの代表であり、そこまでアレルギーでなくても、低度の炎症が出ること(本人は気づかない)もありますし・・・
        などと色々深い部分ですが、やっぱりその人の体に合わせる必要があるため、「専門家にお聞きください」に戻ってしまいます。

        Reply

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